ネロ帝が女のわけないだろ!いい加減にしてくださいお願いしますから!! 作:オールドファッション
※今回は月姫ネタ多め。ちなみにみんな大好き魔法使いのおじいちゃんは死徒にならずに真祖の姫様の後見人をするというややこしい設定になっています。あれ、もしかして原作よりも苦労人なのでは?いや、ルシウスがいる時点で今更か。
『私はいずれ、私の片割れと共に人としての機能を消失するだろう』
『死とは少し違うな。元々のシステムとしてこの星に還るだけだ……まあ、その時はカウンターガーディアンとして地上に寄越されるかもしれないが、それは以前の私ではないのだろう』
『あれが白い馬に跨って『支配』を司るなら、私は赤い馬に跨って『戦争』を司ろう。『飢餓』と『死』は元々存在するガイアの従僕たちが担うだろう』
『君が人理を救済するために久遠の旅を歩み、それでも人を救済するというなら……私が闘争の凱歌を唱えて人理を修復しよう。私が『ホロコーストの影』になろうじゃないか』
『……いや、それは私の片割れがまた吐血するからやめてくれ。片付けの苦手な主婦か君は?』
『しかし、君の従僕がガイアの連中で完全に固まるな。元アラヤの一部としては思うところがあるが、『守護者』や『アラヤの怪物』を寄越すわけにもいかないし……『人の身で悪魔になりそうな人間』か『人造の悪魔』でも付けようか?いや、ダメか。魔神的なのが排斥しに来そうだ』
『将来的に候補はいくらかいるんだがなぁ。うん、とりあえず決めたよ。ガイアに属する奴なのが少し惜しいが』
『連中が吸血鬼なら、やはり対抗馬は■■だろう』
「不思議かね?」
死徒になりたての『女』に、血を分けた親である男は穏やかな紳士のような声音で、そして強大な威圧感をもってして答える。魔力の通わないただの言葉ですら、常人を気絶させるほどの恐ろしさを孕んでいた。ましてや、それを直に浴びている女にどれほどのプレッシャーを抱かせただろう。
まあ、当の男はというと、船の甲板でジャグジー付きのプールに浸かりながらゴム製のアヒルさんで遊んでいる状態なので、緊張感もクソもない。
『
全長320m、全幅62m、総トン数20万6千トン。内部の建物は14階建てであり、内部にはおよそ6000人が収容可能。総トン数だけで比較するなら、あのタイタニック号の倍以上のスケールだった。
この船の目玉は、オーナーの気まぐれで開かれる
『人形師』『財界の魔王』『魔城の主人』『
4000年の時を生きる男には様々な通り名がある。ただ、宿敵である聖堂教会の中で一番通りの良い名前は別にあった。
死徒と呼ばれる吸血種たちの頂点。
第十四位ヴァレリー・フェルナンド・ヴァンデルシュターム公。通称ヴァン=フェムは、なぜだか水着姿でジャグジーを満喫していた。ジェットバスによる心地よい振動に肩を解される姿は、さながら銭湯のよくいるおじさんと変わらない。だが、そんなことを言えば瞬きをする間に消し炭にされるだろう。
「我々のような祖は、大抵は日光などの弱点を克服している。しかし、古典的な弱点だが、流水というのは案外バカにできない。私も海原に突き落とされればそれなりのダメージを負うだろう。流水を完全に克服しているのは酔っ払いの『水魔』くらいだ」
「……」
「ならば、なぜ行水なんて自傷行為をしているのか?それを疑問に思ったのだろう?」
喉元まで出かかっていた疑問とは少し違っていたが、女はとりあえず頷く。
古くからある伝承で、吸血鬼は流水を超えられないというものがある。それは死徒も例外ではない。死徒にとっての海とは、まさに死の領域。それを泳ぐなどもってのほかであるし、船や飛行機で間接的に海上を渡ったとして、下級死徒ならば著しく消耗する。
死徒になりたて女が無事なのは、この船がヴァン=フェムの魔術的な領域であるからだ。
