大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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13 神武東征妖精大戦争

 

チルノからの知らせを聞いた私の心は凍り付いた。

私の養子・・・愛おしいうがやふきの子。彦火火出見、私の孫・・・。

私の子を守らなくちゃ・・・何としても・・・。

 

誰か!誰か!

 

「「「はい!ただいま!!」」」

 

三妖精のサニー、ルナ、スターが慌ててやってくる。

今から言う言葉を書にしたためて、妖精同胞の各集落に届けさせて!!

 

「「「どうぞ!」」」

 

「妖精女王 大樹野椎水御神 ティターニア が 豊葦原瑞穂の国 の すべての同胞 に 命じる!! 決起せよ!! 養孫 彦火火出見 に 勝利を献上せぇい!!」

 

 

妖精女王の大号令が発せられる。

 

「「「女王様!!万ぁあ歳ぃいいいい!!!」」」

 

熊野荒坂で朝廷軍を退けつつあった長髄彦方の軍に現地の決起した妖精たちが突撃していく。

 

「な、なんだ!?こいつらは弱いくせに!?次から次へと!!」

 

「「「わぁあああ!!突撃ぃいいい!!」」」

「「「彦火火出見王!!万歳ぁああぃ!!!」」」

「「「栄光あれぇえええええええ!!!」」」

 

「くそっ!!離れろ!!まとわりつくな!!な!?こいつら体内のマナを逆流させてる!!自爆する気だ!!ぐわぁあああああ!!」

 

 

「これぞ、大樹母上の援軍ぞ!!皆の者!!押し返すのだ!!」

「「「おぉおおおおお!!」」」

 

神霊、妖怪、妖精、人間と種族問わず多くの者たちが闘い争い傷つけあったこの戦いで不利にあった朝廷軍は拮抗するまでに態勢を整えることに成功した。

 

宇陀宇賀志まで朝廷軍が制圧した事で天照大御神は彦火火出見の夢に立ち

「天香山の土で祭器を二つつくり、一つは天神地祇を祭り、もう一つで妖精達の鎮魂をせよ」と伝えた。彦火火出見はその通り実行した。

 

この時、現地の住人熊野高倉下は韴霊(かつて武甕槌神が所有していた剣)を彦火火出見に献上した。剣を手にすると人・妖精の軍衆は起き上がり、進軍を再開した。

 

すると、天照大御神の加護と八咫烏の先導を得た朝廷軍は連戦連勝し国見丘、忍坂、大室でも勝利を収め。ついには長髄彦を誅殺するに至ったのであった。

そして、畿内一円の敵対者を討滅した。

 

畿内平定が終わったので畝傍山のほとりに全軍を招集し奠都の詔を高らかに宣言した。そして畝傍山の東南橿原の地に宮殿をつくらせた。そこが今の橿原神宮である。その後、事代主神の娘の媛蹈鞴五十鈴媛命を正妃とした。

橿原宮に初代天皇として即位した。そして正妃を皇后とした。

 

畿内の平定を済ませた朝廷軍であったが、未だに洩矢の国は朝廷と敵対しており朝廷方の大樹の国の軍勢と戦っていた。

神武天皇は八坂刀売神を総大将とした討伐軍を派遣した。

洩矢の国は西から八坂刀売神、東から大樹野椎水御神に攻められることとなる。

 

 

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