政略結婚をして、お家復興を目指す悪魔   作:あさまえいじ

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第8話 同級生

どうも、ゲーティア・バルバトスです。

 

いま、学校説明会に参加しています。

参加者は私と私の眷属の楓と一護、リアス殿とその眷属の朱乃殿、ソーナ殿とその眷属の椿姫殿だ。

説明はグレイフィア殿が行っている。

しかし、学校か。

生前は確かに通っていたが通算すると80年くらい前になるな。

確かに友達がいたし、楽しかったな。

まさか再び行けるとは、なんだか少し楽しみになってきた。

 

「以上で説明を終わります。」

「ありがとうございました。グレイフィア殿。」

「ゲーティア君、なにか分からないところはなかったかしら。」

「ええ、大丈夫です。それにありがとうございます。このような機会を作っていただいて、グレイフィア殿に背中を押されなければきっと学校とは無縁でした。感謝しています。」

「・・・・いえ、差し出がましいことを申したと思っております。ですが、きっと彼女が生きていれば貴方に学校に行って欲しかったと思いましたので・・・ごめんなさい。」

「本当に感謝しております。母のこと、覚えていませんが、きっとそう言ってくれたと何故だか思います。」

「・・・・私で良ければ母と思ってもらっても構いませんよ。」

「さすがに恐れ多いですよ。」

「・・・・そうですか。」

 

グレイフィア殿と大分打ち解けたと思えた。

まさか、母と思ってもいいとか、母性本能の強い方なんだろうな。

きっと彼女からすれば、友達の息子は私の息子、みたいに思えるんだろうな。

眼鏡をかけた女性たちが近寄ってきた。

グレイフィア殿は言葉遣いを改め、紹介してくれた。

 

「バルバトス公爵、ご紹介いたします。ソーナ・シトリー様です。」

「ソーナ・シトリーと申します。バルバトス公爵。」

「ゲーティア・バルバトスです。ソーナ殿」

 

ソーナ殿は知的な美人だ。

こんな人と3年間学校に通うことになるとは、嬉しくなった。

グレイフィア殿、ありがとうございます。

シトリー家の次期当主であり、現魔王レヴィアタン様の妹でもある。

それに、リアス殿といい、年頃の女の子とどう接すればいいのか分からないし。

 

「バルバトス公爵はこの後ご予定はありますか?」

「予定ですか、少しお待ちを、楓、この後の予定は?」

「はい、特に予定はありません。書類に決裁印を押していただくだけです。」

「はい、予定はございませんが。」

「でしたら、この後、お茶をご一緒しませんか?」

「喜んで。」

 

まさか美人にお茶を誘われるとは、予定が入っていなかったため思わず即答してしまった。

だがこれはいい機会だ。

彼女とはこれから3年間同じ学び舎に通うことになる。

現世では同い年はリアス殿だけで、友好的な関係は築けなかった。

価値観が違うから仕方がないし、彼女もまだ15歳だ。

恋に恋するお年頃という奴だ。

私は前世と通算して90歳以上だ。

最早枯れ切ったと言えるほどだ。

だが、美人にお茶に誘われて断るほど男を辞めたつもりもない。

ソーナ殿とは友好的な関係を築ければ、リアス殿と友好的な関係を築くことは出来るかもしれない。

 

side リアス・グレモリー

私は説明会の後、ソーナに誘われて一緒にお茶をすることになっていた。

でも、ソーナは少し用事があると言って席を外した。

何かしら、用事って。

少ししてソーナが戻ってくると、顔を合わせたくないあの男がそこにいた。

ゲーティア・バルバトスだ。

さっき思わず言ってしまった後、ものすごくグレイフィアに怒られた。

あんなに怒られたのは初めてだったわ。

 

でも、確かに彼には失礼だったとは思っているわ。

それは謝らないといけないわね。

 

「こちらですわ。」

「ありがとうございます。」

「・・・・・・」

 

ちょっと待ってソーナ。

私の隣の席に案内しないでよ。

彼とは気まずいのよ、私。

 

「どうぞ、バルバトス公爵。」

「ありがとうございます。ソーナ殿。それに呼び方ですが、今の私は公爵ではなく、ただの同級生になるゲーティアです。なので名前で呼んでいただけるといいのですが。」

「あら、それは失礼しました、ゲーティア。」

「ええ、それでお願いします。ソーナ殿」

「ソーナで構いません。」

「分かりました。ソーナ。」

 

私を放っておいてソーナは彼と友好な関係を築いている。

何だかはぶられているようで、面白くないわね。

 

「ほら、リアスも。」

 

ソーナ、あなた私たちの間を何とかしようとしているのね。

分かったわ。

 

「先程は失礼いたしました。バルバトス公爵。」

「いえ。気にしておりませんので。私の方こそ先日は失礼いたしました。」

 

ソーナのおかげで謝ることは出来たわね。

でも先日のこと、気にしてたのね。

案外かわいいとこあるじゃない。

 

「これから3年間よろしくお願いね、ゲーティア。」

「ああ、こちらこそよろしく、リアス。」

 

 

ゲーティアに謝ることが出来て、少しホッとしたわ。

これから3年間同じ学校に通うことになるし、少し彼について知っておくべきね。

 

