前回ラスト:
進まない会議()に耐えかねたオゾンがついに叫ぶぞ!
「だぁかぁらぁああ!!!! 何しに来たんだって聞いてるんですけど!?」
「カリカリしてんなぁ! ミドリクン、カルシウム足りてないんじゃね??」
「〜〜〜〜!!!? っっ貴方ももうちょっと牛乳を飲む必要がありそうですけどね!!!!(ブーメラン)」
「あー、な! 俺もちょっとばかし身長が……って喧しいわっ!!(自爆)」
「せっ先輩! ち、ちょっとお、お、落ち着きませんか!?」
完全に斗真のボケ倒しに振り回されまくっているオゾンに、大地は苦笑いが隠せなかった。どうやら連れであるジュンにも、斗真の暴走は止めづらいらしい
けれど、普段は余り感情を露わにしようとしない(けど隠せてもいない)という親友だから、それを発散できるという意味ではいい薬になるかもしれない。
なお、その親友は顔を真っ赤にして地団駄を踏んでいる。歳が歳なら血管がぶち切れていたのではというくらいの怒りよう……というより、そろそろ本気でキレそうだ。
このままだと更に脱線するのは明白なので、大地は強引にでも話を進めることを選んだ。いい加減にこの漫才を止めるべきだと思ったし、本来の目的が一向に果たせられない状況に辟易していたのもあった。
「あートウマ先輩、でしたっけ?」
「おうっ、合ってるぜ! ――っと、そういやぁ自己紹介もまだだっけか。
んじゃ、改めて……俺は『
髪色にも負けないくらい明るくニカッとした笑顔は、温かみを感じる。しかし先程までの飄々としてカラカラと笑っていた一面もあり、春よりも夏の風といった印象を受ける。
最後に加えられた情報で、大地はようやく旧知の仲だと伺えた仂弥との関係がわかった。
「ああ、そういう繋がりなのか……あ、俺は『
んでこっちがその2、俺の
「っだ・か・ら! 貴方は重いんだから持たれかかるんじゃないですよ……!」
「……その3。」
自己紹介には自己紹介を。テンポ良くいくために『いつものやつ』を省いて簡単に挨拶し、流れを止めないようにオゾンへ水を向けた。
斗真との会話で意図せず情緒を乱されまくっているため、肩を叩いて更に体重をかけることでこちらに意識を持ってこさせる作戦だ。
作戦は上手くハマり、オゾンは「それに
巽大地12歳、少し前まで小学生だったとは思えない名采配である。
彼はただの肉体派ではなく、広い視野や冷静さを持つ頭脳派の一面も持っている。優れているのは体格ばかりではないのだ。
「ふんっ、貴方に言われなくても…!
……僕は『
「! 『綿雲』…?」
「? (いま何か……まあいいです。)よろしくどうぞ……風見、先輩。(……で、合ってましたよね…?)」
実は怒り狂っていて話半分だったオゾン。さっき聞いたばかりのはずの先輩の名前にいささか自信がなく、少し言い淀んでしまう。
そんなことはないように振る舞うが、間違えていないか気になってしょうがない。斗真の方をちらちらと見ていたが特に反応はなく、そのまますーっと滑らされた視線を受け止めた大地は、全てを理解した顔で頷いた。
「(大丈夫だオゾン、合ってるぞ。
でも『よろしくどうぞ』はやめとけって言っただろ?)」
「(うるさいですよ大地。貴方僕の保護者か何かなんですか? )」
幼馴染みコンビが目線で会話している間、反応のなかった斗真はといえば、何か考え込んでいる様子だった。それは大地が不安視していることに関係してはいたが、別に礼儀がどうとか言いたいわけでもなかった。
斗真は思い出していた。
数年前の出会い。憧れていた――今なお追いかけている
突然押しかけて、まくし立てて、土下座した。そんな相手からすればよくわからん奴だったであろう当時の
「(泥で汚れた俺の手を、あの人は笑って取ってくれたっけ。)」
それから、どうしたんだったか。たしか、あの人は――――
――――よりょしくどーじょにゃの、カザミン! ――――
――――めざしぇ、フットボールフロンティアにゃの〜!!――――
「 」
――――カミカミじゃねーか。
出会ってからこちら、全く改善の見られなかったカチュゼツ……もとい滑舌。噛みまくりな回想の“あの人”が、久しぶりに斗真の笑いのツボに被弾した。
斗真にとっては尊敬する相手であり、同時にライバル視していた相手だ。しかしそれはサッカーに関してであり、日常生活においての“あの人”は笑いの“ツボ”そのものだった。
もっともそれも“あの人”が
そんな折の、
「 」
「(おい、先輩凄え震えてっけど。めっちゃバイブレーションしてんだけど! 謝った方がいいんじゃねえか?)」
「(えっ、これ怒ってるんです? ……あっスゴい眉間にシワ寄ってる…!?)」
突然の思い出し笑いは気持ち悪がられるだろうと、斗真必死のマナーモードである。
* * *
さて、落ち着きを取り戻した斗真は改めて入部希望者たる後輩たちを観察する。
「(
