大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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221 平成 第三次世界大戦① 開戦の日

 

大樹はぬらりひょんの不意打ちを食らって傷を負う。

しかし、大樹は演説を強行し全世界の妖怪妖精たちに向けた激を発した。

 

8月31日

 

麻帆良学園と魔法世界がつながる。

ネギくんたちと将門公率いる派遣軍が撤退してきた。

 

ネギくんたちを車椅子に乗せられ傷の手当てを受けながらの状態で出迎える大樹。

 

「大樹先生!?そのケガは?それにこれはいったい?」

 

ネギくんたちが魔法世界に行って感覚数ヶ月、こっちでは1ヶ月程度。

この変化は驚くに値するか。

 

「ケガに関しては油断しました。元々槍働きは苦手なもので…。この状況に関しては、想像以上に敵の勢力が強大でしたので、こちらも切り札を切らせていただきました。」

 

「私も貴様の演説は聞いていたが、完全なる世界・・・盛ったな。元々分類上は悪の組織で間違いないがこの世の悪いこと全部全て丸っとこいつらが悪いってしたのは、えげつないと思うぞ。」

 

「でも、それが奴ら以外の誰にとっても良い結果ですので。」

 

 

 

 

 

その様子を眉を顰めて視線を送っていたのは魔法世界から避難してきたクルト・ゲーテルらメガロメセンブリアの高官たちだ。

 

大樹の演説は一見すると人間、妖怪、妖精の共闘を訴えたものであったが、大樹はあえて完全なる世界について暈していたのだ。これは戦後を見越したもので、火星の詳細を語らないことで火星=完全なる世界と言う印象が一般に広がることを狙ったものであった。

少なくても魔法の存在が広く知られてしまった現状。戦後、魔法世界が地球各国と関係を深めその影響力を拡大させようとしただろうが、大樹の演説によって火星=悪のイメージを植え付けられてしまった。戦後の説明することである程度払拭はできるだろうが、これを以て戦後の地球各国は地球妖怪妖精勢力>火星勢力となるであろう。

 

そう言った意味で怪訝な表情のメガロメセンブリアの高官たちの視線を受ける大樹だが全く素知らぬ顔だった。当然と言えば当然で、この演説が流れた時点で地球の軍の主導者は大樹であると言っても過言ではなく。彼女を怒らせて火星を切り捨てる決断をされて困るのは彼らなのだ。

 

それはさておき

 

「大丈夫なんですか?そのケガは?」

「えぇ、普通にしてる分には問題ありませんよ。完全なる世界の連中は地球の各地で騒乱を起こしています。奴らはもはや貴方達の敵ではなく。この世界の生きとし生ける者、全ての敵なのです。」

 

「そ、そんな」

 

自分たちの想像をはるかに超えた事態になっていて驚くネギくんたち。

 

「完全なる世界の召喚魔たちはイタリアにパリ、中国、アメリカ世界各地に現れています。イタリアや中国の被害は甚大です。この戦争はライフメーカー・・・造物主と呼ばれる存在を倒さない限り終わらないのです。そして、奴を倒せるのはネギくん・・・貴方たちに世界の命運が掛かっているのです。」

 

 

 

 

 

序戦で敗走したイタリア軍はフィレンツェとシチリアまで後退しそこで防衛線を構築し軍の再編を開始。なお、イタリア半島の南部地域は失陥。

 

さらにイタリア軍は敗走を続け、国家総動員を発令し民間徴収を行いアルノ川沿いに要塞群を築き上げ、参戦した小国サンマリノまでの強固な防衛線を構築。わずか数日でのイタリアの敗走に危機感を持ったフランスはコルシカ島から砲兵による支援を開始。イタリア軍の後退を援護した。

 

 

裂け目から現れる魔物の多くは歩行タイプであったが、一部飛行型が確認されそれらがイタリア北部を脅かし始めると、スイスは国境線を封鎖し臨戦態勢に、フランスもイタリアと接するニースからジュネーブまでの集落の住民たちの避難を開始し、同地域の防衛線も構築を開始した。オーストリアなどの周辺国もこれに倣った。また、フランスパリのシャルルドゴール空港に空間の亀裂が確認されており予断を許さない状況にあった。

 

 

 

また、中国中部に現れた裂け目の対処は致命的に失敗した。

元々中国は表面化していないだけですでに混乱状態にあった。

国家としての中国は周辺国との関係は宜しくなく。国内は昔から妖怪と人間が対立していたし、中国妖怪も大陸派と台湾派で分裂しており、日本妖怪と言うアジアで2番目の勢力を持つ妖怪組織と敵対するという最悪な環境にあった。

 

 

 

そして、アメリカにも火星の脅威は降りかかった。

カリフォルニアの海岸で発生したそれは国立公園の森の中を進み瞬く間に周辺の小都市を蹂躙していく。

 

 

 

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