俺を喚んだのは過去の俺   作:鬼柱

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第六節 雷神の子。2/5

 

 

 

焼け焦げた地面を見やる。周囲の建物にはなぜか被害が出てないのでそれなりに出力は絞ったのだろう。さっきより少し離れた場所に下り立ち、しのぶさんを下ろした。これするの二回目だけれど、抱き上げてしまったのは許してほしい。緊急事態だし。

 

「しのぶさん、申し訳ないんですが蝶屋敷に戻って応援頼んで来てもらえませんか?」

 

中腰の姿勢から立ち上がり、しのぶさんに背を向けた。俺の視線の先にいるのはサラサラヘアーを靡かせて笑っている金太郎だ。出力調整してるとはいえ街中でいきなり宝具とか頭のネジちょっと飛んでんじゃないだろうか。街の憲兵とか来ないことを願おう。

 

「私だって柱です、相手との力量差がわからないわけがない。蝶屋敷に相手が務まるような方いなかったはずですが」

 

確かにいないだろう。柱であるしのぶさんが敵わない相手なら鬼殺隊の九割は敵わないんじゃなかろうか。それに蝶屋敷は怪我人が運ばれてくる場所でもあるので元気な鬼殺隊員は治りかけの人しか居ない。

蝶屋敷には敵う人間がいない。そんなこと百も承知だ。でもそれは今、の話。

 

「これから来る人達に、ですよ。来てるかどうかはわからないんですけど、保険は多い方が良い」

 

ただでかけれるならね。

そう言えば納得がいったのか、あぁ!と思い出したように拳と掌を合わせたしのぶさん。

 

「今日、来るはずですね」

 

それは重畳。

 

「ではお願いします。なるべく早く、で」

 

正直に言うと、多分だけど俺は坂田金時と相性がめちゃくちゃ悪いから。事態が終わらせられるとは思えないので、人類最後の希望に賭けるしかないのだ。

俺の言葉を聞いたしのぶさんはこの場から立ち去り、俺は改めて相手を見た。ずっと待っていてくれたのだろうか。ヒーローや悪役の変身を黙って見届けるタイプと見た。子供達にモテそうだけど、その前に見た目で怖がられそうだ。

 

「話は終わったか?」

「おかげさまで」

「そりゃぁ良かった」

 

にっと快活そうに笑った彼はマサカリを担いで魔力放出をした。バチバチと電気が辺りを走る。それらは意志を持っているかのように地面に伝っては消えていく。

俺も見習うように魔力放出をすれば、坂田金時は嬉しそうに口角を上げた。ただそれは微笑みとかではなく、好戦的な意地の悪い笑みだ。

 

「ますますゴールデンじゃねぇか!刀を持ってる事からすると日本人だろ?なのにオレと同じく金髪、それに合わせたかのような羽織、んで雷を纏った魔力放出!カーッ!ゴールドだなァ!オイ!」

 

やったー褒められた〜。野郎に褒められたって嬉しくなんてないけど!

 

「んじゃぁ力比べ再開と行こうかァ!」

 

マサカリを担いだ坂田金時は愚直に突進して来た。だが数十メートルの距離なんてサーヴァントにあってないようなもの、一瞬のうちに距離を詰められ斧を横薙ぎに振られるが、ただで喰らうはずもなく俺は跳んで避けて背後に下り立つ。そして刃を振るったが案の定弾かれた。ギィイイン!と言う音を立てて弾かれた刀はまるで弾いた定規の様に震えている。これサーヴァントの武器だからこそ壊れないが、本物の刀なら簡単に折れてたな。

震える手と刀を押さえ込み、鞘に戻して距離をとった。とんだ力をお持ちで。スピードタイプである俺と本当に相性が悪い。

 

---霹靂一閃 六連!!!

