更新してる。
玄関を開けてただいまと言うと奥から俺の母親代わりの人が小走りで玄関まで来てくれた。
俺よりも背が低く白髪頭で優しそうな顔の女性。名前をナオミ・ワイズマン。今年で76歳である。何の偶然か、俺を拾ってくれたのは名字がワイズマンという名字で 、しかも俺の名前をバーナードとしている。前の世界と同じ名前である。驚きである。
「母さん。今帰ったよ。」
「おかえりなさい。バーニィ。帰ってきて悪いけど少し手伝ってほしいことがあるんだけどいいかしら?」
「大丈夫だよ。まさかまた洗濯機壊れたの?」
そう言うとふふふっと笑いながらそうなのよと言っている。ワイズマン家ではよくあることだ。何でも今使っているのは10年前位に買ったものだ。それを現役で稼働している俺の家の洗濯機は優れものなのかもしれない。
俺は学校の鞄を部屋のベッドに置き、部屋の工具箱を抱えて洗濯機が置いてある洗面所に向かう。
洗面所で洗濯機の修理をしていると母さんが顔を覗かせる。
「ごめんね。毎回こんなことを頼んで……」
申し訳なさそうな顔をしながら謝ってくる。そんな顔されるとこっちまで申し訳ない気分になってくる。
「大丈夫だよ。洗濯機を直すの大好きだし。近所でも有名なんだ。」
近所には知られてないけど少しの嘘をつく。それを聞いた母さんはクスクスと笑っている。
「バーニィ。あなたは本当に嘘をつくのが下手ね。顔に出てるわよ。」
その言葉を聞きあの日のことを思い出す。前の世界のあの日のことを………。
ルビコン作戦。連邦軍の新型モビルスーツのガンダムアレックスの奪取、あるいは破壊作戦。サイクロプス隊のシュタイナー隊長が指揮をとり行われた作戦。
俺たちは連邦軍の基地を見つけ出し、ガンダムの居所をつかんだ。そして破壊作戦当日、潜入の際に俺の軽率な発言のせいで潜入がばれ、シュタイナー隊長は重症。ガルシアは任務遂行のため自ら爆弾をもちガンダムに近づき自爆。ミーシャは破壊できなかったガンダムに蜂の巣にされ戦死した。そう、俺のせいで。
何とか重症の隊長を担いで逃げてきた。近くの物陰に隠れ隊長の安否を確認する。何とか意識が戻った隊長が言った言葉。
「バーニィ……あいつは………ガンダムは破壊できたのか?」
必死に俺に問いかける。ガンダムは破壊できなかった。しかし、俺はこの事実を隊長に言う勇気がなかった。だから俺は嘘をついた。
「ガンダムは………ミーシャが破壊しました」
そう隊長に告げた。しかし隊長は
「フフ……バーニィ、お前は嘘が下手だな……」
そう言い隊長は息を引き取った。
俺があのとき変な嘘を言わなければ……そうすれば隊長達も死ななかったに違いない。
そう思うとやるせない気になってしまう。そんなことを考えていると母さんが体を抱き締めてきた。
「ねぇ、バーニィ。あなたは時々とても悲しそうな顔をしてるわ。昔ほどではないけど本当に辛そうな顔をしているわよ。何か悩んでいるなら私やあの人に相談して。何でも一人で抱え込まないで………お願いよバーニィ。」
悲しそうな声でそう言いながら抱き締めてくれる。本当にこの人には助けてもらってばっかりだ。ここまで育ててもらって悲しませてどうする。
俺は無言で母さんに抱き締め返す。大丈夫だよと言いまた、洗濯機の修理に戻る。
洗濯機の修理を終えた頃には夜になっていた。台所からはいい匂いがしてきており、腹の虫がなる。
「帰ったぞ。」
父さんの声が玄関から聞こえ、母さんが小走りで玄関に行き父さんを出迎える。
工具を箱に片付けていると父さんが洗濯機の様子を見に来た。俺と同じぐらいの背の高さでがっしりとした体格の男性。ローガン・ワイズマン。何と今年で80歳だから驚きである。仕事は軍の鬼教官らしく、現役で働いているらしい。よくこの女尊男卑の世界でこの年齢で働けているのは父さんの人望の厚さと言えるのだろう。
「また、壊れたのか。新しいのを買ったらいいと言っているのに。」
「そんなこと言っては駄目ですよ。どれだけ古くても大切に扱えば新しいものより価値が出るんですから。」
父さんの発言を真っ向から否定する母さん。正しいことを言っているので父さんはぐうの音も出ないみたいだ。
「そんなことより飯だ!」
「はいはい、バーニィも早くいらっしゃい。」
父さんは先に料理が並べられてるリビングに向かう。母さんは笑いながら父さんのあとについて行った。
これがこの家の日常。温かく、優しいこの世界の俺の居場所。前の世界のように失わせたりはさせない。必ず俺が守ってみせる。必ず。
「バーニィ!早く来ないか!飯が冷めるぞ!」
「今行くよ!」
今回もバーニィの日常回でしたね。
オリキャラ登場!
バーニィの育ての親二人が出てきた!
年齢に無理があるかなと考えたり考えなかったり。
そして文才が欲しい。