一話
泣く声がする無く声がする鳴く声がする啼く声がする哭く声がする失く声がする亡く声がする泣き叫んでいる気がする泣く声がする泣く声がするなくこえがするなくこえがするなくこえがするなくこえがするナクコエガスルナクコエガスルナクコエガスルナクコエガスルナクコエガスルナクコエガスル……
地獄絵図……阿鼻叫喚……いくら例えようにも答えはない。私には同い歳の弟がいた……助けれなかった……母も父もだ……家族で唯一魔動機械が使えた私は全員を守る義務があった……がそれはもう過去のことだ……守れなかった……弟から全てを奪って生まれたと言われる私でも、どうすることも出来なかった。
私の魔動機械は多分機械関係の魔動機械だと思われる……まぁ……調べるすべなどはないから確定しないだけだ……だから…切り殺す機械を作った……勝てると思っていた……効かなかったんだ……
狂いそうだった……あんな化け物がこの世界に居るなんて聞いていなかった……神と言うにはおぞましく……魔物と言うにはあまりにも神々しい……名付けるならそう……魔神だ……
『我は問う……汝何故戦う……』
もう戦う理由は死んだよ……復讐は彼らのためなんかじゃない……
「私は……私のために戦う!」
効かない……わかってる……勝てない……わかってる……殺したい……知っている……
『再び我は問う……汝の求める力とは如何なる物か……』
私の求める力……守る力などではない……ただ嫌なものを消し去る力……いいや違う!……欲しいのは……何も無くなった空っぽの楽園ではない……ましてや楽園を守る力ではない……
「自分の世界を作り出す力だ!」
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「悪い目覚めだ……」
夢のせいであの日の事を考えてしまう……あの化け物はなにをしてるのか……あの後どうなったのか……私の弟は死んだと思っていたが確証はない。だからなにをしてるか……死んでいないで欲しい盲信が目を晦ます。
「妄想にふけっている暇は無いな」
そう吐いてペンダント……もとい「デウス・エクス・マキナ」と呼ばれる私の機械関係の機械を首から提げて学校に向かう。
学校に着いた……出来る事なら来たくは無かったのだが、どうも私にとっては此処が今の居場所らしい。
この学校はただの学び舎では無い魔動機械専門の学校だ……元々は復讐する為に入ったのだが存外心地良くて入り浸ってしまう。
「出席取るぞ〜お前ら早いとこ席に着け〜」
いつもどうりの朝だ……夢なんて関係無かった…どうせただの杞憂だ…それの証明にいつもどうりの朝が始まろうとしている。
「先生も早く籍入れてくださいww」
茶化すように言ったのはアインスという同級生だ。先生に対する挑発に近い言動でもこの時ばかりは有難く感じられた。……さっきのいつもどうりの朝というのは訂正しよう、いつも以上の朝を迎えれそうだ。
「アインス……いい度胸だな?100から1000で好きな数を言え」
そういって先生は銃を2丁交差させるように構える。
「……割り切れる数でww」
きっと彼は結婚の御祝儀の意味で言ったのだろう。
「997発な?」
素数を言って割り切れないよう、別れないよう言ったにだろう。
「先生……素数って1とその数以外で割り切れない孤独な数学なんですよ?」
実にご尤もではあるのだが……如何せん今の状況だと……
「OK……数えるのが嫌になるくらいぶち込んでやるよ!アインス!」
『起動……「アルテミス」』
……完全に火に油だ。先生が1発の弾丸を放つ。
「うおぅ!あっぶねぇ!」
『起動……「クロノス」』
そう言って時を止めた。
「俺が時空関係の機械だったから助かったものを……」
彼は弾丸を切り裂いた。
『停止……「クロノス」』
そう言って気を抜いたのが終わりだった。仮にも相手は熟練のプロでこっちは能力はいいが基礎がないのだ、よって勝てないのだ。時が動き出すと理解する。既に弾丸に包囲されていたことに……
「アインス…貴様が止まった時の中で何秒動けようが関係の無い処刑方法を思いついた……!」
