誤字脱字報告ありがとうございます。
今回は繋ぎ要素しかないです。
本番はこの次かな。
ハサウェイとの戦闘を終わらせたのは良いんだけど、ハサウェイが気絶しちゃうものだから、ハサウェイのガンダムが制御不能になって、危うく一緒に墜落するところだったわ。
慌てて、ヘルメットをかぶりながらFX93に戻って、FX93で何とかハサウェイのガンダムを支える事が出来たのだけど、流石に焦ったわ。
マリーダ姉とバナージもその後に、直ぐ来てくれて助かったわ。
メッサー隊のMSを乗せて飛ぶ飛行ユニットを全部落として行動不能にしたとか、流石ね。
ガランシェールもしばらくして来てくれたんだけど……ハサウェイのガンダムは格納庫入らなかった。
無駄にデカいのよ!あのガンダム。武装も豊富だったし!
仕方が無いから、ハサウェイを引っ張り出してから、FX93でハサウェイのデカいガンダムをホロで包んで、ガランシェールに吊り下げて引っ張る感じになった。
それにしても、危なかったわ。
ハサウェイのガンダムはパワーと武装の豊富さはFX93より上だったわ。
でも運動性や敏捷性、速度とかの機動力とか武装の精度はFX93の方が数段上回ってて、総合力だとこちらの方が高そうだったけど、ハサウェイは戦い慣れてて、操縦技術は私よりも上だった。
何となく勝っちゃったけど、もう一回やれって言われたら、勝てそうも無いわね。
後で聞いたのだけど、実はバナージは自分の役割分を終え、後はマリーダ姉に任せて、こっちの戦いの様子を見ていたらしいの。
やっぱり私の方が押されてて、バナージはずっとハサウェイのガンダムにビームマグナムの照準を合わせていたらしい。
もうちょっと決着が遅かったら、バナージが介入するところだったとか……。
何にしても勝ててよかったわ。
予め決めていた海上の合流ポイントで、もう一隻の偽装輸送艦プレアデスと現地スタッフがサポートの為に用意していた大型タンカー2隻と合流した。
プレアデスの方もあっさり作戦が成功したのだそうよ。
やっぱり、あの軽そうな30前後のパイロット、只者じゃなかったわね。
たしか、ジュドーとか言う名前だったかしら。
鹵獲したハサウェイのガンダムは、プレアデスの方には何とか入った。
補給やメッサーのパイロットの捕虜の受け渡しとかの後始末を終わらせた後、予定通りガランシェールとプレアデスはアフリカ大陸の民間宇宙港から、宇宙へととんぼ返りすることに……
民間宇宙港に着いた頃に、クワック・サルヴァーの捕縛部隊が、クワック・サルヴァーの捕縛成功と、マフティーの秘密基地を抑えたとの連絡が入った。
そして、その日のうちに宇宙へと……
大気圏を突破し、宇宙に出た頃。
私は格納庫横の倉庫に向かう。
ハサウェイが閉じ込められてる物資用のコンテナの扉に寄りかかる。
扉には中身が確認できる程度の覗き窓が付いてる。
私はコンテナをノックするように叩く。
「ハサウェイ……起きてる?」
「…………」
中で人が動く気配はあるけど、返事は無い。
私は金属の小窓を縦に開き、中の様子を見る。
小窓から2m程離れた壁際にもたれ掛かるノーマルスーツのままのハサウェイが、こちらを見ていた。
「……君は…本当にあのクェスなのかい?」
「そうよ」
あのクェスって、……まあいいわ。
「………君は生きていたんだ。そうか……生きて………」
「なんで私が死んでた事になってるのよ」
「………僕は君を探していたんだ。12年半前のあの戦場で……でも君の気配が消えて………死んだものと」
「はぁ?何で私がハサウェイに探されないといけないのよ?」
「だって、そうじゃないか!君がシャアについていったから!」
ハサウェイは小窓の傍まで駆け寄って来る。
「別にいいじゃない。ハサウェイには関係ないわ」
「関係ないって!?」
「声を荒げないでよね。確かにシャアに着いて行ったのは失敗だったわ。今の私だったらあの時の私を絶対引き留めていたわね」
「だったら!」
「もういいじゃない。昔の事なんて」
「昔の事だって?…僕は心配したんだ!君が死んだと思ってどんだけ悲しんだか!」
「だからなんで、あんたが私の事を心配するのよ。……まあいいわ。それで、あんたは何でテロリストなんてやってるのよ」
「………僕の事はいい。君はどこで何をしてたんだい?」
「私?私はえーっと、普通に生活してた」
「普通って………………じゃあ、君は今更、僕の目の前に現れて、こんな僕を捕まえてどうしようと言うんだよ」
「あんた、地球でやんちゃしてるって聞いたから、一発殴ってやろうと思ったのよ。もう殴ったから、私の役目はこれで終わりよ。あー、すっきりした」
「……どういうこと?……いや、どういうことだ?君は連邦宇宙軍の人間じゃないのか?上からの命令で僕を捕まえるために来たんじゃないのか?」
「違うわよ。何で軍人なんてしないといけないのよ」
