大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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139 昭和 目目連の乱

「少々使い古された策ではあるが、手堅い策だ。これで鬼太郎をやつけるのだ。」

「はい、わかりました。ぬらりひょん様。」

 

ぬらりひょんが朱の盆と鬼太郎をやっつける作戦の話し合いをするとすぐに朱の盆が行動に移す。

学校終わり、帰宅する夢子の前に朱の盆が現れ驚かせるが夢子は驚かない。

 

「あれぇ?驚かないの?」

「私はもう、そんなことでは驚いたりしません!」

「ごめん、ごめん。これが俺の挨拶なんだ。」

「鬼太郎さんのお仲間の妖怪さんでしょ?」

「う、うん!そうなんだ。実は頼まれごとでさぁ。」

 

鬼太郎の仲間の妖怪だと思った夢子はすんなりと鬼太郎の頼まれごとと聞いて廃屋に向うのでした。

そこで電気を付けようとすると明るくするでないと声が聞こえる…

 

「明るくするんじゃない!」

「きゃあああ!?」

 

それは妖怪目目連の声で目目連は夢子に襲いかかるのでした。

 

 

 

しばらくして夢子の弟の星郎が鬼太郎の家に。

夢子は預かっているという手紙を持ってきて、霊園まで来いという内容とヨヨヨの妖怪と言うふざけた偽名の相手からだと確認。

学校から帰ったら天童家のポストに入っていたと言われ鬼太郎は急いで霊園に向かいます。

そこで、星郎が夢子姉ちゃんと叫んでいると鬼太郎は妖気を察知し、地震が起こる。

 

ゴゴゴゴゴゴゴ!と言う音と共に

 

霊園に妖怪城がそびえ立ちます。

 

「ハハハッハハハ!」

 

さらに、姿を現わすぬらりひょん。

 

「約束通り来てやったぞ!早く夢子ちゃんを返すんだ!」

 

夢子も居るのを見ると夢子を返すように鬼太郎は言います。

 

「なら、ここまで取りに来い!」

 

ぬらりひょんは悪事を繰り返す妖怪で、その都度、鬼太郎に邪魔をされるので怨んでいる。

油断できない鬼太郎だが、すぐに妖怪城に突入。

 

一方で夢子が攫われたと言う事を知ったねずみ男は夢子の危険を知り別のルートで侵入。

 

『よく来たな。せいぜい歓迎してやる。』

 

城に入った鬼太郎はというと、扉が閉まり妖怪の声を耳にする。

だが、姿は見えない…。

さらに、階段を登ると朱の盆が待ち受けているためオカリナ笛で立ち向かい、階段の下に落とした。

ねずみ男も城の中を探し回ると怪しげな部屋を見つける。

 

「うわわわわわわ!?」

 

だが、中には目目連が待ち受けていており服に取り憑かれるため服を脱いで逃走します。

 

その後も鬼太郎は階段を登り続けると上層部に到着。

 

「ふははははは、よく来たもんだ。だが、お前もここまでだ!」

 

そこで妖怪の声が聞こえると扉や柱が襲ってきて壁中に目が現れるのでした。

それを、目玉おやじが妖怪目目連だと説明し、物に取り憑いて自由自在に物を操る妖怪ともいいます。

 

「これは、目目連じゃ!だが、この城の主は別にいたはずじゃ!」

 

もうすっかり妖怪城は目目連の巣のようで、タンスが飛んできたり城全体が生きているようだと躊躇う鬼太郎。

 

一方で、夢子は捕らえられたままのところ、朱の盆が料理を運んできます。

夢子は鬼太郎にやられた朱の盆の酷い傷を見ると食事の為に縄を解かれたのを切欠に朱の盆に絆創膏を貼ります。

朱の盆は、ぬらりひょんに「役立たずめ!」と怒鳴られたと話し、人を驚かすことしかできないのがコンプレックスだとも話をするのでした。

 

そんななか、鬼太郎は目目連の攻撃から逃げ続けておりオカリナ笛で仲間の妖怪を呼ぶが、そしてしばらく経つと城の城門を破壊する音が聞こえてきた。

 

「お前ら!突っ込めぇ!!謀反妖目目連を血祭りに上げろ!!」

 

カマイタチの音頭でなだれ込んで来る沢山の妖怪たち。

彼らは東国鎮台の妖怪たちであり、たんたん坊の許可なく城を動かして好き勝手やった目目連を倒そうと乗り込んできたのでした。

 

