けものフレンズRクロスハート   作:土玉満

10 / 107
登場人物紹介


名前:オイナリ校長

 ともえ達の通うジャパリ女子中学の校長先生。
 真っ白いキツネのフレンズだ。かつてイエイヌが出会ったオイナリサマとは似ているが別人らしい。
 なんだかんだで生徒達の人気もあり、特にキツネのフレンズ達からはオイナリ校長先生の会なんて非公式クラブを作られる程に慕われている。
 好きな物は稲荷寿司である。


第5話『おキツネコンコン。キツネ一派と探検ボクらの商店街』(後編)

 萌絵とラモリさんも合流した一同。

 こそこそ、と校舎を後にして校外活動へと向かう。

 ちなみに、既にかばん生徒会長によってイエイヌ争奪部活対抗大乱戦は収束しているので別に大手を振って校舎を出てもいいのだが、その事をまだ知らないともえ達であった。

 みんなで抜き足差し足忍び足。なんだか段々面白くなってきてしまった。

 

「いやー、こういうのいいね。私もなんだか学生に戻った気分だよ。」

 

 楽しそうに笑うオイナリ校長を先頭に通学路を歩いていく。さすがにここまで来れば運動部の追跡もないだろう。

 ようやくイエイヌもともえも安堵のため息をもらす。

 ギンギツネとキタキツネを伴ってとうとう商店街の入り口までやってきた。

 商店街の入り口を示すアーチには『ようこそ!色鳥町商店街!』の文字が書いてある。

 

「あれ…?ここって…。」

 

 と、イエイヌが何かに気づいたように周囲を見渡す。

 

「どうかした?イエイヌちゃん。」

「ええと…。ここってわたしがこの世界に来た時に一番最初にいた場所なんじゃないかな、って…。」

 

 確かにそこはイエイヌがこの世界に初めて降り立った時の場所、初めて出た路地だった。

 ということはあの小さな社のような物も近くにあるのだろうか。

 

「うーん?ボク達ここの商店街に家があるけどそんなのあったかなあ…。」

「そうね…。私も小さな社というのは聞いた事ないです。」

 

 この商店街に暮らすキタキツネとギンギツネに訊いてみてもその社の事はよくわからないままだった。

 

「それよりそれより!案内!ボクがする!」

 

 ぐいぐい、とともえの腕を引っ張るキタキツネ。

 

「あはは、すっかり懐かれちゃったねえ。」

「ともえちゃんは何でか年下の子に懐かれやすいものねえ。」

 

 そんな光景をオイナリ校長と萌絵がほっこりと見守っていた。

 

「ところでオイナリ校長先生。校外活動って具体的に何をするんですか?」

 

 萌絵がオイナリ校長に訊ねてみる。

 

「うーん。そのときそのときで行き当たりばったりかな?」

「それって大丈夫なんですか?」

「大丈夫大丈夫。なんとかなるから。」

 

 果たしてこれで何かの校外活動になるのだろうか。萌絵の心配をよそにオイナリ校長は商店街入り口のアーチを潜ってずんずんと商店街の中に入って行く。

 

「まあまあ、とりあえず見てて下さい。オイナリ校長凄いですから。」

 

 萌絵の心配がわかるのかギンギツネが言う。オイナリ校長が商店街に入っていくと

 

「お、オイナリ校長!」

「ようこそ!待ってましたよ!」

「新作の稲荷寿司できたんだけど試食しておくれよ!」

 

 わらわらと各店からやってきた店員達に囲まれるオイナリ校長。

 一人一人に丁寧に応えていく。

 しばらくの間お話を聞いた後、ともえ達のところへ戻ってくる。

 

「はい、みんなお弁当屋さんから差し入れ。で、ね。今日いくところ決まったわ。」

 

 そうしてオイナリ校長を先頭にずんずん商店街を進むキツネ一派+3人+ラモリさん。

 ちなみに、ちょっぴりワサビ多めのワサビ稲荷はともえにヒット。鼻がツーンとなってしまう。

 

「はっ!?ワサビと稲荷寿司…!奇跡のマリアージュ…!?あらたなともえスペシャルの発想が今ここに…!」

「ともえちゃん…。それはやめとこう?」

「ええ。忘れて下さい。その発想今すぐ忘れて下さい!」

 

 萌絵とイエイヌ二人に必死に止められていたが新たなともえスペシャルの発生は防げたのか…。それはわからない。

 そうこうしていると、到着したのは雑貨屋さん。

 

「こんにちわー。」

「あら、オイナリ校長先生の会じゃない。いらっしゃい。」

 

 そのまま入っていくオイナリ校長とキタキツネにギンギツネ達。どうやら商店街ではオイナリ校長先生の会はそれなりに有名らしい。

 

「雑貨屋さんにそろそろ廃棄しなきゃいけない風船があるって聞いたんだけど、それちょっとおまけして譲ってもらっていいかしら?」

「そんなのでいいならタダで…。」

 

 と雑貨屋さんが風船の入った袋を出そうとするところに…

 

