イナズマイレブンG 〜Grasp all!〜   作:杠葉

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――――とある時間の1-教室ダイジェスト――――




「(やっと、会える…………サッカー、できる……!)」ソワソワソワソワ


「(う、うわぁ……目が!! 怖いっ!!
 ふ、不良だ……!?)」





「自己紹介をしましょう!」


「…………鳥羽 仂弥、だ。」


「…………先生、鳥羽くんの自己紹介もう一声聞きたいな!」


「……? ほか、に……………………サッカーが、好きだ。……です。」


「「「(えぇ……。)」」」


「「「(クールでカッコいい……!!)」」」


「……(文字通り『一声』だった……!)」


――――ダイジェスト終了――――


↓↓↓本編開始↓↓↓



まんざいクインテット

 

 

「――2人揃って大馬鹿かよっ!! いや俺たち全員馬鹿だろ!?」

 

 

 

「っああもう! なんで僕は話の途中で動き出してしまったんだ……!」

 

 

 

「(……どうすれ、ば……いい……だろう、か。)」

 

 

 

 前回までのあらすじ――――迷子になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……とにかく、人を探しましょう。僕たちはいま、サッカー部どころか現在地すらはっきりとしないんですから……全くっ。」

 

「じゃあ、とりあえず戻るか? 少なくとも来た道ぐらいなら覚えてるからな。」

 

 たっぷりと混乱したあと、オゾンと大地はとりあえずの方針を固めた。仂弥は考えて口に出すまでの時差がありすぎるのでスルーである。大地は無意識、オゾンは意識的。なおスルーされた当人は、仲が良いな、と腐れ縁由来のテンポに感心するばかりだった。

 

 ふ、と。

 さっさと戻ろうと踵をかえした反対方向――つまるところ背後である――の物陰の向こうから近づく人影を仂弥が捕捉する。

 

「…………誰か、来る。」

 

「はい?」

 

 ようやく話したと思えば何言ってんですかこの人、と突然の発言に怪訝さを隠さないオゾン。言葉だけでなく行動もワンテンポツーテンポ遅れるらしい仂弥を振り返り、睨むように見上げる。ホント腹立たしいですねこの人(怒)

 廊下で見せた快足は何だったのかと思うマイペースっぷり(とはいえあの爆走も一種のマイペースだったのだろうが)にむしろ感心しつつ、それに親友(ダチ)が苛立つ気配を感じ取る大地。こちらも続いて振り返りどうどうとなだめようとするが、理由の片側しか理解していないためにかこうかはいまひとつのようだ。貴方もデカいんですよ縮めください(怒)

 

 出来の悪い漫才のようになりがちなところがある3人(出会って数時間のすがた)は、お互いに意識がいっていて、遂に姿を現した人影に気づかなかった!

 

「さーて、馬鹿馬鹿言ってたのはどこのどいつだ〜!? …………おっ??」

 

 混沌への乱入者は、はたして少年の姿をしていた。

 内面の明るさがにじみ出たような短めのオレンジ色の髪と、意志の強さを感じる黒ぐろとした瞳を携えた、少々小柄な少年。どこかで聞いたような紹介が混ざったが、彼の場合はその活発さ通りの印象を与えているし、頬の絆創膏が更に際立たせている。

 学年で色分けされた襟元のピンは第2学年を表しているし、そもそも入学初日にこんなにも着崩した1年とかそれなんて不良。少なくともそんなガラの悪さは感じられない、精々イタズラ小僧がいいところなビジュアルである(褒めてる)。

 

「(救世主! ……で、いいのか?)」

 

「(選り好みできる立場ではないですけど……何か変なのが来ましたね……。)」

 

 どことなく『何も考えてなさそう』に見える先輩(失礼)の登場に、素直に喜んでいいものか悩む腐れ縁組。

 

 そんな彼らには構わず、何かに気づいたような声を上げた救世主(仮)が指差したのは、無言で全身から驚き→喜びの感情を爆発させる仂弥だ。

 

「おっ……お前――仂弥か!?」

 

「――斗真っ…………久しぶ、りっ。」

 

「うっわぁマジで仂弥か!

