大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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133 昭和 鏡地獄、雲外鏡の野望

まだまだ寒さが勝るものの、僅かに花や土や水の香りがまじりあった空気の甘さ南から吹く強い風。

鬼太郎のもとに夢子がやってくると、春一番の強い風に乱された髪を鏡を見ながら整える。

 

鏡を見て、鬼太郎と初めて会ったミラーハウスの事を思い出す夢子は、鏡爺がどうしているのかなと思いだす。

 

「大変でぇ!」

 

すると、ねずみ男がやってきて第2の夢子ちゃん事件だと言い鏡の中に入った女の子を見せるのだった。

 

しばらくして、鬼太郎たちは少女を助けるために普段のメンバーに加え、かわうそや呼子などの仲間たちの協力を得て妖怪たち妖力で救い出す方法で鏡をこじ開けようとした。

 

「「「「「「やー!」」」」」」

 

妖力の力技のやり方だが比較的簡単なやり方で合理的なのだ。

鏡に異変が起こり少女の手が出てくる。

 

「うりゃ!」

 

砂かけ婆が手助けして少女が鏡の外へ出ると少女は雲子と名乗ります。

詳しく話を聞くと、どうやら鏡爺が閉じ込めたらしい。

 

「そんな!?鏡爺さんは人のいい妖怪さんよ?」

 

夢子の言葉を筆頭に信じられない話ではあったが、被害者の少女がそう言っている訳で信じざるを得ない鬼太郎たち。

すると、雲子が鬼太郎を見つめると急に鬼太郎は鏡爺を許せないと言い今度こそ完全に封印すると言いだしたのだ。

 

それに対して、夢子は少し不安を覚えて原宿の古道具屋に向う一行に同行したのだった。

鏡爺が眠る鏡を攻撃すると、雲子は間違いないと言う。

それに対して、夢子は鏡爺に逃げてと言うが、鬼太郎がオカリナ笛を使って捕らえてしまう。

 

「どういうことだ?」

 

鏡爺はなんのことかサッパリ分からない中、雲子が早く封印してと言う。

 

雲子の姿を見た鏡爺は雲子に向かって杖を投げる。

 

「待て!そいt!?」

 

だが話を聞いてもらう間も無く鬼太郎たちは鏡爺を封印する事にし、鏡を固めてぬりかべ封じをする。

 

夢子は鏡爺が何も知らないことに気が付き止めようとしたが、聞いてもらえず。

鏡爺は封じられてしまう。

 

「鬼太郎さんなんて大嫌い!」

 

と言って夢子は去っていってしまうのだった。

 

 

 

そんななか、雲子はお礼にパーティを開くと言いみんなで参加することに。

 

「なんだか、皆あのおなごに乗せられているみたいだばい。」

 

一反木綿は鏡爺を鏡神社の鏡塚に納めに行くため別行動をとることに、そこで公園で夢子を見かけ声を掛けることに。

 

「こんな時間まで・・・あぶなかばってん。」

 

心配した一反木綿は話を聞くと、夢子は今回の鬼太郎たちの行動に対して反対であって、鏡爺はちょっとエッチでロリコンだけど心の底から悪い妖怪ではないと言って、何かの間違いだと涙を流した。

 

『夢子ちゃん、夢子ちゃん』

 

鏡爺が夢子に向かって話しかけ鬼太郎たちは何かに騙されていると言う。

中でも怪しいのは雲子だと言うが…。

 

 

 

「あ~ダメだね。この霧じゃあ。こっから先は歩くしかねえなぁ。」

 

一方、雲子の家に向かう鬼太郎たちは霧が酷くなり、ねずみ男の車では無理なため歩くことに。

無事に家に着くと変な感じがする一行。よく見ると時計の文字盤が逆で鏡の世界だと気付いた。

 

「文字盤が逆じゃ!」

「鬼太郎!ここはひょっとすると鏡の世界やもしれん。」

「しまった!閉じ込められた!」

 

鏡爺を封印したのに鏡の世界に閉じ込められた一行。

異変に気が付くも、ねずみ男はクモコのもとにおり、雲子は雲外鏡という偉い妖怪だと言いい、雲外鏡は鬼太郎たちの妖力が消えるまで鏡の世界に閉じ込めるつもりで、鬼太郎に変わって妖怪と人間の上に君臨するつもりだと言うのだった。

 

「そうはさせないぞ!!リモコン下駄!!うわぁ!?」

 

そんな雲外鏡にリモコン下駄で攻撃する鬼太郎だが、跳ね返されてしまう。

砂かけ婆の砂攻撃も同様に自分たちに降りかかるのだった。

 

「わしの砂や鬼太郎の妖術が通じないとは雲外鏡め・・・並みの妖怪ではないな。」

 

「ふははは!鏡の中で干乾しになるが良い。ははは!」

 

 

 

 

 

その頃、夢子は一反もめんに乗って雲外鏡についての話を聞き、どうするか考えていると、鏡爺が出雲大社にある照魔鏡を使えば鬼太郎たちを救い出されると言う。

ついでに磯女の所にも寄ってくれと頼む鏡爺にはある作戦があった。

だが、放っておけば益々悪さをする雲外鏡は人々を襲い始めるだろうと急いで行動するのだった。

 

