え?何?プルスウルトラしろよって?
すまんな。夏課題がまだたんまりあるんだ。そっちにプルスウルトラするから、小説投稿まではプルスウルトラが回らないんだ。課題でプルスウルトラ使いきっちゃうんだ。
皆さんこんちは。アダンソンです。
神出家のペットです。
早速ですが、僕には個性があります。蜘蛛に個性があるのはかなり珍しいらしいので変に研究とかされたくないから黙っています。
個性は「
この個性のお陰で、僕は人並みの知能があり人並みの知識があります。しかも、人並みに力や防御力もあります。
要するに、一般人ができることは全てできます。
言葉を理解することもできるし、実は喋ることもできます。
これもこの個性の名前の由来の一つです。
つまり僕は、人に踏まれても死なないし、人と同じくらいの知性があり、人と同じ食事を食べても体調を崩さないし、40kg程度の物体なら持ち上げられるし、50mを8秒で走ることができる蜘蛛というわけです。
僕の身体が通常の蜘蛛より大きいのは、恐らく人並みの知能、力を扱うためにはある程度の脳の大きさや体格が必要になったからだと思います。
ついでに言いいますと、この個性の発動は任意なので、食事の量とかは人並みに取らなくても生きていけます。
流石に居候の身としてあまり我儘を言うことはできないので、食事はパンの欠片や少しの米などを貰って生活しています。
この家で1番恩を感じているのは、やはりキビトさんです。
異常個体の僕を見て、彼が「飼う!」と言ったのは、確か10年くらい前、彼が小学生になりたての頃でした。
それまでまともな食事というものをして来なかったわけですから、それからは毎日が天国でした。
この恩は必ず返すと心に誓い、彼の脱いだ服を畳んで仕舞ったりと身の回りの世話をしていますが、僕はまだまだ恩を返しきれていません。
そこである日、試しに彼の学校に潜入し、何か力になれないか探し始めることにしました。
その時彼は中学1年生でした。
そして、彼がとても残念な人であることが分かりました。
例えばバレンタインデー。
彼にチョコを渡そうとしていた女子がいるにも関わらず全校を転移して回り、チョコを渡してくれる女子を探してはアピールしていました。
大人しく教室でじっとしていれば貰えたものを、その女の子が渡そうとして声をかけようとする瞬間に限って転移をし、すぐにその場から姿を消してしまう勿体ない行為をしていました。
その他にも、彼と友達になりたい人や恋愛感情を持つ人もいるのに、彼は転移ですぐに消えてしまい話しかけることすらできないという事態が起こっていました。
服のセンスは皆無。口から出る言葉も適当。歌も絵もダンスも基本はとても上手にできるのに、アレンジの入れ方が異常に下手。
更には興奮すると無意識に転移を連発してしまいゲームのバグのように彼の姿が異様にボヤけて見える現象を起こしてしまうという残念さ。
基本スペックは高いのに、とても残念な人でした。
そこで僕は「天の声」を演じることにしました。
具体的に言うと、天井の照明の裏に張り付いてそこから声を出し、あたかも天からのお告げのように彼にアドバイスを送るというものでした。
その結果は失敗。彼は神など毛ほども信じませんでした。
どこかにスピーカーがあると考え探しだし、僕を見つけてしまい、僕が喋れることを知ってしまいました。
彼に捕まってから、改めてアドバイスを贈るも、成長する気配はなし。
これはもう、彼がそういう星の元に生まれたとしか考えられませんでした。
その後も彼について学校に潜入する生活は続き、ついに彼は卒業、そして雄英高校に入学にました。
彼が入学してからもこの行為は続けましたが、ある日教師に見つかってしまいました。
その教師は謎のロボットを使い僕を捕獲して言いました。確かサポートアイテムと言っていました。
「君を少し見てたけど、知能があるね。操られてるのか、個性があるのか。どちらにせよ、雄英は君の潜入を簡単に許すほど優しくらないのさ」
ネズミ…?君も同類じゃないかと思いつつ、このまま殺されてしまいそうだったので僕は口を開きました。
「プルプル。僕は悪い蜘蛛じゃないよ」
…。反応なし。右目に傷があるポーカーフェイスが僕を見つめる。
「えーと、僕はキビトさんのペットだから、キビトさんに聞いてください」
丸投げします。すみませんキビトさん。
「なるほど。面白いね」
その後ネズミさんがキビトさんに確認を入れた後、僕はネズミさんとお喋りをしました。
