優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

47 / 61
作者「明日レポートあったっけ?」
友人「ないよ」
作者「やったぜ!」
翌日
教授「レポートだせよこら!」
作者「な!」
友人「作者聞こえているなら君の生まれの不幸を呪うがいい。君のお父上が悪いのだよ」
作者「友人!図ったな友人!」
因みに作者も友人も出せずに怒られました。


子守唄

嫌な夢を見た……何だったんだ。

嫌悪、侮蔑、軽蔑、憐れんだ目で俺を責めてきたクリス………でも…おかしいことではないじゃないか。俺はそれだけのことをしてきたんだ………そうだ。そうにちがいないんだ。

 

「大丈夫?バーニィ」

 

目覚めた俺の手を優しく握りしめてくれるシャルロット。握ってくれる手から伝わるシャルロットの体温。

 

「あぁ…大丈夫だ。顔を洗ってくるよ。あと、手を握ってくれてありがとう」

 

「う、うん」

 

心配そうな表情で俺を見ているシャルロット。自分のことでいっぱいいっぱいなはずなのに………本当に情けない。惨めだ。

 

 

駄目だ………寝るのが怖い。顔を洗って布団に入るがまたあの夢を見るんではないのかと考えてしまう。今は夜中の3時。どうすればいい?布団に座り考える。ダメだ。あの夢を思い出すと手足が震える。

 

「バーニィ………」

 

隣のベッドで心配そうに見つめてくるシャルロット。

 

「大丈夫……親に怒られる夢を見たんだよ。おかしいだろ?」

 

「嘘だね……バーニィは嘘が下手だよ」

 

そう言ってシャルロットは布団から出てきて………!?

 

「シシシシャルロット?!」

 

俺を優しく抱き締めるシャルロット。

 

「~♪~♪」

 

俺の頭を優しく撫でながら歌を歌う。

 

「この歌は?」

 

「僕のお母さんがよく歌ってくれた歌なんだ。夜寝付けない時に歌ってくれて………」

 

そして歌いだす。シャルロットの歌声はとてもきれいで……安心できる。

 

 

僕にもたれるように眠ってるバーニィ。ふふ…いつもは頼れるお兄さんみたいな雰囲気だけど寝顔は年相応でかわいい。それにしても……どうしたんだろう。あんなに苦しんでるバーニィ初めて見た……心配だよ。それに………クリスって誰なんだろう。気になるけどその名前を呟いていたバーニィはとても悲しそうで、辛そうで……聞けないや。それにしてもぐっすり眠ってる。よかった。お母さんがよく歌ってくれた歌。様々な季節と自然を題材にした僕のお気に入りの歌。

 

『月の繭』

 

 

朝の6時間に目をさますバーニィ。目を開けると目の前にシャルロットの顔があった。おそらく昨夜シャルロットはバーニィを抱き締めたまま寝てしまったのだろう。シャルロットと抱き合う形で寝ていた。

 

「……………………………」

 

声が出ず口をパクパクさせるバーニィ。この状況を何とか打開しようとゆっくりとシャルロットの腕を解こうとする。

 

「う……ん………」

 

しかし、シャルロットは更に力を強めバーニィの胸に顔をうずめる。

 

「……………………!!」

 

バーニィはシャルロットから伝わる体温、そして女性特有の匂いと膨らみに理性を攻撃されていた。

 

「…バー……ニィ…だい…じょうぶ…だよ」

 

呟かれる自分の名前と慰めの言葉。本当に優しい子に育ったんだなと思うバーニィ。

 

「ありがとうなシャルロット…」

 

シャルロットの頭を優しく撫でる。

 

 

「ご、ごめんねバーニィ」

 

食堂で顔を赤くしながら謝るシャルロット。

あの後、動こうにも動けないバーニィはシャルロットが目が覚めるまで待っていた。そして目をさましたシャルロットがバーニィを抱き締めて寝ているのに気がつきそこからずっと謝っているのである。

 

「き、気にしなくていい…よ」

 

バーニィも恥ずかしいのか顔を赤くしながらそう返答する。

 

顔を赤くしてうつむく二人。そんな中騒いでいる人物がいた。料理を受け取るカウンターで料理長を呼ぶ小柄な銀髪の少女。

 

「料理長はいるか?」

 

「あたしがそうだよ。どうしたんだい?」

 

「テーブルに塩が置いてなかったんだが……」

 

「え?」

 

「だから塩がないんだ」

 

「塩?……塩って料理に使うやつかい?」

 

「そうです。」

 

食堂のおばちゃんが困惑している。基本この学園は調味料を各テーブルに置いているが塩や一味、七味などは料理を貰うときに頼んでもらう形式である。

 

「塩がなければ戦力に影響が出ると私の仲間が言っていたんだ。」

 

シュンとした顔をしている。

 

「「……………」」

 

それを遠目から見ていた二人の心にある感情が芽生えた。

 

 

守ってやらねばと…………

 

 

朝のホームルーム。転校生が来ると聞いて騒がしくなる教室。

 

「では、入ってきて下さい!」

 

部屋に入ってきたのは食堂で塩がないと悲しそうな顔をしていた子であった。

 

「自己紹介をどうぞ!」

 

「ラウラ・ボーデヴィッヒだ。年齢は15、ドイツのIS特殊部隊、シュヴァルツェ・ハーゼに所属している。好きな食べ物はニンジン、嫌いなのはピーマンだ。趣味は蟻の観察だ!」

 

そしてドヤ顔をする。

 

(((((か、かわいい))))

 

満場一致で小動物認定された。

 

 

『たった今入ったニュースです。フランスの大手企業デュノア社の社長及び夫人、元社長が逮捕されました。汚職や、違法な研究、内部での暴力事件など様々な事がリークされ逮捕されたとのことです。これによりデュノア社は実質上倒産、研究者や職員は上部に脅されて協力したと供述しておりこれによりフランス政府は……………』

 

「アンドレ…………お前の覚悟…しかと見届けたぞ……後は、俺と十蔵が何とかしよう。今はゆっくり休め……すまない」

 

テレビに映る息子同然のアンドレの逮捕ニュースを見て悔しそうに、そして決意した顔をしてそう呟くローガンであった。

 

「そろそろナオミのやつが日本に着いたかな……まさかあの子もバーニィに会いに行きたいって言い出すとはな……さて俺は俺の仕事をしよう」

 

そう言って資料に目を通す。

 

そこには養子の手続きの紙、そしてその紙にはアンドレのサインが入っておりシャルロットの顔写真が貼られていた。そして彼女の名前が

 

『シャルロット・ワイズマン』

 

と書かれていた。




ジ・オリジン~青い目のキャスバル~

みたい!でも時間ない!

感想、評価、アドバイスよろしくお願いいたします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。