大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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188 平成 麻帆良学園祭

 

 

あれから数日。

 

日本政府も麻帆良学園もいくつかの理由で学園祭を中止するには至らず強行することとなる。テロ警戒の名の下に、連舫首相は警戒警備の為、完全武装の警察官を街頭に立たせ。自衛隊も即応態勢に入っていた。無論、在日米軍も合衆国本国とその後ろにいる魔法世界の影響で有事には介入する気でいるようだ。

 

 

 

そんな首都圏の物々しさなど関係ないと言わんばかりに麻帆良祭は開催されるのでした。

 

生徒の皆さんも出店者側としても客として、銘々思い思いに楽しんでいるようでした。

 

 

 

警備要員に回されなかった私としては実質休日のようなもので、何をしていてもいいわけで・・・。

 

こういった時期だから・・・少々気になることが多いのですよ。

 

午前中は麻帆良で過ごすとして、午後からは敢えて麻帆良の外で過ごしてしまうのも良いでしょうね。

 

 

 

さて、まずは3-Aのお化け屋敷などを見て回るのも良いでしょう。

 

 

 

「わぁああああ!?」「きゃあああ!!」

 

 

 

結構本格的な様子・・・さすがですね。

 

 

 

「先生!こっちに来てたんですね!」

 

 

 

そう声をかけてきたのは明日奈さん。刹那さんが頭を下げて挨拶。

 

さらに木乃香さんからご提案も・・・。

 

 

 

「あ、大樹先生。うち・・・そこで占いやってんねんよ。占ってみん?」

 

「それは、面白そうですね。是非に・・・。」

 

 

 

そう私が答えると、そこにネギくんが突っ込んできます。

 

私たちはさっと避けたのですが、ネギくん・・・明日奈さんの胸にダイブ。

 

か~らの・・・後はお察しです。

 

 

 

しかし、ネギ君お疲れですね。

 

 

 

「ネギ君?さすがに徹夜は堪えましたか?」

 

「は、はい・・・少し。」

 

「無理はいけませんよ。保健室で休むとよいですよ。私が連れて行ってあげましょう。」

 

 

 

私がネギ君を保健室に連れてこうとしたのですが・・・。

 

おっと、さすがに私の体格ではネギ君の支えになるのはつらいですね。

 

 

 

「大樹先生、私もついていきます。」

 

「刹那さん。ありがとう助かります。」

 

 

 

明日奈さんと木乃香さんと分かれて、3人で保健室へ・・・。

 

こうして話のは珍しいかもしれませんね。

 

 

 

「そういえば、悪い妖怪退治のお手伝いがあまり出来なくてすいません。」

 

「いいんですよ。君はエヴァがご執心ですから・・・代わりに小太郎君に頑張ってもらってますから・・・。」

 

 

 

私がそう答えると、少しばかり頬を膨らましたネギ君。

 

嫉妬かな?

 

 

 

「ふふふ、でもエヴァがここまで手取り足取り教えてくれるのだって貴重な経験ですし、結構なことじゃないですか?私の手伝いは修行の意味合いよりは・・・人間と妖怪の距離感を学んでくれればと思ってのことでしてね。うんぬんかんぬん・・・うまうましかしか・・・

 

 

 

ネギ君も刹那さんも分かっているとは思いますが、妖怪のすべてが悪いわけじゃない。悪事を働く妖怪が悪いのですよ。まるまるうまうま・・・あーだこーだ・・・

 

 

 

ですから・・・人間も己の領分を外れて他の領分に無遠慮に踏み込むのは悲劇の下になるのですよ。・・・・・・・・・寝ちゃいましたか。二人とも・・・年寄りは話が長いのが玉に瑕ですね。学園祭もまだ二日ありますし、今日はゆっくり休んで明日に備えてくださいね。」

 

 

 

私はそう言ってから保健室を後にした。

 

 

 

 

 

保健室を後にした私は蟠桃の警備をしていた龍宮さんと、偶然にも合うことができました。

 

 

 

「龍宮さん?警備の状況はどうですか?」

 

「ん?大樹先生か?御覧の通り例年通りの告白者だよ。」

 

 

 

「いえ、そっちではなく。侵入者のほうです。」

 

「そっちも多いような気はするが・・・。そういえば、ウルスラ女子の高音・D・グッドマンがグレムリンをいくらか始末したそうですが・・・。」

 

 

 

「グレムリン・・・ですか?」

 

「珍しいですね。西洋の妖怪は・・・。」

 

 

 

グレムリン・・・西洋妖怪軍団の尖兵。

 

 

 

「そういえば、先生は武闘会に参加しないのですか?」

 

「あぁ、超さん主催の奴ですか?私は出ませんよ。荒事は好きではないですし・・・。」

 

「そうなんですか?先生。」

 

「えぇ。」

 

 

 

その後もお化け屋敷やらパネル展示とかいろいろ回りました。

 

まほら武闘会の予選会は見に行ってません。私、スポーツとかはそんなに興味ないし結果をスポーツニュースで見るだけで満足な感じなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

太平洋沖合 米国太平洋艦隊旗艦ブルーリッジ

 

 

 

「妖怪!オーストラリア海軍の哨戒網を抜けた模様!!」

 

 

 

オペレーターの報告を聞いたウィレム・サミュエル・パパロ中将は詳細を聞いて指示を出す。

 

 

 

「規模は?」

 

「非常に大規模!1万近いです!!」

 

 

 

周辺の士官たちが動揺している。

 

 

 

「こちらは第7艦隊と第3艦隊の統合艦隊だ!!世界に冠たる現代の大艦隊だ!!時代遅れの怪物などに遅れはとらん!!総員戦闘用意!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

西洋妖怪軍団本隊

 

 

 

「太平洋上で合衆国の軍隊が陽動に掛かりました。」

 

 

 

カーミラの言葉に頷いて応じるバック・ベアード。

 

 

 

「あれが本命と間違わせるために本隊からも増援を送ったのだ。連中の足くらいは止めてもらいたいものだ。」

 

「あれだけの兵です。足止めは問題ないかと。」

 

「そうか。」

 

 

 

ベアード率いる西洋妖怪軍団本隊は日本に迫っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

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