…いや、あれは一方的に向こうが喋っていただけだったのかもしれませんが。
分かったことは、ネズミさんが校長だということ、ネズミさんも個性がある動物であること。
ネズミさんに個性を説明したら、「いい個性だね」と言われた。個性が人並みを保証してくれるなんて、ダメ人間には与えられないね、と。
…。僕、学生でもないし働いてないし、就活もしてないからニートなんだよね。もう既にダメ人間かもしれない。
まあ、お手伝いさんポジションだからセーフかな。飼育に手間をかけられていないし。
ネズミさんは、「プロヒーローにも動物をサイドキックにする人もいるのさ。君もそうなるかい?」と聞いてきたが、首は縦には振られなかった。
役に立てる気がしない。例えば探索とかは、キビトさん、転移でできてしまうし。災害時とかに瓦礫に埋もれた、人の通れない所とかなら活躍できるかもしれませんが、結局のところ一般人並の力しかありませんからね、僕。他のヒーローに報告をするので精一杯です。
それに僕は普通の蜘蛛より大きい異常個体ですから、普通の蜘蛛より警戒されてしまいます。これではあまり潜入にむいていませんね。
これぐらいしか役に立てないならキビトさんのサイドキックになる必要がないですし、そもそもキビトさんもフリーのサイドキック希望なんですよね。
せいぜいキビトさんのポケットに入って、敵の隙をついて攻撃とかしかできません。
…というか、僕の攻撃って特殊なんですよね。普通の蜘蛛とは違って糸が出せませんし。まあ、ハエトリグモだから当たり前ですが。
僕は個性で人並みの力がありますが、身体の大きさ、つまりは手の大きさが人並みにはありません。…恐らく個性を使えば人並みの大きさになれますが、利点はないのでしません。
…で、ですね。手が小さいと、殴る時に当たる面積も小さくなり、圧力が上がるんですよね。
要するに、針で刺すようなものです。だから、僕が殴っても人並みの威力が出るというよりも、人が殴るのと同じ威力で針を刺す感じになってしまい、刺さってしまいます。
これは顎での攻撃も同じで、人が噛むよりも威力は上がります。攻撃範囲は狭いですが。
だから場合によれば一般人よりは戦えるかもしれませんが、それでも個性のある人に勝てる気はしません。
…要するに、弱いんですよね。僕。というかキビトさんの戦い方が理不尽すぎてついていけません。
…恩返しする方法、色々探そうかな。例えば料理をできるようになるとか。誰か教えてくれませんかね。
いや、「人並み」にはできるんですが。
ーーーー
さあみんなさん。この小説の主人公の名は知ってるかい?
正解は神出鬼火都だ。この俺だ!!
で、その主人公にはヒーロー精神の欠片もなかった筈なんだが、あれ不思議。そんなことが嘘のように見えてくる。
この間の敵連合(笑)が雄英高校を攻めて来た時の行動を思い出してみてくれ。
1、敵の対オールマイト脳無(鬼つよ)と戦い、善戦。相澤先生を守った。その代償に怪我。
2、敵のリーダー(笑)にダメージを負わせつつ、校長に騒動を報告。飯田くんの行動が無駄になったが、早いに越したことはない。これによりたぶん何人か救った。
3、上鳴達の救出。3人助けた。(もし他に助けが必要な人がいたら助けていた)
4、相澤先生を助けた。その後脳無と白髪相手に戦う。
5、梅雨ちゃんを守った。よく見たら梅雨ちゃん結構可愛かった。
6、その後オールマイトが来るまで粘り、誰1人殺させなかった。代わりに俺は重症。転移で保健室に行ってぶっ倒れる。
7、その後リカババーに応急処置をされ、病院に運ばれる。起きたら皆心配してくれてて何人かは俺の寝ているベッドの隣に立ってた。
梅雨ちゃんが泣いてた。可愛かっ…おっと。俺は別にそんな性癖はないぞ?危ない危ない。これではまるで俺が美少女が泣くのを見て興奮する変態みたいじゃないか
…何1人で言い訳してるんだか。あー、ついでに、いつの間にかまた身体から色が抜け落ちてて、全身真っ白状態だった。
医者に、ヘモグロビンが白いのは初めて見たと言われた。
…これは、勲章もんですわぁ〜。
どうしてこうなった。
これではまじでヒーローみたいじゃないか。職業ヒーローになりたいだけなのに、なんの得にもならない行為を進んでやるという。大事なことだから2回言うが、まじでヒーローじゃないか。
そして、何故こんなことが起こってしまったか考えた。
「これは…
