ベル君のスキルとか魔法どうしようかなと迷っていたらこんなにも時間が経ってしまいました。
「なるほどなぁ。それでアイズたんを好きになったんか」
「は、はい……」
夕食の騒ぎの後、主神であるロキ様の所へ訪ねた僕はステータス更新してもらいながら、5階層での事について話した。
神さま曰く、ファミリア内にもアイズ・ヴァレンシュタインさんに恋する人は多いとのこと。
その人たちのサポートはしないが、邪魔もしない所謂中立、それが神さまの立ち位置らしい。
「ま、頑張ったらええわ。それにしても、ダンジョンで可愛い女の子助けてハーレム作るゆうてたのに、まさか自分が助けられて惚れるとはなぁ」
「う、うぅ……」
自覚はしている。
男のロマンでもあるハーレムを作ろうとしていた僕が特定の一人に惚れるなんて……
あるえの小説のネタにされそうな話だな。
神さまから共通語に書き写されたステータス用紙を受け取る。紅魔の里で少しだけ神聖文字は習ったが、全く読めないよりはマシという程度だ。多分、めぐみんなら読めるんじゃないかな……
「ほな、これがベルのステイタスやで〜」
どうも、と差し出された用紙を手に取る。僕はそれに視線を落とした。
ベル・クラネル
Lv.1
力 : I 77 → I 82
耐久: I 13
器用: I 93 → I 96
敏捷: H 148 → H 172
魔力: I 72 → H 132
《魔法》
【 テレポート】
・移動魔法
・無詠唱魔法
・視界の範囲ならばどこにでも移動可能。
【
・攻撃魔法
・詠唱創作可能
《スキル 》
【
・戦闘中、紅魔族的名乗りを上げることで全能力高補正。
敏捷が24も上がってる!? うーん? ミノタウロスに散々追いかけまわされてるからかなぁ。それにしてもテレポート一回使っただけでなんでこんなに魔力値が上がるんだろ……
爆発魔法はちょっとなぁ。狭いダンジョンで使ったら崩れそうでちょっと怖い。
スキル欄も相変わらずだ。最初に恩恵を刻んで貰った時に発現した【
「神さま、このスキルスロットどうしたんですか? 何か消したような跡が……」
「……ん? ああ、それな。ちょっと手元が狂ってもうてな。堪忍してなー」
「なんだ……」
ちょっとだけ期待してしまった。欲は言わないが、出来ればもう一つくらいは欲しい。なるべく格好いいのを。
更新されたステイタスを確認した僕は神さまの部屋に備えつけられた時計を見ると、もうそろそろいい時間だった。
自身に割り当てられた自室へ戻ろうとドアノブに手を掛けた所で。
「あ、そうだベル。明日からはある娘と一緒にダンジョン潜ってもらうで〜」
「へ?」
「ベルの大好きな美少女エルフやから、楽しみにしとき〜」
ーーーーーー
ーーーー
ーー
ベルが部屋から完全に出て行くのを見送った後、ロキは静かに嘆息した。
(ただでさえ魔法がチート並やのに、あんなスキルまで……。あの色ボケ女神にだけは絶対目をつけられんようにせなあかんな)
自分を含めて娯楽の大好きな神々のことだ。レアスキル持ちなんて格好の的だ。それが『ロキ・ファミリア』であろうとお構いなしにアイツらは手を出してくる。
他の木っ端ファミリア相手なら問題なく叩き潰せるロキではあるが、自身と同じくオラリオ最大派閥を担う色ボケ女神ーーー美の女神フレイヤとなると流石のロキでも分からなくなってくる。
ロキは別の羊皮紙に書き写した本来のベルのステイタスをもう一度確認する。
ベル・クラネル
Lv.1
力 : I 77 → I 82
耐久: I 13
器用: I 93 → I 96
敏捷: H 148 → H 172
魔力: I 72 → H 132
《魔法》
【 テレポート】
・移動魔法
・無詠唱魔法
・視界の範囲ならばどこにでも移動可能。
【
・攻撃魔法
・詠唱創作可能
《スキル 》
【
・戦闘中、紅魔族的名乗りを上げることで全能力高補正。
【
・早熟する。
・
・
間違いなくベルは強くなる。それこそ少年の
最近、伸び悩んでいるあの少女と切磋琢磨してくれればいいのだが。
親心ながらロキはそう思うのだった。
はい! ということでベル君の魔法はテレポートと爆発魔法になりました。爆裂魔法はやっぱりめぐみんのものなので……ワンランク下の爆発魔法にしました。まあ、ベル君のことですからいずれ爆発魔法を連続で打ち出すあの伝説の紅魔族になる可能性もなきにしもあらず……