↑これ、まえがきってよむんですって
いらっしゃい!!!(景気のいい江戸前風)
あいご注文の品はこちらでしょう!!!!
【アイドルマスターシンデレラガールズSS~格闘風味を添えて~】
あちあちだからね(意味不明)読むときは気をつけてね!
・・・えっなんだい読者さん!?
格闘要素はいらない!?
恋愛とかホラーはないのかって!?
・・・まいったなぁ。うちいまは格闘風味しかないんだよねぇ・・・!
またそのうちね、仕入れますんでね、今回は格闘風味で勘弁してくださいね!!!
格闘風味はだめっ(可愛らしく)って読者さんはね、ブラウザバックをお願いします!
仕方ねえ奴だなぁ。ならちょっくら格闘風味を試してやるかって読者さんはね!
ありがとうね! あちあち(理解不能)だからね気をつけて読んでくださいね!!!
そんじゃあね、他にご注文ありましたら感想で呼んでくださいね!
346プロダクション
『鬼』と呼ばれたアイドルから端を発するアイドル戦国時代とも称される現代のアイドル業界において業界参戦からわずか4年で業界最大手と目されるに至ったバケモノプロダクション。
今では業界に絶大な影響力を持つ3つの事務所『三大天』のひとつである。
その346プロダクションの本部、とある深夜の会議室で8名の男女と緑色の生き物(?)が円席を囲んでいた。
「―――さて、本実テレビさんからきた今回の番組オファー内容は以上です。何かご質問はありますか?」
蛍光グリーンの事務服に身を包んだおさげの女―――左胸に『千川』と書かれた名札がついている―――が、室内を見回しながら明るい声でそう告げた。
誰も、何も、言わない。
室内は清と静まっている。
―――清と、空気が張り詰めている。
緑色の生き物(?)はぴにゃぴにゃと鳴いて(?)いる。
「皆様からのご質問はなし。実に結構です! やはりここにお集まりいただいた皆様は優秀ですねー。仕事が楽ったらないですよ。ぴにゃこら太もそう思いません?」
「ぴにゃっ!!」
千川は満足そうに頷きながら、隣に立っている緑色の生き物(?)―――ぴにゃこら太に問いかけた。
ぴにゃこら太は元気に返事をしながら、素早い動きで全身を前後に小刻みで揺らしはじめた。
たぶん頷いているのだろう。
千川は見なかったことにした。
千川の背後には、隙間なくみっちりと書き込まれたホワイトボードが置かれている。
そのなかでも特に目を惹く文字―――【幸子ちゃんとかわいっしょ!】
輿水幸子―――デビューからおよそ2年でトップアイドルの座へ駆け上がった346プロの誇る【怪物】のひとりである。
特にバラエティ番組に対する凄まじい適正を持ち、幸子が出るだけで視聴率が5%は変わると言われ、バラドルにおいては右に出る者はいないとさえ賞される。
その幸子がブレイクするきっかけとなり、今なおメインパーソナリティを務めるのが本日テレビにて毎週日曜のゴールデンタイムに放送される番組『幸子ちゃんとかわいっしょ!』。通称はさちかわ! である。
もとは水曜深夜番組の小さな枠で作られたバラエティ番組で、デビューしたてだった幸子にたまたま白羽の矢があたり始まったものだった。
これが深夜番組にしては予想外の高視聴率をキープ、しだいにSMSなどで拡散され人気が高まっていった。
その当時、他放送会社に対して本日テレビはバラエティ枠が弱いと言われていた。
そんな中に現れた幸子の番組は、本日テレビにとっては切り札の如き存在となっていた。
日々少しずつ高まっていく人気に、本日テレビはゴールデンタイムへの進出の検討を始めた。
それはすなわち、当時に他局で放送されていた裏番組のとある超人気バラエティ番組にぶつけることを意味していた。
失敗の可能性は高かった。
しかし仮に失敗しても、人気が出始めたとはいえ所詮はデビューしたての世間的には無名のアイドル―――リスクの少なさもまた、本日テレビが強気にでることができる要因となった。
