優しい嘘つきのIS奮闘記 《完結》   作:乙女座

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原付で走ってるときに顔面に突撃してくるセミは最早凶器に近い……


日常

「ううん…………」

 

タッグトーナメント後に、皆に自分の秘密を告白したバーニィ。彼の秘密と罪を優しく受け入れてくれた大切な仲間のお陰で、その日から悪夢はぱったりと見なくなった。しかし、最近シャルロットが自身の布団に入り込んでくるのが悩みの種となっている。結局部屋が用意できていないため今の部屋を継続的に使うことになったが……

 

「バーニィ…………ん」

 

抱き付いて離れないシャルロット。彼女は恐らく10人が10人とも可愛いといえる容姿をしている。そんな彼女が毎朝このように体を密着させてくると年頃の男の子にとっては精神的にきついものがある。何故この様な事になったのか……バーニィ自身わかっていなかった。

 

 

「ねぇ…少し聞きたいんだけど…」

 

バーニィの前世の事の告白の後にシャルロットが恐る恐る尋ねる。

彼女だけでなくセシリアも気になっていたこと。

 

「その……クリスさんのことは今でも好きなの?」

 

そう意中の相手の前世の想い人である。夢に出てくる程である。バーニィ自身にとっても特別な人でもあるはずなのだ。先程の前世の話でも戦う理由となった要因でもある。気にならない筈がないのだ。セシリアとシャルロットにとっては大問題である。

 

「………そうだな……今でも好きだと……思う」

 

少し悲しそうにそう答える。それを聞き悲しそうにする二人。自分達が好きな彼はまだ前世の女性が好き。勝ち目などないと考えたのだろう。

 

「でも………この世界にはもういない人だしな……いつか…きっといつか彼女のように好きになれる人を見つけて結婚したいな。子供と奥さんと暮らして……普通でいいんだ。それ以上は求めない。普通が一番の幸せって言うのが前世で痛いほど感じられたしな……」

 

顔を少し赤くしながらそう恥ずかしそうに答える。

自分が好きになった人は間違ってなかった。

そう心で感じ、以前よりもいっそう彼に好意を抱くようになってしまった二人だった。

 

 

その日から2日経ち、以前のように落ち着きを取り戻した生活に戻ると思っていたバーニィだったが……

 

「~♪」

 

「シャルロット……あ、歩きづらいんだが…離れて歩かないか?」

 

「嫌!」

 

セシリア、シャルロットの二人が以前にもまして彼から離れなくなってしまった。前世の告白の翌日にはセシリアまでもがバーニィの布団に潜り込んでいたときは情けない悲鳴を上げたバーニィであった。

廊下をシャルロットと腕を組んで歩く彼の後ろからシャルロットとは逆の腕に飛びついてくる人影。

 

「おはようございます!バーナードさん!」

 

セシリアであった。

 

「お、おはよう」

 

そんな二人の変化に着いていけず翻弄される我等が主人公バーニィであった。

 

(ふふふ…嬉しいわ。頑張りなさいバーニィ。私はアメリカに帰るわね……)

 

(わたしもりっぱなれでぃーになってお兄ちゃんのおよめさんになる!)

 

影から息子を応援するナオミと決心するエリナであった。

 

 

「では皆さん!一週間後の臨海学校に向けて準備をしていてください!」

 

そう言って授業が終わりそれぞれ各々がすべきことを準備していた。バーニィは授業のまとめをしながら臨海学校での海で何をするかを考えていた。

彼にとって遊びで海に行くのは初めてのことである。

前世では宇宙に住んでいたため海を資料で見ることはあっても本物を見る機会が無かったため密かに楽しみにしていた。

 

「海と言えばアッガイ可愛かったな………」

 

「何がかわいいんだ?バーニィ」

 

後ろを振り向くと一夏が笑顔で立っていた。

 

「そうだ!バーニィ一緒に水着買いに行こうぜ!」

 

水着を買っていないことを思い出したバーニィはタイミングがいいなと思いながら彼の提案に乗り明日の放課後に買いにいくことを約束した。

 

そんな二人を見ている五人と一匹がいた。

 

 

 

翌日、一夏とバーニィの後を追いかける五人と一匹がいた。

 

「我が世の春が来たああああああ!」

 

「わん!」

 

「ど、どうしたのだラウラ?」

 

謎の言葉を叫ぶラウラを心配する箒。

「流石、ハチ公の子孫!」

 

「ラウラ、ハチ公は秋田犬よ」

 

ボケるラウラに的確な突っ込みを入れる鈴。周囲の人たちは不思議そうに見ていた。

セシリアとシャルロットは物陰から一夏とバーニィを観察していた。

 

「まさか一夏さんが敵になるなんて……」

 

「予想外だよ……」

 

何故か一夏がバーニィを狙っていると勘違いしている二人であった。

 

 

一夏とバーニィは買い物を終えカフェでのんびりと過ごしていた。

 

「楽しかったな」

 

「そうだな……」

 

男二人で心置きなく買い物をしたり、弾と蘭に出会ったり、千冬と出会ったり、ゲームセンターで日本を勘違いしていた金髪の男性と対戦したりと有意義な一時を過ごし時間は5時を廻っていた。

 

「楽しみだな……臨海学校!」

 

「そうだな…実は俺海に行くのは初めてなんだ…」

 

「そうなのか?なら泳ぎ方とか教えるよ!こう見えても俺、昔はスイミーって呼ばれてたんだぜ!」

 

「スイミーって何だよ一夏」

 

「スイミ-を知らんのかバーニィ!」

 

「ちょっ!あんた何出ていってんのよ!」

 

「あれ?ラウラ?それに皆……」

 

ぞろぞろと出てくる5人と一匹。それを見て笑うバーニィ。何気ない会話。楽しい一時。ずっと続けばいい……そう思えるほどの日常。彼にとって大切な思い出となっていっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう、ずっと続けばいいと…………

 

 




クライマックスに近づいてきましたね………

バーニィに栄光あれぇええええ!


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