優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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サイコガンダムのプラモ……でかすぎんよ…………


憩い

「やっとついた!」

 

IS学園の校門の前にたつ一人の小柄な少女。

 

「長かった…………長かったぞ!」

 

ドイツを飛び立ちはや3週間。何故か日本ではなくアフリカに降り立ち、現地の民族と過ごし涙の別れをし、次に何故かヒマラヤの登山チームに参加していてヒマラヤを登り山頂からの景色を見て涙を流し、そのあとになんとか日本につくが沖縄で現地の老夫婦のもとで過ごし、やっとこさIS学園に到着した。そんなこんなでこの学園に降り立った一人の軍人。

 

ラウラ・ボーデヴィッヒ

 

「さて、早速手続きを……「くぅーん」…?」

 

 

苦労してここまで来た彼女に立ち塞がるものがいた。

 

「わん!」

 

「犬?…………この犬はまさか!」

 

部屋を抜け出して一人散歩をしていたアルだった。

 

 

IS学園にやっとついた私を待ち受けていたのは仔犬だった。何をいっているか自信でもわからんがこれが現実なのだろう。恐らく目の前にいるこの犬は日本で最もメジャーな犬『Shibaken』。駅のホームでご主人が亡くなっても待ち続けた伝説の忠犬ハチ公の子孫!こんな所で会えるとは………試してみるか。

 

「わん!」※ラウラです。

 

「わんわん!」※アルです。

 

「わんわん?」(総合受付はどこかわかるか?)※ラウラです。

 

「わん!」(受付はこっちだ!ついてきて!)※アルです。

 

こいつ!できる!

私を連れていこうと時たま後ろを見ながら歩く犬。

こ、これが忠犬ハチ公の子孫!見せてもらおうか!忠犬の賢さとやらを!

 

 

「そうか…お前の名前はアルと言うのか」

 

「わん!」

 

何故か会話できているラウラとアル。受付までたどり着き案内された部屋へと移動中の一人と一匹。

 

「ほう、お前の飼い主はバナナと言うのか。変わった名前だ。」

 

「わん!」

 

犬にさえバナナ呼ばわりされているバーニィ。そんな飼い主の情報を曝すアル。

色々な暴露話をしながら部屋へとたどり着く。

 

「ふむ、ここだな。部屋までの案内ありがとう。忠犬ハチ公の子孫のアルよ!また一緒に話そうではないか!」

 

「わん!」

 

部屋に入るラウラを確認するアル。そんな彼を遠くから呼ぶ声がした。

 

「アル?何をしていますの?」

 

セシリアである。アルのそばに行き彼を優しく抱き上げるセシリア。

 

「さぁ、シャルルさんとバーニィさんの部屋へ帰りますわよ?」

 

「わん!」

 

 

ラウラがアルと出会っているとき、バーニィはシャルロットのご飯を部屋へと運んでいた。

 

「父さんたちは何をするつもりなんだろう……」

 

先程電話で言われた手を出すなというローガンの言葉がどうも引っ掛かる。内容はシャルロットに伝えてはいない。

 

「それに贈り物って………」

 

考え事をして歩くバーニィ。そうこうしているうちに部屋へとたどり着いた。

 

「デュノア?入るぞ?」

 

ノックをして声をかけるバーニィ。

 

『うん!』

 

中からシャルロットの返事があるのを確認してドアをあける。

 

「晩御飯持ってきたから食べようか。」

 

「ありがとうバーニィ。」

 

 

お盆に乗った焼き魚定食をシャルロットに渡す。

いただきますと言い食事を始める二人だったが

 

「う………むぅ」

 

箸をうまく使えず魚の身を掴めずにいるシャルロット。

それを見ていたバーニィは少し懐かしく思っていた。ナターシャに箸の使い方をマンツーマンで教えてもらった日々。

 

「フォーク持ってくるよ。」

 

部屋から出ようとするバーニィをシャルロットは呼び止める。

 

「そ、そんなの悪いよ。」

 

「でも食べれないだろ?シャルロット。もう少し頼ってくれよ。」

 

そう笑顔で返すバーニィに顔を少し赤くしながらおずおずと口を開くシャルロット。

 

「な、なら………バーニィが食べさせて?」

 

「へ?」

 

「だ、だからあーんしてほしい………の…だめ?」

 

上目遣いで甘えてくるシャルロット。ここでことわれば

傷ついてしまう。それに頼れと言ったからにはそれに答えなければならない。バーニィはシャルロットに食べさせることにする。

 

 

「ほらあーん」

 

「あ、あーん」

 

シャルロットの口に焼き魚の身をほぐしたのを運ぶ。

 

「うん。おいしいよ!」

 

「そうか、なら次はご飯だな。」

 

ゆっくりと食べさせるバーニィ。彼の頭にはアメリカのお隣さんのエリナに食べさせてあげているときのことを思い出していた。

 

「バーニィ慣れてるね。誰かに食べさせてあげたりしてたの?」

 

少し頬を膨らまし尋ねてくるシャルロット。

 

「ん?あぁ、アメリカに居たときにお隣の女の子によくせがまれてな。」

 

「そうなんだ。よかった。」

 

「何がいいんだ?」

 

「い、いやなんでもないよ!」

 

シャルロットの心のうちを理解できないバーニィ。一夏のことを言えなくなっている。

 

「ほら」

 

「あーん」

 

「バーニィさん?アルが外に出歩いていました…………」

 

「わん!」

 

時が止まるのであった。

 

 

「箒、その魚くれよ。」

 

「食べるのか?いいぞ」

 

「い、いちか!私の青椒肉絲食べる?!」

 

「お、おう。」

 

「私にもくれないか?」

 

こちらもこちらで色々大変であった。

 

「それにしても最近バーニィ構ってくれないんだよなぁ」

 

「一夏、バーニィにも用事があるんだ。仕方ないさ。」

 

愚痴る一夏をなだめる箒。

 

「でも、最近シャルルにベッタリよね。」

 

「あぁ……俺も仲良くしたいなぁ」

 

そんな何気ない会話をする三人であった。

 

 




最近地球防衛軍にはまってます。ビータのポータブル2,3とPS3の4をやってます。

艦これとのクロスとか書いてみたいなぁと考えたりしちゃってます。

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