「ありがとう、鏡爺さん。私たち、皆であなたに濡れ衣を着せたのに…」

「雲外鏡は鏡妖怪の風上にも置けぬ悪い奴じゃ!放ってはおけん!・・・それに、夢子ちゃんには借りがあるからの。」

 

鏡爺は雲外鏡への憤りをあらわにした後で、夢子に対して優しい笑顔を見せた。

 

「鏡爺さんはやっぱり優しい妖怪さんね。」

「ちいっと、エッチでロリコンじゃそうだけんど。」

 

「なんじゃと!!そんなひどいことを言っておったか!!雲外鏡め!!」

 

一反木綿の一言にだいぶ切れていた鏡爺を見て、自分の失言は全て雲外鏡のせいにして心に収めた夢子であった。

 

 

 

 

 

 

出雲大社に着いた夢子たちであったが、出雲大社も破魔勢力の一角。

大樹統治時代とは違い妖怪がおいそれと入れる場所ではなかったし、常識的に小学生の夢子が出雲大社の祭殿に上がれるわけもなく。

 

鳥居の辺りで右往左往していると女の人に声を掛けられた。

 

「今時、珍しい組み合わせだね。何か困りごとかい?」

 

3人は溢れんばかりのカリスマ、背にしめ縄と御柱を背負ったすさまじい見た目に圧倒された。

 

「実は…

 

夢子はいち早く気を取り直して御柱を背負った女の人にすべてを打ち明けた。

 

「照魔鏡ねぇ・・・。ちょっと待ってな借りてきてやるよ。」

 

彼女はスタスタと出雲大社の奥に入っていく。その途中ですれ違った神官たちは一応に頭を低くしていたのが遠くからでも見えた。

 

10分もかからないうちに彼女は照魔鏡を持って来て事も無げに渡した。

 

「明後日には返して欲しいってさ。あたしももう帰るところだったんでね。じゃ、ご武運を・・・。」

 

そう言って、天高く舞い上がりどこかへ去って行った。

 

 

「どうしようかと思ったばってん。だけんど、八坂様が協力してくれて助かったわい。」

『そうじゃな。神様から武運長久を祈られたなら幸先も良いというものじゃ。個人的には八坂様より洩矢様にお会いしたかったの。』

 

それを聞いた一反木綿は小声で・・・「そういうところがロリコンて言われんの」と呟いた。

夢子は状況がつかめていなかったのか「なんだか、すごい方なのね。」と言っただけだった。

 

 

 

 

 

 

それから、出雲大社で照魔鏡を手に入れた夢子は閉じ込められたままの鬼太郎たちのもとへ。

しばらくして照魔鏡の力で雲外鏡の鏡世界を攻撃する夢子。

日が昇り照魔鏡の力が増すと鬼太郎たちは無事に助かり、雲外鏡の雲状の本体が姿を現わす。

すると雲外鏡が夢子に襲い掛かったため一反もめんに乗っていた夢子は鬼太郎と交代する。

 

「夢子ちゃん!あとは任せて!」「鬼太郎さん!頑張って!」

 

雲外鏡に立ち向かう鬼太郎は、雲外鏡の妖力光線を照魔鏡で跳ね返すと雲外鏡は地上に落下する。

そこで目玉おやじがアドバイスをし、銅鏡は塩分に弱いということで塩水をかける事にするが、こんな山奥に塩水は無い。

そんななか、ねずみ男がしょっぱければいいのだろと小便をかけるも、その程度の塩では意味はないと復活した雲外鏡は鬼太郎に襲い掛かってきた。

 

「この程度で俺は倒せんぞ!」

 

無尽蔵の海の塩水でもかけないと無理、だが山奥では無理だと諦めます。

 

片や、鏡爺が奥の手があると言っていたと夢子が呟くと、鏡爺は海で磯女と会っており、磯女の竜巻の術をお願いする。

一方で雲外鏡と戦う鬼太郎は攻撃を受け照魔鏡を崖下に。

ちゃんちゃんこでなんとか耐えていると、雨が降り出す。

これが塩水の雨で磯女による術のおかげでもあり鏡爺の奥の手であった。

 

「ぐぎゃああああああ!!」

 

そして大量の塩水を浴びた雲外鏡は弱まり退治されるのであった。

 

最後は、鬼太郎たちが鏡爺に謝ると、鏡爺は雲外鏡の能力で正しい判断ができなかっただけだと言い、全ては塩水に流そうと言います。

これには夢子も、鏡爺はやっぱり優しい妖怪ねと優しく返すのでした。

 

これに「ロリコン」とちゃちゃを入れようとした一反木綿であったが顔面に漆喰が飛んできて黙らされてしまう。一反木綿はぬりかべに文句を言ったが、鬼太郎は見ていた。夢子の手に漆喰を固める左官用具があったことを…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、エヴァンジェリン、ナギに「登校地獄」の呪いをかけられ、麻帆良学園中等部に籍を置きながら警備員の仕事をすることになる。ナギにストーカーじみて付きまとった彼女にも非はあるので、麻帆良で顔を合わせた際、恋敗れたエヴァ(本人は絶対認めない)と結婚し子孫もいる大樹では少々話しづらかった。

 

「ひ、久しぶりだな。」

「え、えぇ。」

 

 

 

 

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