MALE DOLLS外伝集   作:ガンアーク弐式

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試作強化型アサルト氏の「危険指定存在徘徊中」の大型コラボに参加しています
今回はコラボ編の後日談として、M16A4とワカの視点で描写しています

以下の話を読めば作中の内容を理解しやすいと思います

https://syosetu.org/novel/191561/200.html
https://syosetu.org/novel/190378/138.html


総員!鉄血防衛線を越えろ!:FIN(END:2

正規軍合同鉄血防衛ライン突破作戦から約二週間後……

 

俺はAGS-30達を連れて、IOP本社を訪れていた

ちなみに、少し前まではアヤトルズの面々も一緒にいたのだが、アヤトルズはグリフィンとの提携契約の更新のためにグリフィン本社へ行くために別れていない

 

ベンチに座ったAGS達が缶ジュースを飲みのを静かに見守りながら、ある人が来るのを待っていた。足元には防水布で覆った武装コンテナ――武器庫入りケースを置いて

今回、IOP社を訪れた訳……それは、俺がこの前の作戦で装備した武装コンテナの運用データとAGS-30達の運用データをIOPに渡すためだ

ふと手元の時計を見てみるとすでに待ち合わせの時間を10分も過ぎていた

 

「遅いな、約束の時間が過ぎているのに……」

「待たせたわね、ハーヴィルからちょっとした用事をこなしていたら時間を過ぎちゃったわ」

「「「あぁ、ペルシカおばさんだ!!」」」

 

後ろから聞き覚えのある声が聞こえ、振り返るといつものように眠たげなな目で不健康そうな青白い顔をした猫耳オバサンがこっちに向かって近づいてい来るのが見えた

そして、AGS達も彼女を見るや否や飲んでいたジュースを置くとそそくさと彼女の元へと近寄った

 

「おばさんじゃなくて、お姉さんと呼んで?」

「じゃあ……猫耳オバサン」

「それはもっとやめてほしいな」

「なんで?M16A4だって、ペルシカの事を猫耳オバサンって呼んでいるよ」

「ちょっとそれはいっちゃ……ペルシカさん!?」

 

AGS-30達の言葉で俺に疑惑の視線を向けるペルシカさんだったが、ため息をいくと俺の足元のケースに視線を移した

 

「まぁ……いろいろと言いたい事があるけど、とりあえずAGS-30(オチビちゃん)達や武器庫改の運用データを採取するからついてきて」

「分かりましたアリーア、ソニア、ガリーナ……行くよ」

「「「はーい」」」

 

ペルシカさんが歩き出すのを見て、俺もAGS-30達を連れて彼女についていく

 

 

 

 

 

ペルシカさんのラボで俺の戦術コアとリンクさせている武器庫改の制御ユニットに保存されている戦闘ログを見たペルシカさんの一声は驚きだった

ちなみに、AGS-30達は別のラボでグリンダがデータを収集している

 

「これは予想外ね」

「何か問題でもあったんですか?」

 

俺は何か不味い事でもあったのかと思ったが、ペルシカさんは首を横に振った

 

「そうじゃないわ……いろんな状況下やチャージ状態での運用され、記録されたデータの種類が予想以上に多かった事に驚いていたの」

「まぁ、確かに武器庫改にはいろんな状況下でピンチに陥った時にこれに助けられましたからね」

「えぇ、特にサイクロプスを一時的に擱座させた時のログは結構興味深いわ」

 

ペルシカさんがは作業台に置かれて、観測機器類と様々なコードに繋がれた武器庫改に目を落とす

 

今、思い返してみると巨大イージスと会敵した際に最大出力でぶっ放して上半身を吹き飛ばしたのを機に、敵に囲まれた際には強固な盾として俺や仲間達から敵の銃撃から守てくれた。これがなきゃ今頃どうなっていたか……

 

極めつけは撤退中に巨大な盾を持った一つ目……リバイバーはサイクロプスと呼ばれていた巨大機械兵と遭遇した際には、これがなきゃ俺達は指揮官と共に西行号という名の棺桶の中で確実に死んでいた

指揮官による機関砲での牽制射撃と半分涙目で(しかも「Oh,ジーザズ!!!」と悲鳴を上げながら)敵の攻撃をかいくぐったジンさんの運転技術で隙を作り、最大出力でぶっぱして右上半身を抉って一時的に機能停止にさせた時は本当に肝が冷えたとしか言いようがなかった。人形に臓器としての肝臓なんて備わっていないが……

 

そして、右上半身を姿で再起動して再び遭遇した際は腰を抜かしてしまった……確実に機能停止していてもおかしくないだろう

 

「記録されていたログによると何かしらのバフのようなモノも受けて粒子砲の出力が一時的に上がっていたようね」

「バフですか?」

「そう……ユノのルーラとは別に()()()()()()()()()()()()()()()()()可能性があるわ」

 