「それはダメ。」

 

 とキタキツネがずい、と割り込む。

 

「オイナリ校長がいつも言ってるの。タダはダメ。お金はちゃんと回す。商売の基本。」

「はい、部費で落とすので平気ですから。」

 

 それにギンギツネも頷いてみせる。

 

「さすがオイナリ校長先生んとこの生徒さんはしっかりしてるねえ。じゃあオマケはたくさんさせてね。」

 

 どっさり、と風船の入った袋を渡される一同。ついでに空気入れも借りてきた。

 

「あ、これバルーンアート作るやつだ。」

「そうそう。作り方も覚えちゃえば簡単だから。」

「アタシもいくつか作れるよー!」

「バルーンアートって何ですか?」

 

 その風船は膨らませると細長い形になるものだ。これを捻ったり結んだりして色んな形を作って遊ぶのがバルーンアートなのである。

 ワイワイと風船の入った袋に群がる一同。イエイヌも興味深そうに風船の入った袋を眺める。

 

「ほら、これをこうしてこうして…。そう。基本は丸をまとめて一つにして形を作っていくの。ここが耳でこっちが顔。ほら、ウサギの頭が出来た。で、前足…胴体、後ろ足と作って…。」

 

 とバルーンアート、ウサギの完成である。オイナリ校長案外上手いものであった。ふっふーん、とドヤ顔である。

 

「すごいです!」

「イエイヌちゃんも作ってみる?」

「はい!」

 

 そうしていくつかバルーンアートを作っていく一同。ついでとばかりにラモリさんが色々なバルーンアートの作り方の手順書をプリントアウトしてくれていた。

 

「あ、これでよかったらアタシ作れるよ、ほら、手につけるお花。キタキツネちゃん手出して。」

 

 ともえが黄色と赤の風船で作り上げた腕に巻ける小さなサイズのお花をキタキツネの手に巻いてあげる。それをふぉおおお!?と言いたそうなキラキラとした目で見るキタキツネ。

 

「すごい!可愛い!ほら、ギンギツネみて!」

「よかったわね、キタキツネ。私も萌絵先輩に作ってもらっちゃった。」

 

 ギンギツネの手にも青色と黄色の風船で作り上げた同じ小さな花が巻かれていた。

 

「よかったじゃない、二人ともお揃いよ。」

「うん!」

「はい、ともえ先輩も萌絵先輩もありがとうございます。」

 

 嬉しそうに笑うオイナリ校長とギンギツネキタキツネに何かを刺激された顔のともえと萌絵。それぞれにシュバ!とスケッチブックを取り出す。

 

「これは…これは絵になる!めっちゃ絵になるぅううう!」

「ほんとだね…!これはほんとに絵になるぅううう!」

 

 やおらシュババ、と物凄い勢いでスケッチブックに三人の絵を描いていくともえと萌絵。怪訝な顔をするキツネトリオに

 

「あ。少しの間でいいので動かないでいてあげて下さい。すぐ終わると思いますので。」

 

 とイエイヌがちょっとだけ申し訳なさそうな顔でお願いしていた。

 やがてスケッチが完成したのか、お互いのスケッチブックを交換して食い入るように見つめた後にハイタッチを交わすともえと萌絵。

 

「さ、それじゃあ本番いってみようか。」

「「「本番…?」」」

 

 スケッチの完成を待ってから言うオイナリ校長の言葉にともえと萌絵とイエイヌが?マークを浮かべる。

 

「オイナリ校長先生の会の活動の本番。」

「最初はちょっと恥ずかしい気がしますけど、きっと楽しいと思いますから。」

 

 そんな二人に解説してくれるキタキツネとギンギツネ。

 言いつつ三人は外へと向かう。雑貨屋さんは頑張ってねー、と応援の体勢だ。

 

「それじゃあ……みんないくよー!」

 

 とオイナリ校長がばーん、と商店街へと飛び出す。

 

「おキツネコンコンっ!」

 

 とオイナリ校長が手でキツネサインを作りつつポーズを決めるとその両脇にキタキツネとギンギツネがやってきて

 

「「我ら!」」

 

 と続いて

 

「「「オイナリ校長先生の会っ!」」」

 

 じゃーん!と決めポーズ!

 

「ともえ先輩とイエイヌ先輩も。」

 

 とキタキツネに言われて

 

「あ、そっか!」

「わ、わかりました!」

 

 とさっき一緒にポーズの練習したともえ達とイエイヌも加わって

 

「「「「「オイナリ校長先生の会っ!」」」」

 

 もう一回じゃーん!と決めポーズ。

 

「はい!萌絵お姉ちゃんも!」

「ええ!?!?あ、アタシもなのー!?」

「はい、遠坂姉ちゃんもやろう!じゃあもう一回!」

 

 突然の無茶ぶりに巻き込まれる萌絵。こうなりゃヤケである。全員でオイナリ校長をセンターに可愛くキツネポーズでキメッ!

