その日のニュース番組では、一夜どころか一時間もしない内に現れた川神城の様子をヘリコプターによる空から生中継していた。
『こちら川神市上空です。ご覧ください。あちらが突如として川神の地に現れた城です。九鬼財閥の発表によれば映画の撮影ということですが、映画のためにここまでの物を作り上げるとは驚きです』
話題性が高く、見た目のインパクトも強い川神城、さらには街全体を使った映画撮影ともあってテレビ局が食いつかない理由がなかった。
実際スタジオでの反応もよく、番組としては大成功と言えるが、ここで予想外のハプニングが発生する。
『そして地上の街では映画の撮影か、多くの人々がアクションシーンを演じています。遠目からしか見えませんが、学生服姿の役者さんも多く…………え? 後ろ? へ? えぇっ!? ひ、人が、人が飛んでいます!? よくわからない黒い光に包まれた人が!? け、決してCGなどではありません! 一体どういった技術で……!?』
カメラの先にいたのは川神学園の制服姿の少年だった。黒いオーラのような光を纏う姿はまさしく絵になっていて、すぐにでもインタビューを仕掛けたいくらいだった。……ここが空中でなければの話だが。
しかし、現れたのはその空飛ぶ少年だけではなかった。
『あっ!? 城から何か飛び出して来て……っ!? ば、バイク!? な、なんとバイクが、そ、空を飛んでいます!? し、信じられません! モンスターマシンとも呼称すべきバイクが、自在に空を走り回っています!? も、もう何が何だか……!? 』
何と続いて現れたのは一台のバイクだった。それもただのバイクではない。戦場でも駆け抜ける想定でもしているのかと疑ってしまうほどの重装甲が施されたモンスターマシンであり、しかも運転者が見当たらない。明らかなオーバーテクノロジーだ。すぐにでも取材をしたいくらいだった。……バイクが走っているのが空中でなければの話だが。
『空飛ぶバイクが、先程の空飛ぶ人に向かって……空飛ぶ人もバイクに向かって進んで……キャアアッ!? げ、激突しました!?』
一度目の激突で映像が────というよりもヘリごと揺れた。人とバイクの衝突による衝撃波がある程度距離を取っていたはずのヘリにまで襲い掛かったのだろう。
その後、二つの光の軌跡が空を走り、二つの軌跡がぶつかり合うたびに凄まじい音と衝撃がヘリを襲ってきた。カメラはその光の軌跡を捉えるのにも精いっぱいで、それを引き起こしているだろう人とバイクの姿を捉える事が出来なかった。
『ま、まるで彗星です! 彗星同士がぶつかり合い! な、何が起きているのかわかりません!! というか衝撃がこのヘリまで……!?』
……その後、『このままじゃ危険』『早くここから離れて』などというスタッフの声が混じりつつ中継は途切れ、スタジオは様々な推察やらコメントで騒然としていた。
◆◆◆◆◆◆
空飛ぶモンスターバイクの正体は清楚の愛車であるスイスイ号────騅の本当の姿であった。
項羽の愛馬ならぬ愛車として生み出された彼は清楚が覚醒するまでは自転車としてその役目を果たしていたが、項羽として覚醒した今、より彼女の今の気性に合わせた運用ができるように本来の軍用バイクを思わせるほどの姿を取り戻していた。
だがしかし現状その背に主人は乗せていない。何故なら彼は主人に許可を得て独自に侵入者を迎え撃つことにしたからだ。
コイツは絶対に来ると断言できた。本当に清楚の傍に立つにふさわしい者なのかを見極める必要もあった。大きなお世話と言われるかもしれないが、清楚の相棒としてこれは自身の役割なのだと自負していた。
「────ということで死ねぇい!!」
「おいおいチャリ本体がひき逃げ宣言とか、ポンコツにも程があるだろ!」
どのような悪路も走破できるように施された騅の車体はそれだけで凶器となりえるほどの重量と速度を誇る。人がまともにぶつかり合うなど正気の沙汰ではない。
それに対し、黒い光を纏った男は真正面からぶつかり、拮抗し、弾き合う。それをこの空を縦横無尽に飛びながらそれを繰り返している。