端末を操作していたペルシカさんが端末に表示されたグラフの一部を指差した箇所を見ると確かに不自然に武器庫改の出力が上がっている……この時間帯は確か戦闘システムに不具合が出た時だ

俺が興味深そうに端末を見る俺にペルシカさんは思い出したように斬り出した

 

「そういえば……前回の作戦でS07前線基地も大赤字になったとジルから聞いたけど……あれからどうしたの?」

「それなら、前線基地で自家製造していたサイダーをメメントス街や近隣の町に売る事にしました」

「さ‥…サイダー、飲むドリンクとしてのサイダーを?」

「そのサイダーで間違いありません。結構評判よくてこの調子なら近いうちに赤字の補填になりそうです」

 

俺の言葉に目を丸くするペルシカさんに俺達が赤字を補填するためにサイダーを作り、売り始めた事を話した。元々基地内の設置されていた消火用二酸化炭素発生装置を改造して作った大型炭酸水メーカーで作った炭酸水にシロップ等を混ぜて作った自家製サイダーを前線基地が発足した時から嗜好品として作って基地内で飲んでいた

 

で……まぁ、この前の作戦で出撃していた俺達のダミーや乗っていたは殆どが全損かつくAGS-30を弾薬加え、西行号の機関砲の弾薬費や燃料代がかさんだ上に、報酬は正規軍が大打撃を受けたために実質ゼロという有様で、金策を考えた結果が自家製サイダーを作って売ろうという案だ

 

まぁ、材料費云々は発足当初から基地の資材庫に山積みで保管されていた安価な人工甘味料や香料や浄化塔の技術を転用した浄水施設から水も手に入るので問題ない

元々S07前線基地を始めとしたメメントス街は元々は核戦争時の大規模シェルターを兼用した町でもあったので生活に必要なライフラインはある程度整っている

 

サイダーを詰める入れ物もメメントス街で回収した空き瓶や基地内に保管されている飲料水用小型タンクとこれまた改装前から放置されていた充填機を直した上で容器に詰めている

 

それに、前にアヤトルズがメメントス街に自分達に支給された分の一部を転売する形で売って客に好評だったことも決めての一つだ

まぁ、後方幕僚のマギーさんにアヤトルズの転売がバレて、思い出すだけも寒気がするほどの制裁が下ったが……

 

「そう……じゃあ、カスミ指揮官に私の分もAR小隊、それにバレット達にも贈ってくれるように頼んでくれないかしら?」

「分かりましたよ。でも、お試しで1ダース分だけ送ります」

 

 

俺が笑って答えるとペルシカさんは真剣な表情を浮かべ、俺はそのことに疑問を感じた

 

「どうしたんですか?」

「いや……M4の事でちょっと気になる事があってね?」

「M4姉ちゃんがどうしたんですか?」

 

ペルシカさんがM4姉ちゃんの事を言い出した瞬間、俺はびくっと体をこわばらせた

 

A1姉ちゃんやSOPちゃんは、M4姉ちゃんやROさんに無断で出撃せいで凄まじい制裁を受けたと聞いていたが……俺も連帯責任としてオシオキされるんじゃ?

俺は恐る恐るペルシカさんに質問すると予想外の答えが返ってきた

 

「M4は夢であなた達が見知らぬ勢力に殲滅される夢を見たと言っていたわ」

「そ……それで?」

「最後にこうも言っていたわ……次に乱入者と戦う戦う事があったら、()()()()()()()()()()()()()

 

そう言うペルシカさんの顔は複雑な表情を浮かべて、どこか寂しげだった

そして、まるで自分に言い聞かせているようにこう言った

 

「そうよね……あの作戦にA()R()()()()()()()()()()()()()()を彼女は気づいていたのね」

「え……それってどういうことですか?」

 

俺の質問にペルシカさんは何も答えなかった。いや、俺に話すつもりはないのだろう……と俺は思った

 

 

今回の戦いで遭遇した乱入者達を含めて俺が知らない世界が存在するのだとを実感させられた

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

M16A4がペルシカと話し込んでいるのと同時刻

 

S07情報支援基地に設けられているデータルームではワカとSG550が書類の山を手元の端末を使いながら、書類をこなしてた

それらすべて、前回の作戦での報告書とそれによって消耗した各前線基地での

 

「すごい量だな……これ全部が戦闘報告書か?」

「そうだよ……前の作戦じゃいろんな事があったからね」

「まぁ、無理するなよ」

 

げんなりとした表情で書類の山を見るSG550にワカは優しく声をかけると彼女は少しだけ微笑んで頷いた

それを見て、ワカは前回の作戦の事を思い出していた

 

(しかし、ある意味で奇跡だったな……下手をすれば俺達も死んでいたからな)

 

