大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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182 平成 妖怪城のたんたん坊前編

 

 

 

 

さてさて、今日は朝からネギくんたちは雪広さんに誘われて南の島に行ってしまいました。

私やエヴァはお留守番ですね。エヴァも私も最近は比較的緩くなりましたが、さすがに海外へは色々手続きが大変なので学園長から土下座で勘弁してくれと言われたので諦めることにしました。

 

 

 

ただ国内に限っては、エヴァさんよりは私の方が制約は少ないのでね。ちょっとくらいなら遊びに行っても、多少目をつぶってもらえますのでね。

 

と言うわけでゲゲゲの森に遊びに行きます。

途中、妖怪横丁を見て回ってそこで簡単なお見上げを買って鬼太郎君のところにお邪魔します。ゲゲゲの森は幻想郷に入りそびれた妖精たちも結構住んでいるので近況確認も兼ねてますよ。

 

「こんにちは~。」

「おや、大樹様。どうかされましたか?」

「ちょっと暇だったので、遊びに来ただけですよ。」

 

目玉おやじに挨拶をしてお土産のべとべと亭のキャンディを渡す。新発売の妖怪花の実味とか言ったかしら。

 

「おや、飴ですか。」

「えぇ、道中でアマビエちゃんに会っておすすめを聞いたんですよ。」

 

私と目玉の親父が世間話をしていると、先客にいた猫娘の視線が飴の方に向かっているのに気が付く。女の子は好きですよねスイーツ。

 

「みなさんもどうぞ?」

「いただきます。」「どうも。」「いただくかの。」

 

鬼太郎君がお茶を入れている間に、猫娘が飴をお皿に入れる。

「なんか、夫婦みたいに息が合った動きですね。」って言ったらすごい猫娘が動揺していた。

照れ隠しに睨まれてしまった。

 

「ところで、私が来る前から何か話してたみたいだけど?どうしたのかしら?」

 

「あ、それは・・・」

 

何やら、最近妖怪の仕業と思われる子供の誘拐事件が続いているらしい。

ちょっと、首を突っ込んでもいいかな~。

 

「じゃあ、わたしも少し協力しましょうか。」

 

 

 

情報提供をしてくれた人間の子供に会いに行くわけですが・・・。

 

「鬼太郎!猫姉さ~ん!」

 

元気な声で彼らを呼ぶ少女。

あー、あの子が犬山まなさんか。なるほど、なるほど天童夢子とはまた違うタイプの子ですね。ですが、何か似てるところもありますね。妖怪に対する垣根が低いところとか・・・。

 

「猫姉さん?」

「まなが勝手にそう読んでるのよ。」

 

すでに、猫娘とも仲良くなっているのか。

いよいよ、夢子ちゃんを彷彿とさせるますね。

 

「ねぇ、この子は?」

「この方は大樹様と言ってとっても偉い神様なのじゃよ。」

 

「どうぞよろしくね。犬山さん。」

「まなでいいよ。大樹ちゃん・・・さん?」

 

いや~、久しぶりにちゃん付けされた気が、敬語でないのは久しぶり過ぎて何か新鮮。

まなさんから、10人近くの子供たちが消息を絶っていることを聞いた鬼太郎は彼女にこれ以上関わらない方がいいと釘を刺した。

 

 

「妖怪と人間は友達にはなれないよ。」

 

彼の言葉が胸に刺さる。

 

「妖怪の世界に近づいていけば、妖怪の方も近づいてしまう。」

 

そんなことは無い。それの何が悪いと言いたかった。だけど・・・

 

「でも本来は妖怪の世界と人間の世界は交わらない。」

 

自分が糊代の役割をしてくっ付けた結果、何が起こったかを覚えている。

 

「交わっちゃいけないものなんだ・・・。お化けや妖怪はちょっと離れてる方がちょうどいいのさ。」

 

これが、今どきの妖怪の考え方なのかな。

うん、なんだか悲しい想いが胸を締め付ける。

 

目玉おやじと目が合ったが目を逸らしてしまう。

なんだかんだで理由をつけて別行動で調べよう言って誤魔化して別れることに・・・。

 

 

なんだか、帰る気にならなくて町中をうろうろしていると。

 

「なんだ、大樹様じゃねーか。あんたみたいなご立派な方がこんな繁華街で何してんです?」

 

ん?ねずみ男?

 

「大樹様。夕飯はまだですかい?もしよかったら奢ってくれませんかね?ここ数日何も食べてなくて・・・。もちろん大樹様が食べたいもんでいいですよ!!へへっ」

 

じゃあ、蕎麦がいいですねと言ったところ。いい店知ってますと言って案内された蕎麦屋、店主がのっぺらぼうでした。彼も以前は人間に手を出して鬼太郎にやられて更生した妖怪なのです。

 

私も少々、心が揺らいでいたのでしょうね。ねずみ男相手にだいぶ酔っぱらって愚痴をこぼしていました。のっぺらぼうも店の暖簾を下ろして店の奥から日本酒の一升瓶を出してきました。

 

「俺は別に妖怪だ、人間だっていちいち何かする必要は有りも無しもないと思うぜ。離れ過ぎたら半妖の俺、生まれてないし。近いだ何だって言っても、親しき中にも礼儀ありを破った奴が痛い目見たってことだろ。」

 

「いろんな考えがあると思いますが、当人の問題でしょう。大樹様が深く悩むような事でもないですよ。」

「あー、なるようになるってことよ!」

 

すると、店の扉を激しくたたく音が響く。

 

 

 

 

 

 

 

まなは建造中の五輪スタジアムの見学中にスタジアムの中央に不自然に生える石柱を見つける。その石柱は他の子たちには見えていなかった。まなは改めて夜になってから忍び込んで自分に見える石柱を調べるのだったが・・・。

 

「きゃああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラス戸が割れんばかりの音が聞こえる。

 

のっぺらぼうが扉を開けると妖怪赤舌を中心に雑多な妖怪たちが首を垂れていた。

 

「大樹様、御久しぶりでございます。たんたん坊様が御待ちしております。是非・・・お目通りください。」

 

赤舌を中心に集まっている妖怪たちは東北の妖怪。

東国鎮台の決起が迫っていると言うのか?まさか、ここ最近の子供の失踪は妖怪城の贄・・・。

ねずみ男はテーブルの陰に隠れているが、のっぺらぼうは調理器具を構えて私の前に立ちふさがった。

 

その心意気は買いますが、さすがにこの数は無理でしょう。

 

「赤舌・・・、わかりました。・・・案内しなさい。」

「大樹様、私も付いていきます。あまり良いことが起きる気がしないです。」

 

そう言って、のっぺらぼうはねずみ男も引きずってくる。

のっぺらぼう、平成になって変ったわね。

 

「いろいろありましたので・・・。」

 

 

赤舌に案内されて国立競技場に案内される。

そこには13本の石柱、人柱。

妖怪城。

そして、たんたん坊。

 

「お久しぶりです!大樹様!!」

 

そして、なぜそこに貴様がいる。

ぬらりひょん!

 

「久し振りですな。」

 

 

 

 

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