大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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12 神武東征・大樹西征

SIDE 大和朝廷

 

「かの地、豊葦原瑞穂の国の平定と統治の偉業を大きく広げ、皇の徳を天下の隅々まで広げるに素晴らしい土地は、塩土老翁がいう東の地に違いなし!そこが世界の中心となろうぞ!」

 

彦火火出見は兄たちや家臣たちに建国の決意を語った。

諸々の皇子たちはこれに賛同し兵を移動させる。

 

速吸之門を越え岡山へ進軍。同地に高嶋の宮を建てて拠点とし3年間を期限に兵糧備蓄・軍船建造を行う事とした。

 

SIDEOUT

 

 

 

大和の国より戻った私は、大ちゃんに正式な名を与えた。

 

『大緑光ノ精』

大ちゃんは以後、公式記録ではこの名前で記されることになりました。

 

「あ、ありがとうございます。私に・・・名を・・・名を・・・うくっぅ。」

 

大ちゃんは泣きながら喜んでくれた。ごめんね大ちゃん・・・私の我儘に付き合ってね。

 

 

SIDE 大妖精

 

「あ、ありがとうございます。私に・・・名を・・・名を・・・うくっぅ。」

 

あぁ、大樹様!! あぁティタ様!!

私に、私に名をくださった!!

 

今までの愛称だった大は真名にせよと仰せになられました。

女王様!!女王様!!あぁ、我ら妖精のいと尊き女王様!!

真名をくださった!!女王様の特別!!私が!!特別になれた!!うれしい!!

 

女王様!!私はいつまでも貴女のそばにいます!!この身朽ち果てるまで!!

 

 

『 「大樹様。名をたまへはべりし恩義、さらなる忠誠でお応えしはべり。」

大緑光ノ精 忠義の意志を より一層 強く誓ひき。 』

 

SIDEOUT

 

チルノ、貴女には戦巫女(いくさかむなぎ)300と天磐船を任せます。

彦火火出見の力になってあげて・・・。

 

「わかった!あたいにおまかせだよ!!」

 

大ちゃんは兵1000を率いて蝦夷への牽制を任せるからお願いね。

 

「おまかせください!蝦夷の一人とて行かせません!」

 

 

 

残りのみんなで西征軍の編成をして、彦火火出見の軍とで挟み撃ちにしてしまいましょう・・・。

 

 

 

3年後

大和・大樹連合軍は長髄彦・洩矢と言った土着の勢力と開戦した。

天狗や河童に狐狸の類と言った妖怪たちも必然、この戦に巻き込まれたのであった。

 

『遠江の木の葉天狗は いち早く大樹方支持を表明し 敵方の磯天狗の三河へ 攻め入りき。 』

 

『遠州灘にて 戦巫女頭 氷精散瑠乃 率ゐる天磐船に 田縣の土着神の軍勢が 

襲ゐ掛かったが 大樹方に味方する 木野宮妖木の軍勢 活躍によりて 天磐船 無事 熊野灘にて 合流を果たししものの 彦火火出見の兄弟たち 皆 討ち死にしたりしを 知りし散瑠乃 は 急ぎ 大樹野椎水御神 伝令を飛ばしき。 』

 

 

このチルノが送った伝令は神武東征のこれらの戦いをさらに激しいものに変えるものとなった。

 

 

※『』文章、大樹大社蔵書 大樹記大樹西征編より

 

 

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