大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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140 昭和 ミシャグジ手長足長

山谷の開発が進む地で手長足長の封印が解けてしまう。

封印が解けた手長足長は、封じられた恨みを晴らそうと暴れまわり始めたのでした。

 

鬼太郎の家で鬼太郎の弟子希望のシーサーが鍛えていると夢子がやって来て、鬼太郎に会うとショーを見に行こうと誘う。

 

「ね。行ってみましょうよ。」

「おもしろそうじゃないですか。」

 

夢子とシーサーに誘われた鬼太郎は猫娘や砂かけ婆たちも誘って行くことにするのでした。

 

ショーはタコタコ大変化というもので、ねずみ男から貰ったチケットだった。

すぐにみんなで覗きに行く事にすると、世にも珍しい犬ダコ、猫ダコが芝居をするということで大盛況。

夢子たちが会場へ入ると、犬ダコ、猫ダコ、豚ダコ、猿ダコのショーが始まり、まるで本物のタコそのもの。

 

「どこで、あんなのを手に入れたんだ?」

「いやな。海に打ち上げられてるのを引っ張って来ただけだよ。元手はタダだし、まぁどこぞの妖怪が悪さしてるんだろうけど。知ったこっちゃねぇしな。儲かったってもんだ。やましい事は何一つねぇってこった。帰った帰った。」

 

ねずみ男はなんにもやましい事はしていないと言うため鬼太郎は直接タコに聞く事にします。

 

それから楽屋の変なタコに話を聞くと、海に妖怪が出た事を知る。

脚の長いやつが手の長いのを背負っていると言われ、それは手長足長だと言う目玉おやじ。

足長という恐ろしく強いやつが手長という妖力使いを背負っているもので、手長足長は300年前に封じ込められたはずだとも言う。

 

しばらくして、鬼太郎たちは手長足長が出たという海岸に向かうと海岸から声が。

そこには奇妙なタコが沢山いて鬼太郎に助けを求めるのでした。

タコたちから話を聞くと、先祖が倒した手長足長が復讐しに来た事を知る。

手長足長を封じこめたのは大ダコで、目玉おやじが聞いた話では手長足長が海の生き物に悪さばっかりするのでみんなが海に住む妖怪・大ダコに頼んで二度と悪さができないように浜に封じ込めたらしい。

しかし、大ダコはもう歳で昔みたいに妖力が使えず海の底を歩くのでやっとだそう。

 

そんななか、手長足長が姿を見せると、目玉おやじを捕らえてしまう。

 

「わしらの邪魔をしようとはどういうつもりだ。」

「ただじゃおかないぞ!」

 

タコたちを助けようと立ち向かう鬼太郎を同じ妖怪だと知る手長足長は、なんでタコたちの味方をするのかと言う。

すると鬼太郎はただの弱いものいじめだと言うと弱いものいじめを辞めないなら僕が相手だとリモコン下駄で攻撃。

ところが足長の足に捕まり何度も蹴られ蹴り飛ばされてしまう。

そこでシーサーがリモコン下駄を借りて立ち向かうもののあっさりやられてしまう。

 

それから手長足長は夢子、ねこ娘、砂かけ婆、目玉おやじたちをタコにしてしまうのでした。

 

「タコどもの仕置きが済んだら、次は人間だ。」

「そう言えば、社を壊したのは人間だったな。」

「おうよ!人間たちにバツを与えてやらにゃならんだろう?」

「そうだな。やっちまうか!」

 

そう言って、手長足長は戻って行った。

 

 

タコにされた夢子たちは「こんな格好じゃ恥ずかしくて明日から学校に行けないわ」と涙す。

鬼太郎が必ず仇をとって元の姿に戻すと言うものの、目玉おやじはそう簡単に倒せる相手では無いと言う。

だが、確実に奴を倒せる方法があると言って目玉おやじたちは諏訪大社へ向かう。

 

「手長足長は今でこそ妖怪扱いじゃが、遥か大昔は諏訪を支配していた神の一柱でな。つまるところ手長足長の主人に連れてってもらおうと言う事じゃ。」

 

諏訪大社の敷地に入った3人は、緑髪の巫女さんに取次ぎを頼んで暫くすると髪型は金髪のショートボブ。青と白を基調とし、服の各所に鳥獣戯画の蛙が描かれている「壺装束」と呼ばれる服装を着て、足には白のニーソックスを履き、市女笠(いちめがさ)に目玉が二つ付いた特殊な帽子を被った少女・・・と言うよりは幼女。見た目だけなら夢子より幼く見える女の子が出てきた。

 

「俺たちは洩矢様を待ってるんだ。君みたいな女の子じゃないぞ?」

 

シーサーがそう言って幼女を追い払おうとすると

 

「こら!シーサー!失礼を言うんじゃない!この方が洩矢諏訪ノ神様じゃ!」

「えー!?」「そ、そうなんですか?」

 

目玉おやじに叱られた二人は驚きの声を上げると、諏訪子は笑って許してくれた。

 

「まぁ、この容姿じゃ、そう言う反応をされることは少なくないさね。目玉の親父もそんなに怒らなくていいよ。若い妖怪は皆そんな感じさ。」

 

「そう言ってくれると助かりますわい。」

「それはそうと、目玉の親父?何か用事があって来たんだろう?」

「そうじゃったわい。洩矢様・・・実はかくかくしかじか・・・

 

一方、夢子たちは泣き続けるため一反もめんが自らをハンカチがわりにします。

しばらくして、諏訪子を連れて戻ってきた鬼太郎たち。

 

 

「こらぁ!!手長足長!!市井の民や動物たちに迷惑を掛けて!!」

「「ひぇ!?」」

 

諏訪子の声を聞いた手長足長は一気に背筋をピンとさせると、その場で手足を地べたに着けて土下座を始めます。

 

「「で、ですが洩矢様ぁ…社が壊されてしまいました。」」

「あんたは昔っから人様に迷惑を掛ける。大物忌神にも迷惑を掛けて気を使わせたこともあるんだから大人しくしなさいよ。結構な神様でしょうに・・・壱岐の一の宮なり、うちにあるあんた達の社に引っ込めばいいじゃないの。」

 

諏訪子に叱られた手長足長はシュンとして縮こまり、それを見た諏訪子は出来の悪い部下を諭してやる。

 

「あんまり敬ってくれないからって暴れ回る時代じゃないのよ。その辺の対策講座は神奈子がやってるからあんた達も勉強しなさいな。」

「「はい。」」

「じゃあ、帰るからね。」

 

そう言って、諏訪子は手長足長を連れて帰ろうとするのでしたが、その前に・・・

 

「おっと、忘れるところだった。あんた達、あのタコの呪いを解いてやりな。」

「「わかりました。」」

 

みんな元どおりになり大団円。

 

「悪かったね。みんな、あたしの家臣がやんちゃしちゃって…、今回は大目に見て頂戴な。それと、そこの半妖怪・・・人間社会に溶け込もうとするのは大変結構だけど、あくどい商売は程ほどにね。」

「ひぃいいいいいいい!!すいませんでしたぁ!!」

 

木の影で様子を伺っていたねずみ男に祟り神独特の怖い視線を送って注意すると、そのまま去って行くのでした。

 

 

 

 

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