風呂やプールもまた、流水に属するものであり、とりわけ禊や洗礼を連想させる行為である。聖別された聖水ではないにしろ、死徒ならば軽い痛みくらいは伴うはず。それなのに、ヴァン=フェムは気持ち良さそうにくつろいでいた。
「これはかつて、とある『ローマ人』に作らせた品でな。元々はアル=ジャザリーが考案した水力式のからくりを元に作られたが、近代化のおかげで今はコンパクトなサイズに変わった。あれはあれで良かったが、これはこれでちょうど良いサイズ感がなんとも落ち着く……ああ、本題から逸れたな。つまりだ……」
不意に、ヴァン=フェムはプールの水を女に浴びせる。いたずらとはいえ、祖による完全な不意をついた一撃は、女の全身をずぶ濡れにした。
来るであろう刺激に、思わず身構える。
だが、肝心の痛みは感じなかった。
「どういうわけだか、あの男が作る風呂は我々死徒を傷つけるものではなかった。あるいは、死徒専用にカスタマイズされた概念礼装とも言うべき代物だろうな」
「それは……」
可能なのだろうか、と女は疑問符を浮かべる。
弱点を克服した二十七祖たちは、独自の方法で回避しているか、単純な個体としての強度で耐えているに過ぎない。だが、これはまるで違う。水そのものの法則が『違う』のだ。
例えるならばこれは、熱を発生させずに燃焼という現象を起こすようなもの。世界にある法則を、部分的とはいえ塗り替えることに等しい。魔術、いやもしかしたらそれは……。
女の思考を遮るように、ヴァン=フェムはため息を吐く。まるで遠い日々を懐かしむかのように、吐息には哀愁が漂っていた。
「これでも魔術を極めて死徒に成り上がった身だ。魔術師として、あの男を研究しようとした時代もあった」
魔術師から死徒に転輪する者は多い。代表的な死徒を挙げるなら『ワラキアの夜』や『混沌』。ヴァン=フェムもまた、魔術を極めた末に死徒になった存在だった。死徒になれば魔術師としての能力は衰退していくが、現在でも比類なき魔術師であることは変わりない。
だからこそ、次の言葉に女は絶句する。
「だが、諦めた。何なのだあの珍妙な生き物は?時折並行世界を移動しているから第二魔法の類かとも思ったが、あれには『宝石翁』も首をかしげる始末。あの時ほど、死徒になったことを悔やんだ日はない」
女は自身の耳を疑った。
神代を生きた魔術師が、諦めただと言ったのか?ましてや祖にまで上り詰めた死徒が、自らの存在まで否定したのか?
「その男とは一体何者なのですか?」
恐れ多くも、女はヴァン=フェムの許しもなく問いかける。それに対してヴァン=フェムは、特に嫌悪感を見せることはなかった。むしろ、女があのローマ人に興味を示したことに口元をわずかに緩ませる。
「我々二十七の祖にとって、それは様々だった。ある者はあの男に生物的か魔術的な価値を見出せば、ある者はあの男の作り出すものにこそ価値を見出した。あるいは、あの男の知識や人格に価値を見出す者もいた」
大半の祖にとって、その男は珍しい魔術的生体標本であった。魔術師ではない祖でさえも、その物珍しさから男を欲したほどだったが、男の傍に立つ存在たちの手前、強硬策に出た者は『アカシャの蛇』だけだった。
また、男の作品に興味を示す祖も少なからずいた。秘宝蒐集家の『自称永遠のピーターパン』はその典型例である。男の護衛とは敵対する派閥関係にいるが、それはそれとして現在の職場に勧誘するくらいには男のファンらしい。
本来、死徒とは人を害する存在であるのだが、男と個人的に交友関係を結んだ祖は半数近くにも上る。大半は様々な思惑を持って近づいた者たちだったが、純粋な友人関係を結んだのは『千年錠の死徒』と『人嫌いの変わり者』。後者の祖が友好的であるのは、男が人間として認識されていない表れなのではないかと心配なってくる。
