星の詩 - De stella absicht - 作:津梨つな
夜空に瞬き、彩る。
時に小さく、時に大きく。
まるで会話でもしているかのような、
例えそれらが、望まれない結末だとしても。
―――君はまだ聞こえているだろうか。この無数に広がる"星の声"を。
「願わくば…二度と聞こえる事無く、今度こそ幸福な人生を。」
2019年、日本。
人類の持つ科学力は目覚ましい進歩を遂げ、繰り返される紛争・戦争に、留まる所を知らない技術力競争。
付き物と言ってしまえばそれまでではあるが、この地球という
ここまで人類がやってきたことは果たして、正しい事なのだろうか。
――と、作り物の青空を見上げ考える。
「…ま、僕にはあまり関係のない話か。」
オフということもあり、こうしてぼんやりと空を眺めることで時間を浪費、もとい気ままに生活している男。
…それが僕、
先述の通り、今日は"オフ"。実は僕、物書きをしつつ口に糊をする生活を……とまぁ所謂、作家。…その中でも、小説家って呼ばれるやつでして。
今回の作品も無事チェックが通り、印刷所への入稿が終わったところ。要するに暫くは発刊待ちの暇な期間って訳なんです。
控えめなノックの音。…普段であれば来客の証だが、今日の場合は相手がわかっている。この家に住む、僕の娘だろう。
「…開いてるよ。」
畏まったような声と共に顔を覗かせるのは、高宮
…先程、僕は独身だと言ったがこうして10歳下の娘がいる。まるで矛盾の様ではあるが、色々都合というものがあってね。
正直、ここに来るまで色々と大変な思いもしてきた。でも今思えばそれも全て、今のこの幸せな日々の為に必要なものだったんじゃないか。僕はそう思っている。
「香澄。どうしてそんなにかしこまってるんだい?」
「こ、ここの部屋、緊張するんだもん…」
「ははは!!そうかそうか…そういや前も言ってたね。」
「うん……。ね、リビング行こうよ、
「そうしよっか。」
今のこの状況を説明するためにも、ここまでの僕達の道程を振り返ってみようと思う。
香澄と僕が
週一更新を目標にやっていく事になるかと思われます。
独自設定・世界観が展開されますが、どうぞお付き合いくださいませ。