ジン成り代わりに助勢した者   作:白炉丸

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東雲 7 ハギ

 氏名…萩原研二(はぎわら けんじ)

 所属…警視庁警備部機動隊爆発物処理班

 死因…爆死

 原作7年前 11月7日 爆弾解体中に殉職

 

 

 二人の爆弾犯によって爆弾が仕掛けられる。

 場所は都内にある二つの高級マンションにそれぞれ一つずつ。

 犯人の要求はお金(10億円)

 住民が一人でも避難したら即爆破するという条件付き。時間制限あり。

 警察は爆弾犯の要求を飲み一度は爆弾のタイマーが止まる。

 その30分後に爆弾犯の一人から警察に電話が入る。犯人はラジオでテレビの音を聞き、爆弾のタイマーが止まっていないと勘違いをし、爆弾の解除方法を教えようと警察に電話した。 

 警察はそれを利用し電話を逆探知、電話ボックス内にいた犯人の一人を発見、追う。

 しかし逃げた犯人は車にはねられ死亡する。

 それを見たもう一人の爆弾犯が爆弾のタイマー動かし、爆弾は爆発する。タイマーの残り時間は6秒だった。

 

 

 

*

 

 

 

 記憶の中にある情報を思い出しながら僕は車を運転していた。

 車にこだわりはないが、車種を言うならば‘‘フェラーリ・ポルトフィーノ’’だ。今は組織の任務外なので色は黒ではなく紫色のものに乗っている。

 

 

 なぜ僕がこんなことを。と、前世()の僕なら言ってただろうね。

 今世は世界が違うからか、‘‘僕’’より‘‘俺’’の意思を行動()に出せる分まだマシと言える。〈ロリっ子が意識の割合を変えた事は知らない〉

 

 

 これから僕は、僕が見たい光景の為に、萩原研二の運命を変える。

 

 

 

 まず、萩原研二()の死は彼の自業自得とも言える。

 彼は爆発物処理班のエースと呼ばれ慢心し、暑いから重いからという理由で防爆防護服を脱いでいたり、爆弾の隣でタバコを吸いながら電話に出るなど、若いからでは済まされない過ちを犯して死んだ。

 その爆発によって、建物にも被害が出ている、そしてジンから聞いたが、死者は一人だけではなかったそうだ。

 まあそれはどうでも良い。萩原研二が生きていれば、あとは誰か死のうが構わない。

 萩原研二でさえ、例え四肢が欠損していようが、命があり精神(意識)がハッキリしていればそれでいい。

 だけど救うなら欠損なしで救うつもりではある。わざと後遺症を残させるつもりもない。

(思うとおりに動かない自分の手を見て悔しげな顔を見るのもまたおm、、、)

 

 初めは事件の起こる11月7日になる前に都内の高級マンションを全て破壊するつもりだったけど、下手にそんな大きなことをすれば未来が変わり、この先の予測が不可能になる。取り返しのつかないことになるかもしれないと、ジンに止められた。

 

 あとは萩原研二と松田陣平の誘拐やラジオとテレビのジャミングか局の破壊を考えていたけどそれも止められた。(なら君が考えなよと言いたい)

 事件が起こるマンションは聞いたから、僕が警察より先に向かって爆弾の解体をしても良いけど、それじゃあつまらない。

 爆弾犯の片割れが事故死するところを生かす?

 生かしてもそいつが捕まれば、もう片割れは爆弾を爆発させるだろうね。

 ならタイマーを再起動される前にその片割れを捕える?

 それも4年後の事件に関わるからと、ジンに止められている。(なら君が考えなよと言いたい)

 リングがなくて死ぬ気の炎を使えないから、爆炎をガードすることもできないんだよな……。

 

 

 そう考えている間に、件の高級マンションに到着した。マンションの外にはすでに規制線が張られており、周りは野次馬でごった返している。 

 軽く見ただけだが松田陣平はまだ来ていないようだ。

 それを確認した僕はマンションの裏に回った。もちろん、誰にも()()されずに。

 

 

 

*

 

 

 

 マンションの外壁を駆け上がる。

 わずか数秒で目的の20階へと到着した。窓は運良く開いており、そこから中へと入り込む。

(開いてなかったら窓ガラス割って入ってた。)

 

 すでに避難指示が出されたあとで、マンションの住民達の避難はもう時期終わるだろう。

 僕は複数の気配がある方向へと足を進めた。

 

 

 場所に当たりをつけていたのもあり、少しの移動で警察官達を見つけることができた。その中にいる萩原研二の姿も確認した。

 

 

「当マンションの住民、避難完了しました」

 

「りょーかい。

 んじゃまあ、ゆるゆると行きますか」

 

 トランシーバーで外と連絡を取っていた一人が避難完了の報告をし、それを聞いた萩原研二は吸っていたタバコを消した。

 

 僕はそのまま何もせず、彼らがフラグを構築していくのを数メートル離れた場所でただ見ていた。

 

 

 そしてついに来た。

 

「逃げろ!!」

 

 爆弾のタイマーが復活し、そこに居た者達は我先にと逃げていく。

 

 残りあと3秒。 僕も動き出す。

 

 

 まず、最後尾を走っている萩原研二を気絶させる。その際トンファーは使わず拳で腹を殴る。

 

 残り2秒。

 

 次に気絶させた萩原研二の腕を掴み、そのまま窓の外に放り投げる。

 

 残り1秒

 

 最後に自身もその窓から飛び出す。(Icanfly)

 

 しかし、それで終わりではない。このままでは萩原研二が死ぬ。

 

 背後で起きた爆発の爆風を利用して自身の移動速度を上げ、萩原研二を空中で掴む。

 取り出したトンファーから鎖を伸ばし、下の階の手すりに巻きつけ引っ張り、振り子の要領で体をマンションに寄せる。

 壁を蹴り鎖を外す。その際萩原研二を、近くの木の枝に引っかかるように投げておく。

 終わり。

 

 

 帰ろ。  スーツの背中焦げたけど僕は無傷。

 

 

 

 見えないところで生死を彷徨われるより、自らの手で生かす方がよほどマシだ。

 それにグダグダと作戦を考えるより、こっちの方が簡単だからね。

 

「 次は急な仕事が入らないといいけど…… 」

【2】次の小説。BLEACHでの主人公(雲雀成り)の斬魄刀の名前アンケート。解号は「灯(とも)せ」。始解は二本一対のトンファーになる。

  • 紫炎雲 しえんぐも 今1
  • 紫炎(焔) むらさきほむら 1
  • 紫雲 むらくも(凍雲あり)4
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