フィオレちゃんとアサシンに板挟みにされる俺氏。   作:黒三葉サンダー

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エリクスィールの見た目は黒いロングコートにライダーヘルメットのようなフルフェイスマスクを着用しています。切嗣のような服装にフルフェイスマスクを着けている感じですね。……アリー〇川手?あの方と比べるのはNG。

因みにみんなが気になっている弟君の外見は子犬を連想させる癖っ毛がある小柄で女の子のような少年(病み気味)です。兄を見つけると構って欲しそうに尻尾をブンブン振って寄ってきます(幻視)
絶望しろ。野郎共。

黒三葉画伯が奇跡的にエリーのイラストを仕上げる可能性も……?(誰得)





死霊魔術とか正気の沙汰とは思えんね……くそ、イカすぜ。

 ルーラーを送り届けてから数日、ベッドの中にアサシンが侵入するイベントやフィオレが風呂場に突撃してきた事件があったものの何とか元気に過ごしている。

 しかしゴルドのおっさんとセイバーとのお話案件はまだ出来ていないので密かにタイミングを見計らっている。

 

 そんな俺は現在謎の卵(天使もどき?)を抱えながら皆と一緒に赤のセイバーとそのマスターの蹂躙劇を眺めている。キャスターが作り上げたゴーレムとホムンクルスたちが二人に襲いかかるが、ゴーレムは赤のセイバーに叩き壊されていきホムンクルスはマスターに撃ち殺されていく。その殲滅速度が速いのなんの。

 

「さすがセイバーと言うべきかな」

 

「えぇ。筋力B+、耐久A、敏捷B、魔力B。……幸運を除いてC以下が存在しないとはまさに剣の英霊に相応しいステータスでしょう」

 

「死霊魔術か……墓荒しとは恐れ入る……」

 

 ランサーの言葉にすかさずダーニックが赤のセイバーのステータスを解読していく。そのステータスの高さに一部からほう、という感心した声が聞こえてきた。

 余談だがうちのアサシンは基本ステータスは殆ど最低値のEである。無論アサシンと赤のセイバーでは戦闘にすらならないだろう。本人も力の差はハッキリと理解しているので俺の服の袖をキュッとつまんでプルプルと震え、少し涙目になって赤のセイバーと俺の顔をチラチラと見ている。

 

「え、エリー……あれは無理です。絶対無理です」

 

「おぉよしよし。適材適所って言葉があるからね~。キミはあれを気にしなくていいからな~」

 

「あぁエリー……あなたがマスターだということに心の底から感謝します!」

 

「……こほん。更に注目すべきは一部ステータスを隠蔽している節があるということです。恐らくは宝具の効果かと」

 

 怯えるアサシンをあやしていると、ダーニックから静かにお叱りを受ける。因みにさっきまで離れて見ていた筈のフィオレがいつの間にか俺の隣で映像を見ていた。

 こっわ。足音全然してなかったぞ!

 しかもアサシンに対抗してか皆に見えないようにちょこんと袖口をつまんでいる。俺はむしろキミの魔術礼装が怖すぎるよ。

 

「セイバーよ。君は赤のランサーと戦ったそうだが……どちらが強いと思うかね?」

 

「…………」

 

「赤のランサーの強さはじんじょ――「いやぁ赤のランサーは確かにヤバかったが、だからと言って戦ってもいない相手と比べるのは難しいと思うが」――小僧! 被せるな!」

 

「まぁまぁ落ち着けよおっさん。そもそも俺たちマスターがサーヴァントの強さの優劣を決めつけるのは早計じゃないか?実際に戦うのはサーヴァントなんだしな」

 

「ぐぬ……」

 

「ふむ。確かに君の言い分にも一理ある。どうかね? セイバー」

 

「……赤のランサーは強い。だがこれを見る限り赤のセイバーも相当な手練れだと分かる。どちらが強いかと問われれば、実際に赤のセイバーと打ち合ってみなければ分からない」

 

 セイバーの言葉にランサーが少し思案顔をすると、その視線を今度はアーチャーへと向けた。何となくその瞳は楽しそうだ。

 

「大賢者よ。君はどう考える?」

 

「そうですね。セイバーの言う通り難敵であることには違いないでしょう。ですが単騎で行動し、マスターの顔も魔術特性も判明しています。宝具の性質さえ判明すればさほどの問題は無いように思われます」

 

 フィオレの視線に頷くと、アーチャーはスラスラと意見を述べていく。流石は我等が大先生。その英雄としての風格はまさに頼れるイケメン。アーチャーの言葉に満足そうにするフィオレが可愛らしい。

 

 え? なんでいきなり小指を握り始めたのかなフィオレさん?そんないい顔で小指にぎにぎされても柔らかお手々が気持ちいいだけですよ? まさか俺の考えてることがバレてる? ははっ、まさかな。

 

「それにしても……先生のゴーレムがあんなに簡単に……」

 

「そんなに落ち込むことはない。僕たちのゴーレムはまだまだ改良出来るさ」

 

「先生……そうですよね!!僕も頑張ります!!」

 

キャスターの作ったゴーレムが容易く破壊されたことにロシェがショックを受けているものの、キャスターが励ましたことにより元の元気さを取り戻した。

うむうむ。仲良き事はよき事かな。ロシェに先にキャスターを召喚することをオススメした甲斐があったものだ。キャスターの裏切りは回避したいし、向こうの質の悪いアサシンの宝具対策も兼ねて素材を一部奪えたのが響いてきたな。

伊達に各地を練り歩いていた訳ではないのだよ!

因みに資金は無論ダーニックが中心だ。財力万歳!

 

まぁ全部奪えた訳じゃないからせいぜいが弱体化くらいだろうけど、完成状態より遥かにマシだ。

 

「さて、ダーニック。俺も少し単独行動させてもらえるかな?最近チラホラとまた羽虫が飛び回ってるみたいでね。少し散らして来るとしよう」

 

「……いいだろう。君の実力なら安心して任せられる。君の自由にするといい」

 

「あいよ。……あぁ、それと。ゴルドのおっさんが暴走しないように見ておいた方がいいぞ」

 

「それは……いや、肝に銘じておこう」

 

ダーニックに耳打ちし、一度自室へと向かう。

そろそろ魔術師の調達もしないといけないし、準備は怠らない方がいい。

後はゴルドのおっさんが無駄撃ちしなければいいんだけどな……。

 

にしても死霊魔術かぁ……ちょっとカッコいいじゃねぇか。

 




黒三葉画伯がエリーを書くかも知れないと言ったな?

あれはほんとだ。

と言うわけで活動報告のキャラ解説に乗せておくんで、観たい人はそこから確認するんやで?ええな?

本編終了後の外伝が見たいか!?(投票が多い順)

  • フィオレこそ至高!
  • シャルロットこそ至高!
  • ジャンヌ(レティシア)こそ至高!
  • 三人のお山のハレムもあるで?
  • いやいやここは亜種聖杯戦争をだな……?

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