しかしながら現在進行形で苛立ちを顕にするもう一人をどうどうとなだめている様子や、つい楽しくなって止まらなかった
「(
大地と並んでいると大きな差があるが、実際の身長的には斗真とそう変わらないだろう。(斗真の方が若干低いとかはない。ないったらない。)見てわかる程はないが男子中学生の平均くらいには筋肉もあるし、特に足腰辺りはしっかり鍛えられているように思う。
しかしその特徴一つ一つから、あの人を連想してしまう。
周囲と比べて小柄、でも存在感は大きく。柔らかなより緑に近い黄緑色が風に吹かれて泳ぎ。大きめサイズの眼鏡の奥で、時折開かれたグレーと同様に強い眼差しを感じられて。
そうだ……あの人も、そうだった。
「……なあ、オゾン。」
「なんですか!? っていうかいきなり名前呼びなんです!?」
どいつもこいつも…! とここ数時間の苛立ちの原因達の類友加減に若干キレつつ応答するオゾン。
それを確認した斗真は、もやもやと考えるのは止めにした。
その強い意思と判断力で、もうズバッと当人に聞くことにしたのだ。
考え込むのが面倒になったとも言う。
「お前さ、『綿雲 えあり』を知ってるか?」
斗真の出した名前に反応を示したのが、1人、2人――――
「っやっぱり「あぁ? ……綿雲だって?」」
――――3人。
「胸くそ悪い名前……久々に聞いたよ。なぁ、風見ッ!」
「――――っお前、」
いつから聞いていたのだろうか。いままで話していた斗真やオゾン達とは違う、新たな人影が近づいてきていた。
果たしてその正体は――――。
「…………その3。」
そして、自然とスルーされるひよっこのさえずりが届く時はいつなのか――――。
お久しぶりでございます。葉っぱです。毎日暑いですね。(遺言)…………いやあ、ホントにお久しぶりですよ。前回9月ですってよオクサン……季節一周してる。(白目)
ということで。大変お待たせしました!
何日何ヶ月かずっとキャラのセリフ書き分けができないっっ!!(乱回転)とゴロゴロゴロゴロドッカーンしてましたね、はい。まあリアルでも色々ありましたが主にそんな感じです。キャラ募集のやり直しとかにならなくてホントよかった…………実はまだゴロゴロ継続中です。
今回の初登場は……いませんね()。すみません、お話をここで切ったのでラストの方はお名前出ませんでした。出番が早まったのがこの方ですね。
次回きちんと紹介を入れるので〜。まあわかりやすいのではと思いますが、誰が来たのかお楽しみにお待ちくださいな。
うちのエアリーちゃんの名前がようやく出ましたが、この子については本文で触れるのみにしようと思ってます。
そういえば、使ってみたいな〜と思っていた特殊フォームを取り入れてみました。文字が動く系。使い所違う気がするけども。
悪役っぽくなってごめんねラストの方。それまでの和気藹々()とは違う空気がどっと入ってきた感じを出したかったんだ……強調したかったんだ…。
ということで次回、シリアス調になります。したいな。この地の文のテンションでできるか…?
ジュンくんあまりセリフなくてごめんね。()
主人公の片割れが「その3」しかしゃべってないから赦して。()
お知らせです。
設置して放置していたアンケートを覚えていますでしょうか? 先日この件で「読まなきゃ夜しか眠れないっ!!(直訳)」とメッセージをいただきました。そういえば読みたい派多数でしたね…(言われて思い出した人)。
こちら現在準備中です、とだけアナウンスさせていただきます。
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まだ整理がついてないため、前回と変更なしです。
現在募集中のものは以下の3つ。
『皆でキャラメイク☆』
→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=235042&uid=125597
『ライバル校・十依路中イレブン』
→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=223074&uid=125597
『ご当地選手』
→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=221350&uid=125597
えありのかちゅぜちゅ
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ん〜、わかりやしゅい方がいいにゃ〜
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加減にゃんていりゃにゃいいりゃにゃ〜い
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……ほどほどが一番、かな