「調子に乗ってるんじゃねぇぞ、このジャリが……!」
「チャリンコ風情に言われたくねぇ、なあッ!!」
その一声と共に拮抗していた騅の車体が大きく吹き飛ばされた。空中での騅との力比べにおいて生身であるはずの男に軍配が上がった結果だった。
「ぐぅぅ!! 奴はどこに!?」
弾き飛ばされた一瞬、標的を見失った騅は再び姿を捉えようとセンサーをフル稼働するが……
「────チャリはチャリらしく、地面を走ってろ!!」
その前に天から堕ちた一筋の黒い流星の如き男の一撃が騅の車体へ命中し、そのまま川神城の天守閣へとまさしく落下した。
「────ふう……まさかこのルートで邪魔が入るとは……」
騅の車体、ついでにクラウディオの糸の防御をも撃ち抜いて黒い光を霧散させながら天守閣へと着地した男────川神十夜は、城の屋根の残骸や半壊した騅を足蹴にしながらその場の主────覇王項羽と相対した。
「お前は……川神十夜か」
「そういう貴女は清楚先輩」
「ふん、お前も俺をまだその名で呼ぶのだな」
「だって清楚先輩は清楚先輩でしょ? その今の状態が全くの別人っていうなら改めますけど?」
「いや、構わん。お前の知ってる清楚も、今のこの俺も、同一人物である事は事実だからな。それにしても……」
十夜との言葉を交わす項羽だったが、ふと久しぶりの十夜との交流に自然と笑みが浮かんでいるのに気づき、さらに十夜がわざわざここまで来た事に期待を抱き、少し顔を赤らめた。
「まさかお前が来るとはな。俺は待っていろと言ったはずだが。それとも何か? ま、待ちきれなかったというやつか? ははは愛いヤツめ」
「え、いやそういうわけではないっす」
「………………は?」
だがそれもばっさりと否定された。
(いやいや待て待ておかしいだろう!? 大衆どころか全国規模での公開告白だぞ!? それを受けた後だというのに冷静すぎるではないか!? もう少しこう、何らかの反応があってもいいだろうが!? あの松永燕との時と反応が違うではないか!? あの時となんの違いがあるというのだ!? く、口付けか!? い、いやそういう破廉恥な事はちゃんと付き合ってから段階を得てするべきものであるし……!)
そんな口から溢れそうになる諸々の想いを恥ずかしいので心の中で収めた項羽だったが、しかし不満を隠しきれずに十夜を睨みつける形となった。
「え、えっと……???」
「ごほん! では……改めて聞こうか。俺の下に来たのではないのは先の言葉と騅を突破してここまで突っ込んできたので把握した。ならば何故ここに来た? お前がこの俺の敵としてきたというのならそれもよし。ならば力尽くで……」
そちらがそういう対応を取るのならば今はいいだろうと、項羽は意識を改める。覇王の歩みを邪魔しに来たのであればまずは力で捻じ伏せてからたっぷりとわからせるのも一興だろう。あと敵同士が戦いを通じて心を通わせるというのも物語では王道の展開だ。悪くない。
そんな風に考えていたのだが……
「いや、俺がここに来た一番の目的はマープルって婆さんに文句言うためだから」
「……………………………………つまり、俺の事は眼中になかったと?」
「眼中にないってわけじゃないけど、第一目標じゃなかったってのは確かですね」
想いを告げた相手に、(理由はどうあれ)自分ではなく別の女目当てにやってきたと告げられ、項羽は凄まじいまでにショックを受けた。
(何故そこでマープル!? 絶対におかしいだろうが!! 少なくともコイツは俺に対して好意的だったはず! それなのにこの反応はなんだ!? 最近避けてしまっていたのが悪かったのか!? いやだって彼女ができてたりなんかしたらどんな顔して会えばいいのかわからなかったし、だからこそこちらを意識させるためにあんな大胆な告白までしたのに、当の本人は何でもないような表情で、まるで俺の言葉なんてどうでもいいみたいではないか!? そんなこと認められない、認めらえるものか!? ならどうしたらいいのだ!? どうすれば…………ッ!!)
