ガンタンク3機必要じゃね?
バーニィの自己紹介の後少しの休憩に入る。バーニィの席は一番後ろであり、窓側なので光が差し込んでおり心地よい。と普通は思えるだろう。しかしこのひとときでさえ、バーニィ、そして一夏の男二人は神経をガリガリ削られる。クラスの生徒は遠巻きからバーニィ、そして一夏を見ており、廊下も女子生徒で溢れかえっていた。
「ねぇ、あの子達よ。ISを動かせる男の子。」
「わぁ~本当に入学したんだ。」
「ふははは、怖かろう」
「機械が言うことか!」
廊下の女子生徒はこちらに興味津々。時折変な奴が混ざっているのはスルーしておこう。
バーニィは席でそのような視線を耐えながら、本を読んでいた。題名は『これであなたも立派な日本人~速読日本語~』である。ちなみに著者はバーニィの父親のローガンである。
「へ、へろー?」
そんな中何故か英語で話掛ける一夏であった。
俺は声を掛けられて顔を上げるともう一人の男性操縦者の織斑一夏が立っていた。
「ま、まいねーむいずいちかおりむら。ないすとぅみーとぅ」
片手に『馬鹿でも話せる英語初級』と書いた本を持ってる。俺が唖然としているのを見て織斑は間違えたのか?とか言いながら本を凝視している。俺は笑いが押さえきれず笑ってしまった。
「日本語で大丈夫だよ。織斑一夏くん。」
「へ?日本語喋れるの?」
「自己紹介の時に日本語で言ったじゃないか。」
そう言うと織斑一夏はガクッとうなだれていた。
「で、俺に何か用があるのか織斑一夏くん?」
「いやぁ~。ここで男って俺たちだけだろ?だから仲良くできたらなぁって思って……」
そう苦笑いしながら話掛ける織斑一夏。確かにさっきから見世物小屋にいるような感覚だな。仲良くしておかないといけないよな。
そして話してみて思ったのがこいつあいつに似てるな……アルに。
外見ではなく雰囲気が………
「そうだな!じゃあ自己紹介しておくか!俺の名前はバーナード・ワイズワンだ。バーニィって呼んでくれ。」
俺は右手を差し出す。それを見た織斑一夏は嬉しそうに握手を返してくる。
「わかったよバーニィ。俺の名前は織斑一夏だ。一夏でいい。これからよろしくな。」
「わかった一夏。よろしく」
俺達が握手をしていると回りがざわつき始めた。
「これは!夏の新刊の内容にするわよ!」
「メモはとれているか!」
「禁断の男の愛………いいわね!」
聞かなかったことにしよう。俺達が互いの自己紹介を終えて話していると一人の女の子が近づいてきた。
「一夏、ちょっといいか?」
「……箒?」
「一夏、友達か?」
一夏はおうと答えてその女の子に向く。箒と呼ばれた女の子は目付きは少しきついが美人で綺麗な女の子だった。
「一夏を少し借りるがいいか?」
そう言ってくる。別に断る理由も無いのでいいぞと返事をし、一夏が箒って子に連いて教室から出ていくのを見ていた。青春だなぁ。
そんなことを考えながら、日本語辞典を開いて次の授業の準備をしようとしていると。
「ちょっとよろしいかしら?」
また、声を掛けられたので目線をあげ横を見る。隣にはまたも綺麗な女の子がいた。金髪のロール。綺麗な水色の瞳。綺麗な白い肌。
……なるほど。ハーパーが来たがってたのが今わかった気がする。でも、目の前のこの子凄い怒ってるように思えるんだけど。なんかしたのかな?
「お返事は?」
「あ、あぁ何か用か?」
「まぁ!せっかくこのセシリア・オルコットが声を掛けていると言うのになんですかその返事は!」
あぁ、この子女尊男卑に染まってる子か。厄介だなぁ………。
「式には遅れて来ますし。貴方のような人がよくこのIS学園に入れましたね!」
好きでこの学園に来た訳じゃないんだけどなぁ。ってかこの子凄い違和感があるような気がする。
「貴方のような人と3年間共にするなんて心苦しいですわ!」
何だか………。
「この先が思いやられますわ!」
何かから逃げてる、恐れているように見える。他人を信じれてない瞳だ……。一体どんなことがあったんだ?
