大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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127 昭和 のっぺらぼう

東海地方のある村で人間の顔が消えるという奇怪な事件が続発し、困った村は鬼太郎に助けてもらうために手紙を出した。地方の村などでは今だに大樹時代の人妖共生の名残もあってか人間に味方する妖怪に頼ると言う文化が残っていた。

 

しかしその手紙をねずみ男が盗み、自分が金儲けしようとその村へやって来てしまう。ねずみ男はこの事件の犯人がおとなしい妖怪・のっぺらぼうの仕業だと知り、簡単にだませると思ったからだ。夜中の墓場で待ち伏せし、のっぺらぼうを見つけるねずみ男。

 

「のっぺらぼう!話があるんだよ!」

「はぁ?」

「はぁ?じゃねぇよ!話があるって言ってんだよ!」

「はぁ?」

 

のっぺらぼうはねずみ男に呼び止められても相手にせずに住処の古寺に戻っていった。

ねずみ男が古寺に入るとのっぺらぼうは人魂を天ぷらにして食べている所だった。

 

「物は相談なんだが、黙ってこの土地離れてくれねえかね。顔だって一時貸してくれればいいからよ。なんだったら村人からの謝礼の半分をくれてやってもいい。」

「…断る。」

「なんでだよ!!」

 

話が纏まらなかったことでねずみ男が大声で怒鳴ると衾の向こうから声が聞こえてその向こうから声の主が姿を現す。

 

「私の許可が必要だからだ。」

 

のっぺらぼうに悪事を働かせていたのは、あのぬらりひょんだったのだ。

 

「ぬ、ぬらりひょん!?」

「悪く思わないでくださいよ。大先生に協力したら店の開業資金を出してもらえるんです。」

 

「ぎゃー!?」

 

 

 

 

 

村からの依頼を受けた鬼太郎は森の中で顔を失ったねずみ男を見つける。

 

「のっぺらぼうにやられたのか。」

「奴だけじゃねぇ!ぬらるひょんもグルだ。」

 

鬼太郎はこの場にいるはずのない妖怪の名を聞いて驚いた。

 

「ぬらりひょん!?あいつは古代の石臼で先祖流しにしたはずだ!?この村に来ているって事か!?」

「いるんだから仕方がねぇだろ。そうだよ!来てるんだよ~ぬらりひょんが。」

 

「だいたい、ねずみ男。お前が勝手に手紙を・・・」

「か~、今は説教なんて勘弁してくれよ~。後生だから俺の顔を取り返してくれ~。」

 

 

 

鬼太郎はぬらるひょんとのっぺらぼうがいる古寺に飛び込んだ。

 

「来おったか。ゲゲゲの鬼太郎…ここであったがと言いたいところだがここが潮時か。さらばだ!」

 

ぬらりひょんは懐から煙玉を出して煙にまみれて逃げ去った。

 

「な、な、鬼太郎の相手なんて一人でできるわけない。逃げろぉ」

 

のっぺらぼうも森の中へ逃げて行った。

 

 

「・・・・・・・・ひとまず、あいつらもこの村で悪さをすることは無いでしょう。」

「そうじゃなぁ。またどこかで悪さをするかもしれん。」

「その時はちゃんと悪さをしない様にお仕置きしてやりますよ。」

 

 

 

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