項羽の脳内で長い間、思考が巡り、そして────
「…………くはっ! はーっはっはっはっはっはっ!!」
────項羽は、難しく考えるのをやめた。
「せ、清楚先輩……?」
「────いいだろう!! お前が俺をどうでもいいというのならば!! まずはお前に俺という存在を存分に刻み込んでやろうではないかっ!! 力尽くでなぁ!!!」
そう言いながら項羽はやけくそ気味に獰猛な笑みを浮かべ、ままならぬ想いとともに拳を強く握り、名状しがたい感情とともにその拳を叩きつけんと振るってきた。
「いやどうでもいいとは言ってない……ってこれ聞いてないなもう」
それに対して弁解しようにも無理だと悟った十夜もまた、迎え撃つために拳を握った。
互いの拳と拳がぶつかり合い、その衝撃の余波が空気を伝わって周囲に広がり、それは部屋へと浸透し、そして城全体まで行き渡る。
────結果、天守閣の上階部が弾け飛んだ。
さらには城全体が衝撃によって揺れたため、人質・反逆者・突入隊を問わずに城の内部にいた者はその場にいる危険性を感じ取り、早く外に出なければと行動を起こす者が続出した。
◆◆◆◆◆◆
川神十夜は才能に恵まれていたが、それだけでここまでの強さを手に入れたわけではない。むしろ彼は努力によってここまでの武を築き上げてきた。
十夜は壁超えの才能は持っていたが、しかし言ってみればそこ止まり。超人にはなれたとしてもその頂点を目指す事は出来ない程度のものであった。かつてヒュームが鉄心に対して洩らしていた「今の段階で十夜があそこまで到達した」という言葉もそれが起因している。
武道家として破格の才能であるが、しかし十夜自身の目標である『打倒・武神』を成し遂げるには足りえない物である。
その程度であった才能を、無理な鍛錬と無尽の渇望によってここまで磨き上げてきたのだ。
そんな彼は今…………
「んはっ! 中々の力ではないか!」
「野郎が女子に単純な力で負けるとか、悲しくなるなぁ……!」
天性の強さを誇る項羽に対して劣勢を強いられていた。
今、項羽が手にしているのは半壊した騅から射出された方天画戟。
かつて中国は三国志における最強の武将・呂布が愛用したと言われるその武器は、項羽の生きた時代には存在していなかった武器だが、彼女はその自身の身長よりも長いそれを当たり前であるかのように使いこなせている。それを為すのは技術ではなく単純な力によって、というのがなおさら恐ろしい所である。
それに対して十夜も、さすがに素手で方天画戟の相手をするのは厳しいと判断したのか、気で刀を作り出して得物としていた。
しかし項羽の振るう攻撃を何とか凌いではいるものの、項羽の攻撃を捌くたびに発生する余波によって徐々に体力を削られ、幾度となくその刀身をへし折られ、周辺に折られた刀身がそこかしらに散らばっていた。
そして何度目かの攻防の再び気の刀身がへし折られ、十夜は戟に対して放った蹴りによって無理やり距離を取った。
「また仕切り直しかっ! だがこの覇王の前では何をやっても無駄無駄ァ!!」
再び距離を詰めようとする項羽に対し、十夜はその掌を向けた瞬間、項羽の周囲に散乱していた────敢えて残していた気の刀身が項羽へと殺到、次々と命中していった。
折られた刀身を気弾とした死角からの多段攻撃。威力も以前までの物と比べ破格と言えるほどに上昇している。通常の相手であればいくらかの手傷を負わせられるのだが、今回の相手は並ではなかった。
「────んはっ! 面白い手品ではないか! 誉めてやろう! だがこの覇王にとっては所詮豆鉄砲よ!」
死角からの気の連弾も、覇王項羽からすればダメージにすらならない豆鉄砲でしかなかった。
「で、次は何をする? さすがにそろそろ飽きてきた。ネタ切れならばそろそろ終わらせるが?」
「これは……まいったな」
接近戦では削り負ける。遠距離攻撃は効果がない。そんな八方塞な状況に十夜の口から思わず言葉がこぼれた。
覇王項羽は圧倒的な才能と身体能力だけで、ただの一撃が必殺の奥義となる圧倒的な暴威を振るう。生身であるはずなのにまるで砦を彷彿とさせる程の堅牢さを誇るその頑強さが、破格の才能を持つ十夜が今まで磨いてきた武を容易に阻む。