 ひっさしぶりだなぁ……コンニャロ、元気してやがったか!」

 

 にこにこ(とした雰囲気)でコクコクと頷く仂弥の背中を、その旧知の友――『風見 斗真(かざみ とうま)』はバッシバシと叩いて再会の喜びを表した。全く遠慮のないそれは、同じく喜びを露わにする仂弥をして、珍しく心なしか弛みつつあった表情筋を引つらせることになるほどの勢いがあった。

 

 突然目の前で感動の再会(?)を見せられた大地は、なんだかよくわからないながら良かったなと胸を熱くした。

 同じく見せられたオゾンは目を点にしたのちに視線の温度を下げた。自らの目を酷使する彼は、イマドキの冷めた少年だった。

 

「……知ってる人なんですか? 鳥羽くん。(さっさと説明してください僕ははやくサッカー部に行きたいのに何でこんなことに時間を食われているんですか腹立つな。)」

 

「(おっと、隠された苛立ちを察知。)感動の再会(?)中に悪いが、紹介してくれるか?」

 

「! (……そう、か……2人は初対面だ、から……。)ん……紹介、する。

 ……斗真…………オゾンと、大地、だ。……2人と、も…………斗真、だ。」

 

「「…………」」

 

「それを紹介とは認めませんからね僕はっ!!!」

 

「ぶっはは……!! ホンっトに変わんないなぁ仂弥! その語彙不足っぷりも懐かしいな!!」

 

 懐かしがってないで矯正してやってください――オゾンは初対面の先輩を相手に怒鳴り上げたい気持ちでいっぱいになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っはあ〜〜っ……こんな笑ったの久しぶりだぜホントっ!」

 

「(何しに来たんだこの人……?)」

 

「いったい何しに来たんですか?」

 

「(口に出すのかオゾン!?

 ……いや、そうだった。こいつも仂弥(ド天然)とは違ったタイプの馬鹿(天然)だった…!)」

 

「うっわ、すっげえトゲトゲしいな緑のヤツ!」

 

「は?? それもしかして僕のこと言ってます??」

 

「……た、楽しそうですね、斗真先輩。(緑の人は、すごくイラッてしてるけど……。)」

 

 腹を抱えた大笑いが落ち着いた斗真へ、ようやくまともに話せるとオゾンが話しかけるものの。思うままに話す斗真の発言ひとつひとつに反応してしまうオゾンでは、いつまでも本題に入れないようで。

 

 そんな時に、見るからに気が弱そうな少年がいつの間にか合流していた。茶色いおかっぱ頭の彼は、頼りなさげに下がった眉と相まっていまにも泣きそうに見えるが、別にMN5(マジで・泣いちゃう・5秒前)なわけではない。これがデフォルト顔なのだ。知らない人のいるところに行かないといけないことに怯えてはいたけれど。

 

「あっれ『ジュン』、いま来たのか?」

 

「ぼくが先輩に追いつけるわけないじゃないですかぁ……!」

 

「まあ、ジュンの速さは『すばしっこい』って感じだしなー!」

 

 時折詰まりながらも斗真とぽんぽん会話を始めた彼――『内宮 ジュン(うちみや じゅん)』を見て、おっ……さてはこの2人も仲良いな…? といった感じで見つめだす仂弥。なお周囲(親しい友人(斗真)除く)からは睨んで見える。その目付きの悪さに合掌(合掌)。

 

 斗真と仂弥は、斗真が水雲中学へ入学するより前くらいからの付き合いである。年齢は違うが、年上に囲まれて過ごしていた仂弥にとって斗真は最も親しい友であり、そんな自分が会ったことのない(・・・・・・・・・・・)彼の『親しい相手』に興味津々なのだ。

 ちなみに2人の出会いは大体2年ちょい前、但しここ1年は交流を断っていたとする。更に仂弥の交友関係は斗真を含む『かつてのチームメイト』に限られ、そして斗真は『友達100人できるかな』が余裕なレベルの交友関係の広さを誇る。つまり、知らない『親しい相手』なんて結構沢山いたりする。

 仂弥は自覚のないボッチ(特に気にならないすがた)だった。

 

「……俺は、斗真の…………友人だ。」

 

「(えっなな何? と、突然…………マウント取られ、た……?? ぼくこの人に何かしたっけそして何かされちゃうのかな??)」

 

「だか、ら……(俺とも、仲良くして、ほしい。……どうするのが、いい、か…………うん。そう、だな)……サッカーし、よう。」

 

「ひぇっ(えっこれこてんぱんにしてやる宣言?? 果し状的な何かな!?)」

 

「(サッカー、は……つないでくれる、から。)」

 

「(サッカーでぼこされる!? ぼっこぼこにされちゃうの!?)」

 

