大樹の妖精、神となり   作:公家麻呂

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82 近世 普仏戦争

 

 

ベアード影響下のプロイセン王国は魔法世界影響下のフランスとの対立激しく、表の理由においてもスペイン王位継承問題でプロイセンとフランスの対立が高まる中、プロイセン首相(北ドイツ連邦宰相)ビスマルクは「エムス電報事件」でフランスとの対立を煽り、また北ドイツ連邦と南部諸邦の一体化を図った上で、1870年7月19日フランス側に開戦させ、緒戦ではフランスがザールブリュッケンを占領して勝利したが、以降はプロイセン及び同盟軍の優勢で推移した。

 

ナポレオン3世は自ら戦地に赴き、9月1日のセダンの戦いに臨んだが、プロイセン軍は戦線に穴を空けた南方から迂回し、セダンから首都パリへの退路を断つ包囲行動に出ていた。

 

迂回路の戦いではベアード配下魔女グルマルキンと魔法世界の魔法使い達が激しく戦った。

三角帽を被った鉤鼻の魔女グルマルキンは箒に乗って、魔法世界(メガロ・メセンブリア)の魔法使いを待ち構えていた。

 

彼女は魔法世界の魔法使いたちを視界にとらえると「アパラチャノモゲータ!」と呪文を唱える。すると空中に召喚魔法陣が無数に浮かび上がる。「「「ケケケ」」」と言う笑い声が響くと巨大な鎌を持ったかぼちゃ頭の召喚魔パンプキンたちが現れ魔法使いたちに襲い掛かる。

 

「ふぇっふぇっふぇ、異世界の魔法使いは腑抜けばかりだねぇ・・・。さて、地上の雑魚どもも一掃するとしようかねぇ。」

 

そう言ってグルマルキンは箒についた笛を吹く。奇妙な音色に合わせて地面が盛り上がるとそこからゴーレムとガーゴイルが次々と現れる。

 

「お前たち、フランス兵どもを皆殺しにしてやりなぁあ。」

 

 

フランス軍はセダンで完全に包囲され、開戦からわずか1ヵ月半後の9月2日、ナポレオン3世は10万の将兵とともに投降し捕虜となった。この一連の出来事は妖怪要素が取り除かれる形でフランス市民に伝わり、2日後の9月4日、ナポレオン3世の廃位が宣言されるとともに、国防のための臨時政府の設立が決議された。

 

プロイセン軍は、各地の要塞や残存部隊による小規模な抵抗を各個撃破しつつ、パリへ進撃した。9月19日、遂にパリが包囲された。

 

プロイセン軍は背後にあるメス要塞の攻略を決断した。メス要塞攻略は、ベアード四天王の禿頭に長い白ヒゲ腰布一枚という絵に描いたような巨人ジャイアントと手を使わなければ開けられないほど大きな瞼を持つブイイと上位幹部の狼男のヴォルフガング率いる魔犬や人狼の軍団が攻めかかり力攻めでメス要塞を陥落せしめた。

 

「所詮人間は人間、剣であろうと銃であろうと小細工でしかない。その無駄な努力は認めてやろう。100年前よりは殺しがいがあるからな。」

 

ヴォルフガングは爪に血を払って吐き捨てた。

 

これはメス要塞の虐殺として歴史に残っている。

 

1871年1月5日、パリに砲撃開始。1月18日、パリ砲撃が続く中、ヴェルサイユ宮殿鏡の間で、プロイセン国王はドイツ皇帝ヴィルヘルム1世として推戴され、ここにドイツ帝国が樹立された。

これは欧州においてバック・ベアードの、妖怪帝国の誕生を意味した。

 

 

1月28日、休戦協定が署名された。5月10日、フランクフルト講和条約締結により、戦争は正式に終結した

 

普仏戦争において、ベアードの操るプロイセンはフランスに勝利し、魔法使い勢力を追い落とした。結果、フランスの帝政は崩壊。フランスの魔法使いたちはイギリス、ロシアなどに渡っていった。

 

 




世界を巻き込むあの戦争の前にアジアの方の戦争ですかね~
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