幸子のプロデューサーもまた、非常に乗り気であった。
「勝負なくして勝利なし」
そのような言葉で、346プロダクション上層部を説得したらしい。
ともあれ様々な協議を重ね、番組放送からちょうど1年目にあたる秋の番組改編をもって水曜深夜帯から日曜ゴールデンタイムへ差換えとなり―――これが大ヒットした。
これまでの最高視聴率は32.7%。現在までの平均視聴率が18.3%―――本日テレビが誇る人気番組へと成長を遂げた。
【幸子ちゃんとかわいっしょ!】
このかわいい番組はかわいいアイドルかわいい幸子ちゃんとかわいいゲスト達がかわいいものを一緒に探しに様々なかわいい場所へ向う―――という建前で、幸子ちゃんとゲスト達が毎回様々なことに挑戦してかわいいとは何かを探るバラエティ番組である。
これまでに再放送されるに至った人気回としては、実際のライブで天使のように空中から会場へ入場するためにスカイダイビングを試みた『幸子ちゃんは天使よりもかわいい!』や、寝起きどっきりをしかけられた幸子ちゃんが寝ぼけ眼で「ぼかぁね! かわいいんだよ!(半ギレ)」と言い放ちそのまま2度寝をしようとした『幸子ちゃんは寝起きもかわいい!』である。なおタイトルは全てファンが勝手につけたものだったりする。
いまや日曜放送番組のなかでも屈指の人気を持つこのバラエティ番組は、バラドルとしての登竜門とさえ言われ、ゲスト出演を希望するアイドルは数え切れない。
そして、そのゲスト枠2つのうちのひとつを346プロダクションのアイドルへと話がきたのが、今回のオファーである。
「それにしても、今回は【新設テーマパークの本格アトラクションでアイドルガチンコ勝負】ですか。うーん………我が社のアイドルながら幸子ちゃんは体を張ってくれてますね………。さて、念のため再確認をしておきますが本日テレビさんからきたオファー条件としては【できれば運動能力に自信のあるアイドル】です。さらに特にこのアイドルに出て欲しいという希望が4名、【日野 茜】、【向井 拓海】、【中野 有香】、【夢見 りあむ】です。
さて、本題はここからです。
この番組の知名度も、また我が社との関係性も皆様ならよくご存知でしょう。できることなら先方の希望を出来る限り叶える形で、そして我が社のアイドルの躍進のために役立てたいと思います。
が、お話した通り枠はひとつ。そして皆様それぞれに今後のプロデュース方針もあるでしょう。
まずは、先方の希望アイドルプロデューサーさんたちから、今回の立候補を募りましょうか。
それで決まらなかったら、いつも通り皆様で話し合って決めましょう。
それでは、ぜひこの番組に出演させたいプロデューサーさんは―――」
千川の言葉に、挙がった手はふたつ―――
ひとつは、長身細身の幽霊の如き女―――中野有香のプロデューサー【櫛灘 七子】
ひとつは、筋骨隆々の野獣の如き男―――日野茜のプロデューサー【武堂 源三郎】
千川は、嬉しそうに笑った。
「櫛灘さんと武堂さん―――中野ちゃんと日野ちゃんですね。さて、枠はひとつな訳ですがどうしますか?」
「「譲る気はない」」
「櫛灘―――これはバラエティ番組だ。こういってはなんだが中野ちゃんの真面目な性格上、バラエティは不向きでじゃねぇか。運動能力はたしかだろうが、番組のことを考えれば今回はうちの茜のほうが盛り上げ役としても向いていると思うがな」
「あら武堂くん―――あなた私のゆうちゃんがバラエティに不向きだなんて本気で言ってるの? 最近ではゆうちゃんの天然ぷりが面白いって評価もされてるのを知らないわけ? 茜ちゃんも可愛いし盛り上げ役としてはたしかに最高の逸材だとは思うけど、この番組の主役はあくまでも幸子ちゃんよ。ゲストとしてはある程度の手加減も求められると思うけど、その点については茜ちゃんは不向きじゃないかしら。今回はどう議論を重ねても私のゆうちゃんが適任だと思うわ」