武を志す者にとって喉から手が欲するほどに欲する才能の塊、それが覇王項羽という存在であった。
己が渇望して、努力して、ようやく到達した場所に、目の前の相手は容易く居座っている。その事に対して嫉妬を抱く事はおかしなことではない。むしろ当然とも言える感情である。
しかし、十夜は項羽に対して嫉妬など全く抱いていなかった。
ましてやこのままでは勝てない事に対する焦燥もなかった。
彼が抱いている想いはただ一つ────この戦いを乗り越える事で更なる高みへと至れるという確信だけであった。
……要は、川神十夜という人間は狂っているのだ。
恩人の少女ユキを救えなかった時からか、幼き川神百代に完膚なきまでに叩きのめされた時からか、あるいは武道を始めた時からか、あるいはこの世に生を授かったその時からか。どの時点からか、もはやそれを知る術はないが、確かに彼は狂っている。
少なくとも、十夜が武という点において誰かを嫉妬する事はない。嫉妬した所でそれが手に入るわけでもなく、己の強さに繋がるわけでもないのだから、他人の才能など十夜にとってそれはどうでもいい事でしかない。強いて言えば、相手の才能にどう対応するのが一番効果的か、あるいはそれを己に取り入れる事は可能であるか、それらを考える程度の要素でしかない。
だがそれもこのままでは長くはもたない。この戦いを乗り越える事ができず、高みへ至れる事もないだろう。
更なる高みへ、より高く至るためには最低でもこの戦いにより長く食らいつけるようにならなければならない。
であるならばどうするか────そのための術を十夜は持ち合わせていた。
ならば、たとえ身体へ負荷が掛かろうとそれを用いる事に十夜は躊躇はしない。
その手に残っていた気の剣を消した後、大きく息を吸い、吐く。
「────憑依の九・天津甕星命」
次の瞬間、十夜の身体が黒く輝く気で覆われた。
「……で、それでどうなるのだ?」
「こうなる」
「────ッ!!」
その言葉と共に放たれた一撃を項羽は咄嗟に得物の柄で受け止めるが、その威力によって身体が後方へと滑らされる。
「俺の力に、拮抗するだと……!?」
「そりゃ
「な、めるなぁぁぁぁっ!!」
追撃に飛んでくる飛び蹴りを方天画戟の一撃で迎え撃ち、お返しと言わんばかりに十夜を後方へと吹き飛ばした。
「ぐぉっ……!?」
「くっはっ! 俺の力は、星すら砕く!」
さらにもう一撃叩き込むべく追撃をかける項羽であるが、その状況に甘んじる十夜でもない。
「────憑依の七・神須佐能袁命!」
黒の衣が紅く燃え上がり、その手に握られていた一本の大太刀が身体の回転と共に振りかぶられていた。
その一撃に今度は項羽の方天画戟が弾かれた。
「ぐ……このぉっ!!」
それでも体勢を崩す事なく幾度となく戟が振るわれるが、それに対して今度は打ち合いも受け止めもせず、回避と受け流しによって攻撃を完全に透かし、その隙に一太刀、二太刀と容赦なく斬りつけていく。
少なくないダメージが項羽に刻まれていくが、しかしそれで良しとする覇王ではなかった。
「こ、のっ……調子に乗るなァァァァ!!」
項羽は振り切る前の太刀に方天画戟を叩き付けて十夜ごと砕かんとする。
「────憑依の壱・摩利支天」
しかし項羽の思惑と違い、太刀とぶつかる瞬間、その感触が感じられなかった。
紅炎の神剣は戟とぶつかる瞬間、まるで花弁が散り行くかのようにその刀身を霧散させ、そのまま戟を撃ち付けられるはずだった十夜の身体諸共に陽炎と消えた。
「なっ、どこへ────!?」
「────憑依の参・毘沙門天」
見失った十夜の姿を探すため周囲に目をやった瞬間、いつの間にか懐に入っていた十夜によって無防備となった腹部に至近距離からの神威の拳が撃ち込まれた。
「がっ……!!」
「憑依の七・神須佐能袁命!」
吹き飛ばされた項羽に対し、これで終わるはずがないと十夜は再び紅炎の衣を纏い直し追撃を掛け、神剣を振るうが……
「なっ……!?」
「な、めるなぁぁぁぁ!!」
神剣の一撃を片手で受け止め、気迫とともにそのまま神威の刀身をその手で握り潰したのだ。
「効いたぞ……! これはお返しだっ!!」
思わぬ対応に硬直してしまった十夜に対し、項羽は渾身の力を以って方天画戟をお見舞いする。
(────これを食らえば、間違いなく沈む!)