 

「「「「「我ら!オイナリ校長の会っ!」」」」」

 

 三度、じゃーん!と決めポーズ。ラモリさんが気を効かせて背後にホログラフで光エフェクトをいれてくれていた。

 

「よっ!オイナリ校長!」

「まってましたー!」

 

 と商店街の各店から賑やかしの声が飛んでくる。どうやら商店街ではなんだかんだ有名なのは確からしい。

 そのままさっき手に入れた風船でバルーンアートを作りつつ商店街へやってきた買い物客にプレゼントしたり商店の入り口に飾ったりして歩いていくオイナリ校長。

 あっという間に周囲に人だかりができる。

 キタキツネもギンギツネもともえも萌絵もイエイヌも、バルーンアートを作ったり風船を膨らませまくるが人だかりが途切れる事はない。

 そんな中を余裕の表情で集まった人たちの相手をしながら歩いていくオイナリ校長。

 ともえは何となくだけどキタキツネとギンギツネの二人があんなにオイナリ校長の事を慕っている理由がわかるような気がした。

 そんなともえの視線に気が付いたのか、オイナリ校長はともえに笑いかける。

 

「私にはご先祖様みたいな不思議な力はないけど、それでも皆が幸せに暮らせるお手伝いが出来る、ってわかったとき結構嬉しかったんだ。」

 

 ふふ、とともえに笑いかけるオイナリ校長。

 

「これも商店街のみんなとキツネちゃん達のおかげかなーって、ね。」

 

 そう笑うオイナリ校長にともえは、ああ、こういう大人っていいなー、なんてぼんやりと思っていたがすぐに大忙しのバルーンアート作りに忙殺されるのであった。

 

「ありがとー!わんわんのおねーちゃん!」

「いえいえ、どういたしまして。」

 

 一方でイエイヌは小さな女の子にさっき覚えたばかりのウサギのバルーンアートを作ってあげていた。どうにか形になったものだが女の子は嬉しそうにお礼を言うと母親と手を繋いで去っていく。

 途中何度も振り返って手を振り返してくれる女の子にイエイヌの尻尾は自然と揺れるのだった。

 

 そうやって商店街のあちこちをバルーンアートで飾り付けてやったり買い物客に配ったりしていたら、あれだけあった風船もあっという間になくなってしまった。

 最後に終わりの挨拶をした頃には買い物客も含めて盛大な拍手をもらうオイナリ校長の会一同であった。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 大盛況のうちに終わったオイナリ校長の会の商店街校外活動。心なしか商店街はいつもより客足も増えているような気がする。

 各商店のみんなはせっかくの勢いに便乗して忙しそうに立ち回っていた。

 なるほど、ノリと勢いで始まったように見える校外活動であったが何とかなってしまった。

 

 しかし、さすがに疲れたともえ達はキタキツネの「休めるところがある。」という誘いでとある場所へやってきた。

 そこは商店街のお店の一つ。ゲームセンターだった。

 

「ここ!ここはボクの縄張り!シマ!なんならここのボス!」

 

 と、テンションダダ上がりのキタキツネ。そんなキタキツネの頭をともえが撫でている。

 

「ここはキタキツネのうちがやってるゲームセンターなんでそんなに間違ってはないわね。それにあなた、ここのハイスコア記録全部もってるのよね。」

「そう!ボクはゲームだけなら得意だよ!」

「このくらい勉強も頑張ってくれたらねー。」

 

 と苦笑するギンギツネである。

 

「いいの!ボクはプロゲーマーになるからっ!」

「はいはい、あなたならなれるかもねー。」

 

 ギンギツネも苦笑しながらともえと一緒にキタキツネを撫でていた。

 一方でイエイヌは初めて目にするゲームセンターというものにキョロキョロと辺りを見渡す。

 何か箱のようなものが沢山並んでいてその中から賑やかな音楽がピコピコと鳴っている。

 

「まず1階はビデオゲームコーナーでね、あとあっちにプリクラコーナーあってね、でもってね、2階はメダルゲームコーナーとカードゲームコーナーがあるの!」

 

 キタキツネがやたらとテンション高く説明してくれる。

 

「ええと、ゲームっていうのはなんでしょう?」

「うーん、一言でいうのは難しいかな?あのテレビの中のキャラクターを操作して遊ぶものって言ったらいいのかなあ?」

 

 イエイヌの疑問に萌絵が答えてくれる。

 

「やったことないならやるべき!」

「あはは。キタキツネちゃんはゲームが好きなんだね。でもアタシ達疲れちゃったから少し休みたいかな?」

 

 萌絵の言う通り、さっきまでひたすらバルーンアートを作り買い物客達の相手をしていたのでさすがに気疲れしてしまっていた。

 

「ならプリクラくらい撮ってみる?それなら疲れないし記念にもなるんじゃない?」

 

 とオイナリ校長。それに一同、ナイスアイデア!と空いてるプリクラ機に入っていく。

 

