大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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07 洩矢ノ国にて

 

大樹の国の神様の行幸と言うことで友好国である洩矢の国では、それなりの歓待を受けました。

 

洩矢の国の通りにたくさんの人が見物に来てたよ。私が好きな動物のサイが日本にもこの時代はいたんだ。だから大樹の国では何匹か買うことにしたんだ。全体数は少ないから珍しいみたいだね。大ちゃんに言われた通り、チルノちゃんを先導役にして大名行列っぽくしていくことにしたよ。

お馬さんに乗ってチルノちゃんが胸を張っていたよ。

 

「悪い奴がいたら、あたいがやっつけてやるからな!」

 

チルノちゃん、カッコいいよ!って言ったら頭を掻いて照れ臭そうにしてた。

かわいいぞ。

 

手を振ったけど御簾に隠れて外から見えないってことに後から気が付いた。ちょっと、はずかしいぞ。

 

 

『 大樹の国の女王 一角の獣に引かれし 御車に乗り 

その姿は外よりは見るが出来ざりき。 

巫女たちは光る羽を持ち 人ならざる者 なりと やがて分かりき。』

 

 

 

 

湖畔のそばに立つ大きな社では諏訪子たちが出迎えてくれたよ。

 

「おーい!諏訪子~!遊びに来たよ~!」

 

御車から降りて駆け寄ると諏訪子も手を振って声を掛けてくれた。

 

「来たな!待ってたよ!ティタぁ!」

 

「来たよ~!来ちゃったよ~!諏訪子~!」

 

「おぉ!よく来た!よく来たなぁ!」

 

素の部分の精神年齢が限りなく近い私と諏訪子は変にハイテンションに再会を喜ぶ。

過去に何度か会ってるけど、あんまり合わない友達と久しぶりに会うと変にハイテンションになるよね。

 

お酒や季節の実りを堪能し、ほろ酔い気分で盛り上がる昼下がり。少し千鳥足になっちゃった。お花も咲かせて彩り豊かに~。

 

私と諏訪子はほろ酔い気分よろしく踊り子たちに交じって、ホレヨイヨイと踊って見せる。

それ三回転捻りだ~♪

 

テンションが上がってくる~!諏訪湖の湖面でアイススケートよろしく色々やっちゃうぞ~!おぉう!拍手喝采!!よ~し、弾幕で彩付けちゃうぞぉ~!

 

「お!なかなかやるね!よ~し!手長足長!ちょっと手伝って!!」

 

諏訪子のやつ!?ミシャグジ達まで使ってアピールしちゃってる!よーし、こっちも!

 

「チルノー!!こっちも派手に決めるよ!!」「よし!まかせろ!」

 

 

『民が太鼓を鳴らし喜びを踊り 

大樹野椎水御神様が 湖畔の草花を咲かせて彩られ。 』

『洩矢諏訪ノ神様・大樹野椎水御神様 各々の神器を手に取り踊りを披露す。

お二人は夜宴を舞ゐ 空を光で彩られ 

ミシャグシと光羽人(妖精達の事を指す)が その周りで輪を描きて踊りき

 人々はその姿に心揺さぶられ 信仰をなほ強めた。 』

 

 

 

 

※『』諏訪大社蔵書 諏訪洩矢書記 二神様の神遊びより抜粋 

 

 

 

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