 

舌打ちをこぼしたくなるけれど我慢してもう一度型を放つ。息を吐き、脚に力を入れれば閃光が走った。

俺が知覚でき、そして相手ができないほどの稲妻。周辺の建物や地面を利用しながら攻撃を仕掛けるが、壊さない様に踏み込みを少し甘くしているだけあって全然喰らってくれない。その大きいマサカリで対応して来るんだから、くそくらえだ。

 

「シィイイイ」

 

---雷の呼吸 壱ノ型

 

もう一度距離をとって姿勢を低くした。ここじゃ狭いし街中なので捌ノ型は使えないし、漆ノ型は宝具なので今の時点で使う場面でもない。では残った壱ノ型でやって行くしかないのだけど、バリエーションの無さがこんな所で足を引っ張るとは。居合だけじゃなくて、普通に剣術も磨いとくべきだったかな!これ!

息を吐きながら坂田金時を見る。彼は相変わらず楽しそうな雰囲気で、俺が何か仕掛けるのをわかっていながら攻撃を仕掛けようとしてこない。嘗めてるのか、それとも本当に力比べしたいだけなのか。

今はどっちでも良いか、と瞼を閉じた。

 

---霹靂一閃

 

従来の全集中の呼吸に加えて強化も加える。常中、全集中の呼吸、そして強化魔術という三コンボを達成してしまったが、これ通じるのかね。やってみなくちゃわからないけれど、俺の霹靂一閃は生前の比ではないぞ!

 

「神速」

 

刹那、音を置き去りにして景色が変わった。

正直目が追いつかないから閉じたままで放つんだが、この衝撃はまぁ慣れない。チャキン、という刀を納刀した音がした後に、落雷音が周辺に響いた。そこかしこから悲鳴が聞こえて思わず頭の中で謝る。いやほんとごめん、雷落ちてないです。

瞼を持ち上げて振り返る。音からしてまだ動いてないのだけれど、案の定彼は立ち止まったまま向こうを向いていた。隙だらけだ、仕掛けた方が良いですかね。だけど、その背中越しに聞こえる音からして外傷が目立ってないので嫌な予感しかない。血、すら流れていないし。

 

「な」

 

な……?

 

「なんだ!?今の!?!?」

 

ゴールデン!!!!と叫ぶ彼から一歩引く。いやあのその叫び声は如何なものかと。

振り返った坂田金時には外傷が全くもって目立たず無傷だ。おかしいな斬った感触は確かにあったのだけど、再生するのが早いのかそれとも元から斬ってすらなかったのか。どちらにせよ効いていないらしい。これ効いてなかったら打つ手なしなんだが、困った。

いつの間にか落としていたマサカリを拾い上げて担ぎ上げた彼はハハハハハ!と笑い声をあげた。えぇ何急に怖い。

 

「全ッ然見えなかったぜ!!まさに雷!ハハ!雷神の子である俺よりも雷らしいっては面白れぇな!!」

 

は……?雷神の子?

神様の子?坂田金時って半人半神だったりするのか?何その理不尽。半分神の血が混じってるだけで純人間よりどれだけ力が出るか。いや平安の生まれだとは知ってるので、まだ神とかがいたんだろうなとは思うけれど……それに感じてた神威から神に関する何かだとは思ってたけど………雷神の子供って。

一通り笑った彼は白い歯を見せながら笑顔を作る。きっと眩しい程の笑顔なのにサングラスと金髪というヤンキー成分多めでちょっと怖いです。

 

「でも僥倖。オイラにゃぁ雷のルーツを持つ奴の攻撃は効かねぇんだ。だから存分に楽しめる!この力比べをな!!」

「はぁあああ!?!?」

 

めっちゃくちゃ聞き捨てならない台詞が聞こえたんだが!?!?!?

え!?雷のルーツを持った奴の攻撃は一切効かないって!?つまり!?

 

「俺の攻撃は一切効かないって訳か!?」

「おうよ!」

 

いやおうよ!じゃねぇわ。何その理不尽!神の子というナチュラルドーピングだけじゃなくて、雷に対しての絶対耐性を持つとかふざけんな!?お前は効かないのかもしれないけどな!?俺は効くからな!?攻撃!存分に楽しめないんだわ!!

