なんだこの世界……まるで意味がわからんぞ   作:すつぬ

24 / 27
…さぁーてと、そろそろ本気出すかぁ…


演習の誘い?…キマシタワ-(何が?)

「んんっ?んだこれ?」

 

ある日の朝、いつも通り我が鎮守府のポストに無造作に入った仕事(ゴミ)の山を持ち出す。よいしょっと持ち上げた時に、はらりと何処かのファイター宛のような紋章のついたシールがついた手紙が落ちる。

 

「……妖精さん、ちょっとこれ持っていつもの場所に運んどいて。」

{分かりました♪}

 

「うん♪ありがとね?」ニコ

 

俺の後を着いてきてくれた数人の妖精さんにそう伝えると、笑顔で受け取ってくれると、パタパタと持ち出して言ってくれた。

 

 

「……」

 

俺宛に届けられたその紙を俺はソッと開け、目を通す。ざっくり伝えると、演習の誘いのようだ。こちら側にペナルティがない、至極真っ当で、正当な手続きをもして行われる、練習試合。…だが

 

「この一文がなければ…な。」

 

それは文の中心文、その部分だけ何故か赤い文字記入された『なお、この演習結果は上に報告する。』との一文。なぜその部分だけを赤黒い字で証言したのかは、何となく察しがつく。

 

凡そ、下手な事をすればお前の寝首を掻っ切る…というあからさまな挑発行為だろう。

 

まぁ、そもそも前回の演習も別に下手な事はしてない。俺は彼女達に作戦を立案し、それを実行しただけだ。それを成せたのは彼女らの実力が充分以上に備わっていたということ。俺は彼女らに助けられただけだ。

 

「…さぁーてと。この紙は見せないでおこうかね。後々面倒くさそうだ。…鈴谷辺りとかな。」

 

俺は招待状であるその封筒、それと一緒に同封されていた相手先の鎮守府の住所を抜き取り、コンロにぶち込む。

 

「んーー!はぁっ!…まずはメンバーへの相談と作戦について…だね。っても、目星は着いてるんだがね。」

 

灰となって消えていく紙を見送ってから、一つ背伸びをする。こんな澱んな紙を見たあとだって何、俺の真上で今もサンサンとキラめく太陽は、すごく眩しく、暑苦しかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

鈴谷「演習の誘い…また…ですか?」

 

「まぁまぁ!そんな卑屈になるなって!今回は正当な申し出さ!何も悪いことはおきねぇーって!」ニコ

 

そんな『まーたバカが出ましたか…』みたいな表情しないでよ。最近鈴谷さん、なんか俺以外の人達に当たり強くない?カルシウムたりてますぅ?

 

加賀「…まぁ、その演習って事は分かったわ。…今からメンバーを集めればいいのでしょう?」

 

「あーちょいまち。…前回の編成…つまり、君たち二人は今回お留守番だね」ニコ

 

『はぁ!?どうしてよ!?』

 

俺がそうニコッと笑って言うと、2人から思いっきり胸ぐらを掴まれた…

 

「ちょっ、ギブミーギブミー!俺の首折れちゃう!二人で頭ゆらさないでお願いだから!!頭取れる!!」

 

ブンブンと首元からなっちゃいかん音鳴ってるて!俺のクビ吹っ飛ぶ!消えちゃう!!

 

鈴谷「どうしてよ!?あたしはあんたの秘書なのよ!?」

「だからこそだ」

 

加賀「理解不能。前回の私たちのコンビは最強だった。だったら次も!」

「同じ策が通用するなら、今頃人類は深海棲艦っていう化け物に侵略されちゃいねぇーよ」

 

加賀「っっ!…ですがっ」

 

「…確かにお前ら二人のコンビは強い。鈴谷の圧倒的なサポート能力。加賀の何処へでも瞬時に飛ばせる機動力、応用性、凡庸性。確かに二人がいれば、相手なんて怖くないのかもしれないな」

 

『でしたら!!』

「だがっっ!!…だが、それはお前ら二人の力なだけで、鎮守府全体の力じゃない。」

 

珍しく俺が声を荒らげたことにびっくりしたのか、強く強ばっていた肩の力が一瞬緩くなった。

 

「…無論、お前らも大事な鎮守府(ここ)の仲間だ。…だけどな?なにか面倒事、争い事をする度に君ら2人の力を借りてちゃ、他の子達が報われない。それに、俺はまだまだここの子達と仲良くない。…だから、君たち以外の子達にも、活躍の場を持たしてやりたいんだ。例えそれが望まれてなくても、俺はそうしたい。将来彼女たちが笑顔になるためにな、必要な事だから。」

 

鈴谷「っっ…」

加賀「……」

 

俺のその言葉に、出かけた言葉を飲み込み、握り拳を証明する。

 

分かってる。この2人は俺の事をとてもよく思ってくれてる。こうして演習に率先して参加の意を証明してくれるってのは、それだけ俺の事を信用してくれているということだ。

 

だが、悪くいえば俺はこの2人や、天龍、夕立と言った限られた子達にしか信頼を置かれていないということだ。この鎮守府はまぁまぁ広い。それこそ、俺の会ってない艦なんて数えりゃキリが無い。そんな大所帯に、1割もの信頼も得てない時点で、俺の底は知れる。

 

今までなら別にそれでも良かったかもしれない。だが、俺はここを明るくみんな笑顔で帰って来れる、みんなの自慢になるような鎮守府にしたい。俺がいない所で笑顔になってても、それは俺の目の前では表してくれない。それは俺がまだ、ここの子達に認められてない証拠なのだ。

