優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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本編どうぞ!


わん!わんわん!

「私がこの仔犬の面倒を見ますので。」

 

「何を言ってる篠ノ之。この仔犬は私が育てる。」

 

「駄目ですよ織斑先生。僕が面倒を見るんで安心してください。」

 

仔犬を巡り激論を交わす人々。

 

「わぁ~かわいい~」

 

「癒される~」

 

「よしよし…お菓子食べる~?」

 

「大人しいですね。人懐っこいですし。」

 

「ほんとかわいいわね。」

 

セシリアの腕の中にいる仔犬と戯れ癒されるのほほん一行と真耶。そして先ほど帰ってきた鈴。そんなカオスな状況をどうするか悩むバーニィと一夏。

 

「あのぉ~、とりあえずこの犬をどうするかを考えましょう。」

 

バーニィが激論を交わす3人の中に割って入る。

 

「「「私(僕)が飼う。」」」

 

威圧の籠った返事にたじろぐバーニィ。そんな中のほほんさんが爆弾を投下する。

 

「なら仔犬を呼んで向かった人が飼えばいいんじゃないかなぁ~。」

 

 

 

 

 

 

「よし、いつでもいいぞ!」

 

「オルコット。早くしろ。」

 

「はやくはやくー!」

 

場所は変わり中庭。3人は仔犬から10メートル程度離れた場所にしゃがみ待機している。………織斑先生。怖いです。

 

「で、では離しますわよ。」

 

セシリアはゆっくりと仔犬を地面に下ろす。地面に下ろされた仔犬はその場をトコトコと走り回る。

 

「「「か、かわいい~」」」

 

3人はもはや仔犬の虜になってしまっていた。表情は完全に緩んでおりいつもの彼女たちではなかった。

 

「ち、千冬ねぇ……ここまで追いつめられていたなんて……」

 

一夏は悲しみにくれ黄昏ていた。その肩を優しく叩くバーニィ。

 

仔犬は走り回った後、最初はシャルルの元へと歩を進める。

 

「そうそう!こっちこっちだよ!」

 

目を輝かせながら手を叩く。

 

「くっ!こっちだ!私のもとへ!」

 

箒も負けじと手を叩く。すると仔犬は箒の方へ

 

「こっちでちゅよー!ここにおいで~」

 

「「「「「…………………」」」」」

 

「うぅ…千冬ねぇごめん………本当にごめん…」

 

「泣くな一夏、お前のせいじゃない。」

 

彼女たちの中での憧れであり強い織斑千冬像が崩れていっていた。

仔犬は千冬の方へと進んでいく。

 

(よし!このまま私のもとへこい!)

 

しかし、千冬の願い空しく仔犬は………

 

「ワンワン!」

 

「こ、こら!わたくしの方ではなくあちらに行くのですよ!」

 

セシリアの足元へ行ってしまった。

時が止まる3人。

 

「くぅ~ん」

 

「も、もう。仕方ないですわね」

 

甘えてくる仔犬を抱き上げるセシリア。

 

「おぉ~セッシーの勝ちだぁ~♪」

 

のほほんさんの一言により仔犬争奪戦が終結した。と思った時、辺りを眩しい光が覆った。そして……

 

「少しその仔犬貸してもらうわね~」

 

セシリアの手から何者かが仔犬を奪っていった。

 

 

「こ、仔犬が盗まれましたわ!」

 

「お、落ち着けセシリア!」

 

「ど、ど、どうすればいいんだ?」

 

「箒も落ち着いてくれ!」

 

仔犬を誘拐?され取り乱しているセシリアをバーニィが、箒を一夏が落ち着かせる。

 

「ダレダ?ワタシノイヤシヲウバッタノハ…」

 

「お、織斑先生?落ち着いてください!」

 

「えぇっと、どうしたらいいの!」

 

目から光彩が消えた千冬がブツブツと何かを言っており、それを真耶が落ち着かせようとしている。

シャルルはあたふたとしている。

 

「今の声は多分せいとかいちょ~だよ~。」

 

のほほんさんがトッ○を食べながらそう進言する。

 

「ホウ、タテナシノシワザカ。オモシロイジャナイカ。ワタシノテキトナルカ。」

 

「お、お、織斑先生?こ、怖いですよ。」

 

「生徒会長?」

 

「うん。更識楯無って人だよ。」

 

バーニィの疑問に谷本癒子さんが答える。

 

「確か、入学式の時に挨拶してたけど……ワイズマンくんは遅れてきてたからね。」

 

「うっ…ま、迷ってたから……」

 

夜竹さゆかに入学式を遅れてきたことを掘り返され言い訳をするバーニィ。

 

「とりあえず、後を追った方がいいんじゃない?生徒会長なら生徒会室でしょ?」

 

「そうだな。ならみんないこうぜ。」

 

鈴の後を追うと言うのを承諾し、ゾロゾロと仔犬を奪還しに向かうのだった。

 

 

「はい。ブルデュエルフードですよ~。」

 

生徒会室では、楯無が何か危ない名前をしたドッグフードを小皿に入れて仔犬に差し出していた。

 

ちなみに生徒会室には楯無を探しに行った書記はいない。

 

「………………………」

 

仔犬は机の下に隠れて出てこない。

完全に警戒している。

 

「隠れてる姿も可愛いけど何か傷つくわね。」

 

ため息をつき、仔犬とにらめっこをしていた。

 

「………」

 

「出ておいで~。」

 

何度も声をかけるが出てこない。そんなやり取りを繰り返すこと5分。外から足音と声が聞こえ出した。

 

「ここよ。生徒会室。」

 

「やけに詳しいな。」

 

「ちょっとね。」

 

「転入してきたときに迷ってここにも来てたな。鈴さん。」

 

「あんたなんで知ってんのよ! 」

 

「そうなのか?結構お茶目なのだな。」

 

「キーーーーーー!」

 

「鈴さん落ち着いて!もう!皆ダメだよ。」

 

外で騒ぐ候補生達。楯無はどうこの状況を切り抜けるかを思考を回転させ考える。ここは出口が1つしかない密室。鍵は内側から掛けれる。ならとりあえず鍵を閉めて居留守しよう。そう考えた。

 

「誰かいませんか?」

 

セシリアの声がした瞬間。

 

「わん!」

 

居留守作戦は崩壊した。




作者は最近艦これはじめました。

工藤俊作が好きなので雷使ってます。はい。


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