大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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155 平成 激突西洋妖怪四天王

「貴女が魔法使いとしても妖怪としても最強の一角であることは解っていました。なればこそ、相応しい戦力を用意させてただ来ました。ジャイアント、あれはお祖母様の片腕ともいえる最強妖怪の一角、努々油断しませんように。」

 

「うむ、ベアード様より姫様の指示に従うように仰せつかっている。こやつの相手は我らに任されよ!ハハハハッハハ!!」

 

 

 

「行くぜぇ!ウニャー!!」

 

開口一番、エヴァンジェリンに突撃していくこうもり猫。

 

「やれ!ウーストレル!!ポルターガイスト!!」「「「「「「キシャー!」」」」」

 

「来れ氷精 爆ぜよ風精 弾けよ凍れる息吹!!氷爆(ニウィス・カースス)!!」

 

空気中に多量の氷が現れる。凍気と爆風でウーストレルとポルターガイストたちが氷漬けにされ吹き飛ばされる。

 

「ギャー寒い!寒い寒い寒い~!!ガクガクガクガク!!」

「情けないぞ!こうもり猫!!もうよい!!下がっていろ!!あとはブイイと俺様がやってやる!!」

 

「うぅ・・・すみません。」

 

 

ジャイアントの叱責を受けて早々に退散するこうもり猫に代わってエヴァンジェリンに襲い掛かるブイイ。

 

「フォオオオオオ!!」

 

海面があっという間に凍り付き

 

「ゴ、ゴシュジン…ドジ チマッタ」

 

エヴァンジェリンの相棒であるチャチャゼロが凍らされて海に落ちてしまう。

 

「こ、こいつ!?」

「海だけじゃない。お前たちもぉ凍ってもらうぞぉ。」

 

ブイイの凍気がエヴァンジェリンをも凍り付かせる。

 

「もぉ、お前たちは動けまい。凍ったまま粉々に打ち砕いてやろうかぁ。一思いにかみ砕いてやろうかぁ!フヘエヘアハハ!!」

「それとも俺様がこの拳で粉砕してやってもよいぞ!!フハハハハハハハハ!!」

 

ブイイとジャイアントが大声で笑っていたがすぐに氷が割れてエヴァンジェリンが魔法を唱える。

 

 

「来れ氷精(ウェニアント・スピリトゥス・グラキアーレス) 大気に満ちよ(エクステンダントゥル・アーエーリ)白夜の国の(トゥンドラーム・エト) 凍土と氷河を(グラキエーム・ロキー・ノクティス・アルバエ)こおる大地(クリュスタリザティオー・テルストリス)!!」

 

 

海面から鋭い氷柱を何本も出してブイイとジャイアントに放った。

 

「ふん!!ぬん!!このようなもの俺様には効かん!!」

 

ジャイアントは放たれた氷柱を殴り砕いてしまった。

しかし、ブイイの方は

 

「うぐぅわぁ!?い、痛いぃ!?た、たまらん!?」

 

ブイイは叫び声をあげて海の中にもぐって逃げてしまった。

 

「ふん!ブイイの腰抜けが!!魔法使いの吸血鬼が!!俺様が相手になってやる!!うぉおおお!!」

 

ジャイアントは雄たけびを上げてその強大な妖力で幻術で惑わそうとするがすぐに幻術が破られてしまう。

 

「幻術は私も結構詳しいんだよ!!魔法使い相手に術の類を使うなど愚かだぞ!ジャイアント!大口をたたいた割にしょうもない!でかいのは態度と図体だけか!!」

 

「ぬう!!貴様!!だが、俺様も幻術が頼みと言うわけではない!!俺様は巨人だ!!巨人なら巨人らしく力押しで相手してやる!!ハア!!」

 

エヴァンジェリンの氷魔法をジャイアントは氷ごと殴り蹴って砕いていく。

 

「フハハハハハハハハ!!このような氷の粒で俺様は倒せんぞ!!」

 

「そうかい!!ならとっておきだ!!契約に従い(ト・シュンボライオン) 我に従え(ディアーコネートー・モイ・ヘー) 氷の女王(クリュスタリネー・バシレイア)来れ(エピゲネーテートー) とこしえの(タイオーニオン) やみ(エレボス)!えいえんのひょうが(ハイオーニエ・クリュスタレ)!! 全てのものを(オムニア・イン) 妙なる氷牢に(マグニフィケ・カルケレ) 閉じよ(グラキエーイ・インクルーディテ)こおるせかい(ムンドゥス・ゲラーンス)!!」

 

「な、なんだと!?この、俺様が!?」

 

ジャイアントは一瞬で凍り付き、氷柱に閉じ込められて海に落ちていった。

 

 

「っち、さすがは四天王を名乗るだけあるか。あいつらに先越されたな。」

 

エヴァンジェリンは自分より先にヤングジェネレーションズを撃退して妖魔城へ突入していく鬼太郎たちを見送るのだった。

 

 

 

 

 

岩山を削った比較的単純構造の妖魔城、調度品と植物が飾られたさとり・K・ベアードと火焔猫お燐が控える玉座の間。

 

「まもなく来ますよ。」

「えぇ…ゲゲゲの鬼太郎。」

 

この場の最高位者であることを示すようにさとりは玉座に座り、お燐はその横に秘書官然として佇んでいた。

 

 

 

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