優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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まだまだ続くぞ番外編!

いけ本編!


番外編 太平洋上に幻影は疾る 中編 2

「海だー!」

 

一人の女子生徒の声で目を覚ます。バスの窓から見える海はとても綺麗に太陽の光を反射さして輝いている。

バスの中では多くの生徒がはしゃいでおり、織斑教員に注意されていた。隣にいた一夏も目を輝かせている。あの水着を買いにいった日から私は多くの生徒と話をした。おそらく一夏のおかげであろう。話してみると私の想像とは違い志や夢を持っているものたちばかりであった。家名を守りたい者。離婚してしまった家族をもとに戻したい者。幸せな家族を持ちたい者。姉と自分は違うというのを証明したい者。そしてラウラも、自分を探していると言っていた。

ヅダという機体の力を証明するために、我々の想いを証明するために……それとかわりないものを持ちIS学園で学んでいた。ならばそれらに文句は言えないだろう。

 

「なぁ!デュバル!向こうについたら泳ごうぜ!」

 

「あぁ…………そうだな。そうしよう。だが私は早いぞ?ついてこられるかな?」

 

ありがとう一夏。君には感謝しなければ。私を異常な世界に手をさしのべてくれた親友だ。

 

この恩は必ず返す。

 

 

 

 

 

 

「デュバル泳ぐの早すぎるだろ!」

 

「だから言ったではないか。私についてこられるかなと。」

 

夕飯時デュバルと一夏は談笑しなが海の幸満載の夕食を楽しんでいた。

 

「ねぇ?この緑の塊って何?」

 

「あぁ、それはわさびという物だ。あまり付けすぎると鼻に来るから気を付けるんだぞ」

 

「へぇ~ありがとう箒。」

 

「そ、それを早くいってくださいまし……」

 

箒とシャルロットそしてセシリアも楽しそうに夕食を食べていた。

 

デュバルとの交流により代表候補生にも変化が見られはじめた。一夏への理不尽な暴力は無くなり、他の生徒へ色々とアドバイスしたりなど変わっていった。

 

 

「なぁ、食べ終わったら風呂にいこうぜ!」

 

「ああ、そうだな。」

 

一夏とデュバルもまるで兄弟かのように仲良くなっていた。

 

 

「ふぅ…………いい湯だったな。」

 

「だな。」

 

風呂から上がり部屋でゴロゴロする二人。

ふと一夏がある話題を切り出す。

 

「そう言えばアメリカで無人機体が数体開発されたらしいんだよ。デュバル知ってるか?」

 

「……………あぁ。知ってるとも。銀の福音を守るために作られたジムだろ?」

 

アメリカが開発した新型のIS『銀の福音』。

そしてそれを警護するために作られた汎用無人兵器『ジム』。ハワイの研究施設で明日起動テストをすると本国からの連絡がデュバルに届いていた。

 

「何だかさ………嫌な時代だよな。心を持たない兵器ってどうなるかわからない上に怖いよ。」

 

少し不安そうになる一夏。彼の考えは間違いではない。心を持たないと言うことは人が武器を持つ時に感じる恐怖や覚悟を持たない。どのような残虐な任務もこなせる。そんなもの、この世にあってはならない。武器という力を持つと言うことは大きな責任を持つことになる。

 

「そうだな。何も起こらなければいいのだがな。」

 

そう言いデュバルは敷かれた布団に入り眠りについた。

一夏もそのあとすぐに眠りにつく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

旅館から見える海。暗く大きくどこまでも続く海。まるで宇宙のような不気味さを放つ。何かを訴えるように静かに波音をたてていた。

 

 

「専用機組とデュバル。少し私についてきてくれ。」

 

翌日、砂浜で訓練をしたり整備の作業をする生徒にまじり手伝いをする一夏達を千冬が呼び出した。

彼らを連れてやって来たのは他の生徒が作業している浜から離れた岩場。千冬は彼らにその場で待機するように促す。すると向こうの方から何かが走って向かってきていた。

 

「ちぃーーーーーーーーーちゃーーーーーーん!!!!」

 

「ふん!」

 

千冬に飛び付いてきたウサミミを着けた女性は千冬の流れるようなともえ投げで頭から砂へ突っ込んだ。

 

「ぷは!酷いよちーちゃん!久々のはぐなのに!」

 

「はぁ………うるさいぞ束。」

 

千冬に抗議する女性。二人が言い争い?をしているのを箒はあきれたように、一夏は苦笑しながら、他の専用機持ちは呆然と見ていた。そんな中デュバルだけが束を睨み付けていた。

 

「ほら。挨拶しろ。反応に困っているだろ?」

 

「はぁ~仕方ないなぁ~。はろはろ~天才の束さんだよ~。おわりー!」

 

「「「「篠ノ之束博士?!」」」」

 

「久しぶりです束さん。」

 

「姉さん…………」

 

それぞれがさまざまな反応をする。

そんな中束はデュバルと目があった。

 

「あれあれぇ~?ねぇちーちゃん。こんなところに失敗作がいるよ?何でかなぁ?ねぇ?君は必要ないんだけどなぁ。あんな失敗作。あれでしょ?途中でエンジンから火を吹いて爆発する。面白いよねぇ~。何であんな失敗作何か作ったのかな?ネタ?あ!あれだ。それで世界を笑いに包むつもりでしょ?!それだったら百点満点だよ!」

 

束から発せられる罵倒。一夏達は突然のことに何も言えなかった。束が黙ったのを見計らってデュバルがゆっくりと口を開く。

 

「これはこれは世界の天才いや『天災』プロフェッサーシノノノ。こんなところまで私のヅダのアドバイスをいいに来てくださってご苦労様です。私も貴方のアドバイスを聞けてよかったですよ。」

 

笑顔で答えるデュバル。束はじっと彼を見つめてから興味をなくしたかのように箒に向く。

 

「ほ・う・きちゃーん!束さんがあんな失敗作なんかよりもっとすごいの作ってきたよ!」

 

「え?」

 

そう言い束は新型のISを披露し始めた。

 

「デュバル気にするなよ?束さんは昔からあぁだから。悪い人ではないんだよ。」

 

「大丈夫だ気にしていない。言われなれているからな。」

 

二人で話をしていると箒が束と言い争い出した。

 

 

「そんなものいらない!私は今のままこの打鉄でいいです。」

 

拒絶する箒と驚く束がいた。

 

嫌な沈黙が流れる。そんな中山田先生が血相を変えて走ってきた。

 

「お、お、織斑先生!大変です!」

 

山田先生は千冬に情報を写している端末を見せる。千冬は厳しい顔をして指示を出した。

 

「全員ISを起動できる状態で宴会場に集合しろ。いいな!」

 

いきなりの事態に混乱する一同。そんな中デュバルは束を見る。

 

 

束が笑っているのを彼は見逃さなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ヅダ……………………もう………失敗作など言われないぞ。」




何だかぐだぐだかな?

感想、評価、アドバイス、作者!貴様はガンダムではない!などどしどし下さい!
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