「これってなんですか?」

「これは写真みたいなのを撮る機械だよ。」

「えっと、カメラとは違うんですか?」

「うんうん、カメラとはまた違うんだよ。」

 

 当然プリクラ初体験のイエイヌ。機械音声のガイダンスにもおっかなびっくりだ。

 

「ま。ものは試しだよ、みんなで撮ってみよう。ほらほら、イエイヌちゃんはここがいいよっ」

「じゃあアタシここー。」

「オイナリ校長はここ、真ん中ね。」

「ラモリさんは頭の上にのっけておけば映れるかな?」

 

 キャイキャイと賑やかなプリクラ機の中。やがて、配置が決まったのか、『じゃあ、撮るよー。』という機械音声に…。

 

「「「「「我ら、オイナリ校長先生の会っ!」」」」」

 

 と決めポーズ。みんなで手でキツネマークを作った賑やかな一枚になった。こっそりとラモリさんまで尻尾の多機能アームでキツネマークを作っていた。多機能アームは多機能なのである。

 でもってみんなで落書きしてプリントアウトされたシールをみんなで分ける。

 

「はい、イエイヌちゃんも。」

 

 と、ともえが切り分けられたシールをイエイヌに渡す。

 

「これ、どうしたら…。」

「うーん、何かに貼り付けるといいかな?アタシだったらスケッチブックに一枚貼っちゃおうかな。」

「あ、いいねえ。アタシもスケッチブックに貼っちゃおう。で、ね。残りは手帳とかにアルバムみたいに貼って集めたりしても楽しいよ。」

 

 イエイヌの戸惑いにともえと萌絵が教えてくれる。

 

「友達同士で撮ったプリクラ集めるのも楽しいからねっ。また撮りにこようっ!」

 

 そんなともえの提案に…

 

「友達同士…ですか。これ、友達のしるし、みたいなものでしょうか…。」

 

 と、イエイヌは手の中のシールを見ている。

 

「うん。そうかもしれないね。」

 

 その言葉にもう一度プリクラシールに目を落とすイエイヌ。

 

「わ、わたし、これ大切にしますっ!」

 

 そんなイエイヌにともえも萌絵もオイナリ校長もキタキツネもギンギツネもほっこりした顔を見せる。

 

「じゃあ、カードゲームスペースで少し休ませてもらおう。あそこテーブルも椅子もあるから。」

 

 キタキツネの案内で移動しようとした一同。プリクラコーナーを出たところでドヨッと困惑した声が響く。

 ビデオゲームコーナーにあった筐体の一つが足が生えたかのようになっていきなり立ち上がったからだ。

 

「「は…?」」

「キタキツネ……。あなたのうち、あんな変なゲーム入荷したりした?」

「し、知らない!ボク知らないよあんなの!」

 

 それぞれに戸惑いの声をあげるキタキツネとギンギツネ。

 ピカリ!とゲーム機筐体の画面が光ったと思うとゲームの中から飛び出したような狼男が現れる。

 

「あれ…!けもフレクエストⅡのキャラだっ!?」

 

 それは人気ゲームの一つ。けものフレフレ!クエストⅡというアクションゲームのキャラだ。この狼男はステージ1のボスキャラで動きが遅く単純ではあるがパワーがあって不注意ですぐに残機を奪っていくのだ。

 それが何故この場に突然あらわれたのか。もちろんVRだとかホログラムだとかそんなものではない。

 

「もしかして……。セルリアンっ!?」

 

 こんな事が起こる原因はそれしか考えられない。ともえとイエイヌは頷きあう。

 

「ともえちゃん、イエイヌちゃん、あそこっ!」

 

 と萌絵が指さした先はプリクラ機。あそこなら確かに一瞬でも周囲の目を隠してくれる。

 周囲の目もゲーム筐体と現れた狼男に注がれている今ならちょっとの間姿を隠しただけでも十分だろう。

 

「よしっ!いこう、イエイヌちゃんっ!」

「はいっ!」

 

 それぞれ逆側の入り口からプリクラ機の中へ飛び込むともえとイエイヌ。

 

「「変身っ!」」

 

―カッ

 

 とプリクラ機の中から溢れるサンドスターの光。

 

「クロスハート!ヘビクイワシフォームっ!」

「クロスナイトっ!」

 

 それぞれに飛び込んだ側と逆側からあらわれたクロスハートとクロスナイト!

 

「危ないっ!」

 

 戸惑うキタキツネにゲーム筐体から飛び出した狼男が拳を振りかぶる。オイナリ校長が咄嗟にキタキツネを抱きしめて後ろに庇う。

 そのオイナリ校長に狼男の爪が届く直前!