「軍人じゃない?……そんなわけがないだろ。あの小型のガンダムに可変モビルスーツ、見た事もない物だった。君は連邦宇宙軍の特殊部隊か何かじゃないのか?……いや、まさかネオ・ジオンの残党か?……ミネバ・ザビか……彼女ならテロを起こす僕を邪魔だと思うかもしれない。だが、彼女の掲げる構想は飽くまでも理想論だ。現実にはあり得ない」
「まあ、邪魔かもしれないけど、違うわ。私はネオ・ジオンでも連邦でも無いわよ。ただの一般市民よ。今は家で家事手伝い?」
「何を言ってるんだクェス!一般人がモビルスーツに乗れるわけ無いだろ!?しかもあんなとんでもないモビルスーツをどこから手に入れたんだ!」
「うーん。確かにそうよね。じいちゃんに借りた?」
「じいちゃんって誰だよ!君は、身内は誰一人といないはずだ。あの戦争で君の父親は……」
「死んだわね。でも今は家族がいるんだから」
「……まさか、結婚?」
「してないわよ!あんたまで結婚しろって言うつもり!」
「……そうじゃないけど………じゃあ、何でクェスは僕の前に現れて、モビルスーツに乗ってまで僕の邪魔をするんだよ?」
「だから、殴ってやろうと思ったんだって、言ってるでしょ」
「意味が分からない」
「はぁ、あのね。あんた父親のブライト艦長に心配かけてるとか思わないの?お母さんだって、妹だっているんでしょ?」
「父さんや母さんは関係ない」
「何が関係ないよ。関係あるでしょ!親子なんだから!」
「僕は……俺は、地球を守りたかった。ただそれだけだ」
「はぁ、あんたバカね。親や妹を心配させて何が地球を守りたいよ。大切な人を安心させられないで何が地球を守りたいよ!本当にバカね!」
「バカバカ言うなよ!君だって、あの時の事でどれだけ心配させたか、君が死んだと思ってどれだけ悲しんだか!!」
「だから、何で私があんたに心配されて、悲しまれないといけないのよ!」
「だからいいだろ?……君の言う通りもう12年半前の過去の事だ。……今の俺はまだ死ぬわけにはいかない。仲間も待っている!ここを出してくれ!地球を守らないといけないんだ!地球がもう持たないんだ!」
「あーあ、説明するの面倒ね。……ハサウェイ……この12年半に何があったのよ」
「色々だ。君が死んだと思って、あの戦争は何のために起きたのかと考えて!それで……」
「……まあいいわ。ハサウェイあんた。これから大変よ……覚悟しなさい」
私はそう言って、ハサウェイが押し込められてるコンテナを後にした。
ハサウェイ、相当拗らせてるわね。
まったく……。
数時間後。
新サイド6、16番コロニー外延に浮かぶ、表向きはカークランドコーポレーション所有の倉庫だけど、内情はスレイブ・レイスの秘密基地である大型プラントに戻って来た。
後手に手錠をかけらたままのハサウェイはガランシェールの乗組員の2人に連れられて、ガランシェールから降ろされる。
私もそのちょっと後ろに続いて、マリーダ姉と下船していた。
「小僧がマフティー・ナビーユ・エリンか……結構な優男だな」
トラヴィスのじいちゃんが宇宙船ドッグで待ち構えてて、連れられるハサウェイに声をかけていた。
「あんたは誰だ。ここはどこだ。連邦軍の特殊部隊?いや、ジオンの残党か?」
ハサウェイは乗務員の人に腕を掴まれたまま、じいちゃんを睨みつけていた。
「俺の名はトラヴィス・カークランドだ。ここは連邦でもジオンでもねーよ」
「トラヴィス・カークランドだと!?……腐った特権階級と結託し、宇宙を私物化した大悪党め!!お前のせいで、非合法地球居住者はマンハンターに捕まれば、殺されるか、強制的に宇宙に強制移送される。宇宙に上がればお前のような奴が人権無視の強制労働を行わせ、甘い汁を吸いつくし、その金でさらに連邦を腐らせる!お前らのような奴は許さない!!」
「はぁ?小僧何言っちゃってるんだ?」
「大会社を一代で築いた稀代のビジネスマンとかもてはやされてる裏では、強制労働や、自分の敵や気に入らない奴は暗殺までし、弱い人々を虐げて来た大悪党!!ここの基地が全てを物語ってるぞ!!……まさか、クェスもお前がかどわかして!!」
「こらハサウェイ、じいちゃんに何言ってるのよ!」
後ろからこのやり取りを聞いていた私は、ハサウェイに頭を殴る勢いで迫ろうとするが、マリーダ姉に止められる。
だって、じいちゃんがそんな事するわけがないじゃない。
大方、クワック・サルヴァーとかいうにニセ医者を名乗る奴が、ハサウェイにそう吹き込んだのだろうけど……
「ぷふふふっ、ふはっ!いいね。若いっていいね」
じいちゃんは可笑しそうに笑う。
「何が可笑しい!!」
「いや、半分はあってるんじゃね?俺はどっちかと言えば小悪党だな。若者が正義を語るのは大いに結構なこった。……しかしな小僧、お前、正義のためだとか言って、何人の関係ねー奴を巻き込んで殺した?」
じいちゃんは最初はおちゃらけた風に話してたんだけど、途中から鋭い目つきで、ハサウェイに凄んでた。
「ぐっ……」
