大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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211 平成 脱出、そして

 

ロンドン・シティ空港

 

あやかさんと空港警察の警察官たちが短機関銃を始めとした重装備で出迎えて来た。

 

「申し訳ございません。現在滑走路はテロリストと交戦中で使用不能となっております。」

 

空港警察の責任者から状況を確認した大樹はぐわごぜと大妖精、水楢に命令を下す。

 

「護衛の妖怪たちと妖精たちを武装させて空港内の敵殲滅に協力します。」

「っは」「「はいっ」」

 

「いくら、警官たちがいるとは言え危ないですよ。皆さん・・・こちらへ。」

まさか、白き翼のネギくんたち以外の殆どの3-Aの子たちが来ていたとは、少しこれ予想外です。

 

 

時間が経つにつれ空港内のテロリストたちが制圧されていく。

イタリアのマルコーニ大統領も負傷しているが無事なようだ。

 

大樹の護衛の妖狐狸兵の参戦で拮抗していた空港内での戦闘の形成が一気に傾く。

大樹の護衛の妖狐狸や妖精たちは第一次第二次の世界大戦に従軍した歴戦の戦士でもあるのだ。警官や経験の少ない軍人たちは勿論、そんじょそこらのテロリストとは格が違うのだ。

 

「滑走路上の防護陣地を占領、敵はすべて殲滅しました。」

 

妖怪妖精兵の投入により空港内の敵陣地を制圧していき、最終的には完全に奪還するに至った。その過程で大河内さんが得意の水泳で空港外環部の水堀上のテロリストボート陣地に対するマークスマン役を務めたり。柿崎さん、釘宮さん、椎名さんのチア3人娘が得意のチアリーリングで敵の注意を引いたり、鳴滝姉妹が地味に忍者っぽいことをしたり、那波さんを年増呼ばわりしたテロリストの関節がすべて砕けていたりと3-Aの生徒たちの活躍シーンも多々あったがご割愛。

 

 

 

「あやかさん?飛行機の離着陸の準備はできていますか?」

「いつでも行けますわ。」

 

トーイングカーが雪広家のプライベートジェットを引っ張ってくる。

 

「麻帆良が心配です。皆さん急ぎましょう。」

 

3-Aの生徒たちが乗り口に移動していく。

 

「あ、あれにのるのかね!?」

「何か・・・男の子の写真がプリンティングしているが?」

 

伊仏大統領、ネギくんジェットにドン引きです。

うん、わかる。わかるよ。

私も極力考えないようにしていました。

でも、これしか損傷が少ない機体がないんだから仕方ないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飛行機の窓から様子をうかがう。

各所から煙や炎が昇っている。

西洋妖怪軍団の妖怪たちが姿を見せている。

ベアードは要請を履行してくれたようだ。これなら、英国の騒乱はじきに収束するだろう。

 

「大樹先生?この飛行機はどこに向かえば良いのでしょうか?」

「ミクロン大統領をシャルル・ド・ゴール空港までお送りして・・・その後はどうすべきか。」

 

雪広さんの問いに私も答えられずにいた。

 

「であれば、我が国に1日ばかり滞在してはどうだろうか?今回のことで事は一刻を争う物だと理解した。イタリア大統領として教皇猊下との面会を何としてもセッティングするので是非、我が国に寄ってほしい。」

 

ドーバー海峡を渡っているとフランス空軍のラファール戦闘機がすれ違う。

機内のテレビでは血の滲んだ包帯を巻いているオランダ首相が非常事態宣言を出している映像が流れている。これに追随するようにベルギーやデンマークなどの英国と海を挟んで接している国々が次々と非常事態宣言を出し始め。対岸の英国から流れ出してきた災厄を自国に入れまいと動き出した様だった。

 

生徒の皆さんも不安気?に外の様子を見ているような気がする。

いや、結構はしゃいでるようにも見えなくもないような気もするが・・・。

 

「先生?この状況について少しご説明を頂きたいのですが?ここで話し辛ければ。仕切りの向こうでも構いませんので。財閥の次期党首としても、クラス委員長としても。」

「そうですね。さすがにこの状況で話さないというのも良くないでしょう。」

 

一部の私の正体を知っている者たちは別として、それ以外の生徒たちも次期に否が応でもかかわらざるを得ないわけですものね。

 

「さてさて、どこから話せばよいのやら。」

 

なんだかんだで、話をするのですが何と言うか以前もあった様な気がしますが、本当に彼女たちは面白い反応をしますね。

 

「えぇ!?大樹先生って古文や日本史の教科書に載ってるあの神様なの!?」

「ネギくんは魔法使い!?しかも、英雄の息子!?」「お父さんもイケメン!?」

「都市伝説で有名なゲゲゲの鬼太郎ってホントにいるんだ!?」「ていうか学園祭の前日の騒動って妖怪なんだ!?」「大樹先生は妖精で妖怪で神様なの!?」

 

うぅ・・・結構な質問攻めもあって疲れてしまいますね。

思わず窓の外を見て遠い目をしてしまう。

イタリア領空に入るころには英国と欧州を隔てた海峡上での空戦の情報や沿岸沿いでの上陸阻止の情報が流れていた。戦況は欧州各国側に有利であり、イギリス本土での混乱も収束しつつあるようだった。

現状も話しておかないと・・・いけませんよね。

 

「省略・・・・・・・・・・・・と言うわけなんです。」

 

「「「「「「「「「「なんだってー!悪の組織と戦うために世界中の国や種族をまとめ上げてるだってー!」」」」」」」」」」

 

いや、もう・・・なんて言うか想像通りの反応です。

 

 

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