というか!

 

「何で!?」

 

衝動のままに叫ぶと坂田金時は眉を上げてからポリポリと後頭部を掻いた。顔を逸らして唇を尖らせている。いや行動が子供。

 

「何でって言われてもなぁ。雷神の子だからって理由だけなんだわ」

 

アーハイハイ!わかりました!雷神の子供っていうだけで高い神霊適性を持ってるんですね!それでいて神性持ちと。それだけで何かと強いのに雷神の子というのが付くから、雷関係に対して耐性が半端なくあると。多分そういうことですね。

いやはや……戦闘スタイルから相性が悪いとは思ってたけど、まさかタイプが一致してるから相性が悪いなんて思わないだろ。ダメージ判定は等倍のはずだぞ?お前じめんタイプじゃないだろ、なんで効かないんだよ。まさか、じめん・でんきタイプだった系か?ふざけんな?

 

「相性最ッ悪じゃねぇぇええええかぁああああああ!!!!!!」

 

前略しのぶさん。

早く呼んで来てください。カッコつけてただけ申し訳ないのですが、俺には倒せないタイプだったようで。なる早で、秒で、お願いします。草々。

聖刃。

 

P.S.

なる早と秒で、ってもう死語ですかね?

 

 

知りません、と怒った笑顔で返してくるしのぶさんが思い浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ッ!?」

 

バッ!と布団をめくり上げて勢い良く起き上がる。微睡みの中での幸せな気分から急激に冷や汗が流れて顔を顰めてしまう。

慌てて隣を見るが誰も寝ていない。反対側を見ても布団は綺麗に畳まれてるのと、汚く散らかっているのだけで誰もいなかった。最後に真正面の時計に視線を移すとそこには朝食の時間をとうに過ぎていた。やばいと思った瞬間に湯呑みを鷲掴んで一気飲みする。

 

「ウェ!えぐ、!げほ!ごほ!」

 

苦味とどろりとした食感で噎せるがなんとか飲み干して、湯呑みを置き立ち上がる。脚が縮んでるせいで少し感覚はわからないが、立てないことはないようだ。ビリッと来る感覚を無視して、俺は歩き出した。

嫌な予感がする。俺だけ呑気に寝ていたなんて事にはなりたくはない。セイバー、セイバーどこ?と壁伝いに廊下に出るも返事はなかった。やっぱりおかしい。いつもなら側にいて、呼んだら霊体化を解いてくれるのに。

 

「また黙ってどっかに行った?」

 

あの野郎、何回すれば学ぶのだろうか。俺はじぃちゃんではないのだから、逃げ出されたって捕まえようがない。まぁ逃がさないけど。

耳を澄ます。このぐらいの屋敷ならば俺の耳の範囲内だ。霊体化してなければセイバーの音が聞こえるはず。

しゃがみ込み、目を閉じた。

 

「これは洗濯物を干す音、アオイちゃんか」

 

その近くには小さな音が三つ、多分女の子達。そこから少し離れた場所でコインを投げる音、これは那田蜘蛛山で見た鬼殺隊の女の子の音だ。

変わって台所。

 

「には誰もいない」

 

ピチャリ、と水が垂れる音しか聞こえない。水、と言えば洗面所。そこへ焦点を当てると聞こえてくる顔を洗う音。この泣きたくなるような優しい音は炭治郎だな。で、その側には伊之助。まだ落ち込んだままの音だ。息が篭ってない事から猪の被り物取らされてるのだろうか。その近くの部屋からは禰豆子ちゃんの音もした。規則的な寝息を立ててるから安心する。

そこからまた変える。俺がいる病室と似たような場所からは様々な呻き声や話し声が聞こえた。うん多分鬼殺隊員。那田蜘蛛山での怪我人達だろう。この人達は良いや、その他…………あれ?

