反省はしていません。
割と斬魔の方のネタバレっぽい気もするので、原作をやってない方は注意してくださいね。
『物語』だ。
『物語』を始めよう。
でたらめを入れて、語りを遮りながら。
ゆっくりとひとつひとつ、風変わりな出来事を打ち出して。
歪んだ国の『物語』を育もうではないか―――
「さあ! 悪徳に螺旋禍れ、世界よ!」
突如現れ、アーカムシティを騒がせる『蒼い血の化物』。
それを追う魔導探偵、大十字九淨とアル・アジフ。
彼女たちの前に、“存在しないはずの敵”が立ちふさがる。
「何故だ! 何故、汝が此処に居る!?」
「何故? 何故と訊くかねアル・アジフ? よろしい、ならば答えよう。答えてやろうではないか!」
「悪夢よ、現世に感染せよ!」
ありえるはずのない遭遇。
風雲急を告げるアーカムシティ。
「何の……悪い夢ですか……っ」
「そう……これは悪い夢だ」
“蒼”が囁く。
濁った“蒼”が。
歪んだ“蒼”が。
昏い“蒼”が。
「だがな、
「―――これは現実を侵す夢」
悪夢に沈むアーカムシティ。
暗い。昏い。冥い夢。
けれど―――
「彼女が見る夢は、悪夢だけではない」
「さあ、諸君。反撃の時間だ!」
光は、必ず射すのだ。
「いきますわよ、みんな!」
「私……識っている。誰にも消せない、いのちの歌を」
絶望を退ける希望のように。
「ヴーアの無敵の印において! 力を……与えよ!」
「
黒夜を祓う太陽のように。
「我は刃。我は鋼。我は翼……!」
「さあ、いくぞアンブロシウス!」
暗雲を切り裂く風のように。
「アイム・ロックンロォォォル!」
「愛ゆえに戦うロボーっ!」
……とりあえず科学とか理論とか、あと愛とか。
「まだまだやれるな、九淨?」
「当然……これからが本番よっ!」
どんな悪夢にも、必ず光射す時が来るのだ。
“蒼”が嗤う。
“蒼”が容作る少年が嗤う。
「だがな、探偵! 今の貴女に
空に浮かび上がる、蒼の魔法陣。
怪異が壁を超え、現実へと招かれる。
其処に在り得べからざる物質が、存在する無限小の可能性。
限りなく『0』に近い確率が集積され、完全なる『1』を実現する。
「……巫山戯るんじゃないわよ」
人々はただ、呆然と見上げる。
昏く沈んだ空を飛翔する、圧倒的な威容。
破壊を纏いて顕現する、鋼の巨人を。
「一体何の冗談なのよ、これはッ!」
存在するはずのない存在。
全身を昏い蒼に染め、おぞましい狂気を纏う存在。
濁った/歪んだ/冥い存在―――
「「デモンベイン!?」」
昏い蒼―――
対するは―――
「虚数展開カタパルト作動! 『機神招喚』!」
何処からか、少女の声が響く。
魔を断つ聖句を詠う、気高き少女の声が。
「―――来たか、
空に浮かび上がる、深紅の魔法陣。
巨大な影が揺らめき、色彩を増しながら厚みを得て、存在を確固たるものとする。
其処に在り得べからざる物質が、存在する無限小の可能性。
限りなく『0』に近い確率が集積され、完全なる『1』を実現する。
「憎悪の空より来りて
正しき怒りを胸に
私が掌は魔を断つ剣を執る
汝、無垢なる刃―――デモンベイン!」
顕れたのは―――紅。
「遊んでやろう、ドーニャ・キホーテ!」
蒼の少年が乗る、狂気に染まったデモンベインが構える。
「いざ、仕る!」
気高き少女が乗る、深紅のデモンベインが駆ける。
デモンベインvsデモンベイン。
狂気の刃と魔を断つ刃。
鋼と鋼が激突する―――それは、血闘のアンビバレンス。
あくまでも予告っぽい何かなので、実際機神飛翔の方まで行けたら内容が変わるかもしれませんし、そもそも書かない可能性すらありますのでご了承ください。