――クロスメカアームズ

仮想世界に生み出された戦場には、ありとあらゆるロボットたちが存在している。

英雄たちを打倒し、その装備()を手に入れろ!

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初心者 掲示板にて

【経験者】クロスメカアームズ初心者救済【もとむ!】

 

 

 1 名無しの戦士20■■/■/■■

 スレットのタイトル通りです、誰でもいいので経験者の方アドバイスください

 

 2 名無しの戦士20■■/■/■■

 ほう、初心者か

 

 3 名無しの戦士20■■/■/■■

 歓迎しよう!

 

 4 名無しの戦士20■■/■/■■

 盛大にな! ってやらせるんじゃねぇよ!

 えーととりあえず>>1はコテハンを変えてくれわかりずらい

 

 5 名無しの戦士20■■/■/■■

 乗りに乗ってくれる234に優しみを感じる……

 

 6 名無しの戦士20■■/■/■■

 ああ、まるで初めて会ったわけじゃない様だ……何か運命的なものを感じる

 

 7 名無しの戦士20■■/■/■■

 見える……僕にも3、4が見える!

 

 8 名無しの戦士20■■/■/■■

 NT空間に入ってんじゃねぇよ、俺らはおんなじ場所で同じスレッド見てるんだから知ってるのは当たり前だろうが!

 

 92&420■■/■/■■

 ふひひひ、サーセンww

 

 10 名無しの戦士20■■/■/■■

 あ、こいつら同じ画面でやり始めやがった、名前は元に戻せよ。

 

 ま、それはいいとして>>1はまだかかるか?

 

 11 イオン 名無しの戦士20■■/■/■■

 あ、すいません遅れました。

 初めてだったんで、これでいいですか?

 

 12 名無しの戦士20■■/■/■■

 ああ、大丈夫だ問題ない

 それで? なにを聞きたいんだ?

 

 13 名無しの戦士20■■/■/■■

 このゲーム人気があるけど難しいからって言って離れていくやつが多いんだよ。

 プレイヤー人口が少しでも増えるんなら大いに協力させてもらうぜ!

 

 14名無しの戦士20■■/■/■■

 そうなんだよ、アーマーを身にまとい、今まで生み出されたロボットたちの力を手に入れろ! ってのがこのゲームのうたい文句なんだがその装備を手に入れるのが大変で辞めて行く奴がほんとに多いんだ。

 だから、初心者は大歓迎だ

 

 15 イオン 20■■/■/■■

 はい、ありがとうございます

 それで、もらいたいアドバイスというのが、その装備の話なんです……

 

 16 名無しの戦士20■■/■/■■

 ほうほう、なになに? コジマキャノン? マクロスキャノン? サテライトキャノン? 

 そ れ と も 月 光 蝶 ?

 

 17 名無しの戦士20■■/■/■■

 オニ中のオニ難易度の装備出してくるんじゃねぇ!?

 

 18 名無しの戦士20■■/■/■■

 フォトントルピードにベクターキャノン、イデオンガンでもいいぞ!

 

 19 名無しの戦士20■■/■/■■

 はぁ……すまん、こいつらのことは気にしないで話を続けてくれ

 

 20 イオン 20■■/■/■■

 ははは、賑やかでいいですね

 それで装備というのがダンバインなんですよ

 

 21名無しの戦士20■■/■/■■

 ああ、ダンバインか、確かに初心者にはちときついか

 

 22名無しの戦士20■■/■/■■

 このゲーム人型サイズまで小さくなった装備元のロボットと戦うか、コイン貯めてガチャ回すしかないからなぁ

 

 23 名無しの戦士20■■/■/■■

 作品によってはどうやって勝つんだとかあるからなこのゲーム

 

 24 名無しの戦士20■■/■/■■

 いやぁ……νガンダムに乗ったアムロさんは強敵でしたね(白目)

 

 25 名無しの戦士20■■/■/■■

 やめろ、思い出させるなあのバケモノを

 

 26 名無しの戦士20■■/■/■■

 マジでこっちの攻撃当たらねぇし、あっちの攻撃はすぐに当たるし……どうなってるんですかねぇこのゲームのAIは……

 

 27 名無しの戦士20■■/■/■■

 マジでNTかと思ったしな……っといけねぇ

 すまんなイオン、俺たちだけで話しちまって

 

 28 イオン20■■/■/■■

 いえ、聞いてるだけで楽しかったですよ

 

 24名無しの戦士20■■/■/■■

 それならよかったが……そうだ!

 俺たちが手伝ってやろうか?

 

 29 イオン 20■■/■/■■

 え? いいんですか!?

 

 25名無しの戦士20■■/■/■■

 お!、 いいねいいね、ならついでに鍛えちゃう?

 

 26 名無しの戦士20■■/■/■■

 ああ、イオンがいいのなら今すぐフレンド登録送るぞ?

 

 27 イオン 20■■/■/■■

 ええと、うれしいしありがたいんですがほんとにいいいんですか?

 まだあったこともないのに

 

 28 名無しの戦士20■■/■/■■

 いいのいいの、それにさっきも上に書いたようように、このゲーム初心者に優しくないんだ。

 だからプレイヤーが一人でも増えてくれるのはうれしいんだよ

 

 29 名無しの戦士20■■/■/■■

 プレイヤーがいなくなあってゲーム終了とかいやだもんな!

