MALE DOLLS   作:ガンアーク弐式

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つい先日、MALE DOLLSを投稿してから二年が経過しました
時が経つのは早いですね

さて、今回はTPSゲームディビジョンから着想を得た戦闘編の序章です

後、今は同時に番外時空でコラボ企画にも参加しています
https://syosetu.org/novel/207272/50.html


ライフライン・イン・モルグ:オープニング

俺の名はモブ、警備会社マルチミッション社に所属する警備人形だ

まぁ、所属すると言っても実際は大手企業よろしく給料をもらって、この電線等のライフラインが通しているケーブルトンネルを3時間ごとに俺と同型の警備人形のビリー二人組で巡回するという地味な仕事だった

今日も同僚からの定期連絡が途切れた事に疑問を感じ、地上の待機場から地下坑道へむかったのだが……

俺達が向かった先にいたのは多数の鉄血と同僚の警備人形達の残骸が転がっている光景だった

そして、ヤツラは見た者をすべて消すと無言で表すように俺達に襲い掛かってきた

俺達も地下トンネルに不法に占拠している暴徒やならず者用に持ってきたサブマシンガンやショットガンで抵抗したが……数で負けてる俺達に待っている運命が明白だった

 

 

(なんてことだ……ビリーがやれちまった)

 

今、俺が身を隠す柱の影からのぞいた先には床に倒れたに俺を庇って大穴を開かれて、地面に倒れたビリーとそれを囲む数体の鉄血兵が見えた

それはさきほど、俺を逃がすためにビリーがショットガンで鉄血兵にバンザイアタックをした結果があのざまだ

 

彼らはジョンの残骸を足元に踏みつけながら、周囲を見渡している……奴らがジョンと同じように俺の始末するつもりだということはすぐに分かった

 

 

俺は退屈な仕事の間に通信モジュールを介してジョークを言い合ったビリーがやられた事が信じれなかった。

 

(本社とも通信が取れないし、見つかるのも時間の問題だ)

 

俺は手に持った自衛用のウージーサブマシンガンに視線を落とした。弾倉は銃に装填された分を除けば弾倉は3つだけで、威力こころもとないが当たり所がよければ十分行けるはずだ

 

(ここで破壊されたら(死んだら)、誰がこの惨状を伝えるんだ)

 

俺ははやる気持ちを抑えてなんとかこの場を離れるチャンスを伺うも鉄血兵達が離れる気配はみじんも感じられなかった

それどころか、鉄血兵の一体がレーザーライフルの銃口を向けながらこっちに近づいてくる……やるしかないのか

 

「こうなったら、このウージーで正面の鉄血兵達を排除して……」

「止めた方がいいですよ」

「でも……え?」」

 

俺は聴覚モジュールが小さな女の子の声が聞こえ、とっさに視線を向けると胸元に「269」と印字された赤い上着を黒いワンピースの上を着たアホ毛が印象的な人形が俺の足元で見上げていた。

体格は小柄で胸は……まぁ、身長とロリ系な外見からしてお察しのサイズだ

そして、彼女の背中には一丁自動小銃を背負っていた――一件するとM16のカービン版のようだ――ということは戦術人形なのか?

 

「君は一体誰なんだい? それに死亡フラグってどういうことだ」

「私はグリフィンS07情報支援基地所属の戦術人形、T86です……銃声で周囲の鉄血兵達を呼び寄せる結果になりますよ」

「なるほど、それもそうだな」

 

T86と名乗ったその人形の指摘に俺は納得した……確かに、下手に撃てば敵が集まってくるのは通りだ

だが、このままじっとしていても状況が良くなるとも限らないが……

俺が頷くとT86ちゃんは鉄血兵に気づかれないように小さな声で俺の耳元に囁いた

 

「今は身を潜めて動く機会を待ちましょう。ジャミングで他の仲間と連絡を取り合えませんが、おそらく第二整備通路に退避しています」

「分かった。今はチャンスを伺おう」

 