 

「せいやあ!」

 

 と綺麗な回し蹴りが狼男を吹き飛ばしてパッカーン!とサンドスターへと還す。

 

「へ…?こ、今度はなに?」

 

 目の前に突然現れたクロスハートとクロスナイトの二人にオイナリ校長は目を白黒させる。

 

「ここはわたし達に任せて下がっていてください。」

 

 とクロスナイトが背中にオイナリ校長たちを庇って言う。

 

「あなた達は…?」

 

 とオイナリ校長がその背中に問いかける。

 

「クロスハート。」

「クロスナイト。」

「「通りすがりの正義の味方だよ。」です。」

 

 ザッ、とゲーム筐体セルリアンに対して構えをとってみせるクロスハートとクロスナイト。

 すると、ゲーム筐体セルリアンのモニターに『STAGE CLEAR!』の文字が躍ってパラパパーン!と音楽が鳴る。

 続けて『Go to NEXT STAGE』の文字が表示される。

 するとゲーム筐体セルリアンはゲームセンターの自動ドアを潜って商店街に飛び出してしまう。

 

「もしかして…。けもフレクエストⅡの2面は城下町ステージ!」

 

 キタキツネがハッと気づいたように言う。

 

「ってことはひょっとしたらあのセルリアンはゲームのストーリーをなぞって行動してるってこと!?」

「うん、1面が王城ステージだから間違いないと思う。」

 

 確かに各種ゲーム筐体でキラキラしているこの場所は王城と呼ぶのもありえるかもしれない。ということは……

 外に飛び出した筐体セルリアン。今度は擬人化された女王バチのようなキャラクターをモニターから呼び出していた。

 

「あれはけもフレクエストⅡの2面ボス、クインビー!」

「キタキツネちゃんっ!?そのクインビーってどんなことするの!?」

「えっと、クインビーは配下のポーンビーを召喚して城下町を混乱に陥れるの!」

「それ、まずいじゃない!?」

 

 キタキツネの解説に萌絵が焦りの声をあげる。この筐体セルリアンがゲームのストーリーをなぞった行動をとっているのだとしたら…

 

―キャアアアアア…

 

 その予想を肯定するように外から悲鳴が聞こえてくる。クロスハートとクロスナイトは頷きあうと外へと飛び出す!

 商店街には既にクインビーが召喚したポーンビー達が飛び回っていた。

 今まさに召喚されたポーンビーが親子づれの買い物客に襲い掛かろうとしていた!

 

「ドッグバイトォ!」

 

 そこに飛び込んだクロスナイト!サンドスターで輝く手を一閃させてポーンビー達を薙ぎ払う!

 その背にちょっと歪なウサギのバルーンアートを持った女の子を庇う。

 

「大丈夫ですか?ここは危ないので隠れていて下さい。」

「うん!ありがとう、わんわんのおねえちゃん!」

 

 その女の子の言葉におや?と引っ掛かりを覚えるクロスナイト。

 

「わたしはクロスナイト。通りすがりの正義の味方、ですよ。」

 

 人差し指を一本立てて、内緒ね、ポーズのクロスナイト。

 

「うん!ありがとうクロスナイト!」

 

 という女の子の声が響く。

 と同時、周囲を飛び交っていたポーンビー達が空を駆ける何者かの手によって一気に散らされた。

 その何者かはアーチ状の商店街の入り口にバサリと降り立つ。

 それはヘビクイワシフォームのクロスハートであった。

 

「みんな!ここは危ないから下がってて!セルリアンはアタシたちに任せて!」

 

 朗々と響くクロスハートの声。

 商店店主の誰かが「あ、あんたは…」と訊く声に…

 

「アタシはクロスハート!通りすがりの正義の味方だよっ!」

 

 と名乗りをあげる。

 それにドヨドヨ、と周囲に戸惑いの声が響く。

 クロスハートってなんだ?この前テレビでみたぞ。あれテレビの撮影とかじゃ…

 かえって戸惑いで周囲の避難は遅くなりそうな状況になってきた。

 そんな中でクインビーは再び周囲に配下のポーンビーを召喚する!

 

「クインビーはポーンビーを倒されて一定以上時間が経つとまたポーンビーを召喚するの!クインビーを倒さないとダメだよ!」

 

 キタキツネの声が響く。要はクインビーを倒さない限りポーンビーは無限湧きという事なのだろう。

 後ろではオイナリ校長とギンギツネも不安そうにクロスハートを見ていた。

 周囲に再び現れたポーンビー達。これを排除するだけなら不可能ではない。だが、クインビーを倒そうと思えばポーンビーへの攻撃が手薄になる。

 そうなれば打ち漏らしたポーンビーによって商店街の人たちへの被害は必至だ。

 なら、どうする!?

 迷うともえの目にギンギツネとキタキツネを庇うオイナリ校長の姿が映る…。もしかしたら…?という閃きのようなものがあった。

 ならそれは信じるしかない!

 

―バッ

 

 とアーチ状の商店街入り口から大きく飛ぶクロスハート。空中で叫ぶ!