 思っていたことを伝えられた(伝えられてない)満足と、サッカーへの絶大なる信頼、そんなサッカーで交友を深められる相手と出会えた喜び。その諸々が混ざり合って、何故かほぼ眼力に表れてしまうのが仂弥が仂弥たる所以と言えるだろう。

 興奮が8割以上目にキている仂弥のおかげで、既に複数回も勘違いによって心臓を酷使しているジュンである。

 

 このすれ違いを楽しめたのは、仂弥の内心へ理解のある斗真だけだったとさ。大丈夫だ、みんなそのうち慣れるよ。

 

「ひ、ひどい……笑ってないで助けてください斗真先輩! クラスメイトに目をつけられたんですけど……!」

 

「んあ? なにお前ら、クラス一緒なのか?」

 

「……??」

 

「……えー、気づいてなかったんだ。

 いや、た、確かにそわそわしすぎて周りが目に入ってない感じはしたけどさ…………と、隣の席の相手くらい、覚えててほしかったかなぁ。」

 

 入学式より前からずっとそわそわしっぱなしだった仂弥は全く気づいていなかったが、ジュンと仂弥は同じクラスな上に席は隣同士だ。つまり『仂弥が会ったことのない(・・・・・・・・・・・)斗真の親しい相手』は元々この場に存在しなかった。

 ちなみに第1話のおまけ(ジュン視点)参照。(メメタァ)

 

 

 

 

 

 さて。

 笑う斗真、申し訳なさげな仂弥、慌てるジュン――詳しく言えば、僅かに下がった程度の眉では細まったツリ目の威圧感が無くならなかった仂弥、をまた怒らせたと怯えるジュン、を見て状況が理解でき爆笑する斗真、である。そして先ほどからしばらく声を発していないのだが、いまこの場にいるのはこの3人だけではない。

 三者三様に震える様に、身長差にイラッ★としていた以上にイライラッ★としてきたオゾンがついに声を上げた!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――To be continue……★

 

 




 というわけで、一旦カット!!

 お久しぶりです! いつもは会話させることに四苦八苦、このたび何故か地の文が一切思いつかなくなっていた葉っぱでございます。セリフも文章も書けないって、それは小説になるのか…? といったところ。いやー、実に早すぎるスランプでした。←
 先月末に急に書けるようになって、今回投稿した分まで大体かけてたけどまだシーンは終わらないんじゃが、ということで投稿を先延ばしにしていたのですが。次に覚醒するのがいつになるかわからないので、現状書けてる部分までだけ先に投稿すると決心しました。数カ月動いてないのでね……そろそろ、ね……。
 なので尻切れトンボですが、お許しくださいませ。




 さて! 今回登場したのは、前回匂わせ?ていた『追い風』くんと『ビビリ』くんです。
 『追い風』くんは現時点で数少ない先輩キャラ。仂弥の歳上の友人で、仂弥にとってもチームにとっても、その名のとおり『追い風』となって支えてくれる頼もしい存在です。ことあるごとにいじってる感じになっていますが、愛ゆえですのでお許しください…。ヒマワリちゃんと合わせてチームを明るくしてくれるオレンジコンビ。場面の明るさはしばらくこの2人にかかっている……かもしれない。
 『ビビリ』くんは初期での最後の1年生。仂弥とはクラスメイトでしたが、楽しみのあまり周囲が全く見えていなかった仂弥には気づかれていませんでした不憫。そしてクラスメイトかつ追い風くんの友人と知った仂弥に絡まれる不憫。ビビリくんは不憫枠だった…? 追い風くんのサッカーチームに参加していて、以前から知っている分気安い関係にしています。あんまりオドオドさせられなかったと反省中です。なんだか一番キャラがズレてないか不安…。


 物語開始時点で完全な初心者がいないことにいま気がつきました…………いやこれでチームがまとまればとりあえず試合はできるからいいんだよこれでうん。うん……特に問題ないですね!



 なんだか投稿する度にルートがちょっとずつ変わっていってるような気がします。やっぱり予定は未定なんやなって…。
 しばらく登場予定のなかったキャラを出せそうなので、頑張ってプロットを破壊&再生してきます!

 それでは。


***
 現在募集中。

『皆でキャラメイク☆』
 →https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=235042&uid=125597

『ライバル校・十依路中イレブン』
 →https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=223074&uid=125597

『ご当地選手』
 →https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=221350&uid=125597

 ※後日増やす予定

えありのかちゅぜちゅ

  • ん〜、わかりやしゅい方がいいにゃ〜
  • 加減にゃんていりゃにゃいいりゃにゃ〜い
  • ……ほどほどが一番、かな
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