こいつにグラインドブレード着けたらきっとガンダムに勝てる!
「アンドレ君…君の思いは無駄にはしないよ。後は任せなさい」
ベンチで新聞を読みながらそう呟く老人。
新聞には『デュノア社倒産?!デュノア社長と夫人逮捕!』と書かれていた。
「シャルロットちゃんは大丈夫だ。それにローガン君が味方でついてくれていんるだ。安心しなさい。」
新聞をたたみ立ち上がる。
「織斑先生」
「はい」
近くには織斑千冬が待っていた。
「放課後シャルロット・ワイズマンさんを私の部屋に呼びなさい。あとバーナード君も」
「わかりました」
そう言って校内に戻る千冬。
残された老人はごみ袋を持ちごみ捨て場へ向かう。
名札には『轡木十蔵』と書かれていた。
◇
「今日の授業も終わりか~」
放課後になり体を伸ばしながらそう呟く一夏。
それを微笑みながら見ている箒。
「疲れたのか?ならこれを食べるといい」
そう言って箒が差し出したのはおにぎりだった。
「お!ありがとな箒!丁度腹が減ってたんだよ!」
嬉しそうに食べる一夏。そんな二人を見ていた人物が近づいてきた。
「失礼」
ラウラだった。
「お前が織斑一夏だな?」
「おう」
「そしてそこにいるのがプロフェッサーシノノノの妹篠ノ乃箒だな?」
「そうだが……何かようか?」
少し困った様子の箒。一夏は箒から貰ったおにぎりを食べ続けていた。
「私はラウラ・ボーデヴィッヒ。ご覧の通り軍人だ」
どや顔でそう言い胸を張る(張るほどないが……)
「これからよろしく頼むと挨拶しようとな……お近づきの印だ」
そう言って蕎麦を差し出す。
「そ、そば?」
「………………」
蕎麦を渡されて驚く一夏。そんな彼にラウラは胸を張って(張るほどry)解説する。
「私の部隊の副官が言っていた。日本ではお近づきの印にソバと言うものを渡すとな。クラス分用意した。もう殆どのクラスメートには渡したのでな」
どや顔で答えるラウラ。
その時今まで黙っていた箒が口を開いた。
「こ、この蕎麦は!」
「ど、どうしたんだよ箒」
箒の豹変により驚く一夏。
「わからないのか!?この蕎麦は蕎麦の発祥の地となっている長野県の山奥にある蕎麦の老舗『鉄仮面』という蕎麦屋の1日十杯しか作られない伝説の蕎麦だぞ?!その味は現在のそばの中でもトップにあり、艶、こしと全てが完璧な1品だぞ!」
その解説を聞いてフフンと嬉しそうにしているラウラ。
「そんな…しかもクラスの人数分とは……いいのか?こんなものを貰っても」
「フフン…もちのろんだぞ!」
ラウラが嬉しそうにそう答える。
「お前とは仲良くなれそうだ…私のことは箒と呼んでくれ」
「わかった箒。私はラウラでいい」
こうして箒とラウラは謎の友情で結ばれるのだった。
因みにその蕎麦を食べた一夏はこの味を追求してみたいと躍起になったのはまた別の話である。
◇
「デュノア、学園長が呼び出しが出ている。あとワイズマン。面会の方がいらっしゃっている。学園長の部屋に行くんだ」
放課後に千冬から呼び出された二人は何事かと思っていたが学園の長からの呼び出しと聞きますます不安になっていた。
「なに、おこられるわけじゃないんだ……デュノア」
千冬は立ち上がりシャルロットを優しく抱きしめた。
「お、織斑先生?!」
シャルロットは突然のことに驚きの声を上げる。
「なにもしてやれなくてすまなかった。だが、安心しろ。もう何も怖くないからな………さぁ、行ってくるんだ」
優しく諭し、シャルロットとバーニィを学園長室に促した。
◇
一体どうしたんだろう。もしかしてシャルロットが女ってバレたのか?でも、それなら捕まえるはずだ……今はこの状況に身を委ねるしかないな。
「バーニィ?部屋とおりすぎてるよ?」
「あぁ、悪い」
部屋の前まで来る。隣のシャルロットは不安な顔つきで立っていた。
「大丈夫だ」
そう声をかける。
「………うん。ありがとう」
決意を固めたシャルロットを確認して俺は扉をノックした。
「バーナード・ワイズマンです」
すると中から優しそうな老人の声で入っておいでと聞こえてきた。
俺とシャルロットは扉を開き部屋に入った。
◇
部屋に入った二人は轡木十蔵がすわっている机の前まで進んで行く。
「よく来たね。まぁ、そこのソファーに座り楽にしなさい」
十蔵が二人を来客用の椅子に座らせ、お茶を用意して二人に差し出す。
「はじめましてだね。私は轡木十蔵。このIS学園の学園長をしている」
自己紹介をして笑顔を見せる十蔵。しかし、当の二人は緊張しているのか少しぎこちない自己紹介をする。
「さて、二人を呼んだのはね。シャルロット・デュノアさん。君についてだよ」
いきなり本名を言われ不安そうに、そしてダメだと全てを悟ったシャルロットは下を向いてしまう。