あてられた。教員から生徒まで、ことごとくがヒーロー思考をしている雄英の雰囲気に。緑谷達の夢見るヒーローの卵の輝くあの瞳に。
俺のした行動が「当たり前」かのようなあの学校。そしてその行動を「素晴らしい」と考えるあの学校に。
…俺としたことが。流行のファッションをあえて3年くらい前のものをとったり、みんながポケモンG○をやっている中1人だけダイヤモンド、パールのパールの方をやっていた俺が。
あの学校色に染められかけている。
えっ…。怖。
俺が行う正義なんか、「コンビニ行く感覚」でできることくらいだと思ってた。
自分より弱い相手を、確実に勝てる相手を、きっちり不意打ちをキメて倒す。そんなサイドキックになるって決めていた。
が、現実は自分がボロボロになるまで戦い皆を守ったわけだ。
…正直に言えば、あの時はまだ「奥の手」を隠していたから俺が死ぬことは確実にないと思っていた。
が、医者は1パーセントくらいの確率で死ぬかもしれない危機だったそうだ。
自己犠牲。その言葉が思い浮かび、俺にまとわりつく。
…ここで俺には2つ選択肢がある。
1つ目は、雄英色に少し染まり、絶対に自分が死なないように保証できる行為に限り自己犠牲をしたりしてヒーローをする選択肢。
2つ目は、雄英の方針に全力で抗い、俺の信念を突き通すという選択肢。
どっちがいいか。
…結論から言えば、どちらも選ばない。
いや、なんだそれと言いたいのはわかる。だが聞いて欲しい。雄英色とか嫌だけど、抗うのも大変だろ?
だったらなあなあでいいじゃないか。
そもそも俺には「ヒーローの精神にはならない信念」なんてものは無い。
よく親父は「信念がある奴は強い」と言っていたが、俺にあるのは「絶対に信念を持たないという信念」だ。
人間、信念なんて邪魔なものがあると、何か行動をする時に最初に信念に合っているかどうかの振るいにかけることになる。そんなものは御免だ。
俺の長所は「即実行」だ。転移個性なんだから。何かやりたいことができたら即やるのだ。信念は邪魔でしかない。
ちなみに「即実行」も信念ではない。ただやりたいことをやった結果、そうなっただけだ。
そもそも信念なんて存在事態がナンセンスだ。今ある感情が未来永劫続く保証なんてないし、正しいかすら分からないのだから。少なくとも、明日の俺も昨日の俺も、今の俺からしたら他人だ。
そんな他人に信念なんてものを押し付ける気はないのだ。
要するに。俺はやりたいことをやる。理由なんて後付けでいい。
それに、俺は進んで人を見捨てるような人間じゃない。例えばおばあちゃんが電車で立ってて、俺が座席に座っていたら、自分の機嫌が良ければ席を譲る。
…とは言っても電車なんて修学旅行でしか乗ったことないけど。個性あるからいらないし。
…まあ、あれだ。道端でたまたま死にかけてる人がいて、その隣にボタンがあって、そのボタンを押したらその人を助けられるとする。それなら俺は助ける。
その程度には俺にも善性がある。
だから、いつもの如く、コンビニ感覚で人助けをしたのだ。
転移して殴ったり蹴ったりするだけ。簡単なお仕事。それだけで梅雨ちゃんも上鳴も相澤先生も助けられる。だから助けた。怪我は人を庇ったとかじゃなくて、単純に自分のミス。
ほら。それらしい理由ができた。
そもそも理由なんて言葉事態おかしなものなのだ。もう既に終わったことなのに、「何故そうなったか」を求める。
要するに、理由なんてものは後から考えたものであり、後付けなのだ。
だから俺は
俺はそう、1000文字程度に渡る理由を考え、個性訓練を始める。今日はグアムに行く予定だ。
…。あくまで訓練だよ?旅行とか、遊びじゃないよ?え?何?医者に外出禁止されてるだろって?
…ほら、あれだよ。その時になったら適当に理由を考えればいいんだよ。取り敢えずは行動をしようぜ。
ー理由なんて後付けでいい。
言い忘れてましたが、感想はどしどししてください。励みになります。
基本的に返信はしないスタイルで行こうと思いますが、気分で返信するかもしれません。
後、質問形式の感想にはキッチリバッコリ答えて行く予定です。
さらにさらに。誤字報告待ってます。こっちは本当に助かりますんで。是非ともお願いします。
オリキャラ追加について。
-
許すまじ
-
マジ許す
-
助言だけ残して去っていく謎キャラを出せ
-
出すんだったらキチンと設定を練って欲しい
-
適当な他原作から引っ張って来い