謎の乱入者達とグリフィンと正規軍合同部隊が万能者の戦略兵器射出を巡る攻防戦……魔の10分間を凌いだワカ達はS10前線基地で移送され、本部に残された同じ基地所属のパイソンとP226と合流できた

この時、SG550は臨時本部が爆撃されたと聞き、彼女達の死んだものと思い込み、彼女達と再会できた時は涙を流すほど二人の無事を喜んだ

尚、S07情報支援基地ではワカ達を含めて派遣した人形が少数兼後方要員として派遣されていたので損失自体は他の前線基地に比べ軽く済んだのだが

 

そして、S10前線基地で修理を受ける事になったのだが、そこで起こった出来事を思い出したワカは首を傾げた

それはワカを見たシーナ指揮官を始めとするS10前線基地の面々がワカを見ても特に驚かなかったことです

ワカはペンギン型自律人形であるが……そもそも、人語を話す動物型人形はほとんどIOP社製を含めてもほとんど製造されていないためにかつてのBB小隊の面々との初対面でもワカが人語を話した事に驚きを隠さなかった

だが、シーナ指揮官はワカに驚かずに冷静に対応した事にワカは腑に落ちず、質問すると彼女は笑って、『人語を話す猛禽類を知っているから、喋るペンギンがいてもおかしない』と答えた

これを聞いたワカは彼女にいろんな意味でドン引きした

 

「シーナ指揮官は喋る猛禽類、それも人形じゃない正真正銘のホンモノの猛禽類をみたというが……新種のELIDでも目撃したのか?」

「確かに、人語を話すペンギンなんてそうそういないのにね」

「ある意味すごいな……お、そろそろ食事の時間だな」

 

ワカはデスクに置かれた時計をみて呟くとSG550もそれを見て頷いた

 

「本当だ……そろそろ晩御飯の時間だ」

「じゃあ、今日は基地の外にあるピザ屋でも行くか?」

「うん、指揮官や小隊のみんなやモノさん達、も誘うよ」

 

SG550の提案にワカは「いいな、じゃあ誘いに行くか」と了承すると手元の端末に編集中のデータを保存した

そして、デスクを席を立つと二人はデータルームを後にした

 

暗くなったデータルーム内でわずかに灯っていたモニターの光は、今回の作戦に関する物語を幕引きするように消えるとわずかな端末の電源ライトを残して闇夜に包まれた




今回で大規模コラボは終了です

ちなみに、例のサイダー販売云々はフリー素材なので好きに活用しても構いません
元々S07前線基地は建造途中で放棄された地下シェルターの一角を改装した基地なのでこう言った居住性を高めるための作られた設備や施設が半ばそのまま残されています

サイダー製造の元ネタは、旧に保管海軍が軍艦でラムネを作っていた事です
実際に、旧日本海軍のラムネ製造は消火設備を流用した物で作っていたようです
S07前線基地では消火設備である二酸化炭素発生装置を改造したり、埃をかぶっていた設備を流用してサイダーを製造、瓶やタンクに詰め込んで販売しています

今回のオマケは……作中に搭乗したAGS-30達の一幕を描写して今回のコラボを締めたいと思います

試作強化アサルト様を始めとしたコラボ企画参加の皆様お疲れ様です



オマケ

万能者は乱入者達の残骸を解析が一段落済んだ後でIOP本社を歩いている時……自身にある意味で厄介事に巻き込まれた事を悟った
それはAGS-30達から採取した運用データを解析するまでの万能者が彼女達の世話をすることになったのだが
万能者はサブアームを含めて、AGS-30達を三人同時に、彼女達を上げたり下げたり、左右に揺らしたりし続けるなどして遊びに付き合っていた

「ぶら~ん、ぶら~ん」
「ロボットさんの四本腕でぎったんばったん」
「たかい、たかい‥…もっともっと!!」

だた、彼女達はとにかく万能者に警戒心を持たずにただ、好奇心となついていた
だが、万能者に彼女達がある人形の姿と重ねて見えていた
万能者に恐怖心を感じずに整備中に装甲を外した己に飛びかかり、好奇心に背中に押されるように自身のパーツをもぎ取ろうとしたSOPMODⅡと

「チビちゃん達……もういいかい?」
「「「もっとやって!!!」」」
(だめだ……これはちょっとやそっとじゃ満足してくれないぞ)

万能者はデータ解析が終わり、M16A4がAGS-30達が引き取りくる約1時間の間万能者は彼女達の遊び相手となっていた


さらにオマケ

??「45姉……万能者があんなに疲れた顔をするのを初めて見たよ」
??「そうね、9……ちゃんととれた?」
??「もちろんだよ……バレット達の双子ちゃん可愛かったよ」
??「バレッド達が任務で出かけている事を教えてくれたリバイバーに感謝したほどね」
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