「ゲーティアに質問いいかしら。」

「ああ、なんだいリアス。」

「ゲーティアは眷属はどれくらい集まっているのかしら。」

「ああ、全て駒は埋まっているよ。」

「ええ!全部埋まってる!嘘でしょ。私なんてまだクイーンとルーク1とナイト1とビショップ1よ。」

「本当だよ。2年前から探し始めて、最近全部の駒が埋まったんだよ。」

「へ、へぇー、そうなの。で、でもあれよね。眷属の人数は何人なのかしら?」

「私の眷属はクイーン1人、ルーク2人、ナイト2人、ビショップ2人、ポーン8人、使用駒数は1つだよ。」

「そ、そうなの。でもあれよね、私たちも早くレーティングゲームに参加したいわよね。」

「ああ、私も小さい大会だけど一度参加したことがあるよ。」

「ええ!そうなの、いいわね。」

「リアス、彼が参加したレーティングゲームの映像があるんですが見ますか?」

「ソーナ、なんでそんなの持っているの?」

「先程グレイフィアさんが貸してくれました。私も同級生の戦いを見て、参考にしようかと。」

「いいわね、見ましょうよ。」

 

私はゲーティアの戦いを見て、後悔した。

これがレーティングゲーム? 一方的な虐殺じゃない。

 

「お前はもう死んでいる。」

「アベシ」

 

ポーンが相手に触っただけで体が爆発するようにはじけ飛んでいた。

 

「爆砕牙」

「ぎゃあああああああああ!」

 

ナイトが剣を振るっただけで、相手の体が爆発し続けた。

 

「30%でいいだろう。」

「グシャ!」

 

ルークは突然体の大きさが変わると、ただ殴って相手はぐちゃぐちゃになった。

 

「こい、エクスカリバー」

「!!!!(消滅しました)」

 

クイーンは聖剣を作って、相手を消滅させた。

 

「今死ね、すぐ死ね、骨まで砕けろ『ジェノサイドブレイバァァァァァァァァ』」

 

とてつもない魔力で相手を消し飛ばしたように見えた。

どうやら相手は生きていたようだ。

でも、他の眷属は・・・・

 

これが同級生の戦い。

いいわ、私は誰が相手でも負けないわ。

まだ、眷属を集めきれていないけど、いつかあなたを超えて見せるわ。

 

side out

 

随分時間が経った。

そろそろお茶会も終わりか。

 

「今日はありがとう、ソーナ。」

「いいえ、ゲーティア。これからよろしくお願いしますね。」

「ありがとうソーナ、お茶美味しかったわ。ゲーティアこれからよろしくね。」

「ああ、リアス。これからよろしく。ではまた、会おう。」

 

 

リアスとソーナに別れを告げ、グレイフィア殿の転移陣でバルバトス家に帰ってきた。

はあ~疲れた。

ソーナに誘われて、二人だけのお茶会だと思っていたらリアスが既にいた。

元々は彼女達だけのところをソーナが私に声を掛けてくれた。

その心遣いは嬉しかった、でも私とリアスを並べるのはやめてほしかった。

気まずいんだ、先日のこともそうだし、今日のことも合わせて、すごい気まずかった。

でも、リアスは謝ってくれた。

素直な性格だ、真っ直ぐな人だ。

これから同級生として、仲良くなれればいいなと思う。

 

さてもう一度これから通う学校について確認しておくか。

これから通うのが駒王町にある駒王学園。

駒王町はリアスの領地になるみたいだ。

前任者は10年前に亡くなってからは空白地帯になっているようだ。

これからは領地のことだけでなく、他勢力との関係も気を付けないといけないしな。

 

悪魔、天使、堕天使の3大勢力は緊張関係を保っている。

私たちが行くことで、その関係にヒビでも入ったら、大変だ。

外交問題に発展してしまう。

そんなことになれば我がバルバトス家の政府への忠誠が疑われてしまう。

折角手に入れた信頼が地に落ちる。

信頼は築き上げるのに時間が掛かるのに、失うのは一瞬だ。

慎重に行動しなくては、だけど私だけじゃなく、リアス、ソーナの二人もいる。

二人の後ろには魔王様がいる。

何かあっても助けてくれるだろう。妹たち二人だけは。

私は・・・ダメだな。真っ先に切り捨てられそうだ。

あれ、よく考えると、二人は次期当主であり、公的には親の庇護下にあるけど、私は現公爵だ。

この場合、責任を取るのは私になるんじゃないか?

現場の最高責任者になるんでは・・・・まずい。

今ようやく気付いた、私を強引にでも学校に行くように言っていたのは、私に責任を押し付けるのが理由では。

・・・・どうすればいい。

そうだ、参謀のデュフォーを呼ぼう。

 

「セバス、大至急デュフォーを呼んでくれ。」

「はい。直ちに。」

 

まずいぞ。情報を集めないと。

私が思考しているとデュフォーが来てくれた。

 

「お呼びですか。主様」

「デュフォー、今回の私が学校に行く件、これは何かの陰謀か。」

「いいえ、陰謀により学校に行くわけではない。」

「では、外交問題が発生したとき、私に責任が及ぶか。」

「いいえ、責任の所在は領地の管理者である、リアス・グレモリーにある。」

「そうか。安心した。私には責任はないんだな。」

「はい、責任の所在が主殿に及ぶことはありません。」

 

安心した。責任が及ばないんだったら何が来ても怖くない。

そうだな、たった3年で起こることなんて、たかが知れてるしな。

 

「ありがとう、デュフォー安心した。」

「そうですか。では私は失礼します。」

 

デュフォーが下がっていき、私は天を仰いで息を吐いた。

折角、バルバトス家の風向きが変わってきたのに、余計な事を考え過ぎていたようだな。

さて、もう一つの方も考えておかないとな。

部活動、どうしようかな。

リアスは自分の眷属で部活を創るらしいし、ソーナは生徒会というのに興味があるそうだ。

私はどうするか、運動部、文化部、生徒会、一体何にしようか。

 

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