その後も規模の大小はあったが西洋妖怪軍団の侵攻を何度も跳ね返した。
2000年代は過ぎ去っていき、その後の東日本大震災では津波による被害などの出したが、何とか乗り越えようとしている。2010年代も中盤に差し掛かりつつあった。
髑髏彼岸の花が咲き、西洋妖怪の襲来を告げた。
「大丈夫、大丈夫よ。」
一方の鬼界ヶ島では西洋妖怪たちに捕らえられた島民の子供たちを励ますアマミ一族の生き残りの姉弟の姉であるミウ。12年前の悲劇からようやっと復興したというのにこの始末、ミウは自身の不甲斐なさを恨んだ。
そこにドラキュラ三世が姿を見せる。
「素敵ですよ。ミウさん、あなたは美しい。日本と言う国は辛気臭くてあまり好きではないのですが女性だけは格別だ。あぁ、もう我慢できない!血を僕に下さい!な!?」
ドラキュラ三世がミウに迫ろうとするとドラキュラ三世の首の何処からか白い布が巻き付き後ろに引っ張られる。
「栄光ある吸血鬼一族が節操のない。先代が泣くぜ?」
「お恥ずかしい限りです。女性が絡むと後先考えなくなるのが困りものですね。」
ドラキュラ三世を引っ張ったのはミイラ男のバルモンド。そして、その一歩後ろでため息をついたのは、さとり・K(古明地)・ベアード。
この軍団を率いる長であった。
「ふん、血が吸いたきゃ島の連中でも吸っとけ。」
「やめて!この子たちには手を出さないで!」
バルモンドは弟が居らず牢に穴が開いておりそこからわずかに海水が出てきたのに気が付いた。
「あぁ、そういえば。お前ら姉弟は俺たちと同じ妖怪だったけ。」
「バルモンド殿もアマミの巫女を挑発するのはやめてください。全く、先が思いやられる。ドラキュラ三世、私は旧地獄の手勢と伝手を頼って兵隊を借りて来るために暫しこの場を離れますが、勝手な行動は慎むように・・・。わかりましたか?」
さとりは出来の悪い子供にでも言い聞かせるようにドラキュラ三世に話しかける。
「プリンセスのお望みのままに・・・。」
なおも傍若にふるまうバルモンドと色欲に負けやすいドラキュラ三世に一抹の、否、かなり大きい不安を抱いたさとりであった。
一方で東京の河川敷まで逃げ延びたミウの弟カイを追って魔女グルマルキンが現れる。
グルマルキンはカイとそれを助けたねずみ男を襲いますが、危機を察知して現れた鬼太郎に撃退されます。そして、グルマルキンを捕らえるのですが別の魔女にグルマルキンを解放されて逃げられてしまうのでした。
「あいたたたった。魔女見習のお前に助けられるなんて、私も年かねぇ…。」
「おばあちゃまも年なんだから、もう休んどいて。さとり様期待のニューヒロインのザンビアが頑張っちゃうから!」
「平気かい?鬼太郎は手ごわいよ。」
「平気よ。だって私、もう子供じゃないもん。」
そして、鬼界ヶ島に戻ると仲間の出迎えを受ける。
「あら、バルモンドは?」
「女のところだ。」
「彼女取られちゃったんだ。プレイボーイ、いい気味。」
「ねぇ見て見て、このネイルアート自信作なのォ。」
「色が最低、センスゼロ。」
「腹立つわね。ちょっとばかり、あたしより可愛いからって調子に乗って!」
戻った彼女はドラキュラ三世と狼男のワイルドに速攻で毒舌を浴びせかける。
「ところで、姫様は?」
「あぁ、プリンセスは兵隊を取りに旧地獄まで行ったよ。」
「あら、鬼太郎がもうすぐ来るのに…。」
「プリンセスは勝手な行動は慎めとご命令だ。」
「え~なんだか不満。ここで鬼太郎をやつけてさとり様に私たちが有能だって証明するのよ。」
「しかし…。」
ザンビアを諫めようとしたドラキュラ三世であったが、そこにバルモンドが割り込む。
「いいじゃないか。どのみち、姫が戻る前に鬼太郎が来ちまうんだったらやっちまっても問題ないじゃないか。(あのことを多少なりとも知ってそうだからなベアードの娘は。)」
その頃、横町では髑髏彼岸の開花で西洋妖怪の襲来を予期した鬼太郎たちが修業に励み襲来に備えたのであった。鬼太郎たちが鬼界ヶ島に向かう当日、地獄から五官王が援軍を連れてきたのであった。
「地獄の是非曲直庁から援軍を連れてきた。」
五官王の巨躯で隠れていたが、その背後から2人の女性が姿を見せる。
「幻想郷で閻魔職をさせて頂いている四季映姫です。こちらは部下の小町です。」
「あたしは死神の小野塚小町だよ。よろしく頼むよ。」
「こりゃあ、すさまじい援軍が現れたもんじゃぞ。」
地獄からの援軍に目玉おやじは驚きながらも心強く思うのでした。
そして、鬼太郎、子泣き爺、砂かけ婆、一反木綿、ぬりかべ、猫娘、四季映姫、小野塚小町の8人は鬼界ヶ島へ向かうのでした。