先の襲撃が失敗して束の間、さとり率いる西洋妖怪軍団の先遣隊は次なる一大作戦を決行に移した。
「姫様、ゴーレムたちに穴掘りなどさせてどうなさるので?」
お燐のといにさとりはお燐を含めた配下の妖怪たちに説明を始める。
「集めているのですよ銅鏡の欠片。いえ、カギを・・・。」
さとりはテレビから流れるている北海道にゴーレムが襲撃したと言うニュースを見つめて言う。
『臨時ニュースです!先ほど大阪、鹿児島にも同様の存在が現れたとの事です!』
ニュースを読み上げるキャスターからもその緊迫感が伝わってくる。
その、世間の混乱こそがさとりの策の一環なのだ。
「それに経緯はどうであったとしても、あれを手に入れられれば。私たちにとっては好都合です。故にお父様の軍団本体からも増援を呼んでいます。」
「姫様、欠片の方・・・集まりましたぞ。」
そこににゅうっと現れた小さな毛玉の様な妖怪ヨナルデ・パズトーリであった。
「Dr.ヨナルデ、手筈は?」
「整ってございますぞ。それに軍団本体の増援も到着しましたぞ。」
さとりの眼前には自身の手勢やヤングジェネレーションズたちだけではなく西洋妖怪軍団本隊の援軍の妖怪たちが揃っていた。
彼女はをその大群の指揮をとり、東京湾にその戦力を終結させた。
「さぁ、邪悪の源、妖怪島を現出させるのです。」
さとりは儀式担当の魔女グルマルキンとザンビアに妖怪島の封印を解くように命じる。
「はい!」「っは!」
水面に魔方陣を描いていた二人はさとりの言葉に従い封印を解く。
「「アパラチャノモゲータ!!」」
ゴゴゴゴゴゴゴ!!と言う轟音とともに赤く燃え滾る様なおどろおどろしい岩塊が現れ、そこからみるみると大きな島が出現したのだった。
そして、その島には岩を切り崩した様な城がそびえたっていた。
妖怪島と妖魔城を足掛かりに日本を墜とす。
「な、なんだあれは?」
「油断するな鬼太郎!あれは妖怪島!!すべての邪悪の源じゃ!!」
「ものすごい数じゃな!御婆!油断ずるでないぞ!」
「誰に言っておるのじゃ!みんな行くぞ!」
「「「「「おー!!」」」」」
「日本妖怪の意地を見せるでごわす!」「ぬりかべ~!!」
鬼太郎たちが鬼太郎ファミリーに加えてほかの仲間たちを率いてやってきた。
「一番手はげげげの鬼太郎ですか。ヤングジェネレーションズ、先代方・・・、鬼太郎たちの相手は任せます。」
「「「「「「っは!」」」」」」
ヤングジェネレーションズとその親たち、そしてその配下は鬼太郎たちに襲い掛かる。
「お燐、お空・・・次が来ました。」
「さとり様、あれは?」
お燐の問いにさとりは淡々と答える。
「あれは日本国自衛隊、表社会の武力です。威力偵察と言ったところかしらさすがに首都と目と鼻の先では彼らも動きますか。お空、行けるかしら?」
「ヴィクターやDr.ヨナルデは不安定だから気をつけろって言ってたけど。出力の制御に気を付けて高威力砲として撃つ分は構わないって言ってた。よし!この力で溶かしてやるわ!」
お空の腕に填められた軍団製のコードなどが見える制御棒から静電気を飛び散らせながら灼熱の弾幕が戦闘ヘリ群を飲み込んだ。
自衛隊のヘリが何機か墜落していく、撃墜を免れたヘリも撤退していく。
自衛隊の偵察隊を撃退し、いまだに拮抗する鬼太郎たちをと遠目に見るさとり。
自衛隊は陸地に防衛線を構築しているようね。腰抜けどもはの次の手は予想できる。
自衛隊から被害を出したくない政府が頼るのは麻帆良。そして、西洋妖怪軍団でも上位の私たちと戦えるのは限られている。恐らく、やってくるのは・・・。
「エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。」
エヴァンジェリンとさとりたちは互いに向かい合う。
「大樹の孫とは言え、さすがに手心は加えられんぞ。」
「でしょうね。あなたの事です・・・私に対するすべも用意しているのでしょう。」
「そちらも予想済みのようだな。ではどうするというのだ?」
自信ありげのさとりにエヴァは挑発的な視線を向ける。
そしてさとりもそれに応じる。
「故に私はお父様の軍団本体から彼らを呼び寄せたのです。西洋妖怪四天王を!」
さとりを中心に雷鳴が鳴り響き、海面が凍りだす。
ちなみに四天王の一人は先代魔女=魔女グルマルキンで鬼太郎たちと戦っているのでこの場にはいない。
「お前がかの有名なダーク・エヴァンジェルか。四天王の俺様たちが相手になってやるぜぇ!」
火焔猫お燐と違って人型ではなく蝙蝠の羽を生やした黒猫、こうもり猫があたりを旋回する。
「俺は西洋妖怪が四天王の一人ブイイ、俺が来たからには貴様の負けは確定しているぞぉ。お前はここで死ぬ!」
水面から氷塊を押しのけて手で大きな瞼を持ち上げながら現れた悪魔ブイイ。
「俺様は西洋妖怪四天王を束ねるジャイアント!!貴様の墓場はここだ!!ふははははははは!!!」
そして、雷雲の中からゆっくりと降り立った四天王最強の巨人ジャイアント。
「っく、なかなか丁重な扱い全くありがたくないがな。」