高校からの帰路に着くンツン頭の自称不幸少年。
「上条当麻」は見るからに不機嫌な顔をしていた。
それもそのズ。
財布を亡くしたのだ。
亡くした、とういうのはその通り。お亡くなりになったのだ。財布の中身も全て...
「あぅぅ...不幸だ...まさか落とした財布が壊れるとは...」
ダレも居ないのにゲンナリと呟く。
一人きりなのに呟やいちゃうあたりで、彼のテンションを、察して頂きたい。
「しかもさぁ...財布が壊れるってなんなんだよ。壊れる品物だっけか、アレ?」
彼が、地面にガマグチの財布を落としたとき、何故か唐突にガマグチの鉄の部品がパキーン割れて、中身がたまたま開いていたマンホールの穴にのまれてしまったのだ。
偶然が重なりこのような結果になった。自称だが確かに不幸なのだ。
無一文になった上条の足取りは重い。
まるで生きる屍のようなトロさで帰路についてた。
その時。
今まで放心だった彼は違和感に気づいた。
「コラー、ー!!ーノヨ、ー!!」
何やら後方から自分が呼ばれてるような気がする。
次の瞬間、彼の後方からバチィ!という派手な音と共に、蒼い雷撃の槍が飛んできた。
一瞬の生存本能の覚醒で、飛んできた雷撃の槍に右手をかざす。パキーン!いうなにかが割れる音と共に雷撃の槍が消滅した。
「アンタ!聞いてんの!さっきから堂々と無視してくれちゃって!なに!?なんなの!?気取ってんの!?」
といったぐあいにマシンガン文句を放ってきた茶髪の少女。
「うるせーなビリビリ中学生!俺の気分は今ァどん底なんだよ!もうやめてくれよ!これ以上不幸運んでくんなよ!チクショー!」
とマシンガンにバズーカで応酬する上条。
ビリビリ中学生!と呼ばれた茶髪少女、御坂美琴はたじろいた。彼のこんなに冷たい対応を受けるのは初めてだったからだ。
「べ...べつにそんなに怒んなくてもいいじゃない...」とシュンとする。
「え?あ、あぁ悪い...ちょっと気分がよくなくてな...」
ちょっと言い過ぎたかな、と、反省した上条。
一瞬の静寂のあと上条が口を開いた。
「んで?なにようでせうか?」
「あぁ...イヤ、用は無かったのよ...その...アンタを見つけたから...」
「こ、声かけてたのに...無視するし...」
「ちょ、ちょっとイラってきただけなの...」
未だ立ち直れないのか、美琴は泣きそうな感じになりながらも言葉を紡ぐ。
やべ...そんなに言い過ぎちゃったかな俺!紳士上条!なにをやっている!中学生泣かしちゃまずいぞ!
対して上条もこんな弱々しい彼女の対応を受けるのは初めてだった。
「いや、その、ご、ごめんなさいい!!!」
慌てた上条がとりあえず謝る。もういつでも土下座しますと言わんばかりに謝る。
「んもう..,いいわよ。んでアンタは何やってたの?」
機嫌を治してくれたか!いやーあぶねー!雷撃の槍、次に超電磁砲がとか飛んで来たらあぶねーもんな...
と、実は内心ヒヤヒヤしていた上条。
「え、あー帰宅なう。ってところか。」
いつもの調子で言った。
「へー、そうなんだ。」
美琴も、いつもの調子で返した。
また静寂がぶり返した。さっきは一瞬だったが今回のは長かった。
あのさぁ、と美琴が唐突に切り出す。
とりあえず、初めてを投稿。続くのかな?