「────憑依の参・毘沙門天!」
咄嗟に青白い神気を憑依した十夜の一撃が、直撃しかけていた方天画戟を瞬時に撃ち抜き完膚なきまでに破壊した。
「────だがもらったぁ!!」
「くっ、憑依の七────」
しかし項羽は己の武器に全く執着することなくすぐさま破壊された方天画戟を手放し、十夜が神衣を纏う前に己の拳を撃ち込んだ。
(────勝ったッ!!)
項羽は勝利を確信した。この一撃で十夜は沈み、相手の攻撃は不発に終わる。己の勝利の光景が拳の感触によって脳裏に浮かび上がった。
────では、今俺が見ている光景は一体どういう事なのか?
殴られた勢いで飛ばされていきながらも、体勢を整え、紅い神気を身から溢れさせるヤツの姿は?
その溢れた神気を手に持つ砕けた方天画戟の欠片へと纏わせて変化した一振りの剣を振りかぶっているヤツの姿は?
苦痛に顔を歪めながら、しかし力強くこちらを見据えるヤツの姿は!?
「────武装憑依・天叢雲ォッ!!」
「────ガッ……!?」
本来は八度振るわれる連撃を、あえて一撃に収束した事により威力が格段に上がった、まさに神威の一撃が、攻撃を放ち勝利を確信して隙だらけになっていた項羽の身体に直撃した。
原作との明確な相違点
騅:スイスイ号。空を飛ぶ十夜を迎え打たせるために飛行機能がついた。バイクなのに空飛んでもいいのか?と思ったものの、まあ九鬼製やしええやろと納得した。戦場を走りそうなモンスターバイクになってるのは原作通り。何だったらルー師範代をひき逃げしたりミサイルも内蔵してたりする。
川神城:原作では燕が相手だったので燕の誘導で別の戦場へと移動していたが、十夜はそんなこと考えないのでそのまま戦闘を開始、天守閣が吹き飛ぶこととなった。描写外でクラウディオが糸で頑張っているからこの程度で済んだ。頑張ってなかったら川神城自体崩壊していた可能性もあるが、十夜はそこまで頭回っていないし項羽も気にしない。
技解説
憑依の壱・摩利支天:本来の『顕現の壱・摩利支天』は高熱によって蜃気楼を作り出す技。
効果としてはその身を蜃気楼に変じさせる。実体がなくなるため攻撃が通らなくなるため、主に緊急回避などに使用。自身の身体のイメージが固まっていなければ技の解除の際に元も形に戻れず四散する肉塊と化する可能性があるのがデメリット。イメージするのは元の自分自身。
憑依の参・毘沙門天:本来の『顕現の参・毘沙門天』は具現化した神格による人の反射速度をはるかに超えた速度の一撃を叩き込ませる技。
効果としては、神格を取り込んで人の反射速度をはるかに超えた速度の一撃を叩き込む技。回避不可能という点だけでなく威力もすさまじいものがある。デメリットとしては人の限界を超えた速度で動いた結果身体中がズタボロになるほどの反動を受ける事。痛みに慣れている十夜は気合で耐えている。楊志は犠牲になったのだ……。
憑依の七・神須佐能袁命:本来の『顕現の七・神須佐能袁命』は具現化した神格による無数の剣戟を撃ち込む技。
効果としては、本来の効果を生身で行うので語る事がほとんどない。肉体的な負担は比較的少なめ。
憑依の九・天津甕星命:本来の『顕現の九・天津甕星命』は隕石を落とす技。
効果としてはその身に星辰の力を纏って身体能力を強化する。空も飛べる。
本来は全身から流星のような気弾を無数に撃ち出す運用を想定していたが、この状態で殴った方が強いということに気付いたためそうなった。
肉体的なデメリットはないが、精神面でアライメントが徐々にD-Cに傾いていくので注意が必要。