そして男の知識に興味を示したのは、祖の中でも少々特殊な趣味の持ち主二人。
『我が名は、吸血鬼ふた○り大好き!』
『我が名は、吸血鬼ショタ大好き!』
新横浜風の名乗りを上げたのは、酒池肉林の地獄に住まう快楽主義の『薔薇姫』と、ヴァン=フェムの魔城を攻め落とした幽霊船団の『白騎士』。かつてこの二人は、先進的ローマ文明の開拓者に向かって、我こそが性癖の開拓者だと言わんばかりの先制攻撃を浴びせた。だが、帰ってきた返事は……。
『我が名は、人間○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○大好き』
さすがは変態先進国のアンダーグラウンドを生きてきた転生者。海外でHENTAIという単語ができるくらいには底の見えないエロの特異点。タコと女が組んず解れつしている浮世絵を描いていた国に、変態性で勝てるはずもない。
数世紀先のカルチャーショックを受けて、二人の祖たちは『感動……致し…ました…』と涙を流した。代わりに他の女性陣たちは軽蔑の眼差しを向けていた。彼の本当の性癖は『純愛』なので許してください。
「まさに十人十色。あの男に対する感想というのは、二十七色の意見だ。それでも、一貫した共通を上げるならば……我々にとってあの男は、『長く楽しめる娯楽』であっただろう。古い考えに囚われた『白翼公』にとっては、精神汚染をもたらす呪いそのものだったかもしれないが」
『考えが古い』という理由で、白翼公と袂を分かったヴァン=フェムは皮肉交じりにつぶやいた。
長い時を生きる死徒にとって、退屈というのは重大な精神病の初期症状に近い。死徒の中には、退屈だから精神を病んで自暴自棄に陥る場合も珍しくないのだ。
それでなくとも長い時の中で精神が磨耗し、感覚は鈍化していく。人間から死徒になった存在は、必ずこの問題に行き着くだろう。
男の存在は死徒にとってある種の特効薬かもしれない。死徒のみならず、長命種にとってはそれなりの価値があるだろう。
「だからこそ、『あれら』の主従ごっこも戯れのひとつであったと思っていた……『姫君』同士が争った話は知っているかね?」
かつて、滅びた月の都から地球に降り立った存在がいた。月の天体を冠するがゆえに、彼らはその存在を『朱い月』と呼んでいる。
死徒たちの一部は、朱い月とガイアが創り上げた試作段階の過程で生じた足跡に過ぎない。いずれ自身がガイアとアラヤ双方の抑止力に排斥されることを予見した朱い月が欲したのは、新たな器となる後継者。真祖の王の称号ブリュンスタッド姓を与えられた後継者は、二つ生み出されたのだ。
片方は、朱い月の性質をもっとも色濃く継承する金髪の妹君。真なる後継者として死徒からは『真祖の姫君』と呼ばれている。
かつて朱い月と死闘を繰り広げた『魔導元帥』が後見人になったと伝えられているが、噂では妹君は随分奔放な性格になっているらしい。
もう片方はブリュンスタッドの姓名を持ちながら朱い月の性質が欠損する黒髪の姉君。それでも二十七祖の中で突出した存在であることは変わらない。霊長の殺人者たるガイアの怪物を従え、強大な死徒たちを支配下に置く事実上の死徒の王だ。
しかしながら、その不完全な髪色から『黒血の月蝕姫』と揶揄する輩も少なくはない。死徒の勢力を二分する『白翼公』とは対立し、妹君を慕う一派からは毛嫌いされている。真祖の後継者でありながら敵は非常に多かった。ヴァン=フェム自身も姉君の部下に城を攻め落とされてから、彼女とは対立している。
いずれは地球の天体を冠する究極の一になるため、姉妹は殺し合う定めにある。その殺し合いの初戦では、姉君が勝利し、戦利品として妹君の自慢の長髪を刈り取った。以来、妹君の髪は再生することなく、今も短い頭髪のままであるらしい。
しかしそれは、表向きに語られる真実だった。
