嫌だね。御腹の調子が悪くなるのは。
では、本編です。
この日、織斑一夏という一人の日本人の少年によって、世界は変わろうとしていた。彼は世界で初めて男でありながらISを動かしたのだ。この事は世界に瞬く間に広がり特集にされ彼の写真がTVで放送されている頃、アメリカのバーニィは……
「だめだってアリス!それは食べ物じゃないんだぞ!」
子供のお守りをしていた。
赤ん坊が近場のおもちゃに手を伸ばし口に入れているのをバーニィは急いで取り上げる。
「お兄ちゃん……絵本読んで……」
「ちょっと待ってエリナ。後で読んでやるイタッ!」
後頭部に子供が投げたおもちゃがクリティカルヒットする。
「デイブ!俺のおもちゃ取るなよ!」
「違うやい!これは僕のだ!離せよジョン!」
二人の双子の男の子の兄弟、デイビットとジャックがおもちゃを取り合って喧嘩を始めてしまう。それに触発され、赤ん坊アリスが泣き出してしまう、収拾がつかなくなっていた。
「何で俺がこんなことを……イタッ!」
なぜこのようなことになったのか。
それは時が遡ること一時間前。
~一時間前~
休日であり、バーニィは遅くまで寝ていた。彼が起きたのはお昼を過ぎており、彼以外の家族は出掛けていた。
(自分で何か作るかな)
そう思い、冷蔵庫を漁っているとインターホンが鳴った。ドアカメラを見るとお隣の家のウォーカー家の奥さんが赤ちゃんを抱いて立っていた。バーニィは急いで服装を整え玄関に向かった。
「こんにちはウォーカーさん。何かありました?」
「バーニィくん。ちょっと手伝ってほしいことがあるのよ。今から四時間ほど家を空けるんだけど、子供たちが心配で……」
バーニィはこの時確信した。
何を頼まれるのかを……。
「よかったら家の子供たちの面倒見てくれない?」
バーニィの中で休日と言う字が崩れていくのがわかった。
そして現在にいたる。
まさか赤ん坊まで任されるとは……俺の休日が……
そんなことを考えながら先程まで泣いていたアリス、そしてデイビットとジャックを寝かしつけた。
椅子に座り休憩をしていると、
「バーニィお兄ちゃん……」
唯一の女の子であるエリナが絵本を持って俺を見ている。目がかすかに潤んでおり今にも泣きそうな顔をしている。絵本を読んであげるの忘れてた。さっきまで凄かったから。このままじゃあ可哀想だな……仕方ない。
「エリナ、こっちおいで。読んでやるから。」
俺がそう言うやいなや泣きそうな顔から一気に笑顔になり、こちらに小走りで駆け寄り膝の上に座った。
「よし!なら読んでいくか。昔々……」
~30分後~
「『貴様は歪んでいる!貴様のその歪み……この俺が断ち切る!』」
読んでいて思うんだが、この絵本の内容が子供向けでは無いような気がする。
絵本を読み終えてエリナを見ると、可愛らしい寝息をたてている。
ゆっくりとエリナを抱き抱え、彼女の部屋に行きベッドに寝かせ起こさないように布団を被せてやる。
子供の面倒を見るのは久しぶりである。前の世界では、アルの面倒をよく見ていたなぁと、考えていると家のインターホンが鳴る。
カメラで確認するとウォーカーさんが帰ってきたようだ。
「ありがとうねバーニィくん。子供たちの面倒を見てもらって。」
頭を下げながらお礼を言ってくるウォーカーさん。大丈夫ですよ。俺も楽しかったですしと言い自分の家に戻る。
もう夕方なので、ポストを確認する。すると、俺宛に一通の封筒が入っていたので気になりその場で封筒を開ける。
「何々?IS適性検査?なんだこれ?」
そういえば、TVのニュースでISの男性操縦者が日本で発見されたとか言ってたな。それが影響でこんなことをしてるのか。
まぁ、俺には関係ないな。でも国からの命令みたいだしとりあえず行ってみるか。
俺はそう考え封筒をポケットに入れる。この時俺はまさか自分が二人目のIS操縦者になるとは思っていなかった。いつもの日常がまた来る。そう考えていた。
月曜の放課後、学校の男子生徒は体育館に集まっていた。封筒の内容と同じように適性検査をしている。しかし、IS操縦者の適性がある男はまだ出てきていなかった。バーニィは友達と列にならびながら順番が来るのを待っていた。
「めんどくせぇよな。どうせ動かせるやつなんていないだろうに。」
バーニィはめんどくさそうに友達のハーパーに言う。
「何いってんだよバーニィ。もしISを動かせてみろ?女の園のIS学園に行けるんだぞ?男からしたらなんだったかな?トウゲンキョウ?まぁ、ハーレムだぜ?」
手をあげて大袈裟にハーパーは言う。
「しかも、あの学園にはかわいい子しかいないという謎の現象がおきている!そんな所にいきたいとおもわないかマイブラザー!!!」
「「「「「おおおおおおおおおおおおおおお」」」」」
体育館が震えるほどの叫び声。ギレン閣下もびっくりするほどの士気の上がりよう。
「やかましい!!黙って並ばんか!このバカども!」
体育教官のハドソンが一喝すると、シーンと黙り、綺麗に並び直す男子生徒達。
そんなことをしているとハーパーの番である。
「行ってくるぜバーニィ。俺はプレミアムチケットを手に入れる。絶対に!」
そう言い適性検査のためにISに触れる。しかし、ISが起動することはなかった。
「嘘だぁあああああああああああああ」
「やかましいハーパー。バーニィ次はお前の番だ。」
バーニィはどうせ適性なんてないだろうと思い検査に望む。目の前にはラファール。ゆっくりと手を伸ばしISに触れる。
「グッ!」
頭に大量の情報が入ってくる。気が付くとISを装備していた。
「そんなぁ、嘘だろ?」
彼は情けない声を出し、面倒なことに巻き込まれるのを覚悟していた。
こうして、ISの世界に産まれた、一人の優しい嘘つきの物語の歯車が動き出した。
誰か文才を下さい。
グダクダやだな。