俺はT86ちゃんに同意するといつでもウージーサブマシンガンを撃てるようにかつ、ヤツラに見つからない様に構えた

T86ちゃんも背中にかけていた自動小銃を構えるのを見て、妙な安心感を感じた。

なぜなら、彼女の小銃にはグレネードランチャーが付いていたからだ――これなら威力が足らないという事もないだろう

 

銃の構え方からして、妙に拙い感じはするがそれでも二人ならこの危機を越えられると思った

そして、安心感からふと俺の口から小さく「おれはもう何も怖くない」と呟いた

その瞬間、俺の呟きを聞いたT86ちゃんが血相変えるや否や大きく叫んだ

 

「立ちました!!!!」

「T86ちゃん、声が大きい!!!」

 

俺がとっさにツッコムもT86ちゃんは必死に叫つづけた

 

「モブさんこそ、今の発言は死亡フラグですよ!!!」

「それ重要なこと……は!?」

「モブさん……あ」

 

俺の言葉に反射的に叫んだT86ちゃんに落ち着かせようとして、釣られて叫んでしまった

そして、俺もT86ちゃんもその場にいた鉄血兵達が足を止めて俺達が潜んでいる場所を凝視死してる光景に、俺達は自分で自分の首を絞めた事に気づいた

そして、奴らが銃口がこっちを向けている事にも……俺達はすぐに引き金を言い太

 

 

 

モブとT86が遭遇する約30分前

かつてシェルター群とシェルターを繋ぐ地下鉄であったケーブルトンネルに、非常灯だけで薄暗い中で五体ほどのリッパーやヴェスピド達が地下道を隊列を組み、周囲を警戒していた

彼女らの近くには、20世紀末のロボットアニメを彷彿する色とりどりの角ばったシルエットの警備ロイドの残骸やそれらが所持していた銃器の残骸が非常灯の灯りを反射しながら、散乱していた

周囲のコンクリート製の壁や柱には警備ロイド達による銃器の弾痕が刻まれ、地面に転がった空薬莢が坑道の天井の非常灯の光で鈍く光っていた

 

「……敵影無し」

「ハイエンドからの司令に変更無し」

「索敵続行」

 

 

鉄血兵達は警備ロイドが感情がこもっていない声で呟くとそのまま、坑道を進んでいく

そして、それを坑道内に放棄された資材コンテナの影から除く三つの人影が息を潜めて鉄血兵達の動きを注意深くみていた

その人影の一人、作業着を着た老人が拳銃を片手に忌々しく鉄血兵達の様子を伺っていた

彼を挟むように、浅黒く焼けた肌にサイドテールに結った艶やかな金髪が特徴的なジャージを着た小柄な人形と学生服の上に青いジャケットを羽織った黒髪の人形が立ち、老人を護っていた

金髪の人形はドットサイトを取り付けたSG553を、黒髪の人形はドットサイトとサプレッサーを取り付けたSIGMPXをそれを使い流れた自身の一部のようにしっかりと構えていた

 

「無法者の襲撃は予想していたが、鉄血が侵入していたとはな」

「爺さん、MPX、どうするんだよ」

「さっきの奇襲でT86ちゃんと分かれてしまったし、ポールさんどうしましょう」

 

MPXと呼ばれたジャケットを着た人形は、ポールと呼ぶ老人に指示を仰ぐと彼は少し考えるとすぐに二人に指示を出した

 

「MPX、いくらジャミングでも有線式なら外部と連絡が取れるはずだ。それまで有線式通信機がある第二整備通路の進入口まで後退し、身を潜めるんだ」

「了解しました。SG553もそれでいいよね」

「逃げっぱなしは性にあわないが多勢に無勢じゃ仕方がないっか」

「じゃあ、SG553は後方から来る敵を警戒して、私が第二整備通路の入り口まで誘導します」

 