「さて、単刀直入に聞くが、君に養子の話が来ているが乗るかい?」
「「へ?」」
いきなりの話の展開に思考がついていかない二人に十蔵は話を続ける。
「実はだね。私のとある友人から連絡が来てね。かわいい教え子がとある事情で子供を養子に出した。だからあなたが育ててほしいと連絡が来たらしい。そして、その子はISの適性が高く、他の者に取られる前にあなたに預けたいとのことらしい。そして、その子はIS学園に入学させるから引き取ってほしいとね」
全く話がわからず呆けている二人。十蔵は立ち上がり窓の外を見ながら話す。
「その里親となるのが彼女の家庭だ。入ってきてください。ナオミさん」
部屋の扉が開き入ってきたのは
「か、母さん?!」
バーニィの母親のナオミ・ワイズマンだった。
「はじめましてシャルロットちゃん。私の名前はナオミ・ワイズマン。あなたの隣のバーニィの母親です。久しぶりねバーニィ。目にくまがでかているわよ?ちゃんと寝てるの?」
優しく微笑みながら自己紹介をするナオミ。
「夫が女の子を引き取ると言ってね。自分は忙しくて会いに行って話を聞けそうにないから私が来たの」
ふふと笑いシャルロットの前に座る。
シャルロットは考えるのをやめたのか呆然としていた。
「あらあら、大丈夫?」
ナオミは少しおかしそうに笑いながら話しかける。
「だ、大丈夫です!は、はじめましてシャルロット・デュノアです!」
シャルロットは頭を下げ自己紹介をする。
「ふふふ、さて早速本題にまいりましょうか。シャルロットちゃん、貴女がよかったらワイズマン家に来ないかしら?」
「………」
シャルロットは俯いてしまう。少し時間を置いて口を開いた。
「……いいです」
拒否だった。
「どうしてかしら?」
「ナオミさんのお話はとても嬉しいです。でも……ぼ、ぼくみたいな愛人の間に望まれず産まれた子を引き取っても迷惑をかけるだけです。それにバーニィにも迷惑をかけちゃうし………」
「貴方は優しいのね。いきなり養子になれって言われてもわからないわよね?貴方の考えは間違ってはいないわ……でもねシャルロットちゃん。あなたは今言ってはいけないことをいってしまったわね」
「……え?」
少し怒気を含んだ声を出すナオミに少し戸惑うシャルロット。
「いい?貴方は今望まれず産まれたと言ったわね?きっと貴方はそう考えて生きてきたんだと思うわ。でもねそれは違うわ。貴方のお母さんが貴方が産まれるのを望んで産んだのよ。子供を産み育てると言うのはとても大変なの。自分の時間を全て子供に使い、愛し、育てるの。親になる人はその覚悟をもって子供をつくり、産むの。貴方のお母さんは女手一つでも貴方を育てようと貴方を産んだのよ?望まれずに産まれてくる子供なんてこの世にはないの。親は子供を愛し、その子の将来を創る。そしてその子に危険が迫れば命を投げ出してでも助けるの。子供が不幸になるのを望んだりする親なんていないのよ。」
「ぼ、僕は……そんなつもりじゃあ……」
シャルロットはぽろぽろと涙を流す。今まで自分は望まれて産まれてきたのではないと考えていた。しかしそれは自分が一番愛しまた愛してくれた母リュシルをも否定してしまう…自分に向けてくれていた笑顔、与えてくれたたくさんのもの。そのすべてを…
◇
シャルロットが落ち着きを取り戻すのを確認したナオミはシャルロットに一つの質問をする。
「ねぇ?貴方はお父さんとはお話ししたりしていたのかしら?」
「い、いえ……おと…社長とは仕事の話しかしてきませんでした」
「なら話さないといけないわね。少し待っていなさい。」
ナオミは携帯を取りだしどこかに電話を掛ける。それを見た十蔵が止めに入る。
「ナ、ナオミさんちょっと!これでは……」
しかしナオミは止まらない。
「十蔵さん。確かに私はあの人の妻です。だからあの人の言うことは信じています。ですがその前に一人の女性です。男性の価値観を押し付けられるのは我慢なりません。自身の罪を償うのは立派です。ですが愛した女性と子供を守りきれずに逃げることは許しません。残されたこの子はどうなりますか?いきなり他の家の養子に出す?そんな事実を押し付けられたこの子はどうなります?こんな純粋で優しい女の子に嘘をついて自分だけ逃げるなんて……シャルロットちゃんすこし待っていなさい。」
携帯で少し話したあと携帯をシャルロットに差し出す。
「ゆっくりと話をするといいわ……そして、答えを聞かせてね」
ビルドファイターズトライを見たいけど時間が……
友達いわくシアちゃんって言うキャラがかわいいとかどうとか……
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