彼女が指を鳴らすと、僕の隣の地面から ドロドロとした黒色の液体が現れ、徐々にその量を増していく
それは重力に逆らい 上へと伸びていき、僕の背より少し高い水柱となった
彼女がもう一度指を鳴らすと、その黒い水柱は弾け、中から、黒色の服に身を包んだ 長い銀色の髪の男が姿を現した。
「こやつがその”彼“じゃ」
彼女がそう言ったすぐ後、どこかで見た事のあるようなその男は閉じていた目を開いた。そして次の瞬間、その男は殺気を込めながら、懐から取り出した拳銃を彼女に向け、ドスの効いた声を発した
「 おい…テメェ。・・・俺に何をした 」
僕はそのピリピリとした殺気に口角が上がりそうになるのを耐えながら、自分の気配を薄くし、彼女達を観察する。
彼女はその殺気を全く気にせず、男の緑色の瞳を見つめながら何かを考えているようで、その様子に男の機嫌が下がっていった
(うむぅ・・・やはり“ジン”の割合が強いのぉ。下げるか。ついでに“雲雀恭弥”の方も下げとくかの)
「 テメェ…なんとか言ったらどうだ 」
「なんとか」
「 あ゛? 」
パチンッ!
と、男の気が逸れた一瞬の隙を突き、彼女が指を鳴らした。すると僕の中で何か変化が起こった気がしたが、それが何かはわからなかった。
「銀のおぬしよ。悪気はなかった、すまなかった。今回はもうせんから、それを仕舞ってくれんかの?」
「 ・・・・・チッ 」
彼女の言葉に、男は仕舞いはしなっかたものの、構えていた銃を下ろした。
2人のやりとりに区切りがついたのを見て、僕は薄くしていた気配を元に戻す
いきなり現れた気配に男がこちらを振り向いた。振り向きざまに僕に銃を向けようとした男は、僕を見て動きを止めた。その目は驚きによってか、少し開かれている。
「 ふぅん、僕を知ってるんだ 」
僕は「名探偵コナン」のジンの姿をした男に話しかけた
「 て、めぇは、、「かてきょー」の恭さん 」
「 フッ 」
その言葉に僕は笑いをこぼした
「 フフフ… その姿で、そう呼ばれるとはね… 」
「 っ 」
男は、いや彼は、眉間にシワをよせ僕を睨む。だが自分でもそう思ったのか、少しの殺気を飛ばしただけで 銃を向けてくることはなかった。
「 チッ・・・・この大人雲雀が俺と同根だと言う奴か? ハッ、てめぇも災難だな。こんなふざけた世界に生まれる事になっちまってよぉ 」
いつもなら、僕を挑発するような物言いのヤツはすぐ咬み殺すが、何故か彼の言葉には微塵もムカツキを感じなっかった
「 ふざけた世界、か・・・・バトルアクションにしてローファンタジーの世界で生きた僕にとって、ミステリー、アクションのこの世界は、たとえループするとしても生ぬるいと思うけどね 」
「 てめぇはかてきょー世界で生きたのか…だが、それを知ってるということは本人じゃねぇみてぇだな 」
「 その通りだよ。僕は雲雀恭弥に転生した 元一般人だ。まあ、僕が過ごしたのはパラレルワールドだけどね。未来編の大人雲雀として未来編終了時まで生きた。君はどうだい? 」
「 そうだな… 俺は“くろさわじん”として産まれたが、10歳にならねぇ内に人格解離が起き、転生者の俺と組織の“
「 へぇ・・なら…」「そこまでじゃ!」
「そういう話は後にしとくれ!」
彼女は声をあげ、僕達の会話を遮った
「ワシはさっさとおぬし達を転生させたいのじゃ!」
「 そう・・僕は構わないよ 」
「 俺も問題ねぇ 」
「うむ。では早速転生させるぞ。
ああ、また人格解離が起こったりせぬように調整は入れたからの。心配せんでいいぞ。雲のおぬしには追加特典を付加しとくのじゃ。
それじゃあ、また死んだ時にでものぉ」
こうして2人は生まれ落ちる
彼らは縛りのある世界でどう生きるのか
それはまだ誰にもわからない
【2】次の小説。BLEACHでの主人公(雲雀成り)の斬魄刀の名前アンケート。解号は「灯(とも)せ」。始解は二本一対のトンファーになる。
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紫炎雲 しえんぐも 今1
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紫炎(焔) むらさきほむら 1
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