 提げていた肩掛け鞄から飛び出したスケッチブック。パラパラとページがめくれて三人のキツネ達が描かれたページで止まる。

 

「チェンジっ!クロスハート・オイナリサマフォームっ!」

 

―カッ

 

 と空中に広がるサンドスターの輝き。それが治まったとき、そこには真っ白い毛並みの純白のクロスハートがいた。

 肩口のない和装の着物のような衣装に下は真っ白いミニスカート。肘から先に振袖の袖がついている。

 そして左腿に飾り紐が巻き付いている。そして足元は高草履に足袋、と和洋折衷な衣装だった。

 

「世を荒らす不届き者は許しません!」

 

 カラン、と高草履の音を響かせながらクインビーと筐体セルリアンの前に降り立つクロスハート!

 キツネマークを作った手をすっ、と突き出すと

 

「邪気払い結界!キツネのヨメイリ!」

 

 ボボボン!と周囲に青白い狐火が灯る。

 それは商店街の人々とセルリアンとを完全に隔離する結界となった!

 ついでにその余波でポーンビー達が燃え尽きる!

 

「(くっ!?なにこれ。めっちゃ疲れる!?オイナリサマフォームってこんなに消費激しいの!?)」

 

 身体の中の何かが凄い勢いで減っていくのを感じるともえ。それは今までの変身フォームとは桁違いの消耗だった。

 しかし、これでセルリアン達は商店街の人たちに手を出せない、しかもクインビーは今は無防備!

 

「い、いまだよ!クロスナイト!」

 

 その言葉にハッとするクロスナイト。一気にクインビーに肉薄!

 

「わんダフル……!!」

 

 必殺技の体勢に入るクロスナイト…!しかし…!ガッと何者かに全身を掴まれたかのように動きを止めてしまう。

 ギギギ、と歯を食いしばって何とか動こうとするも身体は構えをとった体勢のままちっとも動いてくれない。

 それはクロスハートも同じだった。

 

「うそ…な、なんで身体が動かないの…!」

 

 同じくキツネマークにした手を突き出した状態のまま固まっているクロスハート。

 

「あれってセルリアンの能力…!?どうにかできないの…!?ラモリさん、あれってどういう能力なの!?」

「まて…ケンサクチュウ…ケンサクチュウ……アワワワワ。」

 

 萌絵も焦りの声をあげ、ラモリさんの解析も間に合わないようだ。

 そうしている間にポーンビー達が再び復活。じりじりとクロスハートとクロスナイトに迫る。

 動けないままにポーンビーの攻撃を受ければどうなるか…誰もが背筋を凍らせる。

 そんな中キタキツネだけがとある場所を見ていた。

 

「ねえ、ギンギツネ…。あれ…クロスハートとクロスナイトだよね。」

 

 キタキツネの指さした場所は筐体セルリアンのモニター部分。確かに周囲に狐火の浮かぶ城下町ステージで構えをとった姿勢のまま固まっているクロスハートとクロスナイトの二人のようなキャラクターが映っている。

 キタキツネにはこの現象に心当たりがあった。

 プレイ中に急用などでプレイヤーが席を立ったゲームの操作キャラはこんな感じで固まってしまうのだ。

 ということは…。

 

「ちょっと、キタキツネ!あなた何をする気なの!?」

 

 筐体セルリアンに駆け寄るキタキツネ。

 

「ギンギツネ…。ボク確かにギンギツネが言うみたいに勉強は嫌いだけど…。だけどゲームだったら得意だよ。」

 

 ガッと筐体セルリアンの操作レバーに手をかけてボタンに手を置く。

 

「だから、こんなボクでもゲームでなら誰かを助けられる!」

 

 ガガガガッ!っと怒涛の勢いでレバーを回してキー入力。

 コントローラーのやや上の化粧板に技表が貼ってある!

 けもフレクエストⅡの操作キャラには特徴がある。格闘ゲームのような必殺技コマンド入力で技を繰り出せる事だ。

 これで操作キャラは多彩な技を使って横スクロールアクションをクリアしていくのだ。

 そこに気になっていた文字があるのをキタキツネは見逃さなかった。

 フォームチェンジ。キタキツネフォーム、と。

 ↓(タメ)からレバーをぐるりと一周。と同時に強攻撃、中攻撃、弱攻撃同時押し!

 正確なキー入力をするキタキツネ。

 

「はっ!?う、動ける!よおし!チェンジッ!クロスハート・キタキツネフォームっ!」

 

 バッと入力された通りに叫ぶクロスハート。再びサンドスターの輝きに包まれる。

 まずピョコン、とブロンドの狐耳と狐尻尾が飛び出す。続けて袖なしの白いブラウスに狐色のリボンタイが巻かれて白いミニスカートにニーソックスが装着される。

 両腕には手首にふわふわの毛皮で出来た腕輪が巻かれて。首元にはヘッドフォンが掛けられる。

 最後に狐色の袖なしスカジャンをまとって、肩掛け鞄に首を通してフォームチェンジ完了!