SG553と呼ばれた金髪の人形は苦々しく顔を歪めるもMPXの提案に同意するように頷いた

 

そして、MPXが首を回して周囲の敵が去った事を確認すると薄暗い地下道を物音を立てないように進み始めるとポールとSG553も互いに周囲を確認しつつ、MPXの後ろについていく

そして、暗く狭い通路を進む中で二体の人形達ははぐれた人形の事が気になった

 

「爺さん、T86はどうするんだよ?」

「あの小娘もこの状況下でどうするべきか分かっているはずだ――無意味に鉄屑共と撃ち合わないだろう」

「あの子は以外と頭は回る子だから、第二整備通路へ向かうはずよ」

「まぁ、そうだよな……信じるしかないか」

 

MPXとポールの言葉にSG553は頷くも彼女の心中の不安を取り除き切れなかった

 

(T86は優しい過ぎるし()()()()が仇にならなきゃいいが)

 

その十数分後、SG553の不安はT86とモブの悲鳴を彼女達が耳にしたことで的中することなる

 

 

 

 

 

 

 

S07情報支援基地通路にて

 

SG550とワカ、それとモノはBB小隊やタケミよりも一足先にミーティングルームに向かっていた

その最中、モノは苛立ちを隠さずに叫んだ

 

「パーン!!!、クサレ鉄屑のせいで僕のゲームタイムが、ファーク!!!」

「モノさん、落ち着いてよ。また、ゲームはにげないだからよ」

「そうだぞ、そもそも仕事よりもゲームを優先する姿勢を正せ」

「余計なお世話だよ!!!」

「ゼロちゃん、パンダちゃんはどうしたの?」

 

SG550とワカの言葉に半ば逆ギレ同然に叫ぶモノに引くSG550達であったが、通路の角から一人の少女の声が聞こえ、視線を向けた先にはSG550と同じデザインの藍色ジャンパーを着た一体の人形が困惑した表情を浮かべていた

ウェーブがかったこげ茶色の髪をツインテールを結った彼女は、不機嫌に叫ぶモノを前に動揺を隠せずにモノとSG550の顔を交互に視線を移していた

 

それをみたSG550が彼女の近くまで近寄り、彼女の目を見つめた

 

「51ちゃん、モノさんはいつものアレだよ」

「あぁ、いつものサボリができなくて苛立っているだけだ」

「二人共言い方……というか、SG551もその目は何!?」

「パンダちゃん、いい加減にしないと指揮官に怒られるよ」

 

半ば軽蔑した目でモノを見つめるSG551と呼ばれた人形にモノは不快感をあらわにした

 

「パーン!!!! これもそれも鉄屑せいだよ!!!」

「あ、待ってモノさん!!!」

「ゼロちゃん、置いていかないで!!!」

 

モノは不満を込めて叫ぶとミーティングルームに向かって早足で立ち去り、SG550とSG551、それとワカがその後を追った

 

その最中、SG551はあることが気がかりであった

 

(BB小隊の中に男性型がいる……もしかして、ゼロちゃんや私達にあんなことを)

 

自身が思いつく限りのおぞましい目に会う事を考えたSG551は顔を青くするもすぐに気持ちを立て直し、SG550の後ろをついていった

 




まぁ、冒頭のモブの外見はバンダイが発売しているプラモシリーズ30MMのアルトを青と白のツートンカラー版だとイメージしてください

T86は台湾のアサルトライフル86式自動歩兵槍の自律人形です
外見は艦○れの丹陽の服を着た死神No.269通称フラグちゃんのイメージです
まぁ、彼女の言動でT86とモブの元ネタは分かる人は分かると思います


そして、初登場のコト小隊の面々ですがSG550と同じくゲーム「夜、灯す」の箏曲部の転校生を除いた面々を元にこちらで様々な要素を添加させたキャラ達です

次もよろしくお願いします
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