「聞いてますの!だいたい男性というのは………。」
俺はこの後休み時間のチャイムが鳴るまで彼女に永遠と怒られ続けた。一夏がその後織斑先生に出席簿に叩かれていたのはまた別の話だ。
その後、授業が進んでいくが一夏が参考書を捨てたと言い出しまた出席簿で叩かれていた。かわいそうに……。
休み時間に入りバーニィはISの参考書とノートを広げカリカリと授業の内容をまとめていた。すると、セシリア・オルコットが一夏と言い合いをしているのが目に入った。やはり何か引っ掛かる。そこまで男性を目の敵にしなくてもいいものを……バーニィがそう考えているとセシリア・オルコットがこちらに戻ってきた。
「何を見てますの?」
「いや、別に……何でもないです。」
「貴方はもっとしゃんとしたらどうですか?男なんでしょ」
理由のない八つ当たりがバーニィを襲う!
そんな八つ当たりをまた永遠にされるバーニィであった。
放課後になり、俺はバーニィに勉強を教えてもらおうとバーニィの元に向かう。休み時間に散々好き勝手言われたしなんなんだよもう……ここは男のバーニィと勉強しようと考えていた。が、
「織斑くん。まだ居たんですね!寮の部屋の鍵を渡そうと思って………」
山田先生に捕まった。ん?部屋の鍵?
「えーっと、山田先生?暫くは自宅から通うんじゃなかったんですか?」
「織斑くんは政府から何も聞かされていないんですか?身安全のために急遽寮の方に移りました。」
えー……まぁ、仕方ないかな。千冬姉も早く言ってくれればいいのに。
「じゃあ、荷物取りに帰ってもいいですか?」
「えっとそれは………」
「私が用意しておいた……」
「えぇ!千冬姉が?!」
バシン!
「ひでぶ!」
「織斑先生だ。馬鹿者。荷物は服と携帯の充電器があればいいだろう?」
いってぇ~ってか、携帯の充電器だけかよ!なんなのそれ?某潜入の蛇でももっと持ってたぞ!
俺はとりあえず鍵を貰いバーニィのもとへ行く。
「バーニィ!一緒に勉強しようぜ。」
「あぁ、いいぞ一夏。でも、そういうのはあまり大声で言わない方がいいぞ?」
バーニィの忠告で周りを見渡す。女の子が何人かいるのは見えるけど………?
「まぁいいや。寮の鍵を貰ったから一緒に行こう。その後勉強会でいいか?」
「ああ、勉強教えてもらえるかな?授業の内容に、ついていけなくてさぁ。」
「任せとけ!友達だろ?」
バーニィが快く了解してくれる。俺はこの時、バーニィは友達で、アメリカ産まれの俺と同じ境遇の人だと思っていた。だが、全く違ってたんだ。どれだけのものを背負っていたかなんて……。
~寮~
バーニィは一夏の部屋の前で別れた後、自分の部屋に向かっていた。一夏の部屋は1025バーニィは1035であり、かなり離れている。途中で一夏の叫び声が聞こえた様だが深く考えないようにした。
「1035……ここか……」
目の前には自分の部屋。ここで新しい生活が始まるんだと思いをはせる。そしてノックをする。しかし返事がない。バーニィはとりあえず部屋の中に入る。
「お邪魔しまーす……ってななんだこれ!!!」
部屋な中はどこかの貴族の一室のようなことになっていた。高そうな家具、日用品などが置いてある。
バーニィは呆然としていた。すると、洗面所から声がする。
「誰かいらっしゃいますの?」
バーニィは自分の耳を疑う。この声とこのしゃべり方・・・まさか
「これから同室のセシリア・オルコットですわ。よろしくおねがい……」
バスタオル一枚のセシリアが出てきた。
二人の間の時間が止まったように思えた。こうしてバーニィの新しい学園生活が始まったのだった。
感想、評価ありがとうございます!
どんどん書いてください!
それを糧に精進んていきます!