 

「この音」

 

炭治郎?

こっちに向かってきている。側に伊之助の音もするし、禰豆子ちゃんも。知らない人の音もするけど、炭治郎と禰豆子ちゃん、伊之助は違う場所にいる。それに禰豆子ちゃんにしてみればまだ寝てるって話だし、もう一度耳を澄ませてもまだ寝てる。炭治郎と伊之助の音もする。でも近くから聞こえるのも彼らだ。

 

「どういう」

「善逸!」

 

こと、と呟こうとすれば俺を呼ぶ声に遮られた。この声は炭治郎だ。聞こえてくる音も。でも、近くに来てわかったけれどなんかちょっと違うのは何なのだろうか。

 

「炭治郎、お前いつの間に分身し、て……」

 

顔を上げる。見えて来たのは確かに炭治郎。でもその姿が全然違った。長い髪を一纏めにしており、身長は多分とても高い。ちょっと形が変わってるけど額の痣と、花札の様な耳飾りに市松模様の羽織で炭治郎ってわかるけど、その顔がなんかこう幼さをどっかにやった様な、そう大人になった様な感じでイケメンさが増していた。言ってはなんだがシュッとしてる。炭治郎って大人になったらこんなイケメンなんのなぁなんて……。

 

「イケメン滅びろ!!!!!」

「善逸!?!?」

 

炭治郎の戸惑った声が聞こえるけど無視しよう。

 

「ハーーッ!!なんなの!!なんなのさ!?イケメンかよ!!イケメン過ぎない!?こんなのが側にいるの!?!?“俺”結婚できたのかね!?全部持ってかれてたりしてない!?!?うぉおお!!心配になって来た!!!死ぬまでに結婚できるよね!?俺!!!」

 

こんなのが友達にいたら全部持ってかれそう!顔の良い聖人が側にいたら、何もかも普通というかこんな性格の俺よりも絶対炭治郎取るだろ!いやぁああ!気になる!でも未来の事聞くのはなんかな!!駄目な気がする!!

え!?伊之助!?ははは!あの野郎が彼女を大切にできると思う?そういうことだよ。

 

「炭治郎ってイケメンだよね、わかる。寧ろ禰豆子ちゃんの可愛さをわかっていながら、自分の顔の良さをわかってないこの朴念仁。まぁそこが良いんだけど、こんなのが身近にいたら嫌になりそう」

「え゛」

「あ、嫌いになるとかそういうのじゃないからね!?絶対にならないから!!カルデアでの癒しを嫌いになると思う!?いや、ならないね!」

 

え、誰。

ひょっこりと大人炭治郎の後ろから顔を出した誰か。黒髪を揺らし深い蒼色の瞳が此方を射抜いた。俺よりも年上で、整った顔立ちを持っているのはわかるけれど、どこか親しみやすい雰囲気を醸し出していた。

独特な服装をした彼からはとても優しい音がした。優しく、強く、何よりどこか哀しい寂しい音が耳に響いて来た。大きな大きな器の中で小さな何かが泣いている様な音。こっちまで泣きたくなる様な音。相反する音をさせる彼はどこか炭治郎がさせている音と似ていた。

……良い人だ。直感でそう思う。だって炭治郎と似た音出してんだよ?これで良い人じゃなかったら俺人間不信になるわ。

 

「初めまして、藤丸立香です。貴方が我妻善逸さん?」

「え、あ、そうだけど」

「宜しく!」

 

しゃがみ込んで来た彼に自己紹介されて手を差し出される。それの意味がわからなくて、首を傾げると彼はあぁと頷いた。

 

「周りが外国人ばっかだから忘れてた。日本での挨拶はお辞儀だよね、ごめん。今のは握手って言って、外国での挨拶の仕方なんだ」

 

主に英国圏だけど、それはともかく。

そう呟いた言葉にまた首を傾げるけれど、彼の後ろから聞こえて来た音に顔を上げた。そこにはまだ見慣れてないとても整った顔があって、青みがかった髪に綺麗な草原の色をした瞳に伊之助と呟く。あんまり見た目変わってないけど大人伊之助だ。顔立ちが男だとわかる。美少女顔から美人に変わってる。肌白っ、大人になっても肌白いとかなにそれ反則では?

 

「紋逸じゃねぇか、ちいせぇな。権八郎の話じゃデカいっつう言ってたじゃねぇか」

 

あ、大人になっても人の名前覚えないのね。

 

「俺たちみたいに姿変えてなければな。だがこの善逸はこの時代の善逸だ。俺たちの知ってる善逸じゃない……けど」

 

ふと赤黒い瞳が此方を向く。目の前にいる人の隣に座り込んでスンと鼻を動かした。えっ何?なんか匂うの!?ごめんね!?と言うか説明する前に人の匂い嗅ぐのやめろよな!結構失礼じゃないかなんて思ってたり!俺の耳もだけど!勝手に聞いてごめんね!!

 

「うんやっぱり。善逸から善逸の匂いがする」

「いやそうだろうね!?俺からは俺の匂いしかしないだろうよ!!なんの確認だよ!大人になっても変わんねぇのな!お前は!!人の匂いを嗅ぐなら許可を取ってからしろ!!女の子にすんじゃねぇぞ!?気持ち悪がられるからな!!俺みたいに!アッ、言ってて悲しくなって来た……」

「勝手に怒って勝手に落ち込んでる!?」

 

前に一回、音に関して失言してしまったことがある。それによって徐々に変わっていく態度と音からは俺を気味悪がるものしかなくなって。失言してしまった俺が悪いんだけどさ、あれから音に関して言わないようにする努力はしてた。何もしてなくても聞こえてくるから、言って良い範囲を見つけるのほんと苦労したけどさ!

 

「俺が言いたいのは善逸から、本部で会った方の善逸の匂いがするってことだ」

 

スッと立ち上がった彼はスンとまた匂いを嗅いだ。空気中に漂ってる匂いまでわかるのか。俺は音しかわからないから、その場にいなくちゃどこにいるかなんてわからない。残り香みたく音なんて残らないから。

 

「多分外に続いてる。しのぶさんの匂いもするな……出かけた?」

 

疑問符を浮かべる炭治郎の言葉に納得した。きっと彼らが探してるのはセイバーだ。“本部で出会った方の善逸”、“俺たちの知ってる善逸”。この言葉からわかった。

 

「(……なんだ)」

 

やっぱり炭治郎達と友達なんだ。

あいつどんな気持ちで俺たちを見てたんだろう。炭治郎と伊之助と初めて会った他人のように接して、嫌じゃなかったんだろうか。それとも別だって割り切ってたんだろうか。

一人じゃなかったんだ。ちゃんと出会ってた。“我妻善逸”として。

 

良かった……。

 

…………まぁ?今は俺の!セイバーだけどね!!

 

「藤丸さんって言ったっけ?」

 

未だ目の前で同じようにしゃがみ込んでいる藤丸立香と名乗った彼を見た。アオイちゃんとまた違った綺麗な青空が此方を振り向く。

 

「アンタが探してるの、セイバーだよね」

「ぇ」

 

きょとんと眼を見開いた彼に短い手でガシガシと頭を掻いた。セイバーってサーヴァントのクラス名だからこれだけで理解してくれると思ったけど、そうではなかったようだ。いやただ単に理解が遅いだけかも知んない。

今、なんて?と小さく言った彼に俺はため息を吐いてから言葉を変えてもう一度告げる。

 

「だから、サーヴァントでセイバーな我妻善逸を探してんの?って聞いてるの」

 

俺の言葉に彼は一度瞬きをしてから、へ?と間抜けな声を晒した。

 

 

 

 

 




結婚、できたのかなぁ。

これから視点コロコロ変わりますが、主に鯖善逸と立香のみです。
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