ジン成り代わりに助勢した者   作:白炉丸

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下に600文字程追加したものを再投稿。




原作軸はループするようです
東雲 14(改)


「 こうして君と会うのも久しぶりだね 」

 

「今回が特殊なだけだ。確実に潰せと、ボスから命令が出ている」

 

 

 そこは車の中。ポルシェ356Aブラックカラー。

二人の男が目的地への道を走っていた。

 

 左ハンドルのその車、運転しているのは銀髪の男、コードネームを、ジン。

 助手席には黒髪の男、グラッパが座っている。

 

 

 

「 見せしめとして()の組織を潰せ……か。この程度、君とアイリッシュで十分だろう。険悪な僕達を組ませる程の任務なのかい? 」

 

「言っただろう、見せしめだと。

 俺は処刑人、お前には殲滅屋っつう通り名がある。俺達の組織にはこれ程の力があると、ザコ共に思い知らせるんだとさ。面倒くせぇ」

 

()()()()()…ね。まったく、反吐が出るよ。

早々に壊滅させてやりたいくらいに 」

 

「仕方ねぇだろう。世界の力にはまだ敵わん。場が整うのを待つしかねぇ」

 

 

 達観した風に話すジン。彼は煙草を咥えながら車を走らせる。

そしてグラッパは、イラついた雰囲気で座席を少し倒し、ダッシュボードに足を乗せる。

 

 

「おい、足乗せんな。この車気に入ってんだ、汚すなよ」

 

「フン」

 

 

 グラッパの行動にジンは声を低めて注意をするも、グラッパは意に(かい)さない。その態度に、いつも通りか、とジンは内心ため息を吐いた。

 

 

「たく……」

 

 

 座席に背をベタリと付け、目を閉じながら、グラッパは気怠げな雰囲気を隠さずジンへと話しかける。

 

 

「 それで? 今回の任務、僕は詳細を聞かされてないんだけど。目立つ君が表で陽動、僕は裏から殲滅…って流れでいいかい? どうせ全員始末するんだろう? 」

 

「いや……、始めは取引の形を取る。今向かっているのはその取り引き場所だ。おそらく、奴らはそこで仕掛けてくるだろうよ」

 

「 ふぅん……なら、そこでの僕の仕事は 取り引き場所の安全確認及び、取り引き相手の位置確認ってところかな 」

 

「あぁ、爆薬でも仕掛けられてたら たまったもんじゃねぇからな」

 

 

 グラッパは「 了解 」と、口元に笑みを浮かべながらジンに答える。

 

 

 

「 そうだ。爆弾と言えば、警察学校組は今どうしてる 」

 

「あ?」

 

 

 グラッパの突然の問いかけに、ジンは 急な話題変換だな と思いながら片眉を上げる。

 

 

「どうしてるも何も、何ら変わっちゃいねぇよ。

降谷は潜入……ライが抜けたことでウイスキートリオはバーボンだけになった。他二人がどちらもNOCだったからな、今は結構な監視下にある。俺もだいぶ脅して来た。

諸伏のことは お前の方が知ってるだろ」

 

「 諸伏にはまず、軽い変装をさせた後、あのマンションから移動させたよ。僕が呼んだとはいえ、居場所を知られている所にそのままにしてはおけないからね。

他の隠れ家に移動後、彼と合流して技術の伝授を頼んだよ。彼の存在に諸伏…イヤ、唯川光と呼ぼうか、唯川はずいぶんと驚いていたよ。あれはまるでコントの様だったな。

今の唯川の変装技術は彼の足下にも及ばない程度だけど、既存の人物への変装さておき、ただ姿を変えるだけなら彼のお墨付きを貰えたようだよ 」

 

「そうか。あの白鳩も、いつか解き放たねぇとな…。

それで?他の奴等はどうなっている」

 

「 萩原研二は爆処理、松田陣平は強行犯三係に今も所属してるよ 」

 

「伊達航の殉職はまだ起きていねぇが…、どうするんだ?事が起こる日は分かる。だが、詳しい場所がわからねぇ。東都の何処かだろうってことだけだ」

 

「 原作一年前、2月7日の徹夜明け。詐欺師の逮捕後、居眠り運転の車に撥ねられ、死亡 」

 

 

 グラッパは原作の知識を呟きながら考える。

 

「 僕が潜入して情報を盗ってくるってのが無難だろうね 」

 

「それだと分かるのは場所だけだろう。車はどうする」

 

「 僕にばかり聞かないで少しは自分で考えなよ。こういう事は僕より経験が長い君の方が得意だろう 」

 

「俺は見て、聞いてただけだ。自分で計画を立てた事はねぇ」

 

 

 ジンは短くなった吸い殻を捨て、新たな煙草に火を点ける。

 

 

「……ワタルブラザーズ監視して、事故起こす車が来たら、その車に体当たりして止めればいい」

 

「 生身で? 」

「車でに決まってんだろうが」

 

 

 グラッパにツッコミを入れながら、ジンは使えそうな人間を算出していく。

 

 

「下っ端でも車に乗せて凸らせるか?」

 

「 いや、それだと下っ端が捕まった時が面倒だ。警察の目の前でやるんだ。もっと慎重にならないと 」

 

「なら突っ込ませた後 爆発させる。あらかじて車に爆薬を積んでな」

 

「 君、慎重の意味わかってるかい? 」

 

「じゃあどうしろと」

 

「 君って案外バカなのかい?僕と元同一人物とは思えない程のバカ具合だよ 」

 

「バカって2回も言ったな」

 

「 小学生か。車を改造してラジコンみたく動かせばいい 」

 

「 天才か? 」

 

「 ねぇ元同一人物 」

 

「いや、真面目な話ばかりで疲れたからな。ボケに回ってみた」

 

「 知ってる 」

 

【2】次の小説。BLEACHでの主人公(雲雀成り)の斬魄刀の名前アンケート。解号は「灯(とも)せ」。始解は二本一対のトンファーになる。

  • 紫炎雲 しえんぐも 今1
  • 紫炎(焔) むらさきほむら 1
  • 紫雲 むらくも(凍雲あり)4
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