 

 30 イオン20■■/■/■■

 それならぜひお願いします!

 

 31 名無しの戦士20■■/■/■■

 了解! っじゃID教えてくれー

 

 

 

 

 ~フレンド交換してしばらく話した~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クロスメカアームズの数あるエリアの一つ。

 木々が生い茂り、強獣と呼ばれる怪物たちが動き回るこの場所はオーラバトラーと呼ばれる機体が出現するバイストンウェルを模したエリア。

 

 その空に、二つの物体が戦っていた。

 

 一体は、現実では聖戦士ダンバインと呼ばれる作品に登場する主人公機。

 昆虫のような姿をした紫色の機体ダンバイン。

 もう一体は、このゲームの初期装備である白と赤を基調とした遠近のバランスの良いノーマルアーマーを身にまとったイオンと呼ばれるプレイヤーである。

 

「当たれぇ!」

 

 イオンは手に持つエネルギ―弾を撃つことのできる銃をダンバインに向けて放つが、初心者であるイオンの攻撃はいとも簡単によけられてしまった。

 

「なら接近戦で!」

 

 イオンは持っていた銃を武器ボックスへと戻すと、銀色の近接ブレードを取り出した。

 対するダンバインも受けて立つというように、手に持っていた剣を構える。

 

「はぁああああああ!」

 

 イオンは剣先をダンバインへと向けて、背に装備された羽のように広がるブースターを吹かしダンバインへと迫り、ダンバインを冗談から切りつけた。

 

「避けられた!?」 

 

 だが、対するダンバインは、剣を構えながらも最小限の動きで攻撃をよけた。

 イオンは追撃を仕掛けるがその全てを避けられてしまった。

 

「はぁ……はぁ……」

 

 仮想空間だとはいえ息は上がる。

 そんな中、イオンはちらりと左上に表示されている時計へと目を移す。

 

(()()())

 

 イオンは武器を構えなおすと、再びダンバインへと突進する。

 

「はああああああ!」

 

 対するダンバインはまた同じように最小限の動きで交わす、だが先ほどとは違い追撃がやってこない。

 それもそのはず、避けられたイオンは追撃を行うことなくそのまま飛んで行ってしまっているのだから。

 

「あとはお願いします!」

 

 イオンはダンバインから逃げながら通信を送る。

 通信を受けたその相手は、近くの森の中から現れた。

 現れたものは、赤白黄色の三機の戦闘機、その中の一つ赤い機体から勇ましい声が響いてくる。

 

「チェエエエエエンジ!」

 

 声と共に三つの機体が一列に並び、それぞれが変化していく。

 赤い機体は鬼のような形相の上半身へ、

 白い機体は輝く胴体へ、

 黄色い機は大地を進む下半身へと姿を変えて、激突するように()()した。

 

 現れるはゲッター線とと呼ばれる宇宙船を動力に未来永劫戦い続ける進化する兵器。

 三つの心を一つにし戦う強大な機体、その名は。

 

「ゲッタアアアアアアアアアア ワン!」

 

――新ゲッターロボ。

 

「よう! 聖戦士。俺たちと戦う勇気があるかぁ!」

 

 ゲッターウィングを展開し、ダンバインへとそう叫んだ。

 対するダンバインは、新ゲッターロボを視認すると、突然二本目の剣を出現させた。

 それを見た白と黄色のなかに乗っている二人が困惑の声を上げた。

 

「あっおいありゃ!?」

 

「おいおいまじかよ、一応お前初心者向けの相手だろ!?」

 

 そう叫ぶ二人をよそに、ダンバインに異変が起こる。

 ダンバインの内から緑色をした大量のオーラがあふれ出してきたのだ。

 それはダンバイン本編でハイパー化と呼ばれる光景と同一であった。

 当然ではあるが、初心者相手に使用される現象ではない。

 

「俺たちが現れたから適正レベルの行動をするようになったのか? だとしても面白れぇ! 正面からぶっ飛ばしてやる、お前らやるぞ!」

 

「「ああ、俺たちの恐ろしさを教えてやろう!」」

 

 そう言った新ゲッターロボは、両の手を前へと構え強大なゲッター線で出来た球を生み出し、天へと掲げる。

 対するダンバインは手に持つ日本の剣をクロスさせ、その莫大なオーラ力を集中させた。 

 にらみ合う両者の間に一陣の風が吹き、必殺の技を同時に放った。

 

 

 

 

 

 

「ストナアアアアアアサアアアアアンシャイン!」

 

 

 

 

 

 

 ダンバインが放ったオーラシュートと新ゲッターロボがが放ったストナーサンシャインが両者の間で激突した瞬間、二機を爆炎が包み込んだ。

 

「か……勝ったのか?」

 

 離れた場所で見ていたイオンがそうつぶやくと、爆炎の中から落ちていくものがあった。

 それは先ほどまでイオンも戦っていたダンバインの姿だった。

 視線を空へと向ける。

 

 そこには……

 

「っへ俺たちに勝つのなんて十年はえーんだよ!」

 

無傷で佇む新ゲッターロボの姿があった。

 

 

 

 

 

――仮想世界の空にゲッター線の光が輝いた。

 

 



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