「実のところ。初め、あの姉妹は仲は良かったのだ。あの男の仲立ちもあって、それこそ本当の姉妹のように過ごしていた時代もあった」
男も独自の方法で地球の天体を冠する存在にまで上り詰めていた。ゆえに、本来ならば姉妹と殺し合う定めにある。だが、天体の候補が三人いる状況が奇跡的に三位一体の構造となり、『私たち三人合わせてアルティメット・ワン!ファンタズアース!』的なものに変容。なんか知らないけど安定して機能しているらしい。
それでなくとも、妹君は成人の儀に現れた男に本来は不必要な知識を植え付けられて、自身の居城にバスルームを作るほど思考を毒されていたのだ。
当然、妹君のお付きの者たちは後見人に猛抗議。それこそ考えの古い『白翼公』はストレスで血を吐いていたらしい。人理の敵なのにアラヤくんはちょっと哀れみを覚えてしまう。
朱い月の思惑から外れ、二つの器は未完のまま完成するという結末を迎えかけていた。
しかし、妹君の一言がこのトリニティーな関係を終わらせたのだ。
『ねえ、
その言葉に、悪意や差別的な意識はまったくなかった。ただまるで、他人のおもちゃを見て欲しがるような調子で、妹君は姉君に言ったらしい。
妹君にとって、男は価値のある娯楽ではあったが、決して対等な存在ではなかったのだ。
実際、死徒の価値観から見てもあの男は異常な存在ではあったが、どこまでいっても人間という概念に留まり続けている生物でしかない。気まぐれに友人関係になった者たちも、けして男を対等に扱った訳ではなかった。妹君は死徒の中ではマシな見方をしてる方ではあったが、上位者特有の意識そのものを拭うことはできなかった。
姉君とは決定的な部分が違っていた。だからこそ、姉君は……。
『よろしい。ならば
男を侮辱した妹君を半殺しにしたのだ。
「あの姉君は、あの男と真に主従の誓いを立てた。血と契約の支配者たる存在の契約。伊達酔狂で成したものではない。魂や概念核に干渉する契約を、あの男がただの人間であった頃の時代に立てたのだよ」
「そんな!馬鹿な!?」
ヴァン=フェムの存在を前にして、不興を買う恐れも忘れながら女は喧しい声を上げた。
人類史を否定し、人間世界の秩序を汚すために存在してきた死徒。その頂点たる祖の一角が、たかが人間に組するどころか、人間の下についたことは、死徒の一人として理解しがたい事実である。何よりも、それが真祖の王権を担う片割れであったことが、女には受け入れられなかった。
「あれが何者であるか。それに対して今も明確な答えを私は見出せてはいない。しかして、あの男は人の身でありながら我らを飽きさせることなく娯楽を与えてきた」
ヴァン=フェムの言う通り、二十七の祖たちは二十七の意見を持ち合わせている。
興味。関心。困惑。嫉妬。愛情。信心。責務。羨望。忠誠。探求。食欲。検体。希望。娯楽。肉欲。愛読。胃痛。武器。太陽。秘宝。酒蔵。築材。親愛。情死。着想。玩具。老友。
強力な自我と個性を持つ祖たちであるがゆえに、一人たりとも同じ意見はない。娯楽としての楽しみ方も様々であった。それでも、千年を超えた辺りから、祖の中で見解は少しずつ変わっていく。
男は狂うことも、変わることはなかった。常に愉快な隣人として祖たちの前に現れ、馬鹿げたことを全力で成し遂げる。祖たちに勝るその強烈な自我に、彼らの忘れ去られた感動という名の残滓が増幅し、賞賛すら送る者さえいた。
そして15世紀に入り、祖たちは一つの総意を裁定した。
「『敬意』だよ。古き祖たちの中で、あの男に対する想いの形はそれぞれ違えど、あの男に敬意を払わぬものはいない」
「人理の否定者!その祖たるあなた方が!!人間を肯定するのですか!!!」
親を前にして激昂する子。それに対し、ヴァン=フェムは特に咎めることなく、穏やかに諭すような口調で言葉を紡ぐ。
