大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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156 平成 妖魔城崩壊

鬼太郎たちが妖魔城へ急襲を掛ける。道中のゾンビフェアリーや雑兵妖怪たちを蹴散らして玉座の間へと一直線に向かっていく。

 

「来ます。」

 

さとりの一言と同時に玉座の間の扉が強引に開かれる。

 

「ここまでだ!!さとり・ベアード!!」

「あら、勇ましいことで・・・。ですが・・・。」

 

さとりが言葉を言い切る前に玉座の周りに飾られていた植物がボコボコバキバキとおぞましい音を立てて変貌していき、上半身が単眼で足が根っこの青黒い姿へと変わる。

 

「鬼太郎!!気を付けるんじゃ!!あれは吸血樹の分身体じゃ!!」

 

「えぇ、よくわかりましたね。ここまで来られたからには私は引きましょう。ですが、あなたたちはこれで終わりではありませんよ。」

 

さとりが玉座から立ち上がり奥の扉を開けて部屋を出る。

 

「待て!」

 

鬼太郎がそう叫ぶと同時に玉座がボコりと盛り上がり、一本の禍々しい木が現れる。

 

「あれは吸血樹の苗木!西洋妖怪め!分身体があるからまさかと思うたが、あんなものまで連れ込んでおったのか!鬼太郎!!蒼!!気を付けるんじゃ!!」

 

「はい!」「おう!」

 

十数体の分身体に包囲される鬼太郎たち。

一方のさとりたちは

 

「鬼太郎たちも終わりですね。さとり様。」

「そうはならないでしょう。あの吸血樹は小笠原の吸血樹の苗木です。いくら環境の良い妖魔城で育てたとはいえ苗木では勝てないでしょう。」

 

「なぜ、本体を連れてこなかったんですか?」

「まさか、ドラキュラ公爵のご親戚を軽々しく引っ張っては来れないわよ。」

「そうだったんですね。・・・さとり様。」

「えぇ、わかってますよ。こそこそとドラ猫がいるようです。」

 

さとりたちに隠れていることがバレてしまった猫娘。

 

「逃がさないよ!!ヴニャアアアア!!!」

「おっと、さとり様には触れさせないよ!!ニャアアアア!!!」

 

お燐と猫娘の激しい格闘戦、猫だけにキャットファイト等と言うバカな感想を抱くことは無くさとりは躊躇なく大量の弾幕を二人の間に放ち土埃が舞い上がった。

 

煙が晴れると猫娘の前からさとりとお燐は姿を消していたのだった。

 

 

妖怪樹の苗木を倒して、猫娘と合流する鬼太郎たち。

 

「大丈夫か!猫娘!」

「鬼太郎!こっちは大丈夫よ!でも…。」

 

猫娘が視線を向けた方向にはすでに遠くを飛ぶさとりたち。

 

「全軍に撤退命令を・・・。」

「あいさ!了解!」

 

西洋妖怪軍団の撤退とともに崩れ去る妖魔城、そして妖怪島も崩れ沈み消えていく。

鬼太郎たちも崩壊から逃れたようだ。

 

 

「これだけ派手に陽動したのです。お父様も策謀の根を張り巡らせたことでしょう。」

 

西洋妖怪軍団の軍勢を寸分の狂いなく統制された状態で、整然とした隊列を組ませた状態で撤退させていく。鬼太郎たちに撃退されたとは思えないほどに毅然としていた。

 

 

 

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