いつから先生も時停めれるようになったんですか……あなた射出関係の機械でしょうが……
「な…なんて残酷な……」
仲がいいな……
「青ざめたな?……チェックメイトだ!」
こうも無邪気だとこっちも落ち着く……
「ハイハイ……自分の空間に閉じこもっておきますね」
あぁ……平和な日常だ。取り敢えずは近いうちにある大会に向けて訓練しよう。
「よっし、じゃあ今度こそ出席取るぞ?ヌル…は居るな?」
「はい」
私の名前は本当は違ったはずだったのにあの地獄の様な夜を開けてから覚えてなど居なかった。不便だったからヌルと言う名前で生きていくことにした。
「次ーアインス」
「はいはい居ますよーっと」
彼はアインスだ、まぁおちゃらけてはいるけど良い奴ではあるんだ。特徴的な腕時計が印象に残りやすい
「次ーツヴァイ」
「はい、居ます」
彼女はツヴァイ、気が強いのが玉に瑕なんだが、基礎能力が高いため差し引き0みたいな所がある。イヤリングが特徴的だ。
「次ードライ」
「……うい」
彼はドライ、いつも眠そうというか面倒くさがりというかやる気の無い無気力さが二足歩行してる感じだ。
「突っ伏してないで体起こせー」
「……うい」
……彼のコインペンダントはよく目に付く
「次ーフィーア」
「はい!」
彼女はフィーア、元気と言えばそうだがどこかズレているところがある。どこか自分の実力に過信してるような気がする。
「……敬礼はしなくていいからな?」
「イェス!マム!」
……彼女のゴーグルっぽい眼鏡は凄く綺麗だ
「次ーフンフ」
「はーい」
彼女はフンフ、正直目のやり場に困る格好ばっかりする。そして言動の一つ一つに色を帯びてるというか……熱っぽいっと言うか……
「服装、乱れてるぞ?」
「息苦しくてぇ……」
化粧か?リップぽいな……
「次ーゼクス」
「はい」
彼はゼクスだ、威圧感というかオーラみたいな物が凄い。特徴的な手袋をしている。
「次ーズィーヴェン」
「はい!」
彼はズィーヴェン、所謂生真面目なやつだ。正直そのものというか曲がらないというか……彼の腕輪は特徴的だ。
「次ーアハト」
「はい」
彼はアハト、彼は1番少年っぽい奴だ。キーホルダーの炎が綺麗だ。
「次ーノイン」
「はい」
彼女はノイン、なんかミステリアスって言うか掴みにくい性格だ。普通に見えるんだがどこか普通じゃない気がするんだ。彼女のキーホルダーの槍みたいなのはよく目を引く
「次ーツェーン」
「は〜い」
彼はツェーン、なんかマイペースな奴だ波乗りが趣味らしい。彼の足にあるミサンガは特徴的だ。
「次ーエルフ」
「はい」
彼女はエルフ、所謂よく居る女の子って感じだが、どこか変な感じがする。気のせいだといいのだが。彼女のチョーカーはよく目を引く。
「次ーツヴェルフ」
「はい」
彼女はツヴェルフ、ハキハキしてて1番接しやすい気がする。彼女の指輪は特徴的だ。
「さぁ、まずは授業やってくぞ〜」
『キーンコーンカーンコーン』
放課後のチャイムが鳴る。今日の授業は組み立てばかりで疲れたな……休憩挟んでから訓練に取り掛かろう、そう思い休憩室に足を運ぶ。
「お?ヌルじゃん珍しい、お前休憩室とか来るんだな?」
私はなんだ?休憩すら必要ない鉄人に見えていたのか?
「……失礼だな?アインスこそいつも誰かといると思っていたのだが、1人なのだな?」
少し棘があったか?まぁ……ならお相子って事にしよう。
「は?1人じゃないでしょ?お前がいるじゃん」
そう言って微笑む。……全くお気楽なやつだな、こういう奴らばっかりだから足を運んでしまうのだろう。
「そうだったな、なぁ…大会に向けて手合わせしないか?」
此奴は機械を隠さずに自己紹介の時に言っていたからよく覚えている。まぁ……確かに隠す必要のない機械だから当然なのだが、時空関係の機械だ……本当に恐ろしい機械だ。
「……本気でいいんだよな?」
そう言いながら獰猛な笑みを浮かべるアインスを見てると、失言した気がしなくもないが彼相手に遅れを取っていては大会等夢のまた夢だ。
「……当然だろ?」
ハッタリやブラフでも構わないここで引きたくはなかった。