「ダブルスタンダードと言うつもりかね?好意であれ、悪意であれ、敬意そのものは成立するものだ。『白翼公』でさえ、あの男をある種の脅威として畏敬してきた」
ヴァン=フェムと同じ神代連盟に属する『白翼公』が、脅威として認識し、あまつさえ畏敬すら感じる存在。その言葉の重みは計り知れない。
まあ、脅威は脅威でも、精神的な健康被害の脅威なのだがそんなこと女が知る由もなかった。
もはや女の驚愕は、ある種の怒りに変わり始める。その芽生えたばかりの敵意に、親である祖が気が付かぬわけがない。だが、その変化は祖としても喜ばしいものだった。
「止めはしない。お前程度の者に倒されるならば、その程度の存在だったというだけのこと。だが、これだけは肝に命じておくがいい」
気の抜けた空気感が一変し、女は、まるで極寒の大地に立たされたように錯覚する。先ほどまで気の良い老紳士のような口調は、祖として威厳を込めた支配者に変わった。
「ルシウス・モデストゥスと戦うのならば、全身全霊で死合え。中途半端な結果は許さない。それは二十七の祖全てに対する侮辱であると知れ」
絶対零度の眼差しで、ヴァン=フェムは女を睥睨する。それはもはや、警告ではない。祖としての絶対的な命令であった。
神代から続く伝説の体現者は、魔城の主人の威光を示す。……だが、思い出していただきたい。なんかそれっぽくシリアスな空気感を醸し出しているが、当の本人は今だにジェットバスに揺られている状態であることを。水面に浮かぶ、つぶらな瞳のアヒルさんと相まって、側から見れば非常にシュールな場面だった。
(許さない!私がヴァンデルシュターム公を正気に戻す!)
すっかりルシウスに毒された親を前にして、その子である女──ドロテアは決意するのだった。
「ぬおーーーーーーー!前言撤回していいですかヴァンデルシュターム公!?」
その光景をヴァン=フェムが見たならば、『おやおや、どこかのコイエット家のご令嬢とはえらい違いだ』と罵倒されたことだろう。
長年ファンを悩ませておいて、結局は同姓同名の赤の他人だったことへの報いか復讐か。それらの報復を一挙に受けるが如く、ジェスターは聖杯戦争の最前線である警察署に迷い込んだのだ。
いかにも最終決戦の様相を呈してきているが、これは全サーヴァントが召喚された聖杯戦争の初日の出来事である。良かったねアメリカ。わざわざ七日間という制限時間を設けた聖杯戦争なのに、即日終戦記念日になりそうだ。
『もー!やだー!何であっちこっちから厄介なのが来るのー!?ぎゃー!!それが来るのは絶対ダメだってー!!!』
「……手助けを向かわせるべきか。いや、あやつは湯治中であったな。『四月の魔女』は……不在か。むぅ、しかしこのままでは……」
てんてこ舞いになっているフランチェスカを見て、NP100%礼装の魔法使いさんも初めて親近感のようなものを覚えたらしい。だが、並行世界を観測する彼にとっても緊急事態なのは変わりない。自分を牽制している『存在』に頭を悩ませながら、キシュアの老体はこの事態を収拾する方法を模索するのだった。
ーーとあるオタクの祭典ーー
「リタ先生!あなたは間違っています!確かに男の人は男の人同士で、女の子は女の子同士で恋愛すべきだと言うのが私の持論ですが、なんですかこのTSふ◯なり百合本って!?百合である必要性皆無じゃないですか!!」
「ふふふ、見識が狭いわね美々氏。私はかつて、ルシウス大先生の元で深淵なるエロの知識を身につけたのよ!ノエル!とっておきの一冊を見せてやりなさい!」
「そ、そんな!士郎さんと一成さんが女体化してあれこれする世界があったなんて!一は全で、全は一!男が女で、女が男ということなんですね!!」
「やめろ美々!そんな爛れたサークルで錬金術師みたいな悟りを開くんじゃねえ!!」
「……てか、君ら小学生なのでは?」