 

天龍「…別に、むしろそれでいいんじゃねぇーか?」

 

鈴谷「天龍…」

 

天龍「いやさ、この身体になってから、駆逐艦の奴らと話すようになってから、色々と分かってきてさ。…みんなさ、提督と話がしたいと…でも、もう出来上がっちまってる人間関係の輪に、果たして入れるのか…って、不安を抱いてる子がほとんどだった。」

 

加賀「…それはっ…」

 

天龍「…なんて言えばいいのかな…確かにあたしらの接し方は、それこそもう既に仲良くなった親友にも近い接し方だ。そりゃ、傍から見りゃ、話しかけていいのか不安になるのも頷ける。…それに、提督が思うって事は、そういうことなんじゃねぇーの?…提督を見守る・助けるってのは、何も常に傍に居ろって訳じゃねぇーんだぜ?…裏で助ける事だって、できるんだぜ?」

 

珍しく、こういう事にはあまり口を挟まない天龍が加賀と鈴谷にそう言う。…恐らく、彼女らしいブレーキ…なのだろう。隣に居る時雨と夕立も分かってるようで、無言で俺に目を合わせると、ニコッと笑ってくる。好きにすればいいと思うよ♪って言わんばかりに…

 

鈴谷「だけ…どっ…」

 

天龍「なぁー鈴谷。そんなに提督の事…信じれないか?」

 

鈴谷「っ!?そんな!ただ私は!」

 

天龍「本当は自分でも気づいてるんだろ?他の子が増えたら自分よりいい子なんて沢山いる。だから、秘書艦の座すら取られちゃうって。今はまだ、あたしら数名だから余裕もあるだろう。だが、10人…20人と、提督の事を分かってくれるヤツら増えれば、自然にライバルも増えてくる。そうだろ?」

 

鈴谷「っっっ…」

 

天龍「…信じろ」ニカ

 

鈴谷「なっ!?」

 

天龍「あたしらは今までそうしてきただろ?人間不信だったあたしらにわざわざ良くしてくれて、過去などしらん!という感じでズケズケとあたしらの内側に入ってきて、悩みも全てかっさらって行っちまった。それが今のウチらの提督だぜ?…信じるしかねぇーさ!後先考えても、悪いようにはならない!…だって信じてるから。…鈴谷は、信じられないか?提督の考えが」ニコ

 

そう鈴谷を説得してくれている天龍さん。その説得で既に加賀は白旗を上げているため、実質決定してるようなものだった。

 

てか天龍さん、そんな俺の事過大評価されても困るんですけど。俺、好き勝手、しただけ。オーケー?てか、最初のコンタクトも木刀でタコ殴りってそれ夕立やん。うわ、めっちゃキラキラした眼差し向けてきてる!夕立がすごいキラキラした眼差しでこっち見てる!!…目を背けておこう。

 

っと、俺が馬鹿な思考回路を回していたら既に話は終わっており、鈴谷が折れていた。

 

鈴谷「そんな事…言われたら…折れるしかないじゃない。…提督を信頼出来なくなったら…それこそ私はもう元の私に戻れなくなっちゃう…提督すら信用出来なくなっちゃったら…私……ううん。ごめんなさい…そうね。信じるわ。…提督の事。むしろずっと信頼してたもん!!してないみたいに言わないでくれる!?」

 

夕立「あ♪いつもの調子に戻ってきたっぽい♪」

時雨「…ふふ♪お茶入れるよ?」ニコ

 

鈴谷「…はぁ…秘書なのに…見苦しい所を見せたわね…。提督」

 

「うぇ?え?何?」

 

鈴谷「…信頼してるわよ。…これからも…ずっと。永遠に♪」

 

え、闇深。

 

「オーケー任せろ。」

 

鈴谷「…うんっ♪」ニッ

 

あ、可愛い。ちょっといま闇深い一面見れた気がするけど気の所為だよな。うん!気のせいだ!

 

よし!何とか鬼門であった鈴谷から許可は取れた!好き勝手やるぞー!

 

そうして俺は、1ヶ月後の演習の為に、まだ見ぬ艦娘達へとスカウトしに行くのでした!Pと言ってもええんやで?クイクイ




なんか文字少なくね?って思ったそこの諸君。

あのぉ…毎回5000文字を超えるために頑張ってたんだけどね?『あれ?これ2話分を1話にまとめてるだけじゃね?』って今更ながらに思いまして、今度からはキリが良くなったらそこでとめる!と言う形にしてみます。だから大体2000文字から4000文字が主流になっていくかも。

長い方がいい!って思うかもしれませんが…それだとなんか無理してる感じがするのでやめます!…まぁ、多分こっちの方が見やすいしね。パンツ(!?)

それと本気出すとか言ったのに全然本気のほの文字もないけど、ま、俺だし?本気出す(出せるとは言ってない)…見たいな?…許されない?…あ、ふーん(スルースキル)

とにかく方針を少し変えるのと、ルビとか色塗りとか、そこら辺に手をつけようかなという感じです。ノーマルの文字だけでも全然いいと思うけど…こう、気分的に…ね?やってみたい気分だった。

それとレポートサボりまくってて締切2週間なのに40枚ぐらいあんだけど。ハハ、死んだ。補習だ(推定)

まぁ、一日で15枚終わらせれば余裕か。…余裕だな(遺書)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。