 

「よ、よっし!さっきまですっごい勢いで疲れてたけどこれなら…!」

 

 キタキツネフォームになったクロスハート。消耗もさっきまでと比べれば殆どないといってもいいくらいだ。

 

「マグネティックサーチッ!」

 

 キタキツネという動物は聴覚、嗅覚、視覚のいずれにも優れる。その優れた感覚器官は磁場を感じ取るとすら言われるほどだ。

 マグネティックサーチはその磁場すらも感じ取る感覚器官を総動員した索敵技なのだ。

 周囲に展開しているポーンビー達の位置は全て正確にわかるし、その次にどう動くのかすらわずかな磁場の揺らぎでクロスハートの目には見えていた。

 

―ズババンっ!

 

 と華麗に最小限の動きでポーンビー達を全て薙ぎ払うクロスハート!

 今がクインビーへの攻撃のチャンス。

 だが、クロスハートからクインビーまでは距離がありすぎる!

 この事態にもう一人駆けだすフレンズが一人。

 ギンギツネである。

 

「もう!こうなったらヤケよ!」

 

 キタキツネの隣にギンギツネが飛びつきレバーをとってボタンに手をかける。

 

「あなた程じゃないけどずっと付き合わされたおかげでゲームはちょっとくらいは出来るんだから!」

 

 ガガガッ!とキー入力するギンギツネ!それは2P側コントローラーだ。

 つまり…

 

「はっ!う、動きます!身体が動きますっ!」

 

 クロスナイトもようやく動けるようになっていた。

 

「そうカ。わかったゾ。あのセルリアンの能力ハ周囲のヒトやフレンズをゲームキャラに見立テ、コントローラーを操作しないと動かないヨウにスルんだ!」

 

 解析が終わったらしいラモリさんが叫ぶ。

 

「ソノ能力ヲ使ってイル間はあのセルリアンも一切動けない!やるなら今だ!クロスハート!クロスナイト!」

 

 ラモリさんの言葉に頷くクロスハート、クロスナイト。そしてコントローラーを握るキタキツネにギンギツネ。

 ゲームを再現するならゲームのルールには絶対に従わなくてはならない。

 つまりHPゲージを削りきればクインビーは必ず倒れる、という事だ。

 

「一気に削りきるにはアレをやるしかないよね。」

「わかったわ。キタキツネ。合せてみるわ。」

 

 ギンギツネとキタキツネの手が激しくレバーとボタンを叩きまくる。

 速いけれども繊細なタッチのキー入力だ。

 それに応じて画面の中のクロスハートとクロスナイトも流れるように動いていく。

 

「おお!?な、なんか身体が軽い!?っていうかめちゃめちゃ動く!」

 

 クロスハートも驚きの声をあげて戸惑うけれど…

 

「とm…じゃなかった、クロスハート!キタキツネちゃんとギンギツネちゃんが力を貸してくれてるの!合わせて!」

 

 と萌絵が叫ぶ。それにクロスハートとクロスナイトは頷き身体が動き出す方向へと合せる。

 プレイヤーと自機が一体となったいま、セルリアンの能力は二人の動きを封じるどころかパワーアップさせてしまっていた。

 画面の中のクロスハートとクロスナイトは両側からクインビーを挟み込むようにして猛打を浴びせる。

 ほんのわずかに攻撃のテンポをずらして攻撃後の硬直を埋めた見事な連携だ。

 当然、画面の外でも全く同じ光景が繰り広げられている。

 が、クインビーも必死にガード体勢でこらえている。だが二人の狙いはまさにガードさせることだった。

 やがてクインビーの頭の上にGard Brake!!!の文字が躍る。

 続いてクインビーの頭の上にピヨピヨ、とヒヨコマークが出てくるくると回り続けている。

 そう、いつまでもガードは続けられない。そしてガードブレイクされた敵キャラクターは一定時間の間、いわゆるピヨり状態になってしまうのだ!

 

「いまだよ!ギンギツネ!」

「ええ!」

 

 ←(タメ)↓ → → 強攻撃

 正確なコマンド入力を叩きこむギンギツネ!

 

「ワンだふるラァアアアアアアアッシュ!」

 

 そのキー入力を受けたクロスナイト。無防備なクインビーにワンだふるアタックの連打、連打、連打!

 ついにクインビーを撃破!光の粒へと還す!

 

『STAGE CLEARE!!』

 

 その文字がセルリアンのモニターに浮かぶ、が。

 

「ううん、STAGE CLEAREじゃないよ。」

 

 コントロールレバーを握ったままニヤリとするキタキツネ。

 

「そ。GAME OVERだよ。」

 

 筐体セルリアンに近づいていたクロスハート。その裏面にあった『石』を破壊していた。

 

―パッカァアアアン

 

 とサンドスターの輝きに返る筐体セルリアン。

 クロスハートはそっと手のひらをキタキツネに向けて、それにキタキツネがパチン、と手を合わせる。

 

「じゃあね。いこう。クロスナイト。」

「はい、クロスハート。」

 

 二人のヒーローはそのまま踵を返すといずこかへと走り去る。

 ヒーローは事件が解決したならクールに去るものだ。

 それをポカンとした表情で見送る商店街の面々に買い物客達。

 

「ありがとう、クロスハート!」

 

 とキタキツネが叫ぶ。

 すると、それに続いてちょっと歪なウサギのバルーンアートを持った女の子が

 

「ありがとう、クロスナイト!」

 

 と叫ぶ。

 

「お、おう!ありがとうクロスハート!」

「ありがとうクロスナイト!」

 

 段々とその輪が広まっていって色鳥町商店街はクロスハートコールとクロスナイトコールに包まれるのだった。

 半分くらいの人達は未だにテレビの撮影か何かのイベントだと勘違いしてそうであったが、そうでない事をわかっていた者も少なくなかった。

 この日、商店街の平和は二人のヒーローによって守られたのだ、と。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 こっそり物陰で変身を解いたともえとイエイヌは何食わぬ顔で商店街に戻ってオイナリ校長たちと合流した。

 興奮した目でクロスハートの事をベタ褒めで語るキタキツネにともえは何とも複雑な表情で話しを聞く。

 ちなみにギンギツネの方はクロスナイト派のようである。

 オイナリ校長がどっちがいいですか!?と二人に詰め寄られて、「どっちもかなー」なんて玉虫色の答えでお茶を濁したりしていた。

 

 セルリアン騒ぎはあったものの、無事に校外活動も終わって帰宅の途につくともえと萌絵とイエイヌにラモリさん。

 

「それにしても…。めちゃめちゃお腹空いたー!」

 

 さっきからともえのお腹はぐうぐう鳴りっぱなしだ。

 

「多分、オイナリサマフォームの影響ダナ。」

 

 とラモリさんが解説する。

 

「オイナリ校長ハ守護けものト呼ばれる特別なフレンズの血筋ナンダソウダ。」

「へえー…。特別なフレンズのフォームになったからサンドスター消費が激しかったのかあ…。」

 

 と納得顔のともえ。

 

「で、お腹空いてるのは今朝かばんちゃんが言ってた、変身するとお腹が空きやすくなるってヤツだよね。」

 

 萌絵もうんうん頷いている。

 

「じゃあ、今日は沢山つくらないとね。」

 

 既に先ほど商店街で夕飯の買い物を済ませた一行。イエイヌが持つ買い物袋は結構な大きさになっていた。

 

「楽しみだなー。萌絵お姉ちゃんのカレー。」

「えっと、カレーってなんですか?」

「そっか、イエイヌちゃんはもしかしてカレー初体験かな?美味しいから楽しみにしてて!」

 

 そうして帰る帰り道。ともえの腹の虫の為にも早く夕飯を作ってあげないといけない。

 ちなみにこの日の夕飯、ともえはカレーを5度おかわりした。

 新記録である。

 

 

の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の  の

 

 

 夕暮れの商店街。

 青い髪色の少女とスクールベストにチェックスカートに身を包んだ豊かな体躯の猫科フレンズの二人が夕飯の買い物をしていた。

 

「アムさんアムさん!これもらっちゃった!」

 

 と小さな青い髪色の少女がもう一人の猫科フレンズに花のバルーンアートを見せている。

 どうやら商店に飾られていたものを店員さんがくれたらしい。

 

「お?よかったやないか。へー。上手いもんやなあ。」

「うん。これキラキラしてる!」

 

 片目が髪で隠れた少女の頭をポンポンと帽子の上から撫でる猫科フレンズ。

 

「で、アムさんアムさん、今日は何食べたい?」

「んー?そうやなあ…。ルリの作るもんやったら何でもええでー。」

「もー。アムさんったら。何でもいいが一番困るんだよー。」

「お、そうか?それやったら……。うーん。やっぱルリの作るもんやったら何でもええわ。」

「もー!アムさんったらー!」

 

 そうしてその二人も手を繋いで商店街を楽しそうに歩くのだった。

 

 

 

 

けものフレンズRクロスハート第5話『おキツネコンコン。キツネ一派と探検ボクらの商店街』

―おしまい―




セルリアン情報公開

第5話登場 ゲーム筐体セルリアン『ナイトメア』

ゲーム機の筐体に取り付いたセルリアン。本体に攻撃力や防御力は殆どない。
しかし、ゲーム機から呼び出した敵キャラクターを具現化させて戦わせる能力がある。
劇中では『けもフレクエストⅡ』という架空のファンタジー横スクロール型アクションゲームの敵キャラクターを召喚していた。
また、このセルリアンには周囲のヒトやフレンズをゲームの自機に見立てて動けなくする、という特殊攻撃がある。
しかし、この技は2Pまでなので、二人しか行動を止められない上に、その能力を発動中は攻撃はおろか移動すら出来なくなってしまう。
召喚して残っている敵キャラクターに攻撃を任せる事になるが、動けない中で攻撃を受ければ大ダメージは必至だ。
しかし誰かがコントローラーを動かしていれば自由になってしまうという弱点もある。
ついでに適切なコントローラー操作をしていればむしろパワーアップまでしてしまう。
タネがわからないと凶悪な初見殺しになるがそれがバレてしまうとあっさりと攻略されてしまうかもしれない。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。