「テロリストやインテリ革命家ってのは何時だってそうだ。自分らの正義のために、全く関係ねー奴まで、犠牲にしてしまう。それを正義のための尊い犠牲だとか言ってな、自分らで殺したくせによー。正義の為だったら、その場にいた善良な市民も巻き込んでいいのか?女子供もいたんじゃないのか?……もし、その場に自分の恋人や親兄弟が居たら、尊い犠牲だと割り切れるのか?」
「必要な犠牲だった!……悪党のお前だって一緒だろうに!」
「俺か?悪党には違いないがな、筋は通すぜ。関係ねー奴を巻き込む真似はしたくないんでね。そんな事をすりゃ、いの一番で俺を殴ってくれる奴がいるんでね。そいつだけは裏切りたくねーんだわ。……お前の悲しい所は、そういう奴が傍に居なかったということだ」
トラヴィスのじいちゃんが言ってる『奴』って、多分パパの事ね。
パパとじいちゃんは親子程歳が離れてるけど、ほんと親友って感じなのよね。
「………くそっ!俺だって俺だってこんな事をしたくなかった!だが、特権階級や連邦の腐った連中をのさばらせると、その欲で全てを飲み込み、地球まで壊してしまう!!もう、手遅れになってしまう!!」
「やりたくなかったと言ったが、何故テロに手を染めた。誰かに言われたからか?命令されたからか?ちゃんと自分で考えて行動したのか?それとも現実逃避で、呈のいい言葉に乗っかって、思考を止めたんじゃないのか?……よく考えて見ろ。お前が、いや、マフティーが起こした数々の事件の結果どうなった?」
じいちゃんはさっきとは違い、諭すようにハサウェイに語り掛ける。
「連邦の特権階級の連中は地球の土地を自分達だけで私物化する法案を通すつもりだ。お前のような連邦に尻尾を振る連中を、地球に呼び寄せるだろう。地球の汚染がさらに進むのは目に見えている。だから何としても止めないといけなかったんだ」
ハサウェイは幾分かトーンダウンして、話を続ける。
「ふぅ、お前何も見えてないな。かってに私物化すりゃいいだろ?そんなもん」
「何を言ってる!!お前のような奴がいるから!!」
「俺らからすりゃ、地球にさほど価値はないさ。ゴミ共がゴミ漁りしてる様にしか見えん。おまえ、今の経済圏がどうなってるか知ってるのか?地球の生産力は宇宙の4分の1もないんだぞ。地球の環境はこのまま行ったとしても、100年、いや少なくとも50年は余裕で持つだろう。だがなその前に、連邦が瓦解する。いや、地球に縛られてる限りはとは付くがな。……宇宙の人口と地球の人口の差はどうだ?……すでに人的資源さえも宇宙が2倍も上回ってる。お前が何かしようがしまいが……さほど変わらん。お前が戦乱を起こした方が地球環境に悪いだろうさ」
「……そんなのは嘘だ!」
「はぁ、ちょっとは頭を冷やせよ」
「シャアは既に地球はもたないと知っていたから!だから、隕石を落とし地球を人が住めなくしようとしたんだ!」
「じゃあ、住めなくなったらどうする?宇宙に上がるしかないだろ?当時の宇宙には地球人口全員を受け入れるようなキャパシティーは無かった。物資不足や不平不満が蔓延し、それこそ宇宙で第2第3の争いが起こるだろう」
「………そんなはずは」
「まあいい。今のお前じゃ俺の言葉は届かない。マフティーの真実もな……だから、会わせてやるよ。明後日な。……独房で頭を冷やせ……小僧を連れて行ってくれ」
じいちゃんは疲れたようにそう言って、ガランシェールの乗務員にハサウェイを独房に連れて行くように指示する。
「くそっ!!クェス!!君はこのままでいいのか!!クェース!!」
連れていかれるハサウェイは私に向かって叫んでいたけど……。
あーあ。これ相当拗らせてるわよ。
洗脳レベルもいい所ね。
なんか、シャアをリスペクトしてるみたいだけど……今の彼奴を見たらびっくりするんじゃない?
まさか、じいちゃんが明後日会わすのってレッドマン?
「クェス、ご苦労さん。」
近づく私に、じいちゃんから声を掛けてくれた。
「うううん。ありがとね、じいちゃん。ハサウェイはどうなるの?」
「悪いようにはしないさ。ただ俺流だけどな」
じいちゃんは顎に手をやりニヤリと……
ぜったいロクでもない事を考えてる。
次回は皆さんが期待されるアンケートの内容が含まれますね。
この後のハサウェイの末路は……
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ブライトに二回殴られる
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クェスに再び殴られる
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ミライさんにビンタされる
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エドに説教+頭叩かれる
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真実を知って気絶する。