「くそ!予想より早すぎる!!」

 

目目連は驚き声を上げる。

妖怪城の迎撃で応戦するが妖怪たちは仕掛けを破壊し暴れまわっていた。

 

「なんだお前!!目目連の仲間か!?」

「ち、違うよ!!僕は夢子ちゃんを助けに来たんだ!」

「夢子?誰だそりゃ?いいから、邪魔しないで出ってくれ!目目連の行動にたんたん坊様はお怒りなんだ!!」

「うわぁ、ちょっと待ってくれ。」

 

敵ではない東国鎮台の妖怪たちと戦うわけにもいかず、外に出て仲間の妖怪を待つことにする鬼太郎。

そこで目玉おやじは目目連の弱点を鬼太郎にこっそり教えます。

 

それから、鬼太郎は屋敷の外へ出ると、砂かけ婆、子泣き爺、一反もめん、ねこ娘、ぬりかべに用意してもらいたいものがあると伝えます。

その頃、夢子は朱の盆の話を聞き続けて慰めます。

 

「この世の中に、要らない妖怪なんていないわ。私、鬼太郎さんに出会って分かったのよ。」

「君はなんて優しいんだ!よし!決めた!君は逃げるんだ!案内するよ!」

 

それから、夢子の優しさに感謝する朱の盆は逃げ道を案内することに。

 

しかし妖怪城内は東国鎮台の妖怪たちと目目連の目や妖怪城の絡繰りが激しく争っていた。

妖怪たちが目目連の目を一つ一つ追い詰めて潰していた。文字通り虱潰しだ。

 

夢子を探し続けるねずみ男に遭遇するとレディーの前で裸のねずみ男に失礼だぞと言って叩きながら出口に案内する朱の盆。

 

「もう行きな。俺も逃げるよ。あれじゃあ、ぬらりひょん様の計画は失敗だ。」

 

それから再び乱戦状態の妖怪城に鬼太郎たちが屋敷に突入。

虫眼鏡を手に持っており光を当てると目目連が苦しみだします。

さらに、夢子が瞳に当てるのが効果があると朱の盆に聞いた事を話すと次々に光を当てていく鬼太郎たち。

目目連を一箇所に追いやると遅れてやってきた一反もめんが妖怪カメラを鬼太郎に渡しカメラのシャッターを切るとストロボが目目連を小さな光の粒にして妖怪カメラに吸い取り、最後は妖怪フィルムに焼き付けます。

 

東国鎮台の妖怪たちも、鬼太郎の活躍に声援を送る。

 

そうなれば、後はぬらりひょんを追い詰めるだけ。

ぬらりひょんは妖怪城の屋根に逃げるため鬼太郎も追いかけると、ぬらりひょんは仕込み杖を使い鬼太郎はオカリナ笛を使っての一騎打ちに!!

 

「鬼太郎!ここで貴様を始末するまでよ!そりゃ!」

「はぁ!!」

 

その時、妖怪城全体が揺れる。

「な!?」「!?」

「ぬらりひょおおおおおん!!貴様っ!!よくも舐めた真似を!!」

 

衝撃で鬼太郎の手からオカリナ笛が転がり落ち追い込まれるてしまう。

 

「隙あり!」

「そうはいくか!」

 

しかし、鬼太郎はちゃんちゃんこでぬらりひょんの視覚を奪い落下させます。

たんたん坊の突進で妖怪城崩れ始めた。

 

「許さぁあああああん!!」

 

怒り狂うたんたん坊は続けざまに妖怪城(実は妖怪城を模した砦)に体当たりを続け破壊を続ける。

 

「みんな、逃げるんだ!」

 

地面に沈みギリギリで鬼太郎は脱出し、みんなも逃げ切ることに。

なお、東国鎮台の妖怪たちは既に外に退避している。

 

「出て来い!ぬらりひょおおおん!!お前ら!!草の根分けて探し出せ!」

 

雄たけびを上げるたんたん坊に目を付けられる前に、そろりそろりと後にする鬼太郎たち。

 

失敗したと怒るぬらりひょんも共に脱出して逃げてますが、朱の盆は天使と出会ってしまったと夢子のことを想いながら惚れ惚れするのでした。

最後に、夢子も朱の盆の事がなんだか可哀想と呟き、朱の盆にもっと自信を持つのよ、貴方はダメな妖怪じゃないからと密かにエールを送るのでした。

 

 

 

 

 

 

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