「―――ハハ、くそおもしれぇ言葉が聞こえたんだが、うちの茜が不向きだと? おいおい勘弁してくれよ。この番組の趣旨はわかってるか? 幸子ちゃんのリアクションが肝の番組だぜ? 如何に幸子ちゃんのリアクションを引き出せるかがゲストに求められていることだろうが。それを手加減がなんだとか、番組コンセプトを理解してんのか? それで中野ちゃんの魅力を引き出せるプロデュースができてんのか?」
「―――フフ、武堂くんも冗談が言えるようになったのね? それにお勉強も頑張ってるみたい。あなたの口から番組コンセプトだなんて言葉が出てくるとは思わなかったわ。でもね? 幸子ちゃんのリアクションを引き出すことがゲストの目的だとわかっているなら、ゲストが目立ちすぎてはいけないこともわからないのかしら? 如何に主役の幸子ちゃんを引き立てつつ、目立つかが肝要なのよ。もうちょっと頭を使ったほうがいいわよ。じゃないと茜ちゃんが可哀想だもの」
「ハハハハハ」
「ウフフフフ」
「「ころす」」
「はーい、そこまでー!」
席から立ち上がったふたりをなだめるように、千川が両手を叩きながら告げた。
ピタリと動きを止めるふたりだが、そのまま互いに睨み合い動かない。
室内の空気が急速に張り詰め、物理的な圧力さえ伴うような気配が漂いだす。
しかし室内の誰も、気にした様子もない。
千川は、笑顔で室内を見回した。
「さて、心苦しいことに意見がぶつかってしまいました。それも仲間同士で言い争いまでしてしまうなんてわたしはとっても悲しいです―――互いに譲れず、そして意見が平行線のままだと言うのであれば、いつも通りの解決策を取るしかありませんがいかかでしょうか」
その問いかけに、櫛灘と武堂は頷いた。
「―――それでは、ピニャスターシステムのもと、互いに《仕掛け人》として戦い、勝敗を決することに同意いたしますね?」
「かまわねぇ。ピニャ星のもとに、仕掛け人として全力を尽くし遺恨を残さないことを誓うぜ」
「同じく。ピニャ星のもとに、仕掛け人として全力を尽くし遺恨を残さないことを誓うわ」
「―――わかりました! ピニャ星への宣誓をたしかに聞き届けたことを、この【千川ちひろ】が認めます。
決闘は明日の深夜11時、決闘場にて行います。ピニャ星12将の皆様から異論はありますか」
『なし!』
「それでは本日の会議はこれにて終了です。それでは皆様、いつもの挨拶でしめましょう」
そう言って、室内にいた全ての男女が右手を挙げる。
挙げた右手を、親指・人差し指・小指をピンと伸ばし、中指と薬指のみ畳んだ不思議な形を取る。
そして親指を下に向けた状態で、人差し指と小指の間の隙間から右目を覗かせるこれまた不思議な構えを取り、全員が声を揃えて告げた。
『『ぴにゃぼし☆』』
―――なお、ぴにゃこら太は終始、全身を小刻みに高速で前後させ続けていた。
―――全員、見なかったことにした。
【とぅーびーねくすとー】
格闘してないやんなんで?(素朴な疑問)
いやね読者さん、これはね、違うんですよ。
ほら前書きでね、言ったじゃないですか。今回の品について
格闘風味って・・・あくまで風味なんですよ!
言うなればこれは前菜・・・格闘の真なる味付けはこれからってことやね(他人事)
まあ、これはぜんやさいだからね・・・ぜんさいだけになんつって(糞大爆笑)
すいませんでした(全裸土下座)
ちょっと格闘まで入れることができませんでした。
次話でがっつり格闘要素が入りますのでご勘弁ください・・・
ちょくちょく謎の単語がでてきてますが、まあおりじなる()要素ってことで雰囲気で流してください。
そのうち解説いれますん。
こんなところまで読んでくださり誠にありがとうございます。
格闘編があがったらよろしくお願いいたします。