突然ですが俺、『明石 空』は神の転生体である。
10年前大学に進学して1年経ち、バイトが終わった深夜の帰り道だった、嫁さんとの最初の出会いは。
「この道も本当に変わんないな」
バイト帰りに良く通った道、あれから10年、音信不通のままこの世界を去ったのは若気の至りだ。
嫁さんと初めてあった時は敵同士で、とにかく命を狙われていた俺は、命の危機やこれまでに見た夢の記憶などで、いつの間にか力を覚醒させ嫁さんと戦い、家族や幼馴染みの家などを巻き込むと考えて、誰にも告げずに家どころか世界すら飛び出して逃亡劇を繰り広げた。
1人で嫁さん達の計画を叩き潰し、殺されかけること2年が経ち、嫁さん達の敵対組織にスカウトされて入団した。
その組織は人数が少なくはあったが、数々の分枝世界を守る活動をしている、名を『旅団』と言う。
分かりやすく言えば、デッカイ木の葉っぱ1枚1枚が1つの世界であり、その木が出来る創世記にいた神々の転生体の集まりである。
そして、俺『明石 空』もまた神の転生体である。
「ふふ、それにしても私も一緒でよかったのかしら?」
隣に居る女性がこちらに訊ねた。
「嫁さん紹介しなくてどうするんだよ?見た目20代とは言え、これでも30だぞ?そこらへん、さすがにしっかりするさ」
俺の言葉に少し照れたようで、少し頬を赤らめる彼女はこう言った。
「なら、ご両親にご挨拶しなきゃね。10年前に襲ったら、いつの間にか襲われる側になってたって」
お茶目な感じで、少し舌をペロリと出しながらからかってくる。
あぁ、本当にどうしてこうなったのか?最初は襲われて殺されそうになって、なんとかその場で覚醒して逃げ出した。
家にも戻るわけにも行かず、前世の記憶が流れ込んできてパニックになっていたのは確かだろう。
そのまま、分枝世界間を転々と転移してたら、なんやかんやでスカウトされて、そのまま成り行きで全分枝世界リセットがされてしまうとかで、その創世神をボコりに行ったり、そしたら時間樹外の神と同等の存在が突っ込んでくるしで、あぁ、恥ずかしいこと思い出してきた。
『死にたい?それは虫が良すぎる話だな。死んでそれではい終わりなんて、俺が許さねえ。償って償って償って、そして・・・、妹の分まで生きやがれ』
あぁ、恥ずかしい。
どうせ致命傷だし、本人も生きるのに疲れてたし、人質にされていた妹も死んでいた。
だから、そのまま死のうとしていた。
因縁があったとはいえ、それを無理やり助けたからには、面倒を見るのは俺の役目なわけだ。
まぁ、敵とは言えしょっちゅう憎まれ口を叩きあった仲だ、相手のことはだいたい分かるわけだ。
「ふ~ん、なにか考え事かしら?」
「あぁ~、いや、なんでも無いさ」
嫁さんに返事をして歩く。
家まであと少しだ。
流石に嫁さんのいつもの服装は、踊り子で露出の高い衣装な為、仲間の希美に服を借りている。
俺も『写しの世界』で新調した服だ。
「あれ?ソラ?ソラか!?」
道端で声を掛けられる。
この声は、
「お?尚文か?久しぶりだな!」
隣に住む同じ年齢の幼馴染み、『岩谷 尚文』だった。
「ホントだよ!お前3ヶ月も音信不通でなにやってたんだ!?おじさんもおばさんも心配してたんだぞ!?」
「は?」
これはあれか?この世界の時間の流れが違うのか?
いやまぁでも、言おうと思っていたセリフを言ってやろう。
「おう!実はな!(全分枝)世界の危機を救ってたんだわ!」
隣の嫁さんがクスクスと笑って居るのが印象的だった。
なんか、先進んでるのかこれ?
書きたいことただ詰め込んだだけな気がする・・・