フィオレちゃんとアサシンに板挟みにされる俺氏。   作:黒三葉サンダー

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待たせたな!赤いバーがオレンジに変わった事でテンションが少し低下し若干更新速度が遅くなったメンタルくそ雑魚な黒三葉さんだ!

コメントからフィオレちゃんの足治ってるなら聖杯大戦に参加しないやろ。という鋭い突っ込みが飛んできて、現状だとそうなるよなぁ?っとなった黒三葉さん。

何時からこの作品のフィオレちゃんに願いが無いと錯覚していた?

それはそうとこのサブタイだけで小説いけそう。いけない?

修正
ローブ→コート


俺の知り合いがルーラーになってた件

夜道をバイクで疾走する。もしかするとゴルドのおっさん達が先に戦闘を開始してるかもしれない。

フィオレちゃんの頭ナデナデ事件の真っ最中にホムンクルスがルーラー抹殺案件を報告しに来てくれなければ危なかった。べ、別に?俺がフィオレちゃんにナデナデするのに嵌まってた訳じゃないし?

 

「エリー!そんなに飛ばして大丈夫ですか!?」

 

「ははっ!運転は慣れたもんさ!フランス万歳(ヴィヴ・ラ・フランス)!なんてな!」

 

久しぶりの疾走感に心が踊る!あいつと一緒に走った頃が随分と懐かしく感じるな。

後ろに乗りたいとはしゃいだアサシンを乗せて移動していると、進行方向先で激しい戦闘音がここまで聞こえてくる。十中八九黒のセイバーと赤のランサーが打ち合ってる音だろうな。ヤベー、戦闘音だけで生きた心地がしねぇわ。ゴルドのおっさん死んでないよな?ルーラーも一緒にいる筈だから大丈夫だとは思うけど。

 

「え、エリー。本当に私戦闘は苦手なの」

 

「安心しろ。キミをそんな地獄に送り出す気はないから」

 

英霊からかけ離れた朗らかさとほぼ最底辺のステータス

であるアサシンをあんな戦闘に参加させたらどうなるかは火を見るよりも明らかだ。そもそも俺が彼女に求めているのはサーヴァント同士の戦闘ではない。

だからプルプルと震えながらそのたわわなメロンを押し付けないで欲しい!コート越しからムニュムニュとした感触がダイレクトに伝わってるんですありがとうございます!

そんな天国を味わいながらも正面に目標が見えてきた。

 

「やっぱり打ち合ってるのはセイバーとランサーか」

 

「やっぱりって、わかってたんですか!?」

 

「まぁ何となくな」

 

気軽に話しながらも高速で飛来する石礫を避けながら大きく迂回する。ルーラーの近くの方が安全だし、ゴルドのおっさんとも話せるしね。

因みに後ろでキャアキャアとアサシンが悲鳴を上げているので赤のランサーからは丸わかりだろう。

チラリと赤のランサーと視線が交差するが、此方へは攻撃せずにセイバーと打ち合いを続行している。多分あれだ、優先順位はセイバーの方が高いんだろう。俺ら二人ともランサーよりも弱いし。

今のうちに俺の鮮やかなドライビングテクニックでルーラーの後ろへと滑り込み、バイクを止める。

 

「むっ!?小僧!?」

 

「貴方は……」

 

「やぁ、ルーラー。初めまして、の方がいいかな?」

 

「一応貴方の事は彼女の記憶にあります。ですが初めましてで良いと思います」

 

「なら初めましてだ。俺は黒のアサシンのマスター、エリクスィールだ」

 

「此度の聖杯大戦の調停者、ルーラーです。よろしくお願いします。黒のアサシンにエリクスィール」

 

「よろしくお願いしますね、ルーラーさん♪」

 

「ほら、アサシン。かの有名なジャンヌダルクさんだ」

 

「えっ!?あの!?フランスの聖女様!!」

 

アサシンにルーラーの事を告げると、アサシンは憧れの人物に会えた事にテンションが鰻上がり。キラキラとした瞳でルーラーへと詰め寄っていく。

そんなアサシンの姿にたじたじになるルーラー。

キミの気持ちはわかるぞ。グイグイくるもんな、彼女。

 

「は、はい。そうですけど……貴女も有名ですよね?暗殺の天使、シャルロット・コルデー」

 

「ふわぁ♪聖女様とお会い出来るなんて夢のようです!今度お城で是非一緒にお茶でもどうですか!?」

 

「ふむ。それはいい。俺も是非ジャンヌダルクの話をじかに聞いてみたいと思っていたんだ。どうかな?」

 

「いえ、私はどちらの勢力にも与するつもりはありませんので……」

 

「何だったら町の喫茶店でも構わない。味方になってくれとも言わないこととキミを攻撃しないことを俺は約束しよう」

 

「いえ、しかし………」

 

「……何故こんなに緊張感の無い状況になっとるんだ」

 

すまんな、ゴルドのおっさん。これもまた親友に出会えた時の土産話の為だ。あいつなら絶対喜ぶからな。

そんな戦闘中とは思えないのんびりとした空気の中で、赤のランサーが撤退するのを確認した。

うわぁ、あのランサー最後まで俺のことチラ見していきやがった。何もしてない筈なんだけどなぁ……

ゴルドのおっさんの説得虚しくルーラーは独自で動く事にし、すごすごと車に戻っていく姿を見送りながらセイバーに声をかける。

 

「なぁセイバー」

 

「………?」

 

「お前はお前だ。自分を貫けよ、セイバー。お前は俺たちの希望なんだからな」

 

「……!」

 

「今度ゴルドのおっさんと一緒に飯でも食おうな」

 

「……すまない、アサシンのマスター。感謝する」

 

セイバーが霊体化してゴルドのおっさんと共に去っていくのを見送り、ルーラーへと向き直る。

まだ俺のやることは終わってないのだ。

 

「じゃあ行くか、ルーラー」

 

「え?いや、だから私は……」

 

「違う違う。俺たちの拠点じゃなくて、次の町までさ。歩いて行くのもこっからじゃ大変だろ?乗せてくよ」

 

「ですが……」

 

「大丈夫だ。赤の陣営に襲われたらこっちで対処する」

 

「……分かりました。それじゃあ次の町までお願いします」

 

「任された。アサシン、キミは霊体化していてくれ」

 

「はーい♪……浮気はダメですよ?エリー?」

 

「う、浮気じゃない!」

 

「あらあら♪ふふ♪」

 

「?」

 

アサシンが霊体化してルーラーが後ろに乗った事を確認し、しっかり掴まるように言ってから走り出す。

勿論、上空で此方を見下ろす使い魔に気付きながらも。

 

なぁ見てるんだろ?シロウ・コトミネ。あんたに会いに行くのはもう少し後にさせてもらうからな。

 

 

……にしても、やっぱりルーラーも結構良